「世界観/V」の版間の差分
細 (→西暦世界) |
|||
(12人の利用者による、間の13版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | + | 『[[スーパーロボット大戦V]]』の[[世界観]]。 | |
− | + | ==概要== | |
+ | 本作は3つの並行世界が舞台となるが、世界が融合された『[[Zシリーズ]]』に対し、それぞれの世界を行き来しながら戦いの旅が繰り広げられる。各世界の区別が、海洋の状態によりなされているという特徴がある。 | ||
+ | |||
+ | 作中において主人公達一行は地球を救うために旅をするが事件によって別世界の地球に飛ばされ、そこの地球は自分達の地球とは違った文化、風土、世界情勢であり、それを見聞きした一行は様々な感想を抱く…といった描写がある。この構図は世界を救うために勇者が立ち上がり、広い世界の中で異大陸(あるいは異世界)へ旅する。その中で異大陸で自分達とは異なる民族、種族と出会い、文化の違いに驚く…といった'''ポピュラーな勇者の冒険譚、RPGと同じといえる。'''言うなれば三つの地球というのは'''RPGで言う飛空艇や船で向かうような別の大陸'''に置き換えられる。 | ||
+ | |||
+ | 今作のタイトル英数字である「V」は航海や旅の「ヴォヤージュ」を意味しており、今作の象徴的存在である[[ヤマト|宇宙戦艦ヤマト]]を中心に三つの世界を旅する物語である。 | ||
== 新正暦世界 == | == 新正暦世界 == | ||
7行目: | 12行目: | ||
**[[宇宙戦艦ヤマト2199]] | **[[宇宙戦艦ヤマト2199]] | ||
**[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]シリーズ | **[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]シリーズ | ||
− | **[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]] | + | **[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]]([[ELS]]の出身世界) |
**[[バンプレストオリジナル]] | **[[バンプレストオリジナル]] | ||
− | |||
*舞台となるシナリオ | *舞台となるシナリオ | ||
− | + | **第1話~第8話 | |
+ | **第41話以降 | ||
[[大ガミラス帝星|ガミラス]]の侵攻により'''海が干上がった'''世界。年号は新正暦2199年。 | [[大ガミラス帝星|ガミラス]]の侵攻により'''海が干上がった'''世界。年号は新正暦2199年。 | ||
17行目: | 22行目: | ||
[[一年戦争]]に始まる[[アースノイド]]と[[スペースノイド]]の戦乱を経て「空白の10年」を挟み[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|マフティー動乱]]が勃発、それから約91年の時を経て[[機動戦士ガンダムF91|コスモバビロニア建国戦争]]が、9年後には[[木星戦役]]が勃発。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと地球連邦軍の共闘の末に木星帝国の打倒に成功するも、地球圏は木星戦役の3年前に建造されたガミラス冥王星前線基地から放たれる遊星爆弾によりコロニーや都市群が壊滅し、海は干上がり、あらゆる生命体が死滅。人類は地下シェルターに潜って細々と生き延びねばならなくなり、現在は滅亡まであと1年というところまで追い込まれている。ガミラスの物量の前に連邦は敗戦を重ね続けている一方で、[[木星帝国]]残党が地球への報復を目論んでいる。 | [[一年戦争]]に始まる[[アースノイド]]と[[スペースノイド]]の戦乱を経て「空白の10年」を挟み[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|マフティー動乱]]が勃発、それから約91年の時を経て[[機動戦士ガンダムF91|コスモバビロニア建国戦争]]が、9年後には[[木星戦役]]が勃発。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと地球連邦軍の共闘の末に木星帝国の打倒に成功するも、地球圏は木星戦役の3年前に建造されたガミラス冥王星前線基地から放たれる遊星爆弾によりコロニーや都市群が壊滅し、海は干上がり、あらゆる生命体が死滅。人類は地下シェルターに潜って細々と生き延びねばならなくなり、現在は滅亡まであと1年というところまで追い込まれている。ガミラスの物量の前に連邦は敗戦を重ね続けている一方で、[[木星帝国]]残党が地球への報復を目論んでいる。 | ||
− | + | また約100年前に[[千鳥かなめ|サガラカナメ]]という科学者が存在しており、戦争で[[相良宗介|夫]]を亡くした事で世界改変の研究にのめりこんでいったとされている。彼女の研究は、宇宙世紀世界におけるヤムスク11での実験に繋がるきっかけを作る事になった。 | |
− | スーパー系の作品が組み込まれていない関係か、他世界でいうところの[[スーパーロボット]]は[[ガンダムタイプ]]がそれに相当する存在として扱われている<ref> | + | スーパー系の作品が組み込まれていない関係か、他世界でいうところの[[スーパーロボット]]は[[ガンダムタイプ]]がそれに相当する存在として扱われている<ref>'''初回購入特典を入れている場合のみ'''、後に[[グルンガスト]]、[[ヒュッケバイン]]が開発されており、ガンダムタイプのみがスーパーロボット扱いという世界ではない様子。</ref>。ガミラスの戦艦による密度の高い砲撃で量産機は役に立たず、対抗できる[[モビルスーツ]]はそれこそエース級のパイロットが搭乗したガンダム位しかいない為、ガミラスとの戦いは艦隊戦がメインになっている。 |
== [[宇宙世紀]]世界 == | == [[宇宙世紀]]世界 == | ||
33行目: | 38行目: | ||
**[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]] | **[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]] | ||
**[[フルメタル・パニックシリーズ]] | **[[フルメタル・パニックシリーズ]] | ||
− | **[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]] | + | **[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]([[エンブリヲ]]、[[アウラの民]]の出身世界) |
− | |||
*舞台となるシナリオ | *舞台となるシナリオ | ||
− | + | **第22話~第27話 | |
+ | **第28話A~第32話A | ||
+ | **第33話~第36話 | ||
+ | **第37話A/B~第38話A/B | ||
+ | **第39話~第40話 | ||
[[セカンドインパクト]]により、'''海が赤くなった'''世界。正確な年号は不明だが、宇宙世紀0097~0098であると思われる<ref>15年の時間をジャンプした[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]が「今は0082か0083のはず」と発言しているため。</ref>。 | [[セカンドインパクト]]により、'''海が赤くなった'''世界。正確な年号は不明だが、宇宙世紀0097~0098であると思われる<ref>15年の時間をジャンプした[[流竜馬 (OVA)|竜馬]]が「今は0082か0083のはず」と発言しているため。</ref>。 | ||
42行目: | 50行目: | ||
一見すると新正暦世界の100年前の世界のように見えるが、実際は似て異なる歴史を辿ってきた平行世界である。特に[[ウィスパード]]の存在により技術開発の速度が異なる為、新正暦世界では100年近く前に開発されていたモビルスーツが現在のそれと同等の性能を持っているという違いが在る。 | 一見すると新正暦世界の100年前の世界のように見えるが、実際は似て異なる歴史を辿ってきた平行世界である。特に[[ウィスパード]]の存在により技術開発の速度が異なる為、新正暦世界では100年近く前に開発されていたモビルスーツが現在のそれと同等の性能を持っているという違いが在る。 | ||
− | + | *約100年前、地球連邦誕生の記念式典中に発生した[[ラプラス事件]]により地球とコロニーの間で対立が発生。 | |
+ | *上の約80年後にヤムスク11での実験事故が発生し、[[ウィスパード]]が誕生。 | ||
+ | *その翌年に襲来してきた[[インベーダー]]を迎え撃つ月面戦争が勃発し、人類側の勝利に終わる。 | ||
+ | *わずか2年後に以下が同時期に発生。 | ||
+ | **[[一年戦争]] | ||
+ | **[[ゲッター線]]の暴走および[[早乙女博士 (OVA)|早乙女博士]]の反乱 | ||
+ | **[[セカンドインパクト]] | ||
+ | 特に後者2つの影響で地球はゲッター線に汚染され、海が赤く染まり[[地球連邦軍]]は壊滅的打撃を受け、戦力を残したジオンと停戦している。この時期から海には生物が存在しなくなり、戦略的価値が喪失した。 | ||
− | + | このような惨状にもかかわらず人類間の争いは終わることがなかった。13年後には[[グリプス戦役]]。翌年には第一次・第二次ネオ・ジオン抗争と[[Dr.ヘル一派]]による地上侵攻が発生。ネオ・ジオンとの二度の抗争はガンダム・チームが当時の主導者を破った事で終結したが、主導者のみを狙い撃ちにした形であったためネオ・ジオンは戦力の多くを保ったままとなっていた。現在は[[ネオ・ジオン]]、ヘル一派、[[アマルガム]]等の各組織が暗躍し、地球連邦軍特殊部隊[[Gハウンド]]がネオ・ジオンとの全面戦争中にある。 | |
− | |||
== [[西暦]]世界 == | == [[西暦]]世界 == | ||
56行目: | 70行目: | ||
**[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]] | **[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]] | ||
**[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]] | **[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]] | ||
− | |||
*舞台となるシナリオ | *舞台となるシナリオ | ||
− | + | **第9話~第21話 | |
+ | **第28話B~第32話B | ||
+ | **第37話C~第38話C | ||
現実の地球同様に'''青い海'''が広がっており、最も環境が安定した世界。 | 現実の地球同様に'''青い海'''が広がっており、最も環境が安定した世界。 | ||
66行目: | 81行目: | ||
500年前に太平洋上に突如にしてマナによる高度な文明を持つ[[始祖連合国]]が作られるが、彼らは外界にほぼ干渉せず一種の鎖国状態であった。一方、外界の諸国はマナと無関係に科学と文化を発展させ宇宙に移民を送るまでになった。 | 500年前に太平洋上に突如にしてマナによる高度な文明を持つ[[始祖連合国]]が作られるが、彼らは外界にほぼ干渉せず一種の鎖国状態であった。一方、外界の諸国はマナと無関係に科学と文化を発展させ宇宙に移民を送るまでになった。 | ||
− | 3年前に地球勢力と宇宙勢力の間で[[ | + | 3年前に地球勢力と宇宙勢力の間で[[第1次連合・プラント大戦]]と[[蜥蜴戦争]]が勃発し、さらには[[メガノイド]]の反乱が同時発生したことをきっかけに混乱の時代に突入。一年近く続いた戦争は[[アレハンドロ・コーナー]]と[[パトリック・ザラ]]の死亡及び[[熱血クーデター]]<ref>宇宙世紀世界ではこれとほぼ同時期にアクシズ・ショックが発生しており、混線した結果、[[アムロ・レイ|一部の人間]]や[[ナデシコ|兵器]]が互いの世界に転移している。</ref>により各組織痛み分けの形で終息し、地球連邦が設立される。その2年後に[[アロウズ]]の台頭・[[第2次連合・プラント大戦]]勃発・[[ガイゾック]]の侵略が立て続けに起きるという短期間で非常に混沌とした歴史をたどっている。最終的にこれらの戦乱は[[ソレスタルビーイング]]や[[神ファミリー]]、再集結した[[ナデシコ]]隊、[[オーブ]]他の戦力により一応は収束した。 |
今現在は大きな戦いは起きていないものの、以前から[[アルゼナル]]のノーマ達と宇宙世紀世界から来訪した[[ドラゴン]]の知られざる戦いが続いているほか、[[デンジャラスゴールド同盟|犯罪者達]]の活発化や[[火星の後継者]]の暗躍といった火種が残っている。 | 今現在は大きな戦いは起きていないものの、以前から[[アルゼナル]]のノーマ達と宇宙世紀世界から来訪した[[ドラゴン]]の知られざる戦いが続いているほか、[[デンジャラスゴールド同盟|犯罪者達]]の活発化や[[火星の後継者]]の暗躍といった火種が残っている。 | ||
+ | |||
+ | == 各地域の設定 == | ||
+ | === 新正歴世界 === | ||
+ | ;[[火星]] | ||
+ | : | ||
+ | ;惑星フェルディナ | ||
+ | :終盤にナデシコルートを選ぶと訪れる惑星。以下の他作品のイベントがここで展開される。 | ||
+ | :*宗介とクルツがそれぞれの師匠と対決。 | ||
+ | :*デンジャラスゴールド同盟がプレイヤー部隊を襲うも早急に停戦。 | ||
+ | :*パープルやエグゼブが「魔のオーラ」でプレイヤー部隊を追い込む。 | ||
+ | :*万丈が[[コロス|意外な人物]]と再会し、[[ドン・ザウサー]]の生前の目的を聞かされる。 | ||
+ | :*あしゅらの最期。 | ||
+ | |||
+ | === 宇宙世紀世界 === | ||
+ | ;[[スペースコロニー]] | ||
+ | : | ||
+ | ;[[第3新東京市]] | ||
+ | : | ||
+ | ;[[メリダ島]] | ||
+ | : | ||
+ | |||
+ | === 西暦世界 === | ||
+ | ;[[ヌーベルトキオシティ]] | ||
+ | : | ||
+ | ;[[プラント]] | ||
+ | : | ||
+ | ;[[オーブ連合首長国]] | ||
+ | : | ||
+ | ;ターミナルコロニー「アマテラス」 | ||
+ | : | ||
+ | ;[[始祖連合国]] | ||
+ | : | ||
== 勢力 == | == 勢力 == | ||
=== [[地球艦隊・天駆]] === | === [[地球艦隊・天駆]] === | ||
− | 『V』における[[プレイヤー部隊]]。3つの世界から集まった艦隊たちの連合部隊で、[[イスカンダル]]から[[コスモリバースシステム]] | + | 『V』における[[プレイヤー部隊]]。3つの世界から集まった艦隊たちの連合部隊で、[[イスカンダル]]から[[コスモリバースシステム]]を受領し、それぞれの世界を救うことを目的に結成された。 |
=== 新正歴世界 === | === 新正歴世界 === | ||
;[[大ガミラス帝星]] | ;[[大ガミラス帝星]] | ||
− | : | + | :地球圏へ侵攻し、遊星爆弾で地球を汚染する。 |
;[[木星帝国]] | ;[[木星帝国]] | ||
:地球への報復を狙っており、その利害からガミラスの傘下に下った。 | :地球への報復を狙っており、その利害からガミラスの傘下に下った。 | ||
82行目: | 129行目: | ||
: | : | ||
;[[超文明ガーディム]] | ;[[超文明ガーディム]] | ||
− | : | + | :本作のオリジナル敵勢力。 |
=== 宇宙世紀世界 === | === 宇宙世紀世界 === | ||
;[[Gハウンド]] | ;[[Gハウンド]] | ||
− | : | + | :ネオ・ジオンと交戦している連邦の特殊部隊。ネオ・ジオンとの戦いが終結した後は主要隊員が地球艦隊・天駆に出向する。 |
;[[ネオ・ジオン]] | ;[[ネオ・ジオン]] | ||
:行方不明となった[[シャア・アズナブル]]に代わり[[フル・フロンタル]]が首魁となり[[ラプラスの箱]]を狙っている。 | :行方不明となった[[シャア・アズナブル]]に代わり[[フル・フロンタル]]が首魁となり[[ラプラスの箱]]を狙っている。 | ||
111行目: | 158行目: | ||
;[[火星の後継者]] | ;[[火星の後継者]] | ||
: | : | ||
+ | |||
+ | == 関連項目 == | ||
+ | [[全話一覧/V]] | ||
+ | |||
+ | [[メカ&キャラクターリスト/V]] | ||
+ | |||
+ | [[世界観/X]] | ||
+ | |||
+ | [[世界観/T]] | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年10月26日 (土) 16:58時点における最新版
『スーパーロボット大戦V』の世界観。
概要編集
本作は3つの並行世界が舞台となるが、世界が融合された『Zシリーズ』に対し、それぞれの世界を行き来しながら戦いの旅が繰り広げられる。各世界の区別が、海洋の状態によりなされているという特徴がある。
作中において主人公達一行は地球を救うために旅をするが事件によって別世界の地球に飛ばされ、そこの地球は自分達の地球とは違った文化、風土、世界情勢であり、それを見聞きした一行は様々な感想を抱く…といった描写がある。この構図は世界を救うために勇者が立ち上がり、広い世界の中で異大陸(あるいは異世界)へ旅する。その中で異大陸で自分達とは異なる民族、種族と出会い、文化の違いに驚く…といったポピュラーな勇者の冒険譚、RPGと同じといえる。言うなれば三つの地球というのはRPGで言う飛空艇や船で向かうような別の大陸に置き換えられる。
今作のタイトル英数字である「V」は航海や旅の「ヴォヤージュ」を意味しており、今作の象徴的存在である宇宙戦艦ヤマトを中心に三つの世界を旅する物語である。
新正暦世界編集
- 所属作品
- 舞台となるシナリオ
- 第1話~第8話
- 第41話以降
ガミラスの侵攻により海が干上がった世界。年号は新正暦2199年。
一年戦争に始まるアースノイドとスペースノイドの戦乱を経て「空白の10年」を挟みマフティー動乱が勃発、それから約91年の時を経てコスモバビロニア建国戦争が、9年後には木星戦役が勃発。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと地球連邦軍の共闘の末に木星帝国の打倒に成功するも、地球圏は木星戦役の3年前に建造されたガミラス冥王星前線基地から放たれる遊星爆弾によりコロニーや都市群が壊滅し、海は干上がり、あらゆる生命体が死滅。人類は地下シェルターに潜って細々と生き延びねばならなくなり、現在は滅亡まであと1年というところまで追い込まれている。ガミラスの物量の前に連邦は敗戦を重ね続けている一方で、木星帝国残党が地球への報復を目論んでいる。
また約100年前にサガラカナメという科学者が存在しており、戦争で夫を亡くした事で世界改変の研究にのめりこんでいったとされている。彼女の研究は、宇宙世紀世界におけるヤムスク11での実験に繋がるきっかけを作る事になった。
スーパー系の作品が組み込まれていない関係か、他世界でいうところのスーパーロボットはガンダムタイプがそれに相当する存在として扱われている[1]。ガミラスの戦艦による密度の高い砲撃で量産機は役に立たず、対抗できるモビルスーツはそれこそエース級のパイロットが搭乗したガンダム位しかいない為、ガミラスとの戦いは艦隊戦がメインになっている。
宇宙世紀世界編集
- 所属作品
- 舞台となるシナリオ
- 第22話~第27話
- 第28話A~第32話A
- 第33話~第36話
- 第37話A/B~第38話A/B
- 第39話~第40話
セカンドインパクトにより、海が赤くなった世界。正確な年号は不明だが、宇宙世紀0097~0098であると思われる[2]。
一見すると新正暦世界の100年前の世界のように見えるが、実際は似て異なる歴史を辿ってきた平行世界である。特にウィスパードの存在により技術開発の速度が異なる為、新正暦世界では100年近く前に開発されていたモビルスーツが現在のそれと同等の性能を持っているという違いが在る。
- 約100年前、地球連邦誕生の記念式典中に発生したラプラス事件により地球とコロニーの間で対立が発生。
- 上の約80年後にヤムスク11での実験事故が発生し、ウィスパードが誕生。
- その翌年に襲来してきたインベーダーを迎え撃つ月面戦争が勃発し、人類側の勝利に終わる。
- わずか2年後に以下が同時期に発生。
特に後者2つの影響で地球はゲッター線に汚染され、海が赤く染まり地球連邦軍は壊滅的打撃を受け、戦力を残したジオンと停戦している。この時期から海には生物が存在しなくなり、戦略的価値が喪失した。
このような惨状にもかかわらず人類間の争いは終わることがなかった。13年後にはグリプス戦役。翌年には第一次・第二次ネオ・ジオン抗争とDr.ヘル一派による地上侵攻が発生。ネオ・ジオンとの二度の抗争はガンダム・チームが当時の主導者を破った事で終結したが、主導者のみを狙い撃ちにした形であったためネオ・ジオンは戦力の多くを保ったままとなっていた。現在はネオ・ジオン、ヘル一派、アマルガム等の各組織が暗躍し、地球連邦軍特殊部隊Gハウンドがネオ・ジオンとの全面戦争中にある。
西暦世界編集
- 所属作品
- 舞台となるシナリオ
- 第9話~第21話
- 第28話B~第32話B
- 第37話C~第38話C
現実の地球同様に青い海が広がっており、最も環境が安定した世界。
新正暦世界と宇宙世紀世界に見られる歴史の類似性はなく、全く独自の歴史を辿っている。しかしガンダムの名をもつモビルスーツはあらゆる因果を超えてこの世界でも誕生している。
500年前に太平洋上に突如にしてマナによる高度な文明を持つ始祖連合国が作られるが、彼らは外界にほぼ干渉せず一種の鎖国状態であった。一方、外界の諸国はマナと無関係に科学と文化を発展させ宇宙に移民を送るまでになった。
3年前に地球勢力と宇宙勢力の間で第1次連合・プラント大戦と蜥蜴戦争が勃発し、さらにはメガノイドの反乱が同時発生したことをきっかけに混乱の時代に突入。一年近く続いた戦争はアレハンドロ・コーナーとパトリック・ザラの死亡及び熱血クーデター[3]により各組織痛み分けの形で終息し、地球連邦が設立される。その2年後にアロウズの台頭・第2次連合・プラント大戦勃発・ガイゾックの侵略が立て続けに起きるという短期間で非常に混沌とした歴史をたどっている。最終的にこれらの戦乱はソレスタルビーイングや神ファミリー、再集結したナデシコ隊、オーブ他の戦力により一応は収束した。
今現在は大きな戦いは起きていないものの、以前からアルゼナルのノーマ達と宇宙世紀世界から来訪したドラゴンの知られざる戦いが続いているほか、犯罪者達の活発化や火星の後継者の暗躍といった火種が残っている。
各地域の設定編集
新正歴世界編集
- 火星
- 惑星フェルディナ
- 終盤にナデシコルートを選ぶと訪れる惑星。以下の他作品のイベントがここで展開される。
宇宙世紀世界編集
西暦世界編集
- ヌーベルトキオシティ
- プラント
- オーブ連合首長国
- ターミナルコロニー「アマテラス」
- 始祖連合国
勢力編集
地球艦隊・天駆編集
『V』におけるプレイヤー部隊。3つの世界から集まった艦隊たちの連合部隊で、イスカンダルからコスモリバースシステムを受領し、それぞれの世界を救うことを目的に結成された。
新正歴世界編集
宇宙世紀世界編集
- Gハウンド
- ネオ・ジオンと交戦している連邦の特殊部隊。ネオ・ジオンとの戦いが終結した後は主要隊員が地球艦隊・天駆に出向する。
- ネオ・ジオン
- 行方不明となったシャア・アズナブルに代わりフル・フロンタルが首魁となりラプラスの箱を狙っている。
- Dr.ヘル一派
- ミケーネ帝国
- インベーダー
- 使徒
- アマルガム
- ドラゴン