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| *「尽きぬ水瓶」の自己犠牲は「立ち上がる射手」の反抗心を受け入れ鎮静化させる | | *「尽きぬ水瓶」の自己犠牲は「立ち上がる射手」の反抗心を受け入れ鎮静化させる |
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− | *「欲深な金牛」は他者を顧みない自己欲によって「悲しみの乙女」の慈悲を拒絶する
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− | *「いがみ合う双子」は「傷だらけの獅子」の痛みの深度を深めて耐えがたいレベルにまで増大させる
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− | *「沈黙の巨蟹」は生きる意志を奪うことで「揺れる天秤」の矛盾に立ち向かう志を削ぐ
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− | *「傷だらけの獅子」は「立ち上がる射手」のプレッシャーを痛みに抗う生命力で跳ね除ける
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− | *「揺れる天秤」の負の側面を晒しても揺るがない意思は「知りたがる山羊」の好奇心を萎えさせる
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− | *「立ち上がる射手」は「尽きぬ水瓶」が犠牲とすべき自己の存在価値を瓦解させる
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− | *「尽きぬ水瓶」は無欲の極地である自己犠牲によって「欲深な金牛」の我欲を相殺する
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− | *「夢見る双魚」の夢を見るという希望で「沈黙の巨蟹」の死に傾こうとする絶望を打ち払う
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− | *「沈黙の巨蟹」は「偽りの黒羊」の嘘をつく負い目を精神の虚無化で抹消する
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− | *「揺れる天秤」はいかなる矛盾にも折れない意思で「いがみ合う双子」の矛盾の加速に対抗する
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− | *「悲しみの乙女」は「沈黙の巨蟹」の死の悲しみを癒すことで虚無への抵抗を減らす
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− | *「怨嗟の魔蠍」は痛みへの憎悪によって「傷だらけの獅子」の抗う意思を引き出す
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− | *「立ち上がる射手」は悲しみに抗わんとする意思によって「悲しみの乙女」の心を守る
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− | *「知りたがる山羊」は「怨嗟の魔蠍」の増大させた憎悪をより暴き出す
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− | *「夢見る双魚」は夢見る心が示す未来で「知りたがる山羊」の好奇心を煽る
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− | *「いがみ合う双子」は「尽きぬ水瓶」の己のために己を犠牲にするという矛盾を励起する
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− | *「欲深な金牛」の貪欲さは「夢見る双魚」にさらなる希望を見出させる
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| === ルーツ === | | === ルーツ === |
| エス・テランで創造された次元力を制御するためのシステムたる人造神「'''至高神ソル'''」が自我に目覚め、[[御使い]]の行いを戒めるためと、己の存在への悔悟により自らを破壊した際に[[黒の英知]]と共に発生した12の断片で、それぞれがソルの感情の一つを司っている。人格の大元となる「いがみ合う双子」を中心核とし、11の感情を統合する形で成り立っている。 | | エス・テランで創造された次元力を制御するためのシステムたる人造神「'''至高神ソル'''」が自我に目覚め、[[御使い]]の行いを戒めるためと、己の存在への悔悟により自らを破壊した際に[[黒の英知]]と共に発生した12の断片で、それぞれがソルの感情の一つを司っている。人格の大元となる「いがみ合う双子」を中心核とし、11の感情を統合する形で成り立っている。 |
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| 超時空修復で至高神Zが消滅した際、リアクターを失っていた「偽りの黒羊」「欲深な金牛」「沈黙の巨蟹」「怨嗟の魔蠍」「立ち上がる射手」「知りたがる山羊」「尽きぬ水瓶」「夢見る双魚」は共に消滅している。 | | 超時空修復で至高神Zが消滅した際、リアクターを失っていた「偽りの黒羊」「欲深な金牛」「沈黙の巨蟹」「怨嗟の魔蠍」「立ち上がる射手」「知りたがる山羊」「尽きぬ水瓶」「夢見る双魚」は共に消滅している。 |
− | 残る「いがみ合う双子」「傷だらけの獅子」「悲しみの乙女」「揺れる天秤」がどうなったのかは不明だが、スフィアで動くリ・ブラスタが修理され、バルゴラとガンレオンも健在であることから、Z-BLUEの保有していた4つのうち3つは残り、「いがみ合う双子」はガドライトの魂が解放されたことからして消滅したと思われる。ただし、ライブラリでは「消滅したスフィアは8つ」と書かれている。 | + | 残る「いがみ合う双子」「傷だらけの獅子」「悲しみの乙女」「揺れる天秤」がどうなったのかは不明だが、スフィアで動くリ・ブラスタが修理され、バルゴラとガンレオンも健在であることから、Z-BLUEの保有していた4つのうち3つは残り、「いがみ合う双子」はガドライトの魂が解放されたことからして消滅したと思われる。 |
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| === モチーフ === | | === モチーフ === |
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| :「教皇」の寓意は正位置が'''「慈悲」「連帯」「優しさ」「規律・法の遵守」'''、逆位置が'''「守旧性」「束縛」「独りよがり」「逃避」「おせっかい」'''。 | | :「教皇」の寓意は正位置が'''「慈悲」「連帯」「優しさ」「規律・法の遵守」'''、逆位置が'''「守旧性」「束縛」「独りよがり」「逃避」「おせっかい」'''。 |
| :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 | | :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 |
− | :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。エルーナルーナは父親の仇討ちという保守的な理由で戦っており、また身内に対しては争いを抑えたり連帯を重んじたりとその寓意に合致する性格を持っている。 | + | :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。エルーナルーナは父親の安全という保守的な理由で戦っており、また身内に対しては争いを抑えたり連帯を重んじたりとその寓意に合致する性格を持っている。 |
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| === いがみ合う双子 === | | === いがみ合う双子 === |
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| 自らの感情を抑圧し、己の精神を死に向かわせようとする意志によって力を発揮し、その中に己を保とうとする理性によってサード・ステージに移行する。そのため、「生きている」人間では共鳴できず、意志そのものを持たない死者でも無理である。「沈黙の巨蟹」のリアクターとなり得る人間とは、生きたまま死を体現する存在……つまり「消滅しようとする力」を正しく導く「鬼宿」の人間='''生きたまま死んでいる人間達'''であり、尸空の場合は種族の能力である「消滅しようとする力」を操る力にスフィアが同調している。 | | 自らの感情を抑圧し、己の精神を死に向かわせようとする意志によって力を発揮し、その中に己を保とうとする理性によってサード・ステージに移行する。そのため、「生きている」人間では共鳴できず、意志そのものを持たない死者でも無理である。「沈黙の巨蟹」のリアクターとなり得る人間とは、生きたまま死を体現する存在……つまり「消滅しようとする力」を正しく導く「鬼宿」の人間='''生きたまま死んでいる人間達'''であり、尸空の場合は種族の能力である「消滅しようとする力」を操る力にスフィアが同調している。 |
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− | スフィア・アクトは感情の動きの抑圧。相手の戦う意志や抗う精神を無力化し、耐性のない者が受け続けると意識を喪失する。しかし、頑ななまでに自己意識を貫く「揺れる天秤」には効かず、その意志に虚無の奥の感情を揺るがされて無力化される。しかし、前述の通り、尸空のクロウへの敵視は相性とは無関係である可能性がある。
| + | スフィア・アクトは感情の動きの抑圧。相手の戦う意志や抗う精神を無力化し、耐性のない者が受け続けると意識を喪失する。しかし、頑ななまでに自己意識を貫く「揺れる天秤」には効かず、その意志に虚無の奥の感情を揺るがされて無力化される。 |
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| ひたすらに己の自我を抑え、理性で全ての行動を行おうとするこのスフィアは、対極にある「知りたがる山羊」とは逆の「'''欲求を制する理性'''」と言える。 | | ひたすらに己の自我を抑え、理性で全ての行動を行おうとするこのスフィアは、対極にある「知りたがる山羊」とは逆の「'''欲求を制する理性'''」と言える。 |
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| :異父兄弟であるヒュドラ退治にやってきたヘラクレスを倒そうとしたがあっさりと踏み潰されてしまった。 | | :異父兄弟であるヒュドラ退治にやってきたヘラクレスを倒そうとしたがあっさりと踏み潰されてしまった。 |
| :性格分類においては、「保守的」を司る。自己主張をせず明確な自我を有さないという気質に関連して、意思を無へと傾ける能力となると思われる。 | | :性格分類においては、「保守的」を司る。自己主張をせず明確な自我を有さないという気質に関連して、意思を無へと傾ける能力となると思われる。 |
− | :割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。ちなみに、搭載機の尸逝天は生と死の狭間に生きる生物であり、幼生(子供)の存在が確認されているため『雌』の可能性がある。また、ライブラリによると尸逝天は歴代当主に受け継がれるという。このことから、'''沈黙の巨蟹の真のリアクターは「尸逝天」という生物'''で、尸空の一族はそれに同調するなどして制御していた可能性がある(遺伝によってリアクターの素養は継承ができなくても、その生物を操る術の伝承は十分可能であると思われる)。 | + | :割り振りは女性。ただし、[[尸空]]は男性である。ちなみに、搭載機の尸逝天は幼生(子供)の存在が確認されているため『雌』の可能性がある。 |
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| ;戦車 | | ;戦車 |
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| どこかの世界に存在していたスフィア。[[アサキム・ドーウィン]]が所持し[[シュロウガ]]に搭載されており、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「希望」を司る。 | | どこかの世界に存在していたスフィア。[[アサキム・ドーウィン]]が所持し[[シュロウガ]]に搭載されており、後にアサキムがリアクターとなった。至高神ソルの「希望」を司る。 |
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− | 夢、つまり何かを望む意志によって力を発揮する。眠った時に見るそれではなく、未来への展望や目的などの漠然としたそれである。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、破れるか叶うかして夢を見なくなると力が崩壊する。フェイクの力は「運動性の低下」であり、それと発動キーから類推すれば反作用は夢に固執して目の前が見えなくなる、つまり「判断力の鈍化」と思われる。あるいは未だ来ざる夢を見ることから、「未来視」の力である可能性もある(攻撃が当たりやすくなるというフェイクの力とも噛み合う)。
| + | 夢、つまり何かを望む意志によって力を発揮する。眠った時に見るそれではなく、未来への展望や目的などの漠然としたそれである。ゆえに力が崩壊する条件も簡単で、破れるか叶うかして夢を見なくなると力が崩壊する。フェイクの力は「運動性の低下」であり、それと発動キーから類推すれば反作用は夢に固執して目の前が見えなくなる、つまり「判断力の鈍化」と思われる。 |
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| スフィア・アクトは不明。 | | スフィア・アクトは不明。 |