「とある魔術の電脳戦機」の版間の差分
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+ | | 対応機種 = [[プレイステーション4]]<br />[[プレイステーション・ヴィータ]] | ||
+ | | プロデューサー = 亙重郎 | ||
+ | | ディレクター = | ||
+ | | シナリオ = 鎌池和馬 | ||
+ | | キャラクターデザイン = [[スタッフ:はいむらきよたか|はいむらきよたか]]<br />[[スタッフ:カトキハジメ|カトキハジメ]]<br />[[スタッフ:竹|竹]] | ||
+ | | メカニックデザイン = | ||
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+ | | 主題歌 = | ||
+ | | 発売日 = 2018年2月15日 | ||
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+ | | 配信開始日 = | ||
+ | | 配信終了日 = | ||
+ | | 価格 = | ||
+ | | CERO区分 = C(15歳以上対象) | ||
+ | | コンテンツアイコン = セクシャル | ||
+ | | 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦X-Ω]] | ||
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+ | 『'''とある魔術の電脳戦機'''』はセガゲームス発売の[[コンピュータゲーム|ゲーム作品]]。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | セガのゲーム『'''[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]'''』と鎌池和馬氏が手がけるライトノベルシリーズ『'''とある魔術の禁書目録'''』(とあるまじゅつのインデックス。以下、『とある』)とのコラボレーション作品。ストーリーは2016年5月10日に発売された同名小説の後日談で、『バーチャロンシリーズ』の電脳歴世界は『[[電脳戦機バーチャロン マーズ]]』のその後となっている。 | |
『とある』シリーズの世界観で『バーチャロン』が流行っているという設定のため、舞台や人物設定などは『とある』に準じている。 | 『とある』シリーズの世界観で『バーチャロン』が流行っているという設定のため、舞台や人物設定などは『とある』に準じている。 | ||
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+ | バーチャロンシリーズの生みの親である亙重郎氏はインタビューで「毎年のようにバーチャロンの新作の企画は出し続けていたが通らなかった」と説明しており、シリーズの最新作がコラボレーション作品として実現した理由について「『新しい化学反応が期待できるのではないか』と可能性を感じてもらえた部分があったのでしょう」と推察している<ref>https://www.4gamer.net/games/374/G037408/20180201092/</ref>。 | ||
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+ | なお、亙氏は2021年2月末をもってセガを退職したため、結果的に本作が氏が手掛けた最後のシリーズ作品となった<ref>https://twitter.com/WATRIX_2021/status/1366040576496295938</ref>。 | ||
<!-- === スーパーロボット大戦への参戦 === --> | <!-- === スーパーロボット大戦への参戦 === --> | ||
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+ | == ストーリー == | ||
+ | 電脳歴世界の人間であるブルーストーカーが引き起こした事件は、上条当麻がブルーストーカーを倒し、虚構の存在だった富良科凛鈴は[[タングラム]]によって実在する人間として生まれ変わった事で解決した。 | ||
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+ | それから再構築された世界で富良科は、前の世界では陰謀に塗れたバーチャロンを健全なスポーツゲームにしようと奮起するが、そこに消滅したはずのブルーストーカーが駆るサイファーが現れる。それは、バーチャロンに参加している当麻やインデックスだけでなく、科学サイドや魔術サイドを巻き込んだ事件として再び発展していくのだった。 | ||
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。 | スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。 | ||
− | *[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω]] | + | *[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/期間限定]] |
;[[上条当麻]] | ;[[上条当麻]] | ||
:本作の主人公で、レベル0でありながら右手にはあらゆる能力をかき消す「幻想殺し」という力を持っている。 | :本作の主人公で、レベル0でありながら右手にはあらゆる能力をかき消す「幻想殺し」という力を持っている。 | ||
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:本作のキーパーソンであるいつも眠たげな謎めいた少女。 | :本作のキーパーソンであるいつも眠たげな謎めいた少女。 | ||
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:凛鈴に瓜二つの容姿を持つAIナビ。 | :凛鈴に瓜二つの容姿を持つAIナビ。 | ||
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− | : | + | :青い専用のサイファーを駆り次々と他のプレイヤー達を倒す謎の存在で、その正体は[[タングラム]]によって平行世界へ飛ばされた電脳歴世界の[[ダイモン (バーチャロン)|人間達の残留思念の集合体]]。 |
== 登場メカ == | == 登場メカ == | ||
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。 | スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。 | ||
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== 用語 == | == 用語 == | ||
;学園都市 | ;学園都市 | ||
− | : | + | :『とあるシリーズ』の物語の中心舞台となる場所。その名の通り全人口230万人の内8割が生徒という一大学園都市で、下は幼年学校から上は大学まで、その他学習塾や予備校、専門学校など、大小様々な学校・教育機関が無数に存在している。学術研究都市でもあり、様々な最先端技術の研究・開発が行われ、その実験モデルともなっており、外部よりも遥かに進んだ科学技術によって近未来的な街並みと生活環境が形成されている。創設者はアレイスター・クロウリー。 |
− | ; | + | ;能力(スキル) |
− | : | + | :学園都市最大の研究テーマである人知を超えた特殊能力。通常の人間に対し、科学的理論に基づいた外的処置(投薬、電気刺激、催眠術などによる直接的な脳機能への干渉)を以て後天的かつ人工的に開花させている。その対象として素養のある子供を外部から集めており、学園都市という体を成したのもほぼこのためである。発現する能力の種類は、個人が十人十色に持つ「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」と呼ばれる感覚を確立・認識することによって方向性が定められて決まる。このため、一人に発現する能力の数は必ず一つだけという法則が存在し、二つ以上の多重能力(デュアルスキル)は理論上実現不可能とされている。能力者は例外なく「AIM拡散力場」と呼ばれる微弱なエネルギーフィールドのようなものを常に発しており、これが能力を持たない一般人との区別を付ける明確な基準になっている。また、生まれつき能力に目覚めている者は「原石」と呼ばれ、学園都市内でも貴重な存在として扱われる。一方で能力開発の為に非道な人体実験が半ば公認されており、実験やそれに伴う事故や事件の犠牲者が多数出ている。 |
+ | ;強度(レベル) | ||
+ | :学園都市の能力者達の力を数値化したもの。能力の発現は素養さえある者ならば誰でも可能だが、その制御には複雑な演算操作が必要であり、発現元である脳の演算性能が優れていれば優れているほど、能力の精度・出力も高いものとなる。また、本人の訓練などによって能力の幅に様々な応用性を持たせることも可能で、こういった面もレベルを判定する上での重要な基準となる。優れた能力者は概して知能にも優れていることが多く、学園都市に在籍している学者・研究者には能力者出身の者も多い。このため、学園都市内で能力レベルは学力以上に生徒の序列を左右する最重要ステータスとなっている。定められた能力レベルは「レベル0(無能力者)」、「レベル1(低能力者)」、「レベル2(異能力者)」、「レベル3(強能力者)」、「レベル4(大能力者)」、「レベル5(超能力者)」、「レベル6(絶対能力者)」の全7段階で区分けされている。レベル3が実用価値の平均基準とされ、上位レベルになればなるほど該当する数は少なくなっていくピラミッド構造が形成されている。学園都市の能力者の実に6割がレベル0とされ、事実上の最高位とされるレベル5は7人しか存在しない。 | ||
+ | :;レベル0(無能力者) | ||
+ | ::「能力の開花」は確認されたが、それを目に見えるレベルで事象化させられない者。全く能力を使えない者も居る。扱いも最底辺で、中にはグレて「スキルアウト」として反社会的行動に走る者も少なくない。ただし、能力者の証でもあるAIM拡散力場は持っており、学園都市側からはその点における研究価値のためだけに飼い殺しにされている。 | ||
+ | :;レベル1(低能力者) | ||
+ | ::能力の事象化は出来るが、ただそれだけで実用性がほぼ皆無である者。 | ||
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+ | ::単独で一国の軍隊と渡り合えるほどの力を持つとされる者。この段階の能力者は正しく「規格外」であり、能力の強さ以外での功績もこれまで以上に重要な判断基準とされる。 | ||
+ | :;レベル6(絶対能力者) | ||
+ | ::「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの」。この段階に選ばれた者は学園都市創設以来未だ一人も居らず、まだ理論上での存在に過ぎず、一般にも公表されていない。能力研究の最終到達点の一つとされている。 | ||
+ | ;常盤台中学 | ||
+ | :主要登場人物の一人である御坂美琴が通う学園都市有数の名門女子中学。超難関レベルの入試に加え、レベル3以上の者でなければ入学を許されないエリート能力者のための学校となっている。学園都市の精鋭能力者女生徒が多数ここに在籍しており、通常の学校では数人居れば上等とされるレベル4を47人、レベル5に至っては2人も抱えている。生徒の実家が裕福である者が多く、お嬢様学校としても知られている。 | ||
+ | ;ポータブルデバイス | ||
+ | :「バーチャロン」を遊ぶ際に使われる携帯型端末。劇中電子機器等をまともに使えないはずのインデックスが遊べるほどに操作性が高い。 | ||
== 楽曲 == | == 楽曲 == | ||
− | ;「Get Ready!」 | + | ;主題歌 |
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+ | :;「Get Ready!」 | ||
+ | ::作詞 - くまのきよみ、作曲・編曲 - 井内舞子、歌 - インデックス(井口裕香)、御坂美琴(佐藤利奈) | ||
+ | ::『X-Ω』ではイベント「幻想の中で」にて原曲がクエストBGMとして採用。 | ||
== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
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:2018年2月のイベント「幻想の中で」にて限定参戦。原作ゲーム版発売と同日にイベント開催となる。 | :2018年2月のイベント「幻想の中で」にて限定参戦。原作ゲーム版発売と同日にイベント開催となる。 | ||
:なお、本作が初めてスパロボに参戦した「明確なビジュアルを持つパイロットが存在するバーチャロンシリーズ作品」となる。 | :なお、本作が初めてスパロボに参戦した「明確なビジュアルを持つパイロットが存在するバーチャロンシリーズ作品」となる。 | ||
+ | :報酬機の[[バル・ルルーン]]も含め全ての機体に大器型があり、専用化可能なパイロットパーツも当麻、美琴、インデックスと3人分もある(後のアップデートにて全キャラ版追加実装)。 | ||
+ | :シナリオ上では『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2]]』や『[[ゼーガペイン]]』との絡みが多い。 | ||
+ | :なお、デフォルトの作品の並び順では『[[スーパーロボット大戦OG]]』と『オリジナル』の間という謎の場所に設定されている。 | ||
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+ | *小説版の挿し絵はバーチャロンのメカニックデザインで有名な[[スタッフ:カトキハジメ|カトキハジメ]]氏が担当しており、メカニックだけでなくキャラクターも含めてイラストを担当している。ゲーム版でもキャラクターデザインの一人としてクレジットされている。 | ||
+ | *2019年3月21日を以てパッケージ版とダウンロード版、および全ダウンロードコンテンツが発売停止されており、現在新品での新規購入は不可能となっている。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
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+ | == 脚注 == | ||
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2022年6月17日 (金) 12:04時点における最新版
『とある魔術の電脳戦機』はセガゲームス発売のゲーム作品。
とある魔術の電脳戦機 | |
---|---|
読み | とあるまじゅつのバーチャロン |
シリーズ | 電脳戦機バーチャロンシリーズ |
対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション・ヴィータ |
プロデューサー | 亙重郎 |
シナリオ | 鎌池和馬 |
キャラクターデザイン |
はいむらきよたか カトキハジメ 竹 |
発売日 | 2018年2月15日 |
CERO区分 | C(15歳以上対象) |
コンテンツアイコン | セクシャル |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
概要編集
セガのゲーム『電脳戦機バーチャロンシリーズ』と鎌池和馬氏が手がけるライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』(とあるまじゅつのインデックス。以下、『とある』)とのコラボレーション作品。ストーリーは2016年5月10日に発売された同名小説の後日談で、『バーチャロンシリーズ』の電脳歴世界は『電脳戦機バーチャロン マーズ』のその後となっている。
『とある』シリーズの世界観で『バーチャロン』が流行っているという設定のため、舞台や人物設定などは『とある』に準じている。
バーチャロンシリーズの生みの親である亙重郎氏はインタビューで「毎年のようにバーチャロンの新作の企画は出し続けていたが通らなかった」と説明しており、シリーズの最新作がコラボレーション作品として実現した理由について「『新しい化学反応が期待できるのではないか』と可能性を感じてもらえた部分があったのでしょう」と推察している[1]。
なお、亙氏は2021年2月末をもってセガを退職したため、結果的に本作が氏が手掛けた最後のシリーズ作品となった[2]。
ストーリー編集
電脳歴世界の人間であるブルーストーカーが引き起こした事件は、上条当麻がブルーストーカーを倒し、虚構の存在だった富良科凛鈴はタングラムによって実在する人間として生まれ変わった事で解決した。
それから再構築された世界で富良科は、前の世界では陰謀に塗れたバーチャロンを健全なスポーツゲームにしようと奮起するが、そこに消滅したはずのブルーストーカーが駆るサイファーが現れる。それは、バーチャロンに参加している当麻やインデックスだけでなく、科学サイドや魔術サイドを巻き込んだ事件として再び発展していくのだった。
登場人物編集
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- 上条当麻
- 本作の主人公で、レベル0でありながら右手にはあらゆる能力をかき消す「幻想殺し」という力を持っている。
- インデックス
- イギリス清教所属のシスター。一度目にしたものを全て覚えて、絶対に忘れないという完全記憶能力を持つ。大食漢。
- 御坂美琴
- 7人しかいない「レベル5」の一人で、「超電磁砲」という異名を持つ。外伝『とある科学の超電磁砲』の主人公。
- 白井黒子
- 御坂を「お姉様」と呼び慕っているが、その行動は既に変態レベルを超えている。自身や他の物体を自在にテレポートさせる能力を持つ。
- 一方通行(アクセラレータ)
- 7人しかいない「レベル5」の中で最強の存在であり、力の向きを自在に操る「ベクトル操作」を持つ。
- 食蜂操祈
- 初春飾利
- 佐天涙子
- 月詠小萌
- 土御門元春
- 打ち止め(ラストオーダー)
- 最後に生み出された「妹達(シスターズ)」の一人。幼い御坂の外見をしている。
- 富良科凛鈴
- 本作のキーパーソンであるいつも眠たげな謎めいた少女。
- リリナ
- 凛鈴に瓜二つの容姿を持つAIナビ。
- ブルーストーカー
- 青い専用のサイファーを駆り次々と他のプレイヤー達を倒す謎の存在で、その正体はタングラムによって平行世界へ飛ばされた電脳歴世界の人間達の残留思念の集合体。
登場メカ編集
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- テムジン707
- バル・ルルーン
- 本作オリジナルのバーチャロイド。
- ライデン "Judge Igniters"
- スペシネフ "Rusty Blood"
- フェイ・イェン・ザ・ナイト "Judge Igniters"
- エンジェラン "Hive Eaters"
- グリス・ボック "Judge Igniters"
- アファームド・ザ・ストライカー "Judge Igniters"
- BLUE STALKER [ブルーストーカー]
- サイファー2000がベースになっているブルーストーカー専用機。
用語編集
- 学園都市
- 『とあるシリーズ』の物語の中心舞台となる場所。その名の通り全人口230万人の内8割が生徒という一大学園都市で、下は幼年学校から上は大学まで、その他学習塾や予備校、専門学校など、大小様々な学校・教育機関が無数に存在している。学術研究都市でもあり、様々な最先端技術の研究・開発が行われ、その実験モデルともなっており、外部よりも遥かに進んだ科学技術によって近未来的な街並みと生活環境が形成されている。創設者はアレイスター・クロウリー。
- 能力(スキル)
- 学園都市最大の研究テーマである人知を超えた特殊能力。通常の人間に対し、科学的理論に基づいた外的処置(投薬、電気刺激、催眠術などによる直接的な脳機能への干渉)を以て後天的かつ人工的に開花させている。その対象として素養のある子供を外部から集めており、学園都市という体を成したのもほぼこのためである。発現する能力の種類は、個人が十人十色に持つ「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」と呼ばれる感覚を確立・認識することによって方向性が定められて決まる。このため、一人に発現する能力の数は必ず一つだけという法則が存在し、二つ以上の多重能力(デュアルスキル)は理論上実現不可能とされている。能力者は例外なく「AIM拡散力場」と呼ばれる微弱なエネルギーフィールドのようなものを常に発しており、これが能力を持たない一般人との区別を付ける明確な基準になっている。また、生まれつき能力に目覚めている者は「原石」と呼ばれ、学園都市内でも貴重な存在として扱われる。一方で能力開発の為に非道な人体実験が半ば公認されており、実験やそれに伴う事故や事件の犠牲者が多数出ている。
- 強度(レベル)
- 学園都市の能力者達の力を数値化したもの。能力の発現は素養さえある者ならば誰でも可能だが、その制御には複雑な演算操作が必要であり、発現元である脳の演算性能が優れていれば優れているほど、能力の精度・出力も高いものとなる。また、本人の訓練などによって能力の幅に様々な応用性を持たせることも可能で、こういった面もレベルを判定する上での重要な基準となる。優れた能力者は概して知能にも優れていることが多く、学園都市に在籍している学者・研究者には能力者出身の者も多い。このため、学園都市内で能力レベルは学力以上に生徒の序列を左右する最重要ステータスとなっている。定められた能力レベルは「レベル0(無能力者)」、「レベル1(低能力者)」、「レベル2(異能力者)」、「レベル3(強能力者)」、「レベル4(大能力者)」、「レベル5(超能力者)」、「レベル6(絶対能力者)」の全7段階で区分けされている。レベル3が実用価値の平均基準とされ、上位レベルになればなるほど該当する数は少なくなっていくピラミッド構造が形成されている。学園都市の能力者の実に6割がレベル0とされ、事実上の最高位とされるレベル5は7人しか存在しない。
- レベル0(無能力者)
- 「能力の開花」は確認されたが、それを目に見えるレベルで事象化させられない者。全く能力を使えない者も居る。扱いも最底辺で、中にはグレて「スキルアウト」として反社会的行動に走る者も少なくない。ただし、能力者の証でもあるAIM拡散力場は持っており、学園都市側からはその点における研究価値のためだけに飼い殺しにされている。
- レベル1(低能力者)
- 能力の事象化は出来るが、ただそれだけで実用性がほぼ皆無である者。
- レベル2(異能力者)
- 能力の事象化は出来るが、今一つ実用性に乏しい者。
- レベル3(強能力者)
- 実用レベルの規模で完全な能力の行使が出来る者。学園都市側に「能力者として一人前」と判断されるのはこの段階から。
- レベル4(大能力者)
- 軍隊において、戦術的価値を得られるレベルの規模で能力の行使が出来る者。純粋な「能力の強さ」で到達できるレベルとしては最高位。
- レベル5(超能力者)
- 単独で一国の軍隊と渡り合えるほどの力を持つとされる者。この段階の能力者は正しく「規格外」であり、能力の強さ以外での功績もこれまで以上に重要な判断基準とされる。
- レベル6(絶対能力者)
- 「神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの」。この段階に選ばれた者は学園都市創設以来未だ一人も居らず、まだ理論上での存在に過ぎず、一般にも公表されていない。能力研究の最終到達点の一つとされている。
- 常盤台中学
- 主要登場人物の一人である御坂美琴が通う学園都市有数の名門女子中学。超難関レベルの入試に加え、レベル3以上の者でなければ入学を許されないエリート能力者のための学校となっている。学園都市の精鋭能力者女生徒が多数ここに在籍しており、通常の学校では数人居れば上等とされるレベル4を47人、レベル5に至っては2人も抱えている。生徒の実家が裕福である者が多く、お嬢様学校としても知られている。
- ポータブルデバイス
- 「バーチャロン」を遊ぶ際に使われる携帯型端末。劇中電子機器等をまともに使えないはずのインデックスが遊べるほどに操作性が高い。
楽曲編集
- 主題歌
-
- 「Get Ready!」
- 作詞 - くまのきよみ、作曲・編曲 - 井内舞子、歌 - インデックス(井口裕香)、御坂美琴(佐藤利奈)
- 『X-Ω』ではイベント「幻想の中で」にて原曲がクエストBGMとして採用。
登場作と扱われ方編集
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年2月のイベント「幻想の中で」にて限定参戦。原作ゲーム版発売と同日にイベント開催となる。
- なお、本作が初めてスパロボに参戦した「明確なビジュアルを持つパイロットが存在するバーチャロンシリーズ作品」となる。
- 報酬機のバル・ルルーンも含め全ての機体に大器型があり、専用化可能なパイロットパーツも当麻、美琴、インデックスと3人分もある(後のアップデートにて全キャラ版追加実装)。
- シナリオ上では『コードギアス 反逆のルルーシュR2』や『ゼーガペイン』との絡みが多い。
- なお、デフォルトの作品の並び順では『スーパーロボット大戦OG』と『オリジナル』の間という謎の場所に設定されている。
余談 編集
- 小説版の挿し絵はバーチャロンのメカニックデザインで有名なカトキハジメ氏が担当しており、メカニックだけでなくキャラクターも含めてイラストを担当している。ゲーム版でもキャラクターデザインの一人としてクレジットされている。
- 2019年3月21日を以てパッケージ版とダウンロード版、および全ダウンロードコンテンツが発売停止されており、現在新品での新規購入は不可能となっている。
商品情報編集