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6 バイト追加 、 2015年8月21日 (金) 22:45
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蛇足ではあるが、第二次大戦中、実際にこのようなコンセプトを持たせるべく改造された艦があり、日本海軍の伊勢型戦艦2隻が該当する。この2隻は「航空戦艦」と呼称されている。このため、上記ような折衷艦に対し「戦艦」という呼称を用いる点について、軍事用語的な意味でも強ち的外れではない、との見方もできる。
 
蛇足ではあるが、第二次大戦中、実際にこのようなコンセプトを持たせるべく改造された艦があり、日本海軍の伊勢型戦艦2隻が該当する。この2隻は「航空戦艦」と呼称されている。このため、上記ような折衷艦に対し「戦艦」という呼称を用いる点について、軍事用語的な意味でも強ち的外れではない、との見方もできる。
 
但し同艦は、現実世界において戦力として機能することは無くもっぱら輸送任務に就いていた。
 
但し同艦は、現実世界において戦力として機能することは無くもっぱら輸送任務に就いていた。
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この理由としては
 
この理由としては
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・発着艦には長大な滑走距離が必要なため、主砲や艦橋が邪魔。このため、伊勢型ではカタパルトで発艦させ、着艦はほかの空母に拾ってもらうというプランがあった。
 
・発着艦には長大な滑走距離が必要なため、主砲や艦橋が邪魔。このため、伊勢型ではカタパルトで発艦させ、着艦はほかの空母に拾ってもらうというプランがあった。
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・主砲の衝撃により、繊細な艦載機の整備が行いにくい。また、甲板上にある艦載機が破損する恐れがある(当時の重巡洋艦でも搭載されていた20.3cm砲の衝撃ですら飛行機が破損する事例があった。なお、伊勢型の主砲はこれより遥かに大きい35.6cm砲である。)
 
・主砲の衝撃により、繊細な艦載機の整備が行いにくい。また、甲板上にある艦載機が破損する恐れがある(当時の重巡洋艦でも搭載されていた20.3cm砲の衝撃ですら飛行機が破損する事例があった。なお、伊勢型の主砲はこれより遥かに大きい35.6cm砲である。)
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・このため、発着艦中は砲撃を行えない。爆風も飛行の妨げとなる。
 
・このため、発着艦中は砲撃を行えない。爆風も飛行の妨げとなる。
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・飛行機用の燃料等は砲撃戦において誘爆の可能性があるため危険。
 
・飛行機用の燃料等は砲撃戦において誘爆の可能性があるため危険。
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といったことがあげられる。
 
といったことがあげられる。
  
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