「ナイツ&マジック」の版間の差分
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剣と魔法のファンタジーに巨大ロボットが混在する[[異世界]]を舞台に、現代日本から転生した巨大ロボット好きの少年を主人公とする物語。現代のロボットアニメ知識を異世界に持ち込み、技術革新を行っていくのが基本的な流れとなっており、ロボットの開発が話の根幹として組み込まれた「開発史」としての側面も持つ。 | 剣と魔法のファンタジーに巨大ロボットが混在する[[異世界]]を舞台に、現代日本から転生した巨大ロボット好きの少年を主人公とする物語。現代のロボットアニメ知識を異世界に持ち込み、技術革新を行っていくのが基本的な流れとなっており、ロボットの開発が話の根幹として組み込まれた「開発史」としての側面も持つ。 | ||
− | + | 物語は主に「セッテルンド大陸」という大陸での出来事で、惑星や世界全体の名前は設定されていない。 | |
同年代のロボットアニメと同じく、戦闘シーンは主にCGで表現されており、特筆するべき点としては登場メカにコーションマークが施され、そのかすれ具合で機体の新旧を判別出来るという演出が成された。 | 同年代のロボットアニメと同じく、戦闘シーンは主にCGで表現されており、特筆するべき点としては登場メカにコーションマークが施され、そのかすれ具合で機体の新旧を判別出来るという演出が成された。 | ||
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:ジャロウデク王国の天才技術者。 | :ジャロウデク王国の天才技術者。 | ||
;[[ケルヒルト・ヒエタカンナス]] | ;[[ケルヒルト・ヒエタカンナス]] | ||
− | : | + | :銅牙(どうが)騎士団の団長。 |
;[[ジャロウデク兵]] | ;[[ジャロウデク兵]] | ||
:ジャロウデク王国の一般兵。 | :ジャロウデク王国の一般兵。 | ||
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:::カルダトア・ダーシュをブラッシュアップした新型制式量産機。 | :::カルダトア・ダーシュをブラッシュアップした新型制式量産機。 | ||
;テレスターレ | ;テレスターレ | ||
− | : | + | :大破した騎操士学園の訓練機をベースに、エルのアイディアを取り入れて開発された新型試作機。 |
;アールカンバー | ;アールカンバー | ||
:エドガーの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。 | :エドガーの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。 | ||
:;アルディラッドカンバー | :;アルディラッドカンバー | ||
− | :: | + | ::カルディトーレの技術をフィードバックしたアールカンバーの後継機。 |
;グゥエール | ;グゥエール | ||
:ディートリヒの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。 | :ディートリヒの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。 | ||
:;グゥエール改 | :;グゥエール改 | ||
− | :: | + | ::大破したグゥエールにテレスターレの技術を加えて改修した機体。 |
::;グゥエラリンデ | ::;グゥエラリンデ | ||
− | ::: | + | :::カルディトーレの技術をフィードバックしたグゥエールの後継機。 |
;トランドオーケス | ;トランドオーケス | ||
− | : | + | :ヘルヴィの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。テレスターレの1号機として改修され、カザドシュ事変にてジャロウデクへと奪われる事となる。 |
;[[ゴルドリーオ]] | ;[[ゴルドリーオ]] | ||
:カルディトーレをベースに改良されたエムリスの専用機。 | :カルディトーレをベースに改良されたエムリスの専用機。 | ||
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::ゴルドリーオの同型機。 | ::ゴルドリーオの同型機。 | ||
;[[ツェンドルグ]] | ;[[ツェンドルグ]] | ||
− | : | + | :エルが開発した人馬型の複座式試作機。 |
:;ツェンドリンブル | :;ツェンドリンブル | ||
::ツェンドルグを1人乗りに改修した量産機。 | ::ツェンドルグを1人乗りに改修した量産機。 | ||
;トイボックス | ;トイボックス | ||
− | : | + | :エルの開発実験用機体。カルダトアが原型だが、外見や機能は別物。様々な機能を後付けで組み込まれた結果、非常にピーキーかつ不安定な機体となっている。 |
;[[イカルガ (ナイツマ)|イカルガ]] | ;[[イカルガ (ナイツマ)|イカルガ]] | ||
:エルがこれまで蓄積したノウハウを元に自分の為に開発した専用機。 | :エルがこれまで蓄積したノウハウを元に自分の為に開発した専用機。 | ||
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:クシェペルカ王国の量産機。 | :クシェペルカ王国の量産機。 | ||
:;レスヴァント・ヴィード | :;レスヴァント・ヴィード | ||
− | :: | + | ::レスヴァントを法撃戦用に改修した機体。 |
=== ジャロウデク王国製 === | === ジャロウデク王国製 === | ||
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:銅牙騎士団の特殊工作用の機体。 | :銅牙騎士団の特殊工作用の機体。 | ||
:;ヴェンドバダーラ改 | :;ヴェンドバダーラ改 | ||
− | ::アニメ版のみ登場する団長のケルヒルト専用機<ref>原作では元々彼女の機体には「'''ヴェイロキノス''' | + | ::アニメ版のみ登場する団長のケルヒルト専用機<ref>原作では元々彼女の機体には「'''ヴェイロキノス'''」というヴェンドバダーラの後継機ヴィッテンドーラのカスタム機だったが、予算とシナリオ、そして'''倫理観'''の観点から登場が見送られた。そのままヴェンドバダーラを使うのは流石に……ということで、専用のカスタムが行われたヴェンドバダーラ改となった。なお、漫画版のヴィッテンドーラはヴェンドバダーラ改のデザインをベースにしている。</ref>。 |
;[[アルケローリクス]] | ;[[アルケローリクス]] | ||
:ティラントーの発展型である王族専用機。 | :ティラントーの発展型である王族専用機。 | ||
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:アルケローリクスを改修した、ソードマンに代わるグスターボの専用機。 | :アルケローリクスを改修した、ソードマンに代わるグスターボの専用機。 | ||
;飛空船(レビテートシップ) | ;飛空船(レビテートシップ) | ||
− | : | + | :ジャロウデク王国の航空戦力となる空を飛ぶ船。 |
;[[飛竜戦艦]](ヴィーヴィル) | ;[[飛竜戦艦]](ヴィーヴィル) | ||
:ジャロウデク王国のドラゴン型の飛空戦艦。 | :ジャロウデク王国のドラゴン型の飛空戦艦。 | ||
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;[[幻晶騎士]](シルエットナイト) | ;[[幻晶騎士]](シルエットナイト) | ||
:本作における人型機動兵器の呼称。[[魔法]]技術や錬金術によって構築された一種の巨大甲冑。各国家で運用されている。 | :本作における人型機動兵器の呼称。[[魔法]]技術や錬金術によって構築された一種の巨大甲冑。各国家で運用されている。 | ||
+ | ;[[騎操士]](ナイトランナー) | ||
+ | :幻晶騎士に搭乗する騎士の総称。 | ||
;幻晶甲冑(シルエットギア) | ;幻晶甲冑(シルエットギア) | ||
− | : | + | :幻晶騎士を参考にエルが考案した[[パワードスーツ]]。当初は操縦訓練用、後に整備作業、戦闘、偵察など多岐に発展した。 |
;魔獣 | ;魔獣 | ||
− | : | + | :魔法を扱う強力な獣で、幻晶騎士による討伐対象。フレメヴィーラ王国と接するボキュース大森海は強大な魔獣の住処でもある。西方諸国では数百年前に討伐されたので残っていない。 |
;フレメヴィーラ王国 | ;フレメヴィーラ王国 | ||
:本作の主な舞台となるエルの出身国。首都はカンカネン。東側をボキュース大森海、西側をオービニエ山脈に挟まれた場所に立地する。 | :本作の主な舞台となるエルの出身国。首都はカンカネン。東側をボキュース大森海、西側をオービニエ山脈に挟まれた場所に立地する。 | ||
;ライヒアラ騎操士学園 | ;ライヒアラ騎操士学園 | ||
− | : | + | :幻晶騎士の騎操士の養成学園。エルの通学先。 |
− | ; | + | ;[[銀鳳騎士団]] |
:フレメヴィーラ王国の国王直属の騎士団。団長はエルが務める。 | :フレメヴィーラ王国の国王直属の騎士団。団長はエルが務める。 | ||
+ | ;人間 | ||
+ | :杖などの外部装置を用いることで魔法を扱える種族。アルヴの民からは「徒人<ref>TVアニメ公式サイトでは「あだびと」、原作小説では「ただびと」。</ref>」と呼ばれている。アニメ本編では「人間」の呼び名は使われず、人間が自分たちをどう呼んでいるのか、ドワーフが人間を自分たちと区別する際にはどう呼んでいるのかは明かされない<ref>原作小説では人間は自分たちを人間と呼んでいる一方で、人間とドワーフの区別をせずに同じ名で呼ぶ種族が登場している。</ref>。本wikiもそれにならう。 | ||
+ | ;ドワーフ | ||
+ | :強力な膂力を備えた鉄鋼と鍛冶の民。人間と比べると背が低くその分幅が広い。 | ||
;森都(アルフヘイム) | ;森都(アルフヘイム) | ||
− | : | + | :「アルヴの民」が住む街。フレメヴィーラ王国の魔力転換炉の生産地。 |
;アルヴの民 | ;アルヴの民 | ||
− | : | + | :平均寿命は約500年の魔と技の民。単にアルヴとも。魔力転換炉を唯一製造できるため、各国家は彼らを匿っている。 |
;西方諸国(オクシデンツ) | ;西方諸国(オクシデンツ) | ||
:オービニエ山脈を挟んでフレメヴィーラ王国より西側に存在する国家群のこと。 | :オービニエ山脈を挟んでフレメヴィーラ王国より西側に存在する国家群のこと。 | ||
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;ジャロウデク王国 | ;ジャロウデク王国 | ||
:西方諸国の一つ。飛空船など強大な軍事力を手に入れ、西方諸国の統一に乗り出す。 | :西方諸国の一つ。飛空船など強大な軍事力を手に入れ、西方諸国の統一に乗り出す。 | ||
− | ; | + | ;銅牙騎士団 |
:ジャロウデク王国の騎士団の一つ。主に潜入工作などの汚れ仕事を担当する。 | :ジャロウデク王国の騎士団の一つ。主に潜入工作などの汚れ仕事を担当する。 | ||
;大西域戦争(ウェスタン・グランドストーム) | ;大西域戦争(ウェスタン・グランドストーム) | ||
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
;[[スーパーロボット大戦30]] | ;[[スーパーロボット大戦30]] | ||
− | : | + | :初登場作品。小説投稿サイト原作の作品がスパロボに参戦するのは本作が初となった。 |
− | :同じファンタジーロボ作品である『[[魔法騎士レイアース]]』と共演し、そちらの舞台であるセフィーロと世界観が統合され、異世界軍としてジャロウデクは[[ザガート]] | + | :同じファンタジーロボ作品である『[[魔法騎士レイアース]]』と共演し、そちらの舞台であるセフィーロと世界観が統合され、異世界軍としてジャロウデクは[[ザガート]]やオートザムと同盟を結んでいる。サイズの関係上[[幻晶騎士]]はリアル系となり、今回は[[MP]]制が存在しないため従来通りのEN表記。 |
+ | :敵勢力ジャロウデクは[[地球連邦軍]]の通常兵器では歯が立たない強大な勢力として描かれており、終盤まで戦うこととなる。 | ||
+ | :ファンタジー作品かつロボット開発史をメインとしたストーリーという事もあってか、参戦時点の時系列は西方戦争編途中。'''既にアニメ終盤に差し掛かったところ'''であり、残りのイベントがかなり少ない為か作品のシナリオ再現自体は控えめ…ではあるが、大方の予想通り、'''会話においてエルが全く自重しない'''上に『[[SSSS.GRIDMAN]]』とは[[新条アカネ|意外な形]]で絡むなどで存在感は非常に強い。 | ||
== 各話リスト == | == 各話リスト == | ||
285行目: | 293行目: | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
*元の小説は開発史を含んだ特殊な構成故に1クールで扱う原作として難しい部分があり、アニメ版では小説の第1巻から5巻までの内容を元にしつつも、再構成されたため省略されたエピソードや登場しないキャラが存在する。 | *元の小説は開発史を含んだ特殊な構成故に1クールで扱う原作として難しい部分があり、アニメ版では小説の第1巻から5巻までの内容を元にしつつも、再構成されたため省略されたエピソードや登場しないキャラが存在する。 | ||
+ | **ちなみに[[漫画|コミカライズ]]版は殆ど同じ範囲を漫画化し、約6年の連載で単行本にして全17巻となった。 | ||
*「現実世界の知識を異世界に持ち込み兵器技術を発展させる」という主人公の行動は(多少の誇張はあるものの)『[[聖戦士ダンバイン]]』の[[ショット・ウェポン]]に例えられる事もある。 | *「現実世界の知識を異世界に持ち込み兵器技術を発展させる」という主人公の行動は(多少の誇張はあるものの)『[[聖戦士ダンバイン]]』の[[ショット・ウェポン]]に例えられる事もある。 | ||
− | * | + | *本作のように、現実世界で何らかの理由で死亡した人物が異世界で新たな人生を送る作品は『異世界転生』という一つのジャンルとして確立されており、特に小説投稿サイトでは多数の作品が執筆されている。異世界転生やそこから派生した各種ジャンルは商業的に他の追随を許さない最大手となっており、非常に競争率が高い。名作であったとしても、数の多さから発見されること自体が大変とも言われる世界である。 |
**そのような中で本作は、競争率が激しいバトルモノ、さらにニッチなロボットモノというかなりコアな作品でありながら、アマチュア小説時代から大筋の変更もなしに書籍化からアニメ化、果てはSRWの一参戦作品にまで上り詰める快挙を成し遂げている。ジャンル内どころかアマチュア小説全般でも稀有な成功例である。 | **そのような中で本作は、競争率が激しいバトルモノ、さらにニッチなロボットモノというかなりコアな作品でありながら、アマチュア小説時代から大筋の変更もなしに書籍化からアニメ化、果てはSRWの一参戦作品にまで上り詰める快挙を成し遂げている。ジャンル内どころかアマチュア小説全般でも稀有な成功例である。 | ||
− | * | + | *コミカライズ版の作画担当者である加藤拓弐氏は大のロボアニメ好きとして知られており、Twitterにて様々なロボ作品を題材とした漫画やイラストを投稿している。 |
− | **本作の『スパロボ30』参戦にも当然反応しており、[https://www.inside-games.jp/article/2021/07/13/133436.html 敵キャラクターたちが勢揃いしたイラスト] | + | **本作の『スパロボ30』参戦にも当然反応しており、[https://www.inside-games.jp/article/2021/07/13/133436.html 敵キャラクターたちが勢揃いしたイラスト]や[https://www.inside-games.jp/article/2021/08/10/133778.html 参戦機体のイラスト]を続々投稿しており、[https://www.inside-games.jp/article/2021/10/28/134983.html 発売日にも記念イラストを投稿している]。 |
*[[小説|原作小説版]]でも「魂の感謝祭2021」放映の翌日に更新した回の後書きで、『スパロボ30』参戦の報告を書いている。 | *[[小説|原作小説版]]でも「魂の感謝祭2021」放映の翌日に更新した回の後書きで、『スパロボ30』参戦の報告を書いている。 | ||
**また、原作者のtwitterにおいて、初参戦となる『30』が舞台と思わる'''発売前二次創作'''の短編(後に「エルネスティエミュレータ」と括られている)が不定期に展開されている<ref>[https://twitter.com/i/events/1417486378544271373 エルネスティエミュレータ]</ref>。 | **また、原作者のtwitterにおいて、初参戦となる『30』が舞台と思わる'''発売前二次創作'''の短編(後に「エルネスティエミュレータ」と括られている)が不定期に展開されている<ref>[https://twitter.com/i/events/1417486378544271373 エルネスティエミュレータ]</ref>。 | ||
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=== 漫画版 === | === 漫画版 === | ||
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+ | |[https://front.milplus.jp/ milplus]||[https://front.milplus.jp/pg/10039968 ○]|| 1話無料 | ||
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+ | |[https://www.netflix.com/jp/ Netflix]||× || | ||
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+ | |[https://www.animehodai.jp/ アニメ放題]|| [https://www.animehodai.jp/title/SID0029974 ○] || | ||
+ | |} | ||
+ | |||
== 資料リンク == | == 資料リンク == | ||
*[http://knights-magic.com/ アニメ版公式サイト] | *[http://knights-magic.com/ アニメ版公式サイト] |
2024年8月7日 (水) 22:09時点における最新版
『ナイツ&マジック』は、エイトビット製作のテレビアニメ作品。
ナイツ&マジック | |
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外国語表記 | Knight's & Magic |
原作 | 天酒之瓢 |
監督 | 山本裕介 |
シリーズ構成 | 横手美智子 |
キャラクターデザイン | 桂憲一郎 |
メカニックデザイン |
黒銀 天神英貴 |
音楽 | 甲田雅人 |
制作 | エイトビット |
放送期間 | 2017年7月2日 - 2017年9月24日 |
話数 | 全13話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦30 |
概要
小説投稿サイト「小説家になろう」にて、2010年から連載中の小説「Knight's & Magic」を原作とするロボットアニメ。略称は「ナイツマ」。2017年7月から9月まで放送された。原作小説は文庫化・漫画化もされている。なお、小説原作のメディアという事もあり、専門用語にはルビがふられた物が多い。
剣と魔法のファンタジーに巨大ロボットが混在する異世界を舞台に、現代日本から転生した巨大ロボット好きの少年を主人公とする物語。現代のロボットアニメ知識を異世界に持ち込み、技術革新を行っていくのが基本的な流れとなっており、ロボットの開発が話の根幹として組み込まれた「開発史」としての側面も持つ。
物語は主に「セッテルンド大陸」という大陸での出来事で、惑星や世界全体の名前は設定されていない。
同年代のロボットアニメと同じく、戦闘シーンは主にCGで表現されており、特筆するべき点としては登場メカにコーションマークが施され、そのかすれ具合で機体の新旧を判別出来るという演出が成された。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
- エルネスティ・エチェバルリア
- 本作の主人公。通称「エル」。前世は日本人の「倉田翼」。
- アーキッド・オルター
- エルの友人でアディの双子の兄。通称「キッド」。
- アデルトルート・オルター
- キッドの双子の妹。通称「アディ」。
フレメヴィーラ王国
- エドガー・C・ブランシュ
- エルの先輩。真面目な性格。
- ディートリヒ・クーニッツ
- エルの先輩。通称「ディー」。
- ヘルヴィ・オーバーリ
- エルの先輩。勝ち気な女性。
- バトソン・テルモネン
- ドワーフ族のエルの友人。
- ダーヴィド・ヘプケン
- ドワーフ族のエルの先輩。通称「親方」。
- ラウリ・エチェバルリア
- エルの祖父。ライヒアラ騎操士学園の学長。
- マティアス・エチェバルリア
- エルの父。ライヒアラ騎操士学園の教官。
- セレスティナ・エチェバルリア
- エルの母。愛称は「ティナ」。
- ステファニア・セラーティ
- キッドとアディの異母姉。ライヒアラ騎操士学園の生徒会長。
- アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ
- フレメヴィーラ王国の国王。
- リオタムス・ハールス・フレメヴィーラ
- アンブロシウスの長男。
- エムリス・イェイエル・フレメヴィーラ
- アンブロシウスの孫で、リオタムスの次男。
- クヌート・ディクスゴード
- フレメヴィーラ王国の公爵。
- ヨアキム・セラーティ
- フレメヴィーラ王国の侯爵。
- ノーラ・フリュクバリ
- ライヒアラ騎操士学園の新入生。
- ガイスカ・ヨーハンソン
- 国立機操開発研究工房の第一開発工房長。
- オルヴァー・ブロムダール
- 国立機操開発研究工房の所長。
- キトリー・キルヤリンタ
- アルフヘイムの大老(エルダー)。
クシェペルカ王国
- アウクスティ・ヴァリオ・クシェペルカ
- クシェペルカ王国の国王。
- エレオノーラ・ミランダ・クシェペルカ
- クシェペルカ王国の第一王女。
- マルティナ・オルト・クシェペルカ
- クシェペルカに嫁いだアンブロシウスの娘。
- イサドラ・アダリナ・クシェペルカ
- マルティナの娘でエレオノーラの友人。
ジャロウデク王国
- カルリトス・エンデン・ジャロウデク
- ジャロウデク王国の第一王子。
- クリストバル・ハスロ・ジャロウデク
- ジャロウデク王国の第二王子。
- カタリーナ・カミラ・ジャロウデク
- ジャロウデク王国の第一王女。
- ドロテオ・マルドネス
- クリストバルの参謀。
- グスターボ・マルドネス
- 剣に強い拘りを持つドロテオの養子。
- オラシオ・コジャーソ
- ジャロウデク王国の天才技術者。
- ケルヒルト・ヒエタカンナス
- 銅牙(どうが)騎士団の団長。
- ジャロウデク兵
- ジャロウデク王国の一般兵。
- ジャロウデク兵部隊長
- ジャロウデク王国の部隊長。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
フレメヴィーラ王国製
- サロドレア
- フレメヴィーラ王国の旧量産機。現在は主にライヒアラ騎操士学園の訓練機として使用される。
- カルダトア
- フレメヴィーラ王国の制式量産機。サロドレアの後継機。
- カルダトア・ダーシュ
- テレスターレの技術をフィードバックしたカルダトアの改修機。
- カルディトーレ
- カルダトア・ダーシュをブラッシュアップした新型制式量産機。
- テレスターレ
- 大破した騎操士学園の訓練機をベースに、エルのアイディアを取り入れて開発された新型試作機。
- アールカンバー
- エドガーの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。
- アルディラッドカンバー
- カルディトーレの技術をフィードバックしたアールカンバーの後継機。
- グゥエール
- ディートリヒの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。
- グゥエール改
- 大破したグゥエールにテレスターレの技術を加えて改修した機体。
- グゥエラリンデ
- カルディトーレの技術をフィードバックしたグゥエールの後継機。
- トランドオーケス
- ヘルヴィの乗機。騎操士学園の訓練機の一機。テレスターレの1号機として改修され、カザドシュ事変にてジャロウデクへと奪われる事となる。
- ゴルドリーオ
- カルディトーレをベースに改良されたエムリスの専用機。
- ジルバティーガ
- ゴルドリーオの同型機。
- ツェンドルグ
- エルが開発した人馬型の複座式試作機。
- ツェンドリンブル
- ツェンドルグを1人乗りに改修した量産機。
- トイボックス
- エルの開発実験用機体。カルダトアが原型だが、外見や機能は別物。様々な機能を後付けで組み込まれた結果、非常にピーキーかつ不安定な機体となっている。
- イカルガ
- エルがこれまで蓄積したノウハウを元に自分の為に開発した専用機。
- ジルバヴェール
- 飛空船を改修した対空衝角艦。
クシェペルカ王国製
- カルトガ・オル・クシェール
- クシェペルカ国王の専用機。
- カルトガ・オル・クシェール二世
- エル達の協力によって再建・復座化されたカルトガ・オル・クシェール。
- レスヴァント
- クシェペルカ王国の量産機。
- レスヴァント・ヴィード
- レスヴァントを法撃戦用に改修した機体。
ジャロウデク王国製
魔獣
- 陸皇亀(ベヘモス)
- 巨大なカメのような大型魔獣。
- 女皇殻獣(クイーンシェルケース)
- 甲殻類のような大型魔獣。
用語
- 西方暦
- 本作における暦。主に人類社会で使われている。本編の時代は西方暦1200年代の後半(1270~1290年頃)。
- 幻晶騎士(シルエットナイト)
- 本作における人型機動兵器の呼称。魔法技術や錬金術によって構築された一種の巨大甲冑。各国家で運用されている。
- 騎操士(ナイトランナー)
- 幻晶騎士に搭乗する騎士の総称。
- 幻晶甲冑(シルエットギア)
- 幻晶騎士を参考にエルが考案したパワードスーツ。当初は操縦訓練用、後に整備作業、戦闘、偵察など多岐に発展した。
- 魔獣
- 魔法を扱う強力な獣で、幻晶騎士による討伐対象。フレメヴィーラ王国と接するボキュース大森海は強大な魔獣の住処でもある。西方諸国では数百年前に討伐されたので残っていない。
- フレメヴィーラ王国
- 本作の主な舞台となるエルの出身国。首都はカンカネン。東側をボキュース大森海、西側をオービニエ山脈に挟まれた場所に立地する。
- ライヒアラ騎操士学園
- 幻晶騎士の騎操士の養成学園。エルの通学先。
- 銀鳳騎士団
- フレメヴィーラ王国の国王直属の騎士団。団長はエルが務める。
- 人間
- 杖などの外部装置を用いることで魔法を扱える種族。アルヴの民からは「徒人[2]」と呼ばれている。アニメ本編では「人間」の呼び名は使われず、人間が自分たちをどう呼んでいるのか、ドワーフが人間を自分たちと区別する際にはどう呼んでいるのかは明かされない[3]。本wikiもそれにならう。
- ドワーフ
- 強力な膂力を備えた鉄鋼と鍛冶の民。人間と比べると背が低くその分幅が広い。
- 森都(アルフヘイム)
- 「アルヴの民」が住む街。フレメヴィーラ王国の魔力転換炉の生産地。
- アルヴの民
- 平均寿命は約500年の魔と技の民。単にアルヴとも。魔力転換炉を唯一製造できるため、各国家は彼らを匿っている。
- 西方諸国(オクシデンツ)
- オービニエ山脈を挟んでフレメヴィーラ王国より西側に存在する国家群のこと。
- クシェペルカ王国
- 西方諸国の一つ。ジャロウデク王国に侵攻される。首都はデルヴァンクール。
- ジャロウデク王国
- 西方諸国の一つ。飛空船など強大な軍事力を手に入れ、西方諸国の統一に乗り出す。
- 銅牙騎士団
- ジャロウデク王国の騎士団の一つ。主に潜入工作などの汚れ仕事を担当する。
- 大西域戦争(ウェスタン・グランドストーム)
- ジャロウデク王国が他の西方諸国へ侵攻したのを切っ掛けに起きた一連の大乱のこと。
- 世界の父(ファダーアバーデン)
- 過去に存在した大陸西域の統一国家。ジャロウデク王国はこの国の後継者を自称し武力による統一を狙う。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「Hello! My World!!」
- 作詞 - 林英樹 / 作曲 - 佐藤純一 / 編曲 - fhána・A-bee / 歌 - fhána
- 『30』で採用。プレミアムサウンド&データパックに原曲を収録。
- 後半になるとロボの駆動にSEがついたり、各話のハイライトシーンが挿入されたりと、過去のロボットアニメのオマージュと見られる演出が追加されていった。最終話では本編の映像をそのまま使用したものとはいえ、これまでエルが開発・改修した様々な機体のシーンが挿入され、総集編染みた集大成のOPとなっている。
- エンディングテーマ
-
- 「ユー&アイ」
- 作詞 - 中村彼方 / 作曲・編曲 - 秋浦智裕(onetrap) / 歌 - 大橋彩香
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。小説投稿サイト原作の作品がスパロボに参戦するのは本作が初となった。
- 同じファンタジーロボ作品である『魔法騎士レイアース』と共演し、そちらの舞台であるセフィーロと世界観が統合され、異世界軍としてジャロウデクはザガートやオートザムと同盟を結んでいる。サイズの関係上幻晶騎士はリアル系となり、今回はMP制が存在しないため従来通りのEN表記。
- 敵勢力ジャロウデクは地球連邦軍の通常兵器では歯が立たない強大な勢力として描かれており、終盤まで戦うこととなる。
- ファンタジー作品かつロボット開発史をメインとしたストーリーという事もあってか、参戦時点の時系列は西方戦争編途中。既にアニメ終盤に差し掛かったところであり、残りのイベントがかなり少ない為か作品のシナリオ再現自体は控えめ…ではあるが、大方の予想通り、会話においてエルが全く自重しない上に『SSSS.GRIDMAN』とは意外な形で絡むなどで存在感は非常に強い。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
1 | Robots & Fantasy | |||
2 | Hero & Beast | |||
3 | Scrap & Build | |||
4 | Light & Shadow | |||
5 | Hide & Seek | |||
6 | Trial & Error | |||
7 | New & Old | |||
8 | Secret & Quest | |||
9 | Force & Justice | |||
10 | War & Princess | |||
11 | Hit & Away | |||
12 | Knight & Dragon | |||
13 | Heaven & Earth |
余談
- 元の小説は開発史を含んだ特殊な構成故に1クールで扱う原作として難しい部分があり、アニメ版では小説の第1巻から5巻までの内容を元にしつつも、再構成されたため省略されたエピソードや登場しないキャラが存在する。
- ちなみにコミカライズ版は殆ど同じ範囲を漫画化し、約6年の連載で単行本にして全17巻となった。
- 「現実世界の知識を異世界に持ち込み兵器技術を発展させる」という主人公の行動は(多少の誇張はあるものの)『聖戦士ダンバイン』のショット・ウェポンに例えられる事もある。
- 本作のように、現実世界で何らかの理由で死亡した人物が異世界で新たな人生を送る作品は『異世界転生』という一つのジャンルとして確立されており、特に小説投稿サイトでは多数の作品が執筆されている。異世界転生やそこから派生した各種ジャンルは商業的に他の追随を許さない最大手となっており、非常に競争率が高い。名作であったとしても、数の多さから発見されること自体が大変とも言われる世界である。
- そのような中で本作は、競争率が激しいバトルモノ、さらにニッチなロボットモノというかなりコアな作品でありながら、アマチュア小説時代から大筋の変更もなしに書籍化からアニメ化、果てはSRWの一参戦作品にまで上り詰める快挙を成し遂げている。ジャンル内どころかアマチュア小説全般でも稀有な成功例である。
- コミカライズ版の作画担当者である加藤拓弐氏は大のロボアニメ好きとして知られており、Twitterにて様々なロボ作品を題材とした漫画やイラストを投稿している。
- 本作の『スパロボ30』参戦にも当然反応しており、敵キャラクターたちが勢揃いしたイラストや参戦機体のイラストを続々投稿しており、発売日にも記念イラストを投稿している。
- 原作小説版でも「魂の感謝祭2021」放映の翌日に更新した回の後書きで、『スパロボ30』参戦の報告を書いている。
- また、原作者のtwitterにおいて、初参戦となる『30』が舞台と思わる発売前二次創作の短編(後に「エルネスティエミュレータ」と括られている)が不定期に展開されている[4]。
- 放送当時公式サイトで『エルと叫ぼう!ロボット愛!!』と題された幻晶騎士の紹介動画が行われていた。2021年9月27日にはスパロボ参戦に加えBlu-rayBoxの発売が決まったことで復活。なお、毎回終わりにエルの口から『○○(機体名)サイコー!』と言われるのが復唱されるのがお約束となっている[5]。
商品情報
Blu-ray/DVD
書籍版
漫画版
レンタルビデオ・動画配信
サイト名 | 取扱いの有無 | 備考 |
---|---|---|
TSUTAYA宅配レンタル | 〇 | |
DMM | 〇 | |
ゲオ宅配レンタル | 〇 |
サイト名 | 取扱いの有無 | 備考 |
---|---|---|
TSUTAYA TV | × | サービス終了 |
DMM動画 | 〇 | 1話無料 |
バンダイチャンネル | 〇 | 見放題期間あり |
GYAO!ストア | 〇 | 1話無料 |
東映アニメオンデマンド | × | サービス終了 |
ユーネクスト | ○ | 見放題期間あり |
ビデオマーケット | 〇 | 1話無料 |
フジテレビオンデマンド | × | |
Amazonプライムビデオ | 〇 | 1話無料 |
dアニメストア | ○ | 見放題期間あり |
ビデックス | × | |
hulu | ○ | 見放題期間あり |
あにてれ | × | |
ひかりTV | ○ | 見放題期間あり・2022年4月30日まで配信 |
楽天TV | 〇 | 見放題期間あり・2022年4月30日まで配信 |
TELASA | ○ | 1話無料 |
J:COMオンデマンド | ○ | 1話無料・2023年3月31日まで配信 |
milplus | ○ | 1話無料 |
Netflix | × | |
アニメ放題 | ○ |
資料リンク
脚注
- ↑ 原作では元々彼女の機体には「ヴェイロキノス」というヴェンドバダーラの後継機ヴィッテンドーラのカスタム機だったが、予算とシナリオ、そして倫理観の観点から登場が見送られた。そのままヴェンドバダーラを使うのは流石に……ということで、専用のカスタムが行われたヴェンドバダーラ改となった。なお、漫画版のヴィッテンドーラはヴェンドバダーラ改のデザインをベースにしている。
- ↑ TVアニメ公式サイトでは「あだびと」、原作小説では「ただびと」。
- ↑ 原作小説では人間は自分たちを人間と呼んでいる一方で、人間とドワーフの区別をせずに同じ名で呼ぶ種族が登場している。
- ↑ エルネスティエミュレータ
- ↑ 復活版は幻晶騎士には『幻晶騎士サイコー!』、スパロボには『スパロボ、サイコー!!』と言う。