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カザドシュ事変での経験を教訓とし、移動速度と格闘戦能力の両立、そして「国立機操開発研究工房を驚愕せしめる機体の創造」という国王アンブロシウスからの命令を果たすために設計された。 | カザドシュ事変での経験を教訓とし、移動速度と格闘戦能力の両立、そして「国立機操開発研究工房を驚愕せしめる機体の創造」という国王アンブロシウスからの命令を果たすために設計された。 | ||
− | 通常の幻晶騎士よりもはるかに大きな体躯と重量を持ち、機体構造の維持に必要な魔力の量も通常機より増大し魔力転換炉1基の出力では移動もままならなくなったため、魔力転換炉を2基搭載している。人型を基本とする幻晶騎士の中では異端の設計をしており操縦の術式の構築も難航したため、それを補うよう操縦を分担した復座式が採用されている。騎操士は双子で連携が取り易い[[アーキッド・オルター|キッド]]と[[アデルトルート・オルター|アディ]] | + | 通常の幻晶騎士よりもはるかに大きな体躯と重量を持ち、機体構造の維持に必要な魔力の量も通常機より増大し魔力転換炉1基の出力では移動もままならなくなったため、魔力転換炉を2基搭載している。人型を基本とする幻晶騎士の中では異端の設計をしており操縦の術式の構築も難航したため、それを補うよう操縦を分担した復座式が採用されている。騎操士は双子で連携が取り易い[[アーキッド・オルター|キッド]]と[[アデルトルート・オルター|アディ]]の二人が務め、御前試合でお披露目するための新機体として登場し、関係者の度肝を抜く。 |
− | + | その後、術式の改良などによって量産の目処が付き、単座式の改修機である「ツェンドリンブル」が配備され始めてからは、その役目を終えた。この関係上、ツェンドルグの作中の出番は模擬戦の1回のみで、以降はツェンドリンブルに出番を譲っている。 | |
− | + | 使用している結晶筋肉の量も体躯に比例して大量であり、出力・持久性に優れる。その出力を生かし後部に荷馬車(キャリッジ)を接続・牽引することが出来、更にそこに別の機体を搭載する事も可能。結果、これまで機体自身を歩かせる事が主な輸送手段であった幻晶騎士を、遠隔地に手早く輸送する事が可能となった。 | |
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:初登場作品。最速加入は地上ルート「Hello! New World!!」。 | :初登場作品。最速加入は地上ルート「Hello! New World!!」。 | ||
− | : | + | :原作ではすぐに後継機のツェンドリンブルに入れ替わったが、本作では武装が統合される形でこちらが運用されている。原作ではMサイズ相当の設定だが、ゲーム中では他の[[幻晶騎士]]共々Sサイズ扱い。 |
− | : | + | :「操縦者交代」のコマンドでメインパイロットを入れ替えることが可能。[[グレンラガン]]や[[マジンカイザーSKL]]など過去に同様のコマンドを有した機体とは異なり武装の変化はなく、パイロット能力のみでの差別化となる(キッドが攻撃寄り、アディが防御寄り)。他の幻晶騎士と違い、パイロットは両者ともに追加の倍率強化を持たず火力が劣るため、幻晶騎士唯一の二人乗りであるところを活かしたい。二人共に[[エース|グレートエース]]にしておけば潤沢なSPによって精神コマンドを贅沢に使っていける。 |
− | : | + | :地形適応がデフォルトで陸Sであり、最強武器の「突撃戦法」も陸Sであるため、地上戦においては数値以上の性能を誇る。一方で空・宇宙の地形適応はBで、原作を考慮し武装面でも空適性が悪いので強化パーツでフォローしたい。 |
− | : | + | :強化パーツのスロットが初期で3あるため、いっそパーツで修理・補給装置を持たせ、足の速さを活かし支援役に回すのも手。 |
− | : | + | :中盤の艦内ミッション「Speed&Strong」をクリアすることで強化(HP+300、EN+20、運動性+5、全武装攻撃力+300)が施される。突撃戦法がカスタムボーナスで強化されるのもあって数値以上の火力を出せ、機動力を活かした削り役として優秀になる。 |
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:主兵装となる長柄武器。 | :主兵装となる長柄武器。 | ||
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:尖った先端部を刺突武器としても使える盾。 | :尖った先端部を刺突武器としても使える盾。 | ||
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− | : | + | :アニメ本編では武装名は呼ばれず、弾頭側の魔導飛槍(ミッシレジャベリン)だけ用いられた。 |
− | : | + | :『30』でもアニメ本編に従い、弾頭側の「魔導飛槍」表記で採用。本来地対空の装備だが劇中でも行った垂直落下絨毯爆撃を再現している。前述の通りツェンドリンブルの武装であり、ツェンドルグが使用するのは[[オリジナル設定]]となる。唯一の射撃武器であり、弾数制。 |
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===移動タイプ=== | ===移動タイプ=== | ||
;[[陸]] | ;[[陸]] | ||
− | : | + | :宇宙にも出撃できるが適性はB。武装自体の宇宙適性は悪くはないが、どのみちフォローは必須。 |
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;1S | ;1S | ||
− | :全高15. | + | :全高15.3mと、[[Vガンダム|ヴィクトリー]]と同じサイズ。しかし、専用スキルで与ダメージが増えるからか、Sサイズ判定となっている。 |
===カスタムボーナス=== | ===カスタムボーナス=== | ||
;「突撃戦法」の攻撃力+300、射程+1。移動力+1。 | ;「突撃戦法」の攻撃力+300、射程+1。移動力+1。 | ||
− | : | + | :『30』で採用。本機の生命線である最強武器の性能と移動力を強化する。特に射程延長がありがたく、移動力増加とかみ合って削り役としての性能が大きく高まる。 |
==機体BGM== | ==機体BGM== | ||
;「Hello!My World!!」 | ;「Hello!My World!!」 | ||
− | : | + | :『30』で採用。OP。DLC適用時は原曲となる。 |
− | + | ||
+ | ==対決・名場面== | ||
+ | ;御前模擬試合 | ||
+ | :模擬試合の相手は幾度となく魔獣と戦ってきた精鋭であり、膠着状態に陥いる。それを打破するべく突撃してターン、そこからジャンプして相手を踏みつけるという荒業で勝利する。 | ||
==関連機体== | ==関連機体== | ||
;ツェンドリンブル | ;ツェンドリンブル | ||
− | : | + | :量産された単座式の改修機。カラーリングや頭部のデザインなどを除き、外見や機能にほぼ違いは無い。 |
+ | :キッド、アディ機はツェンドルグと同形同色だが、識別のために胸部の色が赤と青に塗られている。また、Web版設定資料集でのみ、キッド機は「ツェンドリンブル・アーロ」、アディ機は「ツェンドリンブル・キール」の名が確認できる。 | ||
==余談== | ==余談== | ||
*原作小説では、下半身側にコクピットが設けられているが、アニメ版では胸部にコクピットがある設定に改められている。同様に、機体のデザインも小説版とそれ以降で変更された部分が存在する。 | *原作小説では、下半身側にコクピットが設けられているが、アニメ版では胸部にコクピットがある設定に改められている。同様に、機体のデザインも小説版とそれ以降で変更された部分が存在する。 | ||
*アニメでは、御前試合でのお披露目まで徹底して下半身を映さないように演出されていた。一方、原作小説ではお披露目以前に試験運用が行われており、目撃者に魔獣と誤認される事があった。 | *アニメでは、御前試合でのお披露目まで徹底して下半身を映さないように演出されていた。一方、原作小説ではお披露目以前に試験運用が行われており、目撃者に魔獣と誤認される事があった。 | ||
− | < | + | *アニメ版のおまけイラストでは、後継機ツェンドリンブルも本機のように複座型に改修できることを示唆した台詞がある<ref>http://knights-magic.com/story/?id=10</ref>。 |
− | <references / | + | **その後原作小説でも、本来は二人乗りとして設計されたので一人乗りに改修された後も操縦席は広いままだと説明された。 |
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+ | ==脚注== | ||
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2024年7月14日 (日) 10:05時点における最新版
ツェンドルグ | |
---|---|
外国語表記 | Tzendorg |
登場作品 | ナイツ&マジック |
デザイン |
黒銀(原案) 天神英貴(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦30 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
愛称 | ツェンちゃん |
分類 | 幻晶騎士 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 15.3m |
重量 | 45.5t |
動力 | 魔力転換炉 |
開発者 | エルネスティ・エチェバルリア |
所属 | フレメヴィーラ王国 |
パイロット |
アーキッド・オルター アデルトルート・オルター |
概要編集
人馬型の幻晶騎士としてエルネスティ・エチェバルリアが開発した試作機。
カザドシュ事変での経験を教訓とし、移動速度と格闘戦能力の両立、そして「国立機操開発研究工房を驚愕せしめる機体の創造」という国王アンブロシウスからの命令を果たすために設計された。
通常の幻晶騎士よりもはるかに大きな体躯と重量を持ち、機体構造の維持に必要な魔力の量も通常機より増大し魔力転換炉1基の出力では移動もままならなくなったため、魔力転換炉を2基搭載している。人型を基本とする幻晶騎士の中では異端の設計をしており操縦の術式の構築も難航したため、それを補うよう操縦を分担した復座式が採用されている。騎操士は双子で連携が取り易いキッドとアディの二人が務め、御前試合でお披露目するための新機体として登場し、関係者の度肝を抜く。
その後、術式の改良などによって量産の目処が付き、単座式の改修機である「ツェンドリンブル」が配備され始めてからは、その役目を終えた。この関係上、ツェンドルグの作中の出番は模擬戦の1回のみで、以降はツェンドリンブルに出番を譲っている。
使用している結晶筋肉の量も体躯に比例して大量であり、出力・持久性に優れる。その出力を生かし後部に荷馬車(キャリッジ)を接続・牽引することが出来、更にそこに別の機体を搭載する事も可能。結果、これまで機体自身を歩かせる事が主な輸送手段であった幻晶騎士を、遠隔地に手早く輸送する事が可能となった。
ちなみに、アディはツェンドルグ(ツェンドリンブル)を「ツェンちゃん」の愛称で呼んでいる。
登場作品と操縦者編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦30
- 初登場作品。最速加入は地上ルート「Hello! New World!!」。
- 原作ではすぐに後継機のツェンドリンブルに入れ替わったが、本作では武装が統合される形でこちらが運用されている。原作ではMサイズ相当の設定だが、ゲーム中では他の幻晶騎士共々Sサイズ扱い。
- 「操縦者交代」のコマンドでメインパイロットを入れ替えることが可能。グレンラガンやマジンカイザーSKLなど過去に同様のコマンドを有した機体とは異なり武装の変化はなく、パイロット能力のみでの差別化となる(キッドが攻撃寄り、アディが防御寄り)。他の幻晶騎士と違い、パイロットは両者ともに追加の倍率強化を持たず火力が劣るため、幻晶騎士唯一の二人乗りであるところを活かしたい。二人共にグレートエースにしておけば潤沢なSPによって精神コマンドを贅沢に使っていける。
- 地形適応がデフォルトで陸Sであり、最強武器の「突撃戦法」も陸Sであるため、地上戦においては数値以上の性能を誇る。一方で空・宇宙の地形適応はBで、原作を考慮し武装面でも空適性が悪いので強化パーツでフォローしたい。
- 強化パーツのスロットが初期で3あるため、いっそパーツで修理・補給装置を持たせ、足の速さを活かし支援役に回すのも手。
- 中盤の艦内ミッション「Speed&Strong」をクリアすることで強化(HP+300、EN+20、運動性+5、全武装攻撃力+300)が施される。突撃戦法がカスタムボーナスで強化されるのもあって数値以上の火力を出せ、機動力を活かした削り役として優秀になる。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- 斧槍
- 主兵装となる長柄武器。
- 騎槍
- 斧槍に代わる長柄武器。
- 『30』では「槍」表記でこちらが採用。
- 盾
- 尖った先端部を刺突武器としても使える盾。
追加装備編集
- 垂直投射式連装投槍器(バーティカルロンチドジャベリンスローワ)
- 後継機であるツェンドリンブルの武装。幻晶騎士が使う大型の投槍に、推進・姿勢制御用の魔法を発現させるための触媒結晶と、魔力と魔法術式を伝える銀線神経を繋げた弾頭・魔導飛槍(ミッシレジャベリン)を上空へ向けて発射する対空装備。魔導兵装の射程外となる上空への攻撃が可能となったが、再装填は人力で行われる。
- アニメ本編では武装名は呼ばれず、弾頭側の魔導飛槍(ミッシレジャベリン)だけ用いられた。
- 『30』でもアニメ本編に従い、弾頭側の「魔導飛槍」表記で採用。本来地対空の装備だが劇中でも行った垂直落下絨毯爆撃を再現している。前述の通りツェンドリンブルの武装であり、ツェンドルグが使用するのはオリジナル設定となる。唯一の射撃武器であり、弾数制。
特殊装備編集
- 牽引索(トーイングアンカー)
- 尾骨部に装備されている牽引用のアンカー。荷馬車(キャリッジ)や武装を載せた戦馬車(チャリオット)を牽引可能。相手に引っ掛けて引きずるように使用も出来る。
必殺技編集
- 突撃戦法
- 『30』での必殺技。突撃して槍で一撃を加えた後にターンして敵機を突き刺し、掲げて爆散させる。途中でのターンの際にはキッドとアディのカットインが入る。『操縦者交代』によってメインパイロットを交代しても、キッドとアディの操縦席の位置が入れ替わる=カットインのグラフィックが変わることは無い。
- 陸の地形適応がSなので、地上ユニットに対しては数値以上にダメージを出せる。
特殊能力編集
- 盾装備
- シールド防御を発動する。幻晶騎士と合わせて射撃攻撃に対しては小型ながらもかなりの防御力を発揮する。
- 操縦者交代
- メインパイロットを交代できる。
- 幻晶騎士
- 自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復、更にENが50%以上ある時射撃による被ダメージを70%にする(ダイレクトアタックで貫通不可)。
移動タイプ編集
- 陸
- 宇宙にも出撃できるが適性はB。武装自体の宇宙適性は悪くはないが、どのみちフォローは必須。
サイズ編集
- 1S
- 全高15.3mと、ヴィクトリーと同じサイズ。しかし、専用スキルで与ダメージが増えるからか、Sサイズ判定となっている。
カスタムボーナス編集
- 「突撃戦法」の攻撃力+300、射程+1。移動力+1。
- 『30』で採用。本機の生命線である最強武器の性能と移動力を強化する。特に射程延長がありがたく、移動力増加とかみ合って削り役としての性能が大きく高まる。
機体BGM編集
- 「Hello!My World!!」
- 『30』で採用。OP。DLC適用時は原曲となる。
対決・名場面編集
- 御前模擬試合
- 模擬試合の相手は幾度となく魔獣と戦ってきた精鋭であり、膠着状態に陥いる。それを打破するべく突撃してターン、そこからジャンプして相手を踏みつけるという荒業で勝利する。
関連機体編集
- ツェンドリンブル
- 量産された単座式の改修機。カラーリングや頭部のデザインなどを除き、外見や機能にほぼ違いは無い。
- キッド、アディ機はツェンドルグと同形同色だが、識別のために胸部の色が赤と青に塗られている。また、Web版設定資料集でのみ、キッド機は「ツェンドリンブル・アーロ」、アディ機は「ツェンドリンブル・キール」の名が確認できる。
余談編集
- 原作小説では、下半身側にコクピットが設けられているが、アニメ版では胸部にコクピットがある設定に改められている。同様に、機体のデザインも小説版とそれ以降で変更された部分が存在する。
- アニメでは、御前試合でのお披露目まで徹底して下半身を映さないように演出されていた。一方、原作小説ではお披露目以前に試験運用が行われており、目撃者に魔獣と誤認される事があった。
- アニメ版のおまけイラストでは、後継機ツェンドリンブルも本機のように複座型に改修できることを示唆した台詞がある[1]。
- その後原作小説でも、本来は二人乗りとして設計されたので一人乗りに改修された後も操縦席は広いままだと説明された。