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元々は人型機動兵器など開発しておらず新型戦車にこれを採用しようとしていたが、技術的限界や秒間伸縮の限界数により車輪やエンジンへの最適化ができずに頓挫。しかし、筋肉という点に着目した技術陣が設計した「脚」が件の新型戦車以上の機動性を得られる可能性があること、そして何より遥かに安価であることが決め手となって採用される。さらに「取っ手をつければ既存のどんな砲も使い回せる」と言う理由で「巨大駐退機兼自動装填装置」となる「腕」を採用。そしてより安価に仕上げるために手足の数を最低限にすると言う方針が加わった結果、二腕二脚の人型機動兵器として完成した。
 
元々は人型機動兵器など開発しておらず新型戦車にこれを採用しようとしていたが、技術的限界や秒間伸縮の限界数により車輪やエンジンへの最適化ができずに頓挫。しかし、筋肉という点に着目した技術陣が設計した「脚」が件の新型戦車以上の機動性を得られる可能性があること、そして何より遥かに安価であることが決め手となって採用される。さらに「取っ手をつければ既存のどんな砲も使い回せる」と言う理由で「巨大駐退機兼自動装填装置」となる「腕」を採用。そしてより安価に仕上げるために手足の数を最低限にすると言う方針が加わった結果、二腕二脚の人型機動兵器として完成した。
  
このように生産コストを最優先にした結果、人型になったのが地球製カタフラクトである。装甲も最低限であり、スレイプニールに至ってはコクピット周辺すら覆いきれないレベル(メカニックデザインのI-Ⅳ氏曰く「火力は高くできるけど普通に背の高い柔らか棺桶」)。その後2003年に実戦投入されることになるが、初任務は月の崩壊による政情不安化から各地で続いていた大規模暴動の鎮圧。皮肉なことに初陣の相手は同じ地球人となってしまった。
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このように生産コストを最優先にした結果、人型になったのが地球製カタフラクトである。装甲も最低限であり、スレイプニールに至ってはコクピット周辺すら覆いきれないレベル<ref>メカニックデザインのI-Ⅳ氏曰く「火力は高くできるけど普通に背の高い柔らか棺桶」。</ref>。その後2003年に実戦投入されることになるが、初任務は月の崩壊による政情不安化から各地で続いていた大規模暴動の鎮圧。皮肉なことに初陣の相手は同じ地球人となってしまった。
  
 
宇宙空間ではデブリ対策にローレンツ力の電磁グリッド(通称「傘」)を装備する。敵弾を防ぐバリアにもなるが、被弾し続けると機能を失う。
 
宇宙空間ではデブリ対策にローレンツ力の電磁グリッド(通称「傘」)を装備する。敵弾を防ぐバリアにもなるが、被弾し続けると機能を失う。
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火星騎士の駆る人型機動兵器。固有能力を有したアルドノアドライブを動力としており、ステイギスを除いて基本的に騎士ごとのワンオフ機。
 
火星騎士の駆る人型機動兵器。固有能力を有したアルドノアドライブを動力としており、ステイギスを除いて基本的に騎士ごとのワンオフ機。
  
アルドノアによる能力はいわゆる[[スーパーロボット]]的な一騎当千級の強力さを有するが、一方で攻撃も防御も能力一点に依存した機体も多く、汎用性なども犠牲となっている。また、アルドノアの固有能力を除けば、機体の基本的な性能(装甲材質や機動性など)は地球側の技術とほぼ同等に留まっているため、地球製の火器やカタフラクトでも十分対応可能なレベルであり、固有能力の原理などを看破し、それに伴って有している弱点をつくことが出来れば撃破することも可能。
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アルドノアによる能力はいわゆる[[スーパーロボット]]的な一騎当千級の強力さを有するが、一方で攻撃も防御も能力一点に依存した機体も多く、汎用性なども犠牲となっている。また、アルドノアの固有能力を除けば、機体の基本的な性能(装甲材質や機動性など)は地球側の技術とほぼ同等に留まっているため、地球製の火器やカタフラクトでも十分対応可能なレベルであり、固有能力の原理などを看破し、それに伴って有している弱点を突くことが出来れば撃破することも可能。
  
 
弱点は連携でカバーする事も不可能ではないのだが、騎士同士が縄張りや地球制圧の栄誉を得ようと主導権を争い、いがみ合っているために各37家門同士が連携する事例は少なく、地球連合側は勢力拡大をかろうじて防ぐことが出来ている状態にある。また、搭乗者がアルドノアの固有能力に頼り切っている場合も多い上に、ヴァース帝国の選民思想も併せ持って「地球人如きにヴァースが倒せるはずがない」と考えているため、自機の弱点や欠陥を全く把握していなかったケースも多々見られる。そのため、弱点を突かれてしまうと、最早まともな抵抗すらできないまま一方的に撃破・無力化されてしまう事もある。
 
弱点は連携でカバーする事も不可能ではないのだが、騎士同士が縄張りや地球制圧の栄誉を得ようと主導権を争い、いがみ合っているために各37家門同士が連携する事例は少なく、地球連合側は勢力拡大をかろうじて防ぐことが出来ている状態にある。また、搭乗者がアルドノアの固有能力に頼り切っている場合も多い上に、ヴァース帝国の選民思想も併せ持って「地球人如きにヴァースが倒せるはずがない」と考えているため、自機の弱点や欠陥を全く把握していなかったケースも多々見られる。そのため、弱点を突かれてしまうと、最早まともな抵抗すらできないまま一方的に撃破・無力化されてしまう事もある。
  
一基の揚陸城で様々な機体が運用されているが、起動権を持つものしかアルドノアを再起動できない為か、常にアルノドアは起動したままとなっており、排熱対策として格納庫では機体半分を水に浸した状態で格納されている事が多い。また、揚陸城の主が死亡、もしくは起動権所有者によって揚陸城のアルドノアが停止させられると機動兵器側のアルドノアも停止してしまう。一騎当千の性能を持つが、同時に敗退すると一気に戦線崩壊する危険を孕んでいる。
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一基の揚陸城で様々な機体が運用されているが、起動権を持つものしかアルドノアを再起動できない為か、常にアルドノアは起動したままとなっており、排熱対策として格納庫では機体半分を水に浸した状態で格納されている事が多い。また、揚陸城の主が死亡、もしくは起動権所有者によって揚陸城のアルドノアが停止させられると機動兵器側のアルドノアも停止してしまう。一騎当千の性能を持つが、同時に敗退すると一気に戦線崩壊する危険を孕んでいる。
  
原型となったマシンが四本腕であったことから、ヴァース製のカタフラクトは機体構造的に'''脚部を有しておらず'''、二足歩行しているように見えるのは'''四本の腕のうち堅牢な二本で地面に立っているだけ'''である。
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ヴァース製の機体は元々は火星開拓用の作業機械を原型として発展しており、同機が四本腕であったことから、ヴァース製のカタフラクトは機体構造的に'''脚部を有していない'''。人型あるいはそれに準じたシルエットに見えるのは、'''四本の腕のうち堅牢な二本で地面に立っているため'''である。
  
 
== 主なカタフラクト ==
 
== 主なカタフラクト ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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;わだつみ
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:地球連合軍の強襲揚陸艦。序盤におけるカタフラクトの母艦。
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:地球連合軍の飛行戦艦。わだつみの喪失後に新たな母艦となる。
 
;[[スカイキャリア]]
 
;[[スカイキャリア]]
:カタフラクト用の戦術輸送機。
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:ヴァース帝国軍のカタフラクト用戦術輸送機。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2024年10月5日 (土) 02:39時点における最新版

カタフラクトとは、『アルドノア・ゼロ』の登場メカの総称。

概要編集

カタフラクトは火星ヴァース帝国が先に開発、配備し、地球連合軍もそれに対抗するように実用化した。地球側が量産機であるのに対し、火星側はそれぞれが強力な能力を持ったワンオフ機体となっている。そのため、地球側は質よりも量で相手に対抗する。

地球連合製編集

初期月面技術由来の電気伸縮式特殊樹脂の活用を前提として開発された兵器[1]。地球は月の崩壊によって深刻な人的資源・輸送手段の不足に陥っていたにも関わらず、火星との再開戦に備えて大量の戦力を配備する必要に迫られていた。そこで目をつけたのが上記の電気伸縮式特殊樹脂で、安価でエネルギー効率が高く、トルクもある人工筋肉に近い物質であった。

元々は人型機動兵器など開発しておらず新型戦車にこれを採用しようとしていたが、技術的限界や秒間伸縮の限界数により車輪やエンジンへの最適化ができずに頓挫。しかし、筋肉という点に着目した技術陣が設計した「脚」が件の新型戦車以上の機動性を得られる可能性があること、そして何より遥かに安価であることが決め手となって採用される。さらに「取っ手をつければ既存のどんな砲も使い回せる」と言う理由で「巨大駐退機兼自動装填装置」となる「腕」を採用。そしてより安価に仕上げるために手足の数を最低限にすると言う方針が加わった結果、二腕二脚の人型機動兵器として完成した。

このように生産コストを最優先にした結果、人型になったのが地球製カタフラクトである。装甲も最低限であり、スレイプニールに至ってはコクピット周辺すら覆いきれないレベル[2]。その後2003年に実戦投入されることになるが、初任務は月の崩壊による政情不安化から各地で続いていた大規模暴動の鎮圧。皮肉なことに初陣の相手は同じ地球人となってしまった。

宇宙空間ではデブリ対策にローレンツ力の電磁グリッド(通称「傘」)を装備する。敵弾を防ぐバリアにもなるが、被弾し続けると機能を失う。

ヴァース帝国製編集

火星騎士の駆る人型機動兵器。固有能力を有したアルドノアドライブを動力としており、ステイギスを除いて基本的に騎士ごとのワンオフ機。

アルドノアによる能力はいわゆるスーパーロボット的な一騎当千級の強力さを有するが、一方で攻撃も防御も能力一点に依存した機体も多く、汎用性なども犠牲となっている。また、アルドノアの固有能力を除けば、機体の基本的な性能(装甲材質や機動性など)は地球側の技術とほぼ同等に留まっているため、地球製の火器やカタフラクトでも十分対応可能なレベルであり、固有能力の原理などを看破し、それに伴って有している弱点を突くことが出来れば撃破することも可能。

弱点は連携でカバーする事も不可能ではないのだが、騎士同士が縄張りや地球制圧の栄誉を得ようと主導権を争い、いがみ合っているために各37家門同士が連携する事例は少なく、地球連合側は勢力拡大をかろうじて防ぐことが出来ている状態にある。また、搭乗者がアルドノアの固有能力に頼り切っている場合も多い上に、ヴァース帝国の選民思想も併せ持って「地球人如きにヴァースが倒せるはずがない」と考えているため、自機の弱点や欠陥を全く把握していなかったケースも多々見られる。そのため、弱点を突かれてしまうと、最早まともな抵抗すらできないまま一方的に撃破・無力化されてしまう事もある。

一基の揚陸城で様々な機体が運用されているが、起動権を持つものしかアルドノアを再起動できない為か、常にアルドノアは起動したままとなっており、排熱対策として格納庫では機体半分を水に浸した状態で格納されている事が多い。また、揚陸城の主が死亡、もしくは起動権所有者によって揚陸城のアルドノアが停止させられると機動兵器側のアルドノアも停止してしまう。一騎当千の性能を持つが、同時に敗退すると一気に戦線崩壊する危険を孕んでいる。

ヴァース製の機体は元々は火星開拓用の作業機械を原型として発展しており、同機が四本腕であったことから、ヴァース製のカタフラクトは機体構造的に脚部を有していない。人型あるいはそれに準じたシルエットに見えるのは、四本の腕のうち堅牢な二本で地面に立っているためである。

主なカタフラクト編集

地球連合製編集

スレイプニール
地球連合軍の量産型カタフラクト。脚部に安定翼を持つ。
アレイオン
地球連合軍の主力量産型カタフラクト。スレイプニールより脚部安定翼が小型化されている。

ヴァース帝国製編集

ニロケラス
トリルランの専用機。固有能力は全ての物理現象を吸収・消滅させる「次元バリア」。
アルギュレ
ブラドの専用機。固有能力は「ビームサーベル」。
ヘラス
フェミーアンの専用機。固有能力は「単分子化」。
タルシス
クルーテオの専用機。固有能力は量子演算アンテナによる「未来予測」。
ディオスクリア
ザーツバルムの専用機。ニロケラス・アルギュレ・ヘラスの能力3種を持つ全部載せ機体。
ディオスクリアII
ディオスクリアの改修機。
エリシウム
ヤーコイムの専用機。固有能力は「エントロピーリデューサー」。半径1km内の全ての物体の熱を「奪い」、凍結させる。
シレーン
マズゥールカの専用機。固有能力は「重力波」の竜巻。
ハーシェル
マリルシャンの専用機。固有能力は機体周囲の空間への「エネルギー遠隔供給」。それを応用したビット兵器「バレット」が主武装。
オクタンティス
バルークルスの専用機。固有能力は分子サイズの超々高張力ワイヤー「超電磁ボビン」。
ソリス
セルナキスの専用機。固有能力は衛星軌道上まで届く「光学レーザー」。
エレクトリス
ゼブリンの専用機。固有能力は銃弾を弾くほどの高出力の「電撃」。
スカンディア
ラフィアの専用機。固有能力は「光学迷彩」。他の火星機との合体機能を有し、合体相手にも光学迷彩の効果を与えられる。
オルテュギア
オルガの専用機。固有能力は「多重分身」。分身といっても全て本物であり、一機でも残っていれば無限に復活する。
ステイギス
一般兵用の量産型。頭部のついた航宙戦闘機のような形状。
デューカリオン
第1クールで回想シーンのみの登場。ザーツバルムの婚約者であるオルレインの専用機。固有能力は「重力制御」。
ゲリュオン
第2話冒頭と外伝に登場。ケテラテッセ伯爵の専用機。固有能力はビームのムチである「雷鞭」。
アキダリア
外伝に登場。双子の火星騎士のリビティナ、リベルティナの専用機。固有能力は「EMP」だが、応用性が極めて高い。

関連機体編集

わだつみ
地球連合軍の強襲揚陸艦。序盤におけるカタフラクトの母艦。
デューカリオン
地球連合軍の飛行戦艦。わだつみの喪失後に新たな母艦となる。
スカイキャリア
ヴァース帝国軍のカタフラクト用戦術輸送機。

脚注編集

  1. BD第1巻付属ブックレット参照。
  2. メカニックデザインのI-Ⅳ氏曰く「火力は高くできるけど普通に背の高い柔らか棺桶」。

資料リンク編集