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*分類:強襲揚陸潜水艦
 
*分類:強襲揚陸潜水艦
 
*形式番号:TDD-1
 
*形式番号:TDD-1
*全長:218m
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*[[全長一覧|全長]]:218m
 
*全幅:44m
 
*全幅:44m
 
<!-- *重量:不明 -->
 
<!-- *重量:不明 -->
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**[[アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン]]【指揮官】
 
**[[アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン]]【指揮官】
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テッサが設計した強襲揚陸潜水艦。通称は「デ・ダナン」あるいは「ダナン」。<br/>
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[[テレサ・テスタロッサ|テッサ]]が設計した強襲揚陸潜水艦。通称は「デ・ダナン」あるいは「ダナン」。<br/>
 
設計者のテッサが[[ウィスパード]]というだけあって従来の潜水艦の常識を覆すような性能を持ち、[[ミスリル]]西太平洋戦隊「'''トゥアハー・デ・ダナン'''」の中核をなす戦力である。
 
設計者のテッサが[[ウィスパード]]というだけあって従来の潜水艦の常識を覆すような性能を持ち、[[ミスリル]]西太平洋戦隊「'''トゥアハー・デ・ダナン'''」の中核をなす戦力である。
    
基礎はソ連が建造していた輸送潜水艦「プロジェクト985」。予算不足のために廃棄されるところだったものをミスリルが回収し、テッサがほぼ再設計に等しい改修を加えて完成した。なお、マデューカスは未改修の状態を見て、従来の技術で完成させた場合「初陣で良くて拿捕、悪ければ撃沈」と評している。
 
基礎はソ連が建造していた輸送潜水艦「プロジェクト985」。予算不足のために廃棄されるところだったものをミスリルが回収し、テッサがほぼ再設計に等しい改修を加えて完成した。なお、マデューカスは未改修の状態を見て、従来の技術で完成させた場合「初陣で良くて拿捕、悪ければ撃沈」と評している。
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潜水艦としては常識外の巨体とその大容量により大量の兵器の搭載を可能にしており、巡航ミサイルによって海中にありながら世界中のあらゆる都市を火の海にすることが可能。<br/>
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潜水艦としては常識外の巨体とその大容量により大量の兵器の[[搭載]]を可能にしており、巡航ミサイルによって海中にありながら世界中のあらゆる都市を火の海にすることが可能。<br/>
 
さらに[[アーム・スレイブ|AS]]や輸送ヘリ、VTOL攻撃機による沿岸への揚陸作戦に向けた装備が充実しており、海中を移動する小型基地と言える能力を持つ。
 
さらに[[アーム・スレイブ|AS]]や輸送ヘリ、VTOL攻撃機による沿岸への揚陸作戦に向けた装備が充実しており、海中を移動する小型基地と言える能力を持つ。
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ブラックテクノロジーを惜しげもなく使用した結果最高で65ノット以上という小型高速艦をも引き離す超高速を実現しており、やや無茶はあるものの常識外の横滑り運動すら可能。魚雷を文字通り『回避』するほどの桁違いの運動性能を誇る。<br/>
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ブラックテクノロジーを惜しげもなく使用した結果最高で65ノット以上という小型高速艦をも引き離す超高速を実現しており、やや無茶はあるものの常識外の横滑り運動すら可能。魚雷を文字通り『[[回避]]』するほどの桁違いの運動性能を誇る。<br/>
さらに巡航時はもちろん速力を犠牲にすればほぼ完全に無音という高い静粛性をも併せ持ち、並みの艦では捕捉することすら困難である。ただし、主機である核融合炉パラジウムリアクターの燃料としてパラジウムを消費するため定期的(最大8ヵ月)に基地での補給が必要。予備動力として通常の電気動力も搭載しているが、この場合最高速力は30ノット程度に落ちてしまう(それでも原子力潜水艦並み)。
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さらに巡航時はもちろん速力を犠牲にすればほぼ完全に無音という高い静粛性をも併せ持ち、並みの艦では捕捉することすら困難である。ただし、主機である核融合炉パラジウムリアクターの燃料としてパラジウムを消費するため定期的(最大8ヵ月)に基地での[[補給]]が必要。予備動力として通常の電気動力も搭載しているが、この場合最高速力は30ノット程度に落ちてしまう(それでも原子力潜水艦並み)。
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デ・ダナンの頭脳となる艦の機能を掌握するAI「ダーナ」により、デ・ダナンは省力化が進み巨体のわりに運用に必要な人数が抑えられている。通常時も作戦の補助などの業務をこなす他、その電子戦能力は単独で米軍を手玉に取るほど高い。<br/>
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ダナンの頭脳となる艦の機能を掌握する[[AI]]「ダーナ」により、ダナンは省力化が進み巨体のわりに運用に必要な人数が抑えられている。通常時も作戦の補助などの業務をこなす他、その電子戦能力は単独で米軍を手玉に取るほど高い。<br/>
またダーナと艦長のみで操艦する「完全自動モード」も搭載しているが、十全の能力を発揮するには熟練した搭乗員が必要不可欠でありあくまで非常用でしかない。一時はこの機能を逆手に取られ[[ガウルン]]に艦を掌握される事態を招いてしまった。
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また、ダーナと艦長のみで操艦する「完全自動モード」も搭載しているが、十全の能力を発揮するには熟練した搭乗員が必要不可欠であり、あくまで非常用でしかない。一時はこの機能を逆手に取られ[[ガウルン]]に艦を掌握される事態を招いてしまった。
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その圧倒的性能により同じ[[ミスリル]]ですら訓練相手がおらず、米軍の原子力潜水艦に対して正体がバレないように模擬戦闘(相手からすれば悪質な悪戯行為)を行うことで訓練としているが、そのため米海軍の間ではいきなり現れて消えていく幽霊潜水艦「トイ・ボックス(おもちゃ箱)」と呼ばれ恐れられている。
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その圧倒的性能により同じミスリルですら訓練相手がおらず、米軍の原子力潜水艦に対して正体がバレないように模擬戦闘(相手からすれば悪質な悪戯行為)を行うことで訓練としているが、そのため米海軍の間ではいきなり現れて消えていく幽霊潜水艦「トイ・ボックス(おもちゃ箱)」と呼ばれ恐れられている。
    
名前の由来は[[ケルト神話]]での女神ダーナを母神とするダーナ神族「トゥアハー・デ・ダナン」から取られている。
 
名前の由来は[[ケルト神話]]での女神ダーナを母神とするダーナ神族「トゥアハー・デ・ダナン」から取られている。
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=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
:潜水艦なので海が舞台のステージにひょこひょこ現れ、自軍を援護してくれる。脅威の長射程を誇るミサイル群で普通は届かない場所の敵相手に戦える。今回、カリーニンはNPCのため精神要員ではない。
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:潜水艦なので[[海]]が舞台のステージにひょこひょこ現れ、自軍を援護してくれる。脅威の長射程を誇るミサイル群で普通は届かない場所の敵相手に戦える。今回、[[アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン|カリーニン]]は[[NPC]]のため精神要員ではない。
:例のごとくスポット参戦のみ……と思いきや'''終盤で正式参戦'''。改修の結果宙間適応を手に入れており、かなめを介したオムニ・スフィアの起動により'''宇宙での戦闘が可能になっている'''。中盤で「潜水艦と航宙艦は構造が似ており、どちらかを知っているとたやすく順応できる」という会話があったが、この伏線だったらしい。かなめのサポートと合わせることで単独で大気圏突破を可能にし、[[Z-BULE]]を一隻で宇宙に上げることに成功したのだが全長200m近いスーパーロボット等がゴロゴロいるZ-BULE全機をいかなる方法で積み込んだのだろうか…。この改修の経緯はDLC「スーパーバトルシップ大戦」で語られている。
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:例のごとく[[スポット参戦]]のみ……と思いきや'''終盤で正式参戦'''。改修の結果宙間適応を手に入れており、[[千鳥かなめ|かなめ]]を介したオムニ・スフィアの起動により'''[[宇宙]]での戦闘が可能になっている'''。中盤で「潜水艦と航宙艦は構造が似ており、どちらかを知っているとたやすく順応できる」という会話があったが、この伏線だったらしい。
:武器の地形適応を見れば分かる通り、本作のダナンは'''ミサイルの海適応がない。'''元々海中から空中・陸上の敵を攻撃するミサイルなので正しいのだが、今回は対水中戦の機会が多いため、水中では魚雷のみしか使えず、かなり戦いにくい。射程1に対応する武器が無いので懐に潜り込まれると無力となる。
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:かなめのサポートと合わせることで単独で大気圏突破を可能にし、[[Z-BLUE]]を一隻で宇宙に上げることに成功したのだが、全長200m近いスーパーロボット等がゴロゴロいるZ-BLUE全機をいかなる方法で積み込んだのだろうか…。この改修の経緯はDLC「スーパーバトルシップ大戦」で語られている。
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:武器の地形適応を見れば分かる通り、本作のダナンは'''ミサイルの海適応がない。'''元々海中から[[空|空中]]・[[陸|陸上]]の敵を攻撃するミサイルなので正しいのだが、今回は対水中戦の機会が多いため、水中では魚雷のみしか使えず、かなり戦いにくい。[[射程]]1に対応する武器が無いので、懐に潜り込まれると無力となる。
 
:宇宙に出た後も戦闘デモには海が出てくるが、そこは演出ということでスルーすべし。
 
:宇宙に出た後も戦闘デモには海が出てくるが、そこは演出ということでスルーすべし。
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:スポット参戦のみ。大半の敵をアウトレンジ射撃できる射程の長さが強み。
 
:スポット参戦のみ。大半の敵をアウトレンジ射撃できる射程の長さが強み。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
:スポット参戦のみ。依然長射程の武器で敵を一方的に撃てる。第1部では[[地獄城]]攻略にも参加する。第2部では登場早々[[ガウルン]]に乗っ取られるわ[[ギムレット]]に破壊されるわで大破してしまう。
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:スポット参戦のみ。依然長射程の武器で敵を一方的に撃てる。
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:第1部では[[地獄城]]攻略にも参加する。第2部では登場早々[[ガウルン]]に乗っ取られるわ[[ギムレット]]に破壊されるわで大破してしまう。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:近距離用。この魚雷、ソナー誘導もしくは'''有線誘導'''のどちらかで誘導するのだが、任天堂携帯機シリーズでは地上にも届く。第3次Z時獄篇ではなんと'''P武器射程7'''。水中MAPの生命線となる。
 
:近距離用。この魚雷、ソナー誘導もしくは'''有線誘導'''のどちらかで誘導するのだが、任天堂携帯機シリーズでは地上にも届く。第3次Z時獄篇ではなんと'''P武器射程7'''。水中MAPの生命線となる。
 
;対艦ミサイル・ハープーン
 
;対艦ミサイル・ハープーン
:射程が長い。戦闘アニメでは発射時、専用のカプセルに入れられて魚雷と同じ所から発射され、水面から飛び出したカプセルが割れて中からハープーンが飛び出すという実際の潜水艦からの発射プロセスが再現されている。トマホークの射程が長すぎて影に隠れがちだが、第3次Z時獄篇では射程が10と既に非常に長い。
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:射程が長い。戦闘アニメでは発射時、専用のカプセルに入れられて魚雷と同じ所から発射され、水面から飛び出したカプセルが割れて中からハープーンが飛び出すという実際の潜水艦からの発射プロセスが再現されている。
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:トマホークの射程が長すぎて影に隠れがちだが、第3次Z時獄篇では射程が10と既に非常に長い。
 
;巡航ミサイル・トマホーク
 
;巡航ミサイル・トマホーク
:プレイヤー側の[[マップ兵器]]以外の通常武器では最高の射程を持つ。あの[[ソーラーアクエリオン|無限拳]]より射程が長い……のだが、始動射程の問題で攻撃範囲で負ける(トマホークは5~15、無限拳は2~14)。『第3次Z』では[[アクエリオンEVOL]]の無限拳と最大射程が並ばれてしまった。とはいえ13もあるし、始動射程が2なので一概に弱体化したとも言えない。
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:プレイヤー側の[[マップ兵器]]以外の通常武器では最高の射程を持つ。あの[[ソーラーアクエリオン|無限拳]]より射程が長い……のだが、始動射程の問題で攻撃範囲で負ける(トマホークは5~15、無限拳は2~14)。
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:『第3次Z』では[[アクエリオンEVOL]]の無限拳と最大射程が並ばれてしまった。とはいえ13もあるし、始動射程が2なので一概に弱体化したとも言えない。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
『J』・『W』ともにスポット参戦のためか、[[母艦]]としての[[搭載]]能力は持っていない。第3次Z時獄篇では正式参戦したため通常の母艦としての機能を有する。
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『J』・『W』ともに[[スポット参戦]]のためか、[[母艦]]としての[[搭載]]能力は持っていない。第3次Z時獄篇では正式参戦したため通常の母艦としての機能を有する。
 
;[[修理装置]]、[[補給装置]]
 
;[[修理装置]]、[[補給装置]]
 
:J・Wではダナンの売りがこの二つだが、機動力がなさすぎるため宝の持ち腐れ状態。
 
:J・Wではダナンの売りがこの二つだが、機動力がなさすぎるため宝の持ち腐れ状態。
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=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[海|水]]
 
;[[海|水]]
:潜水艦なので走れない、飛べない。しかし'''時獄篇ではついに宇宙に進出'''。もちろんスパロボオリジナル要素である。
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:潜水艦なので走れない、飛べない。しかし'''時獄篇ではついに宇宙に進出'''。もちろん、スパロボ[[オリジナル設定]]である。
    
== 機体BGM ==
 
== 機体BGM ==
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== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
*原作者の賀東氏は自身が原案・監修している『フルメタル・パニック! アナザー』第8巻のあとがきで第3次Z時獄篇の本艦が航宙艦になる展開を'''「はい! 賀東は全力でOK出しましたよ! 細けぇ事はいいんだよ! OKに決まってるじゃん! どこまでも行こうよ! 宇宙の果てまでも!」'''と書いており、全肯定だったりする。
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*原作者の賀東招二氏は自身が原案・監修している『フルメタル・パニック! アナザー』第8巻のあとがきで『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z時獄篇]]』の本艦が航宙艦になる展開を'''「はい! 賀東は全力でOK出しましたよ! 細けぇ事はいいんだよ! OKに決まってるじゃん! どこまでも行こうよ! 宇宙の果てまでも!」'''と書いており、全肯定だったりする。
 
[[category:登場メカた行]]
 
[[category:登場メカた行]]
 
[[category:フルメタル・パニックシリーズ]]
 
[[category:フルメタル・パニックシリーズ]]
 
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