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| *メカニックデザイン:大河原邦男 | | *メカニックデザイン:大河原邦男 |
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− | [[ザフト]]が開発した[[モビルスーツ]]。[[ガンダムタイプ]]の内の一機で、[[フリーダムガンダム]]、[[ジャスティスガンダム]]と同時期に開発されていた、いわば兄弟機ともいえる立場にある。<br /> | + | [[ザフト]]が開発した[[モビルスーツ]]。[[ガンダムタイプ]]の内の一機で、[[フリーダムガンダム]]、[[ジャスティスガンダム]]と同時期に開発されていた、いわば兄弟機ともいえる立場にある。 |
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| ちなみに、プロヴィデンスとはキリスト教の概念で、「神の意思・摂理」、またはそこから転じて「神そのもの・天帝」といった意味を持つ。 | | ちなみに、プロヴィデンスとはキリスト教の概念で、「神の意思・摂理」、またはそこから転じて「神そのもの・天帝」といった意味を持つ。 |
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| + | === 開発の経緯 === |
| この機体の本来の形式番号は「ZGMF-X11A」とフリーダム・ジャスティスに続いていた。しかし、外伝系列の作品でX11Aが取られてしまった為、X13Aへと変更された経緯を持つ。 | | この機体の本来の形式番号は「ZGMF-X11A」とフリーダム・ジャスティスに続いていた。しかし、外伝系列の作品でX11Aが取られてしまった為、X13Aへと変更された経緯を持つ。 |
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− | 核エンジンや[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]、[[PS装甲]]、マルチロックオンシステムなどが採用されており、出力、運動性、攻撃力、防御力などの全てにおいて、在来機を遥かに凌駕する性能を持つ。<br /> | + | 元々は4本のビームサーベルを搭載した機体となるはずだったが、核エンジンから供給される、無尽蔵ともいえるエネルギーや、パイロットが空間認識能力の高いクルーゼに決まった事もあり、ドラグーン搭載機に変更された。 |
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| + | === 性能 === |
| + | 核エンジンや[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]、[[PS装甲]]、マルチロックオンシステムなどが採用されており、出力、運動性、攻撃力、防御力などの全てにおいて、在来機を遥かに凌駕する性能を持つ。 |
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| 宇宙空間での運用を主に想定していたのか、機動力自体はフリーダム、ジャスティスを下回るが、それを持って余りある火力が特徴。その火力を堅持するのが、最大の特徴であるバックパックと腰のジョイントに装備された無線式自動攻撃兵器、通称「[[オールレンジ攻撃|ドラグーン・システム]]('''D'''isconnected '''R'''apid '''A'''rmament '''G'''roup '''O'''verlook '''O'''peration '''N'''etwork・system=DRAGOON SYSTEM:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の存在と言えるだろう。 | | 宇宙空間での運用を主に想定していたのか、機動力自体はフリーダム、ジャスティスを下回るが、それを持って余りある火力が特徴。その火力を堅持するのが、最大の特徴であるバックパックと腰のジョイントに装備された無線式自動攻撃兵器、通称「[[オールレンジ攻撃|ドラグーン・システム]]('''D'''isconnected '''R'''apid '''A'''rmament '''G'''roup '''O'''verlook '''O'''peration '''N'''etwork・system=DRAGOON SYSTEM:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の存在と言えるだろう。 |
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− | 元々は4本のビームサーベルを搭載した機体となるはずだったが、核エンジンから供給される、無尽蔵ともいえるエネルギーや、パイロットが空間認識能力の高いクルーゼに決まった事もあり、ドラグーン搭載機に変更された。<br />
| + | ドラグーン・システムの搭載は機体の基本設計が終了した後に決定された為、機体の腹部には量子通信ケーブルの一部が露出している。普通ならこの部分が致命的な弱点となったのだろうが、ケーブルはPS装甲でカバーされているため弱点でなくなっている。なお、このシステムはパイロットの超人的な空間認識能力を必要とするため、本機はその適正が確認されているクルーゼの専用機となっている。そのためか、頭部にはクルーゼの仮面に似た形状のフェイスカバーが取り付けられている。 |
− | ドラグーン・システムの搭載は機体の基本設計が終了した後に決定された為、機体の腹部には量子通信ケーブルの一部が露出している。普通ならこの部分が致命的な弱点となったのだろうが、ケーブルはPS装甲でカバーされているため弱点でなくなっている。<br />
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− | なお、このシステムはパイロットの超人的な空間認識能力を必要とするため、本機はその適正が確認されているクルーゼの専用機となっている。そのためか、頭部にはクルーゼの仮面に似た形状のフェイスカバーが取り付けられている。
| + | 背部に装着されたバックパックの高い推進力による恩恵とプロヴィデンス本体の優秀さにより重力化でも単独で飛行可能。この辺りから本来のプロヴィデンスの機動力の高さが伺える。 |
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| + | === 劇中での活躍 === |
| + | 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、[[ラウ・ル・クルーゼ]]が搭乗して出撃し、連合、オーブの[[MS]]をことごとく葬り去った。さらに[[ディアッカ・エルスマン]]の駆る[[バスターガンダム]]を一瞬にして中破させ、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[ストライクガンダム]]も圧倒的な強さで退けた。 |
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− | 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、[[ラウ・ル・クルーゼ]]が搭乗して出撃し、連合、オーブの[[MS]]をことごとく葬り去った。さらに[[ディアッカ・エルスマン]]の駆る[[バスターガンダム]]を一瞬にして中破させ、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[ストライクガンダム]]も圧倒的な強さで退けた。<br />
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| その後、[[ジェネシス]]付近の宙域で[[キラ・ヤマト|キラ]]の駆る[[フリーダムガンダム]]と交戦し、[[ミーティア]]を破壊。さらにその後、熾烈な接近戦にもつれこみ、お互い腕や足などを破壊されるが、最後はフリーダムのビームサーベルでコックピットを貫かれ、クルーゼは戦死。機体も[[ジェネシス]]の爆発の炎に灼かれ、散った。 | | その後、[[ジェネシス]]付近の宙域で[[キラ・ヤマト|キラ]]の駆る[[フリーダムガンダム]]と交戦し、[[ミーティア]]を破壊。さらにその後、熾烈な接近戦にもつれこみ、お互い腕や足などを破壊されるが、最後はフリーダムのビームサーベルでコックピットを貫かれ、クルーゼは戦死。機体も[[ジェネシス]]の爆発の炎に灼かれ、散った。 |
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| + | === その他 === |
| 裏話として、実はこの機体については当初案がなかった。しかし「ガンダムでないと今のキラ達に太刀打ちできない」ということから、急遽デザイナーの大河原邦男氏に発注し(彼は1週間で作成したという)、設定が作られた。 | | 裏話として、実はこの機体については当初案がなかった。しかし「ガンダムでないと今のキラ達に太刀打ちできない」ということから、急遽デザイナーの大河原邦男氏に発注し(彼は1週間で作成したという)、設定が作られた。 |
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− | 背部に装着されたバックパックの高い推進力による恩恵とプロヴィデンス本体の優秀さにより重力化でも単独で飛行可能。この辺りから本来のプロヴィデンスの機動力の高さが伺える。
| + | ドラグーン搭載機に変更された理由は上記以外にも、2機の兄弟機フリーダム・ジャスティスが強奪された事も理由の1つであると推測される。当初の予定では、プラズマ砲及びレールガンを装備した火力特化のフリーダムが遠距離戦、ジャスティスがファトゥムに搭載された実弾火器等を持ちいて中距離戦を担当。そして、4本の大型ビームサーベルと高い機動力をメインに近距離戦=前衛を担当する事こそが初期のプロヴィデンスの役割。この3機の兄弟達はザフト軍の優れたパイロット達の手によって3機1組のバランスの取れた戦闘を行う筈だったのだが、クライン派による強奪(ジャスティスは離反)で3機での運用が永久に不可能となった。この段階でプロヴィデンスは既に開発終盤の段階に入っていたが、この件が引き金となり開発現場は急遽プロヴィデンスをドラグーン搭載機へと仕様変更する事となる。不足した兄弟達2機の働きをプロヴィデンスに託したのである。結果、突然のドラグーン搭載による開発の大幅な遅れや機体の調整不足・未完成な部分が多いながらもドラグーン搭載機となったプロヴィデンスはビームサーベル・ビームライフル・ドラグーンによりあらゆる距離での戦闘を単機でこなす事が可能となり、SEEDにおける最終決戦で正に「天帝」と呼ぶに相応しい戦果を挙げた。 |
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− | ドラグーン搭載機に変更された理由は上記以外にも、2機の兄弟機フリーダム・ジャスティスが強奪された事も理由の1つであると推測される。<br />
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− | 当初の予定では、プラズマ砲及びレールガンを装備した火力特化のフリーダムが遠距離戦、ジャスティスがファトゥムに搭載された実弾火器等を持ちいて中距離戦を担当。そして、4本の大型ビームサーベルと高い機動力をメインに近距離戦=前衛を担当する事こそが初期のプロヴィデンスの役割。この3機の兄弟達はザフト軍の優れたパイロット達の手によって3機1組のバランスの取れた戦闘を行う筈だったのだが、クライン派による強奪(ジャスティスは離反)で3機での運用が永久に不可能となった。<br />
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− | この段階でプロヴィデンスは既に開発終盤の段階に入っていたが、この件が引き金となり開発現場は急遽プロヴィデンスをドラグーン搭載機へと仕様変更する事となる。不足した兄弟達2機の働きをプロヴィデンスに託したのである。結果、突然のドラグーン搭載による開発の大幅な遅れや機体の調整不足・未完成な部分が多いながらもドラグーン搭載機となったプロヴィデンスはビームサーベル・ビームライフル・ドラグーンによりあらゆる距離での戦闘を単機でこなす事が可能となり、SEEDにおける最終決戦で正に「天帝」と呼ぶに相応しい戦果を挙げた。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |