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| == ギアス(Geass) == | | == ギアス(Geass) == |
− | 『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』に登場する、「コード」を持った[[C.C.]]や[[V.V.]]との「契約」によって得る事になる、他者の思考や精神に干渉する超能力にも似た特異能力。また、ギアスは'''「王の力」'''とも呼ばれている。その名称は、「制約」や「強制」、'''「呪い」'''等を意味する。<!-- == 実際、ギアス使用者の多くは幸福とは言い難い結末を迎えている。外伝作品の展開も考慮してコメントアウト。 == --> | + | 『[[コードギアスシリーズ]]』に登場する、「コード」を持った[[C.C.]]や[[V.V.]]との「契約」によって得る事になる、他者の思考や精神に干渉する超能力にも似た特異能力。また、ギアスは'''「王の力」'''とも呼ばれている。その名称は、「制約」や「強制」、'''「呪い」'''等を意味する。<!-- == 実際、ギアス使用者の多くは幸福とは言い難い結末を迎えている。外伝作品の展開も考慮してコメントアウト。 == --> |
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| 発動時には、左目の瞳に赤い鳥が羽ばたく様なコードの文様が浮き上がり、使い手によってその内容が違う。その効果は、他者の心を操ったり、生命の活動時間を停止させたりと、非常に絶大であり、能力やその使い方によっては、危機的状況を一気に覆させる事も可能となる。 | | 発動時には、左目の瞳に赤い鳥が羽ばたく様なコードの文様が浮き上がり、使い手によってその内容が違う。その効果は、他者の心を操ったり、生命の活動時間を停止させたりと、非常に絶大であり、能力やその使い方によっては、危機的状況を一気に覆させる事も可能となる。 |
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| その特性上、ギアス発現の「資質」は、「世界に対する強い願望、もしくは欲望」であり、本質はギアス能力者の持つ無意識下の願望や意思が[[コード]]によって形となったもの。その為、[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]や[[マオ]]の様に、抑圧された環境で生きてきた人間の方が、ギアスを発動させる際に高い効果を発揮させられることが出来る。更に大きな特徴として、'''個々の持つ能力自体に使用者に対してある種の皮肉が込められている'''という特徴がある。例をあげれば、ルルーシュの場合だと絶対遵守=思い通りを嫌いながら他者に強制する、や[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]の場合だと何よりも嘘を嫌いながら嘘を植え付けるといった使用者に対する痛烈な皮肉が込められている。 | | その特性上、ギアス発現の「資質」は、「世界に対する強い願望、もしくは欲望」であり、本質はギアス能力者の持つ無意識下の願望や意思が[[コード]]によって形となったもの。その為、[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]や[[マオ]]の様に、抑圧された環境で生きてきた人間の方が、ギアスを発動させる際に高い効果を発揮させられることが出来る。更に大きな特徴として、'''個々の持つ能力自体に使用者に対してある種の皮肉が込められている'''という特徴がある。例をあげれば、ルルーシュの場合だと絶対遵守=思い通りを嫌いながら他者に強制する、や[[シャルル・ジ・ブリタニア|シャルル]]の場合だと何よりも嘘を嫌いながら嘘を植え付けるといった使用者に対する痛烈な皮肉が込められている。 |
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− | ただし、誰もがギアスの力を自由自在に操れる訳ではないらしく、ギアスを発動させたり、対象の人物にかける条件には、色々と個人差がある。例えば、ルルーシュの『'''絶対遵守の力'''』は、相手の自分に対する感情を無視して与えた命令を忠実に実行させるが、1人につき1回しか命令出来ないという絶対条件がある([[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]のギアスキャンセラーで無効化させた後ならば、再度の命令が実行可能)。
| + | ただし、誰もがギアスの力を自由自在に操れる訳ではないらしく、ギアスを発動させたり、対象の人物にかける条件には、色々と個人差がある。例えば、ルルーシュの「'''絶対遵守の力'''」は、相手の自分に対する感情を無視して与えた命令を忠実に実行させるが、1人につき1回しか命令出来ないという絶対条件がある([[ジェレミア・ゴットバルト|ジェレミア]]のギアスキャンセラーで無効化させた後ならば、再度の命令が実行可能)。 |
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− | TV本編では詳しく明かされていないが、ノベライズ版では、ギアス能力を発現させる事自体にも条件がある事が説明されている。不老不死のコードを持った人間と「契約」してギアス能力を得るには、「'''R因子'''」と呼ばれる特殊な因子が重要とされており、この因子の数値が低い人間の場合は、[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]の様に限定的な条件下で無ければ能力を発動させられないか、あるいは能力その物を発現させる事すら出来ない。
| + | 『[[コードギアス 反逆のルルーシュ]]』のノベライズ版では、ギアス能力を発現させる事自体にも条件がある事が説明されている。不老不死のコードを持った人間と「契約」してギアス能力を得るには、「'''R因子'''」と呼ばれる特殊な因子が重要とされており、この因子の数値が低い人間の場合は、[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]の様に限定的な条件下で無ければ能力を発動させられないか、あるいは能力その物を発現させる事すら出来ない。 |
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| また、[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア皇室]]の血を引く人間は、先祖がギアス能力者であった事から、元々から常人よりもギアス能力において高い資質を持っていたとされている。事実、ブリタニア皇族の血を引いているルルーシュやシャルルは、ギアス能力者の中でもきわめて強力な効果を発揮していた。 | | また、[[神聖ブリタニア帝国|ブリタニア皇室]]の血を引く人間は、先祖がギアス能力者であった事から、元々から常人よりもギアス能力において高い資質を持っていたとされている。事実、ブリタニア皇族の血を引いているルルーシュやシャルルは、ギアス能力者の中でもきわめて強力な効果を発揮していた。 |
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| [[漫画]]『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではギアス所有者を「ギアス・ユーザー」と呼称しており、本作に倣って所持者をユーザーと呼称するファンも多い。ちなみに当作品ではギアスの定義がアニメと異なる傾向にある。 | | [[漫画]]『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』ではギアス所有者を「ギアス・ユーザー」と呼称しており、本作に倣って所持者をユーザーと呼称するファンも多い。ちなみに当作品ではギアスの定義がアニメと異なる傾向にある。 |
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− | === コードについて === | + | === コード === |
| 劇中では[[C.C.]]と[[V.V.]]が持っていた力。これを持つ者と契約することでギアスを得られる。 | | 劇中では[[C.C.]]と[[V.V.]]が持っていた力。これを持つ者と契約することでギアスを得られる。 |
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| ;[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]] | | ;[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]] |
| :未来予測。極近未来を読む。根源となった願望は不明だが、能力から'''「明日を望む」'''であると思われる。 | | :未来予測。極近未来を読む。根源となった願望は不明だが、能力から'''「明日を望む」'''であると思われる。 |
− | :明日を望む。しかし、その能力は'''極々近い未来しか見えておらず、'''実際ビスマルクは、'''『その直後に自分が死ぬ』という未来が見えなかった。''' | + | :明日を望む。しかし、その能力は'''極々近い未来しか見えておらず、'''実際ビスマルクは、'''「その直後に自分が死ぬ」という未来が見えなかった。''' |
| ;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] | | ;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] |
| :精神憑依。自分の精神を他者の精神に寄生させ、渡り歩く。マリアンヌはギアスの資質は非常に低く、C.C.によると自らの命と引き換えにしてやっと発動できる能力であったらしく、V.V.に致命傷を負わされた際に発現している。 | | :精神憑依。自分の精神を他者の精神に寄生させ、渡り歩く。マリアンヌはギアスの資質は非常に低く、C.C.によると自らの命と引き換えにしてやっと発動できる能力であったらしく、V.V.に致命傷を負わされた際に発現している。 |
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| ;[[V.V.]] | | ;[[V.V.]] |
| :ギアス響団の響主。シャルルを初め、多くの人間にギアスを与えたコードユーザー。当人も元々は何らかのギアスを持っていたと思われるが劇中では示唆する描写がほとんど無いため詳細不明。 | | :ギアス響団の響主。シャルルを初め、多くの人間にギアスを与えたコードユーザー。当人も元々は何らかのギアスを持っていたと思われるが劇中では示唆する描写がほとんど無いため詳細不明。 |
− | :なお、DS版ではユーフェミアにもギアスを与えている。 | + | :なお、DS用ゲームではユーフェミアにもギアスを与えている。 |
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| === 本編外での関連人物 === | | === 本編外での関連人物 === |
− | ;ライ(これはデフォルトネームなので変更可能) | + | ;ライ(これはデフォルトネームなので変更可能) |
− | :PS2・PSP版ゲーム『LOST COLORS』の主人公。ギアスはルルーシュ同様の絶対遵守。媒介は肉声であり、声の届く範囲全てに効果がある。スピーカーや録音では無効。 | + | :PS2・PSP用ゲーム『LOST COLORS』の主人公。ギアスはルルーシュ同様の絶対遵守。媒介は肉声であり、声の届く範囲全てに効果がある。スピーカーや録音では無効。 |
| :ゲーム中ではこの力でユーフェミアがかかった「日本人を殺せ」の命令を上書きし、惨劇を回避している。混乱を治めるために集まった2万人全員に使用した結果、失われた。 | | :ゲーム中ではこの力でユーフェミアがかかった「日本人を殺せ」の命令を上書きし、惨劇を回避している。混乱を治めるために集まった2万人全員に使用した結果、失われた。 |
| :ルルーシュのそれとは異なり、使い方次第では同一の対象に2度使うことも可能。かつてギアスを授けられ、使ううちに暴走。'''「自らの声が破滅の切欠となった」'''過去がある。ゲーム本編ではプレイヤーの選択により使いどころが決められる。 | | :ルルーシュのそれとは異なり、使い方次第では同一の対象に2度使うことも可能。かつてギアスを授けられ、使ううちに暴走。'''「自らの声が破滅の切欠となった」'''過去がある。ゲーム本編ではプレイヤーの選択により使いどころが決められる。 |
| ;[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]] | | ;[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]] |
− | :昏倒病。ニンテンドーDS版RPGの周回プレイで「昏倒」のギアスを得る。範囲内の対象を文字通り気絶させてしまい、使用中はユフィ自身も心神喪失に陥る。なお、契約者はV.V.。 | + | :昏倒病。ニンテンドーDS用ゲーム『反逆のルルーシュ』の周回プレイで「昏倒」のギアスを得る。範囲内の対象を文字通り気絶させてしまい、使用中はユフィ自身も心神喪失に陥る。なお、契約者はV.V.。 |
| :争いを望まないユーフェミアの性格から、根源の願望はおそらく'''「争いを止めさせたい」'''であると思われるが、'''「他者の意識を失わせるだけに過ぎないだけでなく、自分自身も意識を失ってしまう」'''。 | | :争いを望まないユーフェミアの性格から、根源の願望はおそらく'''「争いを止めさせたい」'''であると思われるが、'''「他者の意識を失わせるだけに過ぎないだけでなく、自分自身も意識を失ってしまう」'''。 |
| ;キャスタール・ルィ・ブリタニア | | ;キャスタール・ルィ・ブリタニア |
− | :思考転送。DS版の登場人物。思考を押し付ける「ブレス」なるギアスを使用。 | + | :DS版の登場人物。思考転送。思考を押し付ける「ブレス」なるギアスを使用。 |
| :根源となった願望は、おそらく'''「自分の考えを受け入れさせたい」'''であると思われるが、'''「他人に理解されたくとも、自分自身は他人を理解しようともしない」'''。 | | :根源となった願望は、おそらく'''「自分の考えを受け入れさせたい」'''であると思われるが、'''「他人に理解されたくとも、自分自身は他人を理解しようともしない」'''。 |
| ;パラックス・ルィ・ブリタニア | | ;パラックス・ルィ・ブリタニア |
− | :強制隷属。同じくDS版。「ゴッド・ブレス・ユー」のキーワードで相手を隷属させる「ブレス」のギアスを使用。 | + | :DS版の登場人物。強制隷属。「ゴッド・ブレス・ユー」のキーワードで相手を隷属させる「ブレス」のギアスを使用。 |
| :過去の境遇からも、根源となった願望は、'''「他人を自分の思うままにしたい」'''であると思われるが、'''「自分自身は思い通りにならない」'''。 | | :過去の境遇からも、根源となった願望は、'''「他人を自分の思うままにしたい」'''であると思われるが、'''「自分自身は思い通りにならない」'''。 |
| ;[[オルフェウス・ジヴォン]] | | ;[[オルフェウス・ジヴォン]] |
− | :認識攪乱。外伝フォトストーリー『[[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]]』の主人公。発動中にオルフェウスを見た人物は、彼を別の人間と認識する。 | + | :外伝フォトストーリー『[[コードギアス 双貌のオズ|双貌のオズ]]』の主人公。認識攪乱。発動中にオルフェウスを見た人物は、彼を別の人間と認識する。 |
| :根源となった願望は、'''「自分ではない誰かになりたい」'''であると思われるが、'''「姿を見せかける事しか出来ず、本当に変われる訳でない」'''。 | | :根源となった願望は、'''「自分ではない誰かになりたい」'''であると思われるが、'''「姿を見せかける事しか出来ず、本当に変われる訳でない」'''。 |
| ;クララ・ランフランク | | ;クララ・ランフランク |
− | :肉体占拠。目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。同じく外伝フォトストーリー『双貌のオズ』。ただし、目視できない状況や、名前を間違えている場合は発動できないため、オルフェウスのギアスの前では一切効果を示さない。 | + | :『双貌のオズ』の登場人物。肉体占拠。目視した人間の名前を叫ぶことで対象の肉体の自由を奪い、意のままに操る。ただし、目視できない状況や、名前を間違えている場合は発動できないため、オルフェウスのギアスの前では一切効果を示さない。 |
| ;トト・トンプソン | | ;トト・トンプソン |
− | :忘却。同じく外伝フォトストーリー『双貌のオズ』。他者の記憶の一部を封じる。 | + | :『双貌のオズ』の登場人物。忘却。他者の記憶の一部を封じる。 |
| ;[[マリーベル・メル・ブリタニア]] | | ;[[マリーベル・メル・ブリタニア]] |
− | :絶対服従。同じく外伝フォトストーリー『双貌のオズ』だが、入手時期はその続編『双貌のオズO2』。ギアスを掛けられた相手の自我は完全に消滅し、マリーベルの命令のみで動くただの人形となってしまう。 | + | :『双貌のオズ』の登場人物だが、入手時期はその続編『双貌のオズO2』。絶対服従。ギアスを掛けられた相手の自我は完全に消滅し、マリーベルの命令のみで動くただの人形となってしまう。 |
| :根源となった願望は'''「他人を有無を言わさず従わせたい」'''だと思われる。 | | :根源となった願望は'''「他人を有無を言わさず従わせたい」'''だと思われる。 |
| ;シン・ヒュウガ・シャイング | | ;シン・ヒュウガ・シャイング |
− | :自害強要。外伝作品『[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]』の主人公[[日向アキト]]の兄にして[[ライバル]]。自害を強要させる。シンに対して強く信頼や友情、愛情を抱いている者ほど強制力が強くなる。 | + | :外伝作品『[[コードギアス 亡国のアキト|亡国のアキト]]』の主人公[[日向アキト]]の兄にして[[ライバル]]。自害強要。自害を強要させる。シンに対して強く信頼や友情、愛情を抱いている者ほど強制力が強くなる。 |
| ;[[レイラ・マルカル]] | | ;[[レイラ・マルカル]] |
− | :詳細不明。外伝作品『亡国のアキト』のヒロイン。発動時の色はジェレミアのギアスキャンセラーと同じ青だが、紋章の位置は正位置。 | + | :外伝作品『亡国のアキト』のヒロイン。詳細不明。発動時の色はジェレミアのギアスキャンセラーと同じ青だが、紋章の位置は正位置。 |
| ;品・ランペルージ | | ;品・ランペルージ |
| :DVD特典映像『品』の登場人物。右目を瞬間的に発光させることができる。 | | :DVD特典映像『品』の登場人物。右目を瞬間的に発光させることができる。 |