差分
→評価
デスティニープランの存在は、これだけでも一つの作品の主題になり得るテーマであるが、描写不足が度々指摘される『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、物語終盤で登場させるにはあまりにボリュームがありすぎた主題だったとも指摘されている一方、視聴者の中には「机上の空論にも近いと言えるデスティニープランで本当に世界から戦争がなくなるのか?」という疑問が付きまとい、「世界から一旦戦争をなくす」という大義名分を否定しきれるほど明確なものかは大きく判断が分かれている。
デスティニープランの存在は、これだけでも一つの作品の主題になり得るテーマであるが、描写不足が度々指摘される『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、物語終盤で登場させるにはあまりにボリュームがありすぎた主題だったとも指摘されている一方、視聴者の中には「机上の空論にも近いと言えるデスティニープランで本当に世界から戦争がなくなるのか?」という疑問が付きまとい、「世界から一旦戦争をなくす」という大義名分を否定しきれるほど明確なものかは大きく判断が分かれている。
また、このプランで直接的に解消されるのは'''「先天的な資質による格差」「能力と立場が釣り合わない人間の存在」といった限られた問題のみ'''で、それ以外の原因による戦争(主義や思想、宗教、身分の違いによる対立等)をどうやってなくすのかは明かされていない。それ以前に、ナチュラルよりもコーディネイター有利な制度である為、下手をすれば[[ブルーコスモス]]の様に反対派の先鋭化とテロリズムに繋がる危険性も考えられる。逆も然りで、コーディネイターを凌ぐ才能(特に特定の分野ではコーディネイターを凌駕する俗に言う天才<ref>1stコーディネイターである[[ジョージ・グレン]]自体、オリンピックで獲得したのは銀メダル(つまりは2位)と決して完璧な能力を持った人間だった訳では無く、当時から特定の分野では彼を凌ぐ才を持った人物がいた事が示唆されている。</ref>)を持つナチュラルが確認された際に、検査結果通りにナチュラルの下にコーディネイターを着けられるか、着けたとしてコーディネイター達が不満を持たずに従うかと言う問題点もある。
また、このプランで直接的に解消されるのは'''「先天的な資質による格差」「能力と立場が釣り合わない人間の存在」といった限られた問題のみ'''で、それ以外の原因による戦争(主義や思想、宗教、身分の違いによる対立等)をどうやってなくすのかは明かされていない。それ以前に、ナチュラルよりもコーディネイター有利な制度である為、下手をすれば[[ブルーコスモス]]の様に反対派の先鋭化とテロリズムに繋がる危険性も考えられる。逆も然りで、コーディネイターを凌ぐ才能(特に特定の分野ではコーディネイターを凌駕する俗に言う天才<ref>1stコーディネイターである[[ジョージ・グレン]]自身、オリンピックで獲得したのは銀メダル(つまりは2位)と決して完璧な能力を持った人間だった訳では無く、当時から特定の分野では彼を凌ぐ才を持った人物がいた事が示唆されている。</ref>)を持つナチュラルが確認された際に、検査結果通りにナチュラルの下にコーディネイターを着けられるか、着けたとしてコーディネイター達が不満を持たずに従うかと言う問題点もある。
もちろんデスティニープランにはナチュラルとコーディネイターの力関係以外にも「デスティニープランが執行された場合」に以下の問題点がある。
もちろんデスティニープランにはナチュラルとコーディネイターの力関係以外にも「デスティニープランが執行された場合」に以下の問題点がある。