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ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在している(ただし、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた)。
 
ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在している(ただし、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた)。
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しかしながら、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存(ウズミ曰く「全てがうまくいっている訳ではない」とのこと)できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家を守っていた」のも事実である。また、「中立国の中心国として理念を捨てる訳にはいかない」という大義も有る<ref>[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れても[[オーブ連合首長国|オーブ]]が戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。</ref>。
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ただし、「'''オーブを守り切れなかった責任'''」は間違いなくウズミの方にあったものの、「'''オーブが地球連合に軍事侵攻される切っ掛けを作った責任'''」に関しては全くの別人にある。ミナ及び弟の[[ロンド・ギナ・サハク]]を当主とするサハク家は、独断専行の形でアズラエルが牛耳る地球連合に協力しており、5機のG兵器開発や直接的な軍事協力によってオーブへの不介入の約束を取り付けたのだが、アズラエルを見くびりすぎていたロンド姉弟は、第三次ビクトリア攻防戦に参戦している間に約束を違えられてしまい、彼らの協力でオーブの技術力の高さに目を付けたアズラエルは、直接指揮を執る形で地球連合の戦力で軍事侵攻を行う結果となっている。この為、オーブが侵攻される責任に関しては、'''アズラエルに協力しすぎてしまったロンド姉弟にあった'''と言えなくもない(ロンド姉弟の方は、たとえ軍事侵攻を受けてもオーブが陥落する事は無いとみていたようだが)。しかし、ウズミやアズラエルは死亡してしまった事もあって、そういった真実は全く公表されなかった結果、地球連合による軍事侵攻とオーブ壊滅双方の責任や、シンを始めとするオーブ壊滅で被害に遭った国民達からの憎しみは、結局'''死んだウズミ一人だけ'''に押し付けられてまう事になってしまった。
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一方で、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存(ウズミ曰く「全てがうまくいっている訳ではない」とのこと)できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家を守っていた」のも事実である。また、「中立国の中心国として理念を捨てる訳にはいかない」という大義も有る<ref>[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れても[[オーブ連合首長国|オーブ]]が戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。</ref>。
    
以上の事実からウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物であるが、少なくとも「ウズミという人物が、ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けるオーブ、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟も有った」のは、紛れも無い真実であったと言える。
 
以上の事実からウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物であるが、少なくとも「ウズミという人物が、ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けるオーブ、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟も有った」のは、紛れも無い真実であったと言える。
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