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=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
一言で言うならば'''「冷酷でお世辞にも善人とは言えないがあらゆる意味で現実主義な科学者」'''といったところであり、自らの研究を先の段階へと進めること以外は一切考慮の対象にはなく、全て自身の研究にとって有用であるか、有用であるとすればどのように研究に役立てられるかといった価値基準でしか判断を行わず人使いも荒い。その反面「研究」という物事を客観的に捉えた上で行動する、科学者という立場を正しく認識している、自分が他人を利用する以上は自分もまた利用されるのは当たり前であると考えている、自身はおろか世界全体が危なくなるような題材に危機感を持つなど、この手の科学者にありがちな狂人じみた一面はあまり見られない。また支配や権力への関心も薄いほか、自身の最終目的を'''「自分の発明や理論が正しい事を証明する」「金と名誉を得るの為」'''と公言する上にその思想は俗物であると自認している。一方で「AIだけなら100%の力しか出せないが人間とAIならば120%の力を出せる」という主張に耳を傾けるなど人間の持つ可能性の力を信じている節がある。
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一言で言うならば'''「冷酷でお世辞にも善人とは言えないがあらゆる意味で現実主義な科学者」「学究肌の俗物」'''といったところであり、自らの研究を先の段階へと進めること以外は一切考慮の対象にはなく、全て自身の研究にとって有用であるか、有用であるとすればどのように研究に役立てられるかといった価値基準でしか判断を行わず人使いも荒い。その反面「研究」という物事を客観的に捉えた上で行動する、科学者という立場を正しく認識している、自分が他人を利用する以上は自分もまた利用されるのは当たり前であると考えている、自身はおろか世界全体が危なくなるような題材に危機感を持ちその根拠も正しく分析出来ているなど、この手の科学者にありがちな狂人じみた一面はあまり見られない。また支配や権力への関心も薄いほか、自身の最終目的を'''「自分の発明や理論が正しい事を証明し、金と名誉を得る事」'''と公言する上にその思想が俗物染みていると自認している。一方で「AIだけなら100%の力しか出せないが人間とAIならば120%の力を出せる」という主張に耳を傾けるなど、人間の持つ可能性の力を信じている節がある。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
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:第41話(『PORTABLE』では第42話)「ここより永遠に」より。AI1を危険視する理由をエルデに述べる。お世辞にも善人とは言えないミタールだが、自身はおろか世界全体の危機を招くような兵器の開発を避けようとしているばかりか、AI1の危険性を正しく認識していたことを示しており、一応の良識は持っている事がわかる台詞である。
 
:第41話(『PORTABLE』では第42話)「ここより永遠に」より。AI1を危険視する理由をエルデに述べる。お世辞にも善人とは言えないミタールだが、自身はおろか世界全体の危機を招くような兵器の開発を避けようとしているばかりか、AI1の危険性を正しく認識していたことを示しており、一応の良識は持っている事がわかる台詞である。
 
;「私の理論が正しいことを証明するため…そして、金と名誉を得るためだよ。そうでなければ、研究を続けることが出来んからな。故に、私は軍や委員会を利用し…また、彼らも私を利用するのだ」
 
;「私の理論が正しいことを証明するため…そして、金と名誉を得るためだよ。そうでなければ、研究を続けることが出来んからな。故に、私は軍や委員会を利用し…また、彼らも私を利用するのだ」
:TEアブゾーバーを作り出したそもそもの理由。あくまで研究のためとはいえ私利私欲、それも'''「金と名誉のため」'''という俗物じみた思想の元に研究をしていると公言しているが、権力や支配へは興味を示していないなど、良くも悪くも根は学究肌の人物である事を示す台詞である。
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:TEアブゾーバーを作り出したそもそもの理由。あくまで研究のためとはいえ私利私欲、それも'''「金と名誉のため」'''という俗物じみた思想の元に研究をしていると公言しているが、権力や支配へは興味を示していないなど、良くも悪くも根は学究肌の人物である事を示す台詞である。またこの手の科学者は他人から利用されることに嫌悪感を示すことが多いが、その点ミタールは'''「立場上自分は利用されて当たり前である」'''という見識を示している。
 
;「私を俗物と軽蔑するかね?しかし、君も私と同じく、己の欲求には非常に素直な人間であるはずだ。そして、君にとっても他人とは自分の研究に利用できるか、できないか…そのどちらかの存在でしかないはず。我々は似た者同士…互いの研究目的や利益のため、もっと利用しあうべきなのだよ」</br>エルデ「ですが、あなたはAI1の進化に疑問を持っておられる…。それは私の目的に反します」</br>「当然だ。あれにデビルガンダムのような力を与えてどうする?この世界や人類を滅ぼすつもりだとでも言うのか?」
 
;「私を俗物と軽蔑するかね?しかし、君も私と同じく、己の欲求には非常に素直な人間であるはずだ。そして、君にとっても他人とは自分の研究に利用できるか、できないか…そのどちらかの存在でしかないはず。我々は似た者同士…互いの研究目的や利益のため、もっと利用しあうべきなのだよ」</br>エルデ「ですが、あなたはAI1の進化に疑問を持っておられる…。それは私の目的に反します」</br>「当然だ。あれにデビルガンダムのような力を与えてどうする?この世界や人類を滅ぼすつもりだとでも言うのか?」
:直後の発言。あっさりと自分を俗物であると認めている。確かにミタールとエルデは色々と似たもの同士であったが、[[AI1]]に対する反応<ref>エルデが後先を考えずAI1の成長そのものを重視するのに対し、ミタールはそれに対して危機感を持っている。</ref>を見てもわかる通り、結局は'''似て非なる者'''だった。
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:直後の発言。あっさりと自分を俗物であると認めつつも、AI1とデビルガンダムの危険性を指摘する。
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:確かにミタールとエルデは色々と似たもの同士であったが、[[AI1]]に対する反応<ref>エルデが後先を考えずAI1の成長そのものを重視するのに対し、ミタールはそれに対して危機感を持っている。</ref>を見てもわかる通り、結局は'''似て非なる者'''だった。
 
;「…研究とはそれを評価する人間がいてこそ成り立つものだ。君にも観客のいない演劇などナンセンスだということがわかるだろう?」
 
;「…研究とはそれを評価する人間がいてこそ成り立つものだ。君にも観客のいない演劇などナンセンスだということがわかるだろう?」
 
:上述から続くミタールの「研究」に関する総論の締め。金と名誉を得るという目的で研究を進めるミタールにとって、自らの研究を評価して貰えない以上は物事が進まない事など明白で、エルデの「観客は自分ひとりで良い」という発言は到底認められるものではなかった。
 
:上述から続くミタールの「研究」に関する総論の締め。金と名誉を得るという目的で研究を進めるミタールにとって、自らの研究を評価して貰えない以上は物事が進まない事など明白で、エルデの「観客は自分ひとりで良い」という発言は到底認められるものではなかった。
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;「……顔で判断するな、顔で」
 
;「……顔で判断するな、顔で」
 
:『OG外伝』「狼達との邂逅」より。[[ラズムナニウム]]を使って[[アインスト]]の生物兵器化を行う最中で[[エリック・ワン|エリック]]が「見た目が変わってきている上に、'''人の言うことを聞かなさそうな顔をしている'''」という指摘をした際の返答。エリック自身はアインストを利用した実験に危機感を持っていたのだが、いかんせん指摘内容がこの様だったので、ミタールも呆れている。
 
:『OG外伝』「狼達との邂逅」より。[[ラズムナニウム]]を使って[[アインスト]]の生物兵器化を行う最中で[[エリック・ワン|エリック]]が「見た目が変わってきている上に、'''人の言うことを聞かなさそうな顔をしている'''」という指摘をした際の返答。エリック自身はアインストを利用した実験に危機感を持っていたのだが、いかんせん指摘内容がこの様だったので、ミタールも呆れている。
:また、生物兵器の開発自体、MXでAI1やデビルガンダムの危険性をきちんと理解した上で危機感を持っていたミタールが行うような事ではないことと、ミタール自身も悪人面であると当時に顔だけで判断できない面がある事も踏まえると、いろいろと突っ込みどころのある台詞である。
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:また、生物兵器の開発自体、MXでAI1やデビルガンダムの危険性をきちんと理解した上で危機感を持っていたミタールが行うような事ではないことと、'''ミタール自身も悪人面であると当時に顔だけで判断できない面がある'''事も踏まえると、いろいろと突っ込みどころのある台詞である。
 
;「クッ……ククク……フフフフ……ハハハ……ハハハ! 素晴らしい、素晴らしいよ! ハハハハハハ!!あのイェッツトは、あのような機能を持つまでに至っていたか!」
 
;「クッ……ククク……フフフフ……ハハハ……ハハハ! 素晴らしい、素晴らしいよ! ハハハハハハ!!あのイェッツトは、あのような機能を持つまでに至っていたか!」
 
:『OG外伝』「放たれた凶獣」より。[[イェッツトレジセイア|イェッツト]]へと変貌した[[アインストレジセイア|ヘッド]]の能力を目の当たりにして狂喜する。後始末と自身の名誉を考えている様子すらないこともあり、デビルガンダムを危険視していた『MX』と比べると完全にキャラが違っている。
 
:『OG外伝』「放たれた凶獣」より。[[イェッツトレジセイア|イェッツト]]へと変貌した[[アインストレジセイア|ヘッド]]の能力を目の当たりにして狂喜する。後始末と自身の名誉を考えている様子すらないこともあり、デビルガンダムを危険視していた『MX』と比べると完全にキャラが違っている。
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