53行目: |
53行目: |
| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦BX]] | | ;[[スーパーロボット大戦BX]] |
− | :初登場作品。本作ではシナリオの都合上、第3部の姿での登場となる。 | + | :初登場作品。本作ではシナリオの都合上、第3部の姿での登場となるが、第41話で一度だけ少年時代の姿が見られる。 |
| :序盤から自軍部隊に同行し、[[ブライティクス]]の首脳陣の一人として活躍する。自軍の中でも屈指の老齢であり、後述にもあるように『ガンダムAGE』のみならず[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]や『ガンダム00』、[[マクロスシリーズ]]の[[世界観/BX|歴史を内包した世界観を持つ本作の世界]]で長きにわたる戦いを生き続け、十分なまでの勇名を馳せている為その存在感は非常に大きい。また、その年齢と経歴ゆえ、物語開始以前から幾人もの他作品のキャラクターと面識を持っている。 | | :序盤から自軍部隊に同行し、[[ブライティクス]]の首脳陣の一人として活躍する。自軍の中でも屈指の老齢であり、後述にもあるように『ガンダムAGE』のみならず[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]や『ガンダム00』、[[マクロスシリーズ]]の[[世界観/BX|歴史を内包した世界観を持つ本作の世界]]で長きにわたる戦いを生き続け、十分なまでの勇名を馳せている為その存在感は非常に大きい。また、その年齢と経歴ゆえ、物語開始以前から幾人もの他作品のキャラクターと面識を持っている。 |
| :原作同様[[ヴェイガン]]に対して強い憎悪を向ける場面では周囲に戸惑いを与える事もあるが、同時に優れた人格者である面も多々描写され、BXのメンバーからも強く信頼されている。終盤には原作同様、地球連邦軍の総司令に復帰する。 | | :原作同様[[ヴェイガン]]に対して強い憎悪を向ける場面では周囲に戸惑いを与える事もあるが、同時に優れた人格者である面も多々描写され、BXのメンバーからも強く信頼されている。終盤には原作同様、地球連邦軍の総司令に復帰する。 |
− | :当初は[[ディーヴァ]]の[[サブパイロット]]として参入し、終盤でAGE-1 グランサのパイロットに転向する。恐ろしいまでの火力を誇るAGE-1のお陰ですぐ1軍になれるだけの能力はあるのだが、'''ディーヴァを使っていないと低レベルで加入する事になる'''のが最大の難点。 | + | :当初は[[ディーヴァ]]の[[サブパイロット]]として参入し、終盤でAGE-1 グランサのパイロットに転向する。恐ろしいまでの火力を誇るAGE-1のお陰ですぐ1軍になれるだけの能力はあるのだが、'''ディーヴァを使っていないと低レベルで加入する事になる'''のが最大の難点。そのディーヴァも、バリアがない、武装が全てビーム、修理・補給なし、支援系のコマンドはナトーラしか使えない、など他の戦艦に押され気味で出番が少ないのがさらに難点。 |
| :また、サブパイロットとして自軍に参入済みである(自身で出撃していないので撃墜数を稼げるわけがない)ためか、あるいは退役して長かったことを表しているのか、参入時の'''撃墜数が0である。'''……乗機がトンデモ性能のMAP兵器を持っていることも一因と思われるが。 | | :また、サブパイロットとして自軍に参入済みである(自身で出撃していないので撃墜数を稼げるわけがない)ためか、あるいは退役して長かったことを表しているのか、参入時の'''撃墜数が0である。'''……乗機がトンデモ性能のMAP兵器を持っていることも一因と思われるが。 |
| :なお、[[戦術指揮]]も担当する。内容も相応にらしいものであり、三段階目までいくとヴェイガンに対して猛威を奮う。 | | :なお、[[戦術指揮]]も担当する。内容も相応にらしいものであり、三段階目までいくとヴェイガンに対して猛威を奮う。 |
90行目: |
90行目: |
| ;[[キオ・アスノ]] | | ;[[キオ・アスノ]] |
| :孫。プレゼントとしてゲームと称したMSシミュレーターを与えるなど、アスノ家の後継者としての教育を施す。 | | :孫。プレゼントとしてゲームと称したMSシミュレーターを与えるなど、アスノ家の後継者としての教育を施す。 |
− | :一方で、老化によって身体能力が衰えた自分の代わりにヴェイガンを滅ぼす者としての教育をしたことに対して強い罪悪感も抱いていた。もっとも、キオの危機には我が身を省みず助けようとする等、家族としての愛情も確かなものである。 | + | :一方で、老化によって身体能力が衰えた自分の代わりにヴェイガンを滅ぼす者としての教育をしたことに対して強い罪悪感も抱いていた。もっとも、キオの危機には我が身を省みず助けようとする等、家族としての愛情も確かなものである。なお、小説版ではシミュレーターは親がおらず寂しがるキオにゲームとして与えたもので、操縦訓練はついでだったことが語られている。 |
| | | |
| === 友人 === | | === 友人 === |
236行目: |
236行目: |
| :ルナベース攻防戦にてフラムと相対した際に。フラムは技量不足をXラウンダー能力で補って戦っているのだが、同様に強力なXラウンダーであり、さらに技量と経験の確かなフリットの敵ではない。 | | :ルナベース攻防戦にてフラムと相対した際に。フラムは技量不足をXラウンダー能力で補って戦っているのだが、同様に強力なXラウンダーであり、さらに技量と経験の確かなフリットの敵ではない。 |
| :ヴェイガンに対しては過激な発言の多い三世代編のフリットだが、その中にあって「熟練のパイロット」としての側面が現れた一幕。 | | :ヴェイガンに対しては過激な発言の多い三世代編のフリットだが、その中にあって「熟練のパイロット」としての側面が現れた一幕。 |
| + | ;「聞こえるか、地球圏と火星圏の全ての戦士達よ!! 私の声が届いている全MSに告ぐ! 戦闘を止めて聞いて欲しい!」<BR/>「このままではヴェイガンの移動コロニー『セカンドムーン』は崩壊し、多くの命が失われる! これを防ぐには誘爆を始めている球体ブロックを切り離すしかない! もはや時間はない! ここにいる全ての者たちの協力がなければ間に合わないのだ!」<BR/>「多くの命を救うため……君たちの協力を要請するッ!」 |
| + | :キオ、アセム、そして仲間達や失った者達の励ましや叱咤を受け、過去の憎しみと自責の念から解放されたフリット。セカンドムーンを救うため、地球軍もヴェイガンもなく全ての戦士達に呼びかける。君たちの力を貸してくれと。 |
| + | :それは、フリットが少年時代から目指していたもの、即ち真の救世主となった瞬間でもあった。 |
| + | ;「ああ……。あれが、キオ・アスノ……私の孫だ」 |
| + | : |
| | | |
| === ゲーム・書籍媒体 === | | === ゲーム・書籍媒体 === |
249行目: |
254行目: |
| :エスペランス・ゾーン攻防戦にて、暴走した[[ティエルヴァ]]のビットがキオを撃とうとしているのに気づき、やむなくティエルヴァを撃墜した後に。孫を救うためとはいえ、分かり合えたはずの相手を殺し、己の手で悲劇を生み出してしまった事実に慟哭する。 | | :エスペランス・ゾーン攻防戦にて、暴走した[[ティエルヴァ]]のビットがキオを撃とうとしているのに気づき、やむなくティエルヴァを撃墜した後に。孫を救うためとはいえ、分かり合えたはずの相手を殺し、己の手で悲劇を生み出してしまった事実に慟哭する。 |
| ;「嬰児殺しの罪を被るつもりはある! EXA-DBのデータも吸収したガンダムの進化ならば、太陽系のヴェイガンのことごとくを殲滅することは可能だ! その後で私という独裁者を討って平和を取り戻すのは、キオでもナトーラでも、若者がやればいい!」 | | ;「嬰児殺しの罪を被るつもりはある! EXA-DBのデータも吸収したガンダムの進化ならば、太陽系のヴェイガンのことごとくを殲滅することは可能だ! その後で私という独裁者を討って平和を取り戻すのは、キオでもナトーラでも、若者がやればいい!」 |
− | : | + | :最終決戦にて。FXバーストモードの影響を受けて精神世界へと沈み、ユリンを始めとする「守れなかった者達」からもういいのだ、と語りかけられるが、アニメ版と異なり真っ向から拒絶する。 |
− | | + | :フリットにとっては、イゼルカントのエゴも、ヴェイガンの堕落も、何より自分自身を許すことは絶対に出来なかった。だからこそ、ヴェイガンを残らず滅ぼし、虐殺者となった自分を若者が討てば全て解決する、と妄執にも似た叫びを叩き付ける。が……。 |
| + | ;「フリット・アスノ! あなたは、間違っているッ!!」 |
| + | :記憶の彼方に消えたはずの声が響き、グランサの前に白いモビルスーツが現れる。全ての始まりとなった懐かしき姿、ガンダムAGE-1ノーマル。それを駆り、フリットを否定したのは、他でもない少年時代の彼自身だった。 |
| + | ;「自分の過ちを認めて、他人の過ちを許して―――戦争を終わらせることが、『僕の勝利条件』じゃなかったのか、フリット・アスノ! 僕は、僕が、救世主になることをあきらめるなんて、決して許さないぞ!」 |
| + | :精神世界で激突する2機のAGE-1。少年時代のフリットは、老いた自分自身に叫ぶ。罪に殉ずる覚悟があるのならば、虐殺を行ってもいいのかと。それは、イゼルカントのエゴと、デシルの凶行と、思考を止めたヴェイガンと何が違うのかと。 |
| + | :仇敵たちの行いと、まさに今自分がやろうとしていたことが何も変わらないという事実、そして己の業を憎き敵と己自身を断罪することで清算しようとした……言い換えれば逃げ出そうとした弱さを突きつけられる。直後、AGE-1の放った怒りの一閃にグランサは両断され、現実へ立ち返ったフリットは今まで自分が生き延びて来られた理由を知る。そして……。 |
| + | ;「天才など不要の世を作るのだ。英雄など必要ない。誰もが、その愛する人と家庭を築き、次の世へ怨念を渡さなくてすむように」<BR/>「そのためには、技術を、社会を、もっと多様に発展させねばならぬ」 |
| + | :晩年、よく口にしていた言葉。ヴェイガンとの長き戦争を終えたフリットは、その残る人生を平和と秩序を築き、守り、貧困や飢餓と戦うことに費やしていた。ラ・グラミス攻防戦から37年後には既に亡くなっており、銅像が建てられている。 |
| == 迷台詞 == | | == 迷台詞 == |
| === キオ編・三世代編 === | | === キオ編・三世代編 === |
275行目: |
287行目: |
| ;「わ、忘れるはずが…ない…。あの機体はユリンの…」<br />「ヴェイガン、貴様らはどこまでッ!」 | | ;「わ、忘れるはずが…ない…。あの機体はユリンの…」<br />「ヴェイガン、貴様らはどこまでッ!」 |
| :『BX』第29話「再会、そして別れ」より。戦場に現れた[[フォーンファルシア]]を見て。かつてユリンが『パーツ』として乗せられ、そして散った因縁の機体・ファルシアと全く同じ姿を見たフリット。フリットにとって忘れられない悲しい記憶を蘇らせる機体を見せられて、怒りに震えないはずがなかった。 | | :『BX』第29話「再会、そして別れ」より。戦場に現れた[[フォーンファルシア]]を見て。かつてユリンが『パーツ』として乗せられ、そして散った因縁の機体・ファルシアと全く同じ姿を見たフリット。フリットにとって忘れられない悲しい記憶を蘇らせる機体を見せられて、怒りに震えないはずがなかった。 |
| + | ;「あの機体に乗せられているのは、ひとりの人間のエゴによって、生き方を歪められた存在……私の息子や孫が歩むかも知れなかった、もう一つの道だ」 |
| + | : |
| + | ;「お前が気にしているのは、私の個人的な感情だろう」<BR/>「だが、私はこうも言ったぞ。多くの命を救うため、君達の協力を要請する、とな」 |
| + | : 『BX』第41話「君の中の英雄」クリア時、ゼハート達が参戦している場合。フリットの反ヴェイガン思想を知るだけに、BXへの参加を迷うゼハートに対してこう述べた。結果、ゼハートは「連邦軍総司令からの協力要請」に応じる形で、ヴェイガンの代表として部隊に参加することとなった。 |
| ;(だができる事ならこの光景…あなたと共に見たかったものだ…) | | ;(だができる事ならこの光景…あなたと共に見たかったものだ…) |
| :『BX』第45話「伝説の光芒」エンドデモより。マーダル打倒を成し、王子としてアーストを導く光となったジョジョを見守りながら、亡きアズベスに思いを馳せた。 | | :『BX』第45話「伝説の光芒」エンドデモより。マーダル打倒を成し、王子としてアーストを導く光となったジョジョを見守りながら、亡きアズベスに思いを馳せた。 |