18行目: |
18行目: |
| *メカニックデザイン:出渕裕 | | *メカニックデザイン:出渕裕 |
| | | |
− | [[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[ネオ・ジオン]]軍との戦争に備え、[[アムロ・レイ]]大尉が自身の専用機として自ら基礎設計を担当しており、これまでに開発された全ての[[ガンダムタイプ]]のモビルスーツを参考にしている。<br /> | + | [[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発した[[地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。 |
− | 発注から3か月という短期間で急造されているものの、急造故に信頼性のある既存部品の流用や汎用性や運用面を重視したアムロの設計により、「専用機の高い性能」と「量産型の信頼性」を併せ持った、非常に完成度の高い機体となっている。<br /> | + | |
| + | === 機体概要 === |
| + | [[ネオ・ジオン]]軍との戦争に備え、[[アムロ・レイ]]大尉が自身の専用機として自ら基礎設計を担当しており、これまでに開発された全ての[[ガンダムタイプ]]のモビルスーツを参考にしている。 |
| + | |
| + | 発注から3か月という短期間で急造されているものの、急造故に信頼性のある既存部品の流用や汎用性や運用面を重視したアムロの設計により、「専用機の高い性能」と「量産型の信頼性」を併せ持った、非常に完成度の高い機体となっている。 |
| + | |
| 外見的には、かつて[[一年戦争]]末期にアムロ専用機として開発されていたガンダムタイプのモビルスーツ「[[NT-1アレックス]]」を想起させるものがある。機体のカラーリングはそれまでのTV版主人公機に共通していたトリコロールカラーと異なり、白と黒が基調になっている。 | | 外見的には、かつて[[一年戦争]]末期にアムロ専用機として開発されていたガンダムタイプのモビルスーツ「[[NT-1アレックス]]」を想起させるものがある。機体のカラーリングはそれまでのTV版主人公機に共通していたトリコロールカラーと異なり、白と黒が基調になっている。 |
| | | |
| 製作過程で[[ネオ・ジオン]](と言うより、[[シャア・アズナブル]]個人)から意図的に技術漏洩された[[サイコフレーム]]にコックピット周辺のフレームの材質を変更した為、反応速度が飛躍的に増大した。ちなみにこれにより当初想定していた機体重量が3キロ減ったが、強度はアップしている。 | | 製作過程で[[ネオ・ジオン]](と言うより、[[シャア・アズナブル]]個人)から意図的に技術漏洩された[[サイコフレーム]]にコックピット周辺のフレームの材質を変更した為、反応速度が飛躍的に増大した。ちなみにこれにより当初想定していた機体重量が3キロ減ったが、強度はアップしている。 |
| | | |
− | 武装は頭部に内蔵されているバルカン砲を除けば全て外装式であり、フィン・ファンネル以外はライフル、サーベル、バズーカにシールドと非常に標準的。<br /> | + | 武装は頭部に内蔵されているバルカン砲を除けば全て外装式であり、フィン・ファンネル以外はライフル、サーベル、バズーカにシールドと非常に標準的。 |
− | これには内部に余裕を持たせ、整備性と拡張性、そして耐久性を高める狙いがあり、また設計したアムロが「モビルスーツは歩兵としての機動兵器である」という認識を持っていたため。その意味では、初代ガンダムの正統後継機とも言える。<br /> | + | これには内部に余裕を持たせ、整備性と拡張性、そして耐久性を高める狙いがあり、また設計したアムロが「モビルスーツは歩兵としての機動兵器である」という認識を持っていたため。その意味では、初代ガンダムの正統後継機とも言える。 |
| + | |
| この機体の最大の特徴であるフィン・[[ファンネル]]は攻防一体の誘導兵器で、強力なビームを発射したり、対ビームバリアを形成して敵からの攻撃を防御する事ができる。 | | この機体の最大の特徴であるフィン・[[ファンネル]]は攻防一体の誘導兵器で、強力なビームを発射したり、対ビームバリアを形成して敵からの攻撃を防御する事ができる。 |
| | | |
31行目: |
37行目: |
| | | |
| === 劇中での様相 === | | === 劇中での様相 === |
− | 劇中冒頭から登場しているが、その時はまだ組み立て途中であり、[[フィフス・ルナ]]攻防戦の後にアムロが受け取りに訪れた時も未だに調整中であった。<br /> | + | 劇中冒頭から登場しているが、その時はまだ組み立て途中であり、[[フィフス・ルナ]]攻防戦の後にアムロが受け取りに訪れた時も未だに調整中であった。 |
− | しかし、帰還命令を受けたアムロはスタッフの反対を押し切ってライフルとシールドのみを装備した状態の本機で出撃し、[[ロンド・ベル]]の窮地を救った。<br /> | + | しかし、帰還命令を受けたアムロはスタッフの反対を押し切ってライフルとシールドのみを装備した状態の本機で出撃し、[[ロンド・ベル]]の窮地を救った。 |
| + | |
| 後に他の装備も届けられ、完全な状態での出撃が可能となった。 | | 後に他の装備も届けられ、完全な状態での出撃が可能となった。 |
| | | |
− | [[アクシズ]]落下阻止作戦時には多数の[[ギラ・ドーガ]]を撃墜し、[[クェス・パラヤ]]と[[ギュネイ・ガス]]を同時に相手にしても互角以上に渡り合っている。<br /> | + | [[アクシズ]]落下阻止作戦時には多数の[[ギラ・ドーガ]]を撃墜し、[[クェス・パラヤ]]と[[ギュネイ・ガス]]を同時に相手にしても互角以上に渡り合っている。 |
− | その後、アクシズにてシャアの[[サザビー]]と交戦。激闘の末、これを撃破した(この際、サザビーは左腕を切断、頸部エネルギーパイプを引き千切られると大破に近い形であるのに対し、本機は左腕の予備ビームサーベルラック破壊と股間部をビームサーベルで斬られた程度の小破であり、機体設計も相まって優勢だったことが伺われた)。<br /> | + | |
| + | その後、アクシズにてシャアの[[サザビー]]と交戦。激闘の末、これを撃破した(この際、サザビーは左腕を切断、頸部エネルギーパイプを引き千切られると大破に近い形であるのに対し、本機は左腕の予備ビームサーベルラック破壊と股間部をビームサーベルで斬られた程度の小破であり、機体設計も相まって優勢だったことが伺われた)。 |
| 最後は[[地球]]に落下しようとするアクシズの後部を[[サイコフレーム]]の力で押し返し、アムロやシャアと共に何処かへと姿を消してしまっている。 | | 最後は[[地球]]に落下しようとするアクシズの後部を[[サイコフレーム]]の力で押し返し、アムロやシャアと共に何処かへと姿を消してしまっている。 |
| | | |
| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
− | 先に述べた通り、アムロの最後の[[モビルスーツ]]として登場する。ロボット単体としての出演数は[[マジンガーZ]]、[[グレートマジンガー]]に次ぐ数を誇る。<br /> | + | 先に述べた通り、アムロの最後の[[モビルスーツ]]として登場する。ロボット単体としての出演数は[[マジンガーZ]]、[[グレートマジンガー]]に次ぐ数を誇る。 |
| + | |
| 基礎能力はシリーズ全般で高水準を誇る。使い方は基礎能力の高さによる前衛、またはフィン・ファンネルの威力を活かした射程距離外からの攻撃。アムロを乗せれば回避率の高さを生かした囮戦法や前衛突破に能力を発揮する。が、作品によっては、終盤になると[[切り払い]]で無効化される場合も増えるため、相手との相性には注意したい。 | | 基礎能力はシリーズ全般で高水準を誇る。使い方は基礎能力の高さによる前衛、またはフィン・ファンネルの威力を活かした射程距離外からの攻撃。アムロを乗せれば回避率の高さを生かした囮戦法や前衛突破に能力を発揮する。が、作品によっては、終盤になると[[切り払い]]で無効化される場合も増えるため、相手との相性には注意したい。 |
| | | |