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:曹操軍の筆頭軍師。七星剣は彼から受け取る。漫画版では、どんな野心家であろうと有能ならば取り立てる曹操の大器を利用され、曹操軍、ひいては機駕を彼の『使命』に利用されることになり、最終的には彼は曹操にとっても倒すべき最大の敵となる。
 
:曹操軍の筆頭軍師。七星剣は彼から受け取る。漫画版では、どんな野心家であろうと有能ならば取り立てる曹操の大器を利用され、曹操軍、ひいては機駕を彼の『使命』に利用されることになり、最終的には彼は曹操にとっても倒すべき最大の敵となる。
 
;夏侯惇[[ベルガ・ギロス|ギロス]]
 
;夏侯惇[[ベルガ・ギロス|ギロス]]
:古参の将であり、副将。曹操の右腕的存在で、最も信頼する武将の一人である。呂布との戦いで左目を失い、以降は眼帯をつけるようになる。
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:古参の将であり、副将。曹操の右腕的存在で、最も信頼する武将の一人である。呂布との戦いで左目を失い、以降は眼帯を着用するようになる。
 
;夏侯淵[[ベルガ・ダラス|ダラス]]
 
;夏侯淵[[ベルガ・ダラス|ダラス]]
 
:夏侯惇の弟。兄同様に曹操軍の古参の副将で、曹操の左腕的存在。
 
:夏侯惇の弟。兄同様に曹操軍の古参の副将で、曹操の左腕的存在。
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;典韋[[アッシマー]]
 
;典韋[[アッシマー]]
 
:配下。曹操を救う為に自ら犠牲となった。彼の死は劉備と曹操の決別の一因となっている。
 
:配下。曹操を救う為に自ら犠牲となった。彼の死は劉備と曹操の決別の一因となっている。
:余談だが、典韋は史実でも曹操を庇って戦死する。同じ戦いで息子も戦死するが、典韋の死は'''息子より大きいもの'''であり三国伝とは逆である。
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:余談だが、典韋は史実でも曹操を庇って戦死する。同じ戦いで息子の一人で長男の曹昂も戦死するが、典韋の死は'''息子より大きいもの'''であり三国伝とは逆である。
 
;張遼[[ゲルググ]]、徐晃[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]、張郃[[ザクIII改|ザクIII]]
 
;張遼[[ゲルググ]]、徐晃[[サーペント (ガンダムW)|サーペント]]、張郃[[ザクIII改|ザクIII]]
 
:いずれも元は敵の武将だったが、後に曹操軍に加わる。張遼は呂布隊、徐晃は董卓軍、張郃は袁紹軍に属していた。
 
:いずれも元は敵の武将だったが、後に曹操軍に加わる。張遼は呂布隊、徐晃は董卓軍、張郃は袁紹軍に属していた。
 
;程昱[[ワイズワラビー]]、郭嘉[[ガンダムヴァサーゴ|ヴァサーゴ]]、賈詡[[ガンダムアシュタロン|アシュタロン]]、荀彧ガンダム  
 
;程昱[[ワイズワラビー]]、郭嘉[[ガンダムヴァサーゴ|ヴァサーゴ]]、賈詡[[ガンダムアシュタロン|アシュタロン]]、荀彧ガンダム  
:軍師。荀彧のみ外伝に登場。また賈詡はBBW版では曹操軍に参入しておらず、『戦神決闘編』では彼に引導を渡す。。
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:軍師。荀彧のみ外伝に登場。また賈詡はBBW版では曹操軍に参入しておらず、『戦神決闘編』では司馬懿同様に闇の力に呑まれた郭嘉や賈詡と敵対することになり、賈詡には直接引導を渡す。
 
;許褚ガンダム、楽進ガンダム、于禁ガンダム  
 
;許褚ガンダム、楽進ガンダム、于禁ガンダム  
 
:配下。いずれも外伝に登場。
 
:配下。いずれも外伝に登場。
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;馬超ブルーディスティニー
 
;馬超ブルーディスティニー
 
:漫画版では赤壁の戦いの後、彼を影から見守り、「天の刃」として成長するよう導く。
 
:漫画版では赤壁の戦いの後、彼を影から見守り、「天の刃」として成長するよう導く。
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:三国伝では彼とは一切対立することはないが、史実では一貫して敵対しており、更に『演義』では曹操は彼の父や兄の仇となっており、ある意味『三国志』と最も異なっている関係を築いているキャラクターである。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
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:[[UX]]中盤の宴会の席にて、彼の言葉に気を良くして、三国志ファンの間でも有名な、別世界の曹操のあの名(迷)台詞を…(後述)
 
:[[UX]]中盤の宴会の席にて、彼の言葉に気を良くして、三国志ファンの間でも有名な、別世界の曹操のあの名(迷)台詞を…(後述)
 
;[[ハザード・パシャ]]
 
;[[ハザード・パシャ]]
:[[UX]]では自身の醜悪な野望のためにあらゆる非道の限りを尽くす彼に対して曹操も強い嫌悪感と怒りを抱いており、彼の野望を「覇道にあらず」と断じている。
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:[[UX]]では自身の醜悪な野望のためにあらゆる非道の限りを尽くす彼に対して曹操も強い嫌悪感と怒りを抱いており、彼の野望を「覇道にあらず」と断じている。また、第2次蒼穹作戦に乱入した彼の「新天地を目指す」という言葉もはっきり覚えており、後に[[人類軍]]が地球を見捨てて[[バジュラ本星]]に向かったことを知った際にはすぐにハザードのその言葉を思い返していた。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
 
;「こやつめ、ははは」
 
;「こやつめ、ははは」
:三国伝漫画版の公式サイトにて、曹操ガンダムのキャラクター紹介ページにて2008年10月10日に曹操が言った台詞の一つ。この日のメッセージでは武将のパワーアップや読者応募作品についてコメントしているのだが、「曹操自身はパワーアップしないのか?」と問われたらしく、この台詞を笑って返している。<br />…という流れなのだが、実はこの台詞、元ネタが存在しており、この台詞の元ネタは、登場人物の人物描写や台詞、物語の展開などが色々な意味で凄まじくカオスな事で三国志ファンの間でも怪作として知られる久保田千太郎原作・園田光慶作画の漫画『三国志(通称・園田三国志)』にて、物語の終盤に洛陽王宮の再建現場にて下記の曹操と司馬懿の会話が元になっている。
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:三国伝漫画版の公式サイトにて、曹操ガンダムのキャラクター紹介ページにて2008年10月10日に曹操が言った台詞の一つ。この日のメッセージでは武将のパワーアップや読者応募作品についてコメントしているのだが、「曹操自身はパワーアップしないのか?」と問われたらしく、この台詞を笑って返している。<br />…という流れなのだが、実はこの台詞、元ネタが存在しており、この台詞の元ネタは、登場人物の人物描写や台詞、物語の展開などが色々な意味で凄まじくカオスな事で三国志ファンの間でも怪作として知られる久保田千太郎原作・園田光慶作画の漫画『三国志(通称・園田三国志)』であり、物語終盤の洛陽王宮の再建現場における下記の曹操と司馬懿の会話が元になっている。
 
'''曹操 「ワシは天にまで届く宮殿を作るつもりじゃ」<br />司馬懿「高い宮殿も結構ですが陛下もお年ですので昇ったまま昇天なさらぬように」<br />曹操「こやつめ ハハハ!」<br />司馬懿「ハハハ」'''
 
'''曹操 「ワシは天にまで届く宮殿を作るつもりじゃ」<br />司馬懿「高い宮殿も結構ですが陛下もお年ですので昇ったまま昇天なさらぬように」<br />曹操「こやつめ ハハハ!」<br />司馬懿「ハハハ」'''
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;「フ…百万を謳われた袁紹軍に比べれば、たかだ数万の雑兵など…!」
 
;「フ…百万を謳われた袁紹軍に比べれば、たかだ数万の雑兵など…!」
 
:[[UX]]アメリカルート第16話より。[[スクラッグ]]の大軍相手に囮役を買って出て、[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ロックオン]]たちに心配されて。
 
:[[UX]]アメリカルート第16話より。[[スクラッグ]]の大軍相手に囮役を買って出て、[[ロックオン・ストラトス (2代目)|ロックオン]]たちに心配されて。
:とはいうものの曹操が百万軍を撃退したのは天玉鎧の力があってこそであった。玉璽を持たない今の曹操があえて死地に赴こうとする真意は、あえて死地に赴くことで袁紹軍との戦いを再現し、玉璽を再び出現させようというものであった。
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:とはいうもの、これは賭けでもあった。かつて曹操が官渡の戦いにて袁紹の百万の軍勢を撃退したのは天玉鎧の力があってこそであった。玉璽を持たない今の曹操があえて死地に赴こうとする真意は、あえて死地に赴くことで袁紹軍との戦いを再現し、玉璽を再び出現させようというものであった。
 
;「限界を強いられているのは、他の空に向かった者たちも同じだ!」
 
;「限界を強いられているのは、他の空に向かった者たちも同じだ!」
 
:[[UX]]第22話のクライマックス、[[加藤機関]]によって世界中に発射された核ミサイルを撃墜する局面にて、弱音を吐く[[近藤剣司|剣司]]や[[山下サトル|山下]]たちを鼓舞する。さりげなく「強いられている」と言っているのは、おそらく[[声優ネタ]]であろう(後述)。
 
:[[UX]]第22話のクライマックス、[[加藤機関]]によって世界中に発射された核ミサイルを撃墜する局面にて、弱音を吐く[[近藤剣司|剣司]]や[[山下サトル|山下]]たちを鼓舞する。さりげなく「強いられている」と言っているのは、おそらく[[声優ネタ]]であろう(後述)。
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*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
 
*人物鑑定家の許劭からは「'''治世の能臣、乱世の奸雄'''」と評された。「乱世の奸雄」の異名は、曹操を象徴する二つ名としても非常に有名である。そして、『三国志』の『正史』の著者である陳寿からは「'''非常の人、超世の傑'''」と…即ち、「類稀なる才の持ち主であり、時代を超えた英雄である」と最大級の賛辞の言葉で賞されている。
 
*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断・粛清し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立し(孔融は曹操への罵言・放言を続けたために最後は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
 
*紛れもなく「英雄」である曹操だが、当時の後漢の皇帝(献帝)を蔑ろにして国の権力をふるい、曹操を危険視して抹殺しようと企んだ皇族や漢の重臣達の陰謀を暴いては容赦なく処断・粛清し、孔子の子孫の孔融をはじめとした儒者たちとも徹底的に対立し(孔融は曹操への罵言・放言を続けたために最後は曹操に処刑された)、曹操の死後に息子の曹丕が漢王朝から天下を簒奪して魏王朝を開いた事、父の曹嵩が徐州で殺された際には徐州に侵攻し徐州の民の大量虐殺を敢行した事等、人々を恐怖に陥れ、後世にも多大な悪名を残す所業も幾度も行ったため、『三国志演義』では「漢王朝復興を掲げ、民をも救わんとする正義の劉備」に対する「天下を漢王朝から奪わんとし、野望のためには非情な所業も厭わない悪役の曹操」として描かれ、「神」となった関羽、「物語」となった劉備や諸葛亮に対し、曹操は千年以上の長い間において、「物語」の中でも、歴史の中でも、人々から悪役としての扱いを受ける事となってしまった(曹操の冷徹なまでの合理主義は儒教を重んじる中国の民衆にとって受け入れがたい面も少なからずあった)。
**しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ており、「曹操こそ三国志の真の主人公である」という声も少なくない。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、『吉川三国志』の作者である吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と述懐している。近年では漫画雑誌『モーニング』にて連載されていた漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も描かれている。
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**しかし、20世紀の中頃から再評価運動が広く行われ、現代では名実共に「英雄」としての評価を確固たるものとしており、劉備にも勝るとも劣らない人気と支持を得ており、「曹操こそ三国志の真の主人公である」という声も少なくない。日本においてもその人気は高く、曹操が悪役として描かれる『演義』をベースにした『吉川三国志』を読んで曹操のファンになった人も少なくなく、『吉川三国志』の作者である吉川英治氏自身も作品を執筆しながら「曹操に魅力を感じていた」と述懐している。近年では漫画雑誌『モーニング』にて連載されていた漫画作品『蒼天航路』(原作・原案:李學仁、漫画:王欣太)をはじめ、曹操を主人公として描く三国志の創作作品も幾つも描かれている。
**また、日本では、曹操と同様に苛烈・非情な所業も行ったがために人々からも恐れられながらも、その覇道で旧時代を徹底的に破壊し、新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。
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**また、日本では、曹操と同様に生涯戦国乱世を駆け抜け、苛烈・非情な所業も行ったがために人々からも恐れられながらも、その覇道で旧時代を徹底的に破壊し、近世の新しい時代を切り拓いた英雄である織田信長と対比されて語られることも多い。
    
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