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| 事件の真相を詳細に記すと、ユーフェミアが反ブリタニア組織黒の騎士団総帥ゼロの正体を自分の異母兄[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]と知っていたため、ブリタニアと敵対している彼にも協力を呼びかけ、式典当日に彼が要請に応じてユーフェミアと2人だけで会談をしている際、誤って『'''日本人を殺せ'''』という命令の[[ギアス]]をユーフェミアに掛けてしまったことが全ての原因である。 | | 事件の真相を詳細に記すと、ユーフェミアが反ブリタニア組織黒の騎士団総帥ゼロの正体を自分の異母兄[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア]]と知っていたため、ブリタニアと敵対している彼にも協力を呼びかけ、式典当日に彼が要請に応じてユーフェミアと2人だけで会談をしている際、誤って『'''日本人を殺せ'''』という命令の[[ギアス]]をユーフェミアに掛けてしまったことが全ての原因である。 |
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− | ルルーシュは母を死なせた上、自分と妹[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー]]を見捨てた父シャルルと神聖ブリタニア帝国に反逆を行なっていたため、自分と黒の騎士団の支持を瓦解させかねない行政特区日本と自分の復讐心を忘れさせかねないユーフェミアの存在感に憎悪を抱いて、特区日本の設立を阻止するために会場に現れたのである。彼はユーフェミアに自分を銃撃するようギアスをかけて日本人の彼女への信頼を失墜させるつもりであったが、彼女は自分の皇籍を返上することでゼロの罪を免責できるようにするつもりだということを彼が知ると心変わりをし、彼女に協力を約束した。
| + | ルルーシュは母を死なせた上、自分と妹ナナリーを見捨てた父シャルルと神聖ブリタニア帝国に反逆を行なっていたため、自分と黒の騎士団の支持を瓦解させかねない行政特区日本と自分の復讐心を忘れさせかねないユーフェミアの存在感に憎悪を抱いて、特区日本の設立を阻止するために会場に現れたのである。彼はユーフェミアに自分を銃撃するようギアスをかけて日本人の彼女への信頼を失墜させるつもりであったが、彼女は自分の皇籍を返上することでゼロの罪を免責できるようにするつもりだということを彼が知ると心変わりをし、彼女に協力を約束した。 |
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| しかし、会話の流れから彼女に対して戯れに上記の言葉を口に出すと彼のギアスは増大して制御不能に陥っており、つまり、彼の意志とは関係なく彼女に命令してしまったのである。ギアスに掛かってしまった彼女は命令の障害となるダールトンを銃撃し、自ら率先して日本人を殺害する行動を取ってしまった。そして、会場内のブリタニア軍に日本人虐殺を命令してしまう。こうして、ブリタニア軍は式典会場、および会場周辺に集まっていた日本人を虐殺したのである。式典会場にいたブリタニア軍はあらかじめギアスにかけられていた味方による同士討ちによって混乱し(ルルーシュの当初の計画では、ユーフェミアにギアスをかけて自分を撃たせることで騙し討ちという形にし、そこから奇跡の脱出をするというものだったためあらかじめその準備をしていた。詳細は小説版で描かれている)、近隣に待機していた黒の騎士団によって壊滅した。 | | しかし、会話の流れから彼女に対して戯れに上記の言葉を口に出すと彼のギアスは増大して制御不能に陥っており、つまり、彼の意志とは関係なく彼女に命令してしまったのである。ギアスに掛かってしまった彼女は命令の障害となるダールトンを銃撃し、自ら率先して日本人を殺害する行動を取ってしまった。そして、会場内のブリタニア軍に日本人虐殺を命令してしまう。こうして、ブリタニア軍は式典会場、および会場周辺に集まっていた日本人を虐殺したのである。式典会場にいたブリタニア軍はあらかじめギアスにかけられていた味方による同士討ちによって混乱し(ルルーシュの当初の計画では、ユーフェミアにギアスをかけて自分を撃たせることで騙し討ちという形にし、そこから奇跡の脱出をするというものだったためあらかじめその準備をしていた。詳細は小説版で描かれている)、近隣に待機していた黒の騎士団によって壊滅した。 |
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| 最後はユーフェミアはゼロによってやむなく殺害され、それまで敵国の皇女ながら日本人にも慕われていた彼女はこの出来事によって『虐殺皇女』の蔑称で呼ばれることになり、『行政特区日本』も忌まわしい記憶として日本人の脳裏に刻まれることになった。また、この虐殺は世界中に放映され、黒の騎士団参謀[[ディートハルト・リート]]によってネット上にも映像が流されたため、ブリタニアのイメージダウンは甚だしく、ブリタニア本国でも彼女の名は人前で憚れるようになってしまった。この惨劇から日本人の反ブリタニア感情が暴発し、歴史に残る反乱[[ブラックリベリオン]]へと繋がっていくことになる。 | | 最後はユーフェミアはゼロによってやむなく殺害され、それまで敵国の皇女ながら日本人にも慕われていた彼女はこの出来事によって『虐殺皇女』の蔑称で呼ばれることになり、『行政特区日本』も忌まわしい記憶として日本人の脳裏に刻まれることになった。また、この虐殺は世界中に放映され、黒の騎士団参謀[[ディートハルト・リート]]によってネット上にも映像が流されたため、ブリタニアのイメージダウンは甚だしく、ブリタニア本国でも彼女の名は人前で憚れるようになってしまった。この惨劇から日本人の反ブリタニア感情が暴発し、歴史に残る反乱[[ブラックリベリオン]]へと繋がっていくことになる。 |
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− | 結果論ではあるが、ユーフェミアは理想を早急に追い求めるあまり、大事な手順を省いてしまったことが大惨事に繋がったという見方もできる。彼女は行政特区設立をコーネリアにもルルーシュにも相談せずに独断で宣言したことで彼女たちから憤りの感情を抱かれてしまった(コーネリアに対しては既にシュナイゼルから彼女に伝えられていると思い込んでいた)ため、この2人にはあらかじめ伝えておけば少なくともこの惨事はおこらなかった可能性は高くなる。
| + | 結果論ではあるが、ユーフェミアは理想を早急に追い求めるあまり、大事な手順を省いてしまったことが大惨事に繋がったという見方もできる。彼女は行政特区設立をコーネリアにもルルーシュにも相談せずに独断で宣言したことで彼女たちから憤りの感情を抱かれてしまった(コーネリアに対しては既にシュナイゼルから彼女に伝えられていると思い込んでいた)ため、この2人にはあらかじめ伝えておけば少なくともこの惨事はおこらなかった可能性は高くなる。 |
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| === R2 === | | === R2 === |
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| しかし、結果としてこれは政策としては完全な失敗に終わった。一年前の虐殺を知っている日本人は警戒心を強めている上、表舞台に出てきたばかりのナナリーがどういう人物かも知らず、彼女を信頼していなかったので特区に参加しようとする者は皆無だった。また、ブリタニア人にとっても虐殺をきっかけにブラックリベリオンが起こり、多大な犠牲が出たので『行政特区日本』は忌まわしい言葉と認識されていた。そのまま参加者無しで立ち消えになるかとも思われたが、ゼロは「100万人の日本人を特区に参加させるので自分(ゼロ)を国外追放という形で見逃してもらいたい」と裏取引をブリタニア側に持ちかけ、ナナリーには事後承諾という形でこの交渉は成立した。<br /> | | しかし、結果としてこれは政策としては完全な失敗に終わった。一年前の虐殺を知っている日本人は警戒心を強めている上、表舞台に出てきたばかりのナナリーがどういう人物かも知らず、彼女を信頼していなかったので特区に参加しようとする者は皆無だった。また、ブリタニア人にとっても虐殺をきっかけにブラックリベリオンが起こり、多大な犠牲が出たので『行政特区日本』は忌まわしい言葉と認識されていた。そのまま参加者無しで立ち消えになるかとも思われたが、ゼロは「100万人の日本人を特区に参加させるので自分(ゼロ)を国外追放という形で見逃してもらいたい」と裏取引をブリタニア側に持ちかけ、ナナリーには事後承諾という形でこの交渉は成立した。<br /> |
− | そして、記念式典当日、ゼロ及び配下の黒の騎士団と追随する日本人たちは予想外の行動に打って出る。彼らは全員ゼロの衣装を着用して式典会場に現れ、「ゼロは国外追放」という取引の下、あらかじめ根回しの済んでいた中華連邦の蓬莱島にそのまま脱出するという行動を取ったのである。ブリタニア側には[[アリシア・ローマイヤ]]のように強行手段で阻止しようとする者もいたがナイトオブセブンの枢木スザクなど軍上層部の人物が制止したため一年前のような惨劇には至らなかった。これは一年前の事件の真相やナナリーやスザクがどういう人物かを熟知しているゼロの作戦勝ちだといえる。 | + | そして、記念式典当日、ゼロ及び配下の黒の騎士団と追随する日本人たちは予想外の行動に打って出る。彼らは全員ゼロの衣装を着用して式典会場に現れ、「ゼロは国外追放」という取引の下、あらかじめ根回しの済んでいた中華連邦の蓬莱島にそのまま脱出するという行動を取ったのである。ブリタニア側には[[アリシア・ローマイヤ]]のように強行手段で阻止しようとする者もいたがナイトオブセブンの[[枢木スザク]]など軍上層部の人物が制止したため一年前のような惨劇には至らなかった。これは一年前の事件の真相やナナリーやスザクがどういう人物かを熟知しているゼロの作戦勝ちだといえる。 |
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| こうして、行政特区日本は参加者なしで完全に瓦解したがこの一件で惨劇を引き起こさなかったため、ナナリーは日本人に一目置かれ、日本人との融和政策を徐々に実行していったため、次第に信頼されるようになっていった。しかし、それは日本人から独立の気概を失わせ、ブリタニアに同化させていくも同然であると危惧した兄のルルーシュが正体であるゼロは再び日本解放のための準備を進め、さらに自分の正体が皇帝シャルルに知られたため、ナナリーの身に危険が迫ったと判断して第2次東京決戦へと進んでいくのである。 | | こうして、行政特区日本は参加者なしで完全に瓦解したがこの一件で惨劇を引き起こさなかったため、ナナリーは日本人に一目置かれ、日本人との融和政策を徐々に実行していったため、次第に信頼されるようになっていった。しかし、それは日本人から独立の気概を失わせ、ブリタニアに同化させていくも同然であると危惧した兄のルルーシュが正体であるゼロは再び日本解放のための準備を進め、さらに自分の正体が皇帝シャルルに知られたため、ナナリーの身に危険が迫ったと判断して第2次東京決戦へと進んでいくのである。 |
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| === [[Zシリーズ]] === | | === [[Zシリーズ]] === |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] |
− | :エリア11ルート第36話『血染めのユフィ』で再現されている。虐殺発生の過程は原作とほぼ同じだが、会場内に[[破嵐万丈]]がいたため、彼の介入により原作よりも犠牲者はかなり少なくなった模様(完全に防ぐことはできなかったが)。また、この惨劇を引き起こしたのがゼロであることを[[アイム・ライアード]]によって黒の騎士団に示唆されている。ゼロがユーフェミアを撃つ状況はアニメ本編よりも漫画版に近い。また、虐殺の後、原作で行なわれたゼロによるユーフェミアの弾劾演説がカットされている。 | + | :エリア11ルート第36話『血染めのユフィ』で再現されている。虐殺発生の過程は原作とほぼ同じだが、会場内に[[破嵐万丈]]がいたため、彼の介入により原作よりも犠牲者はかなり少なくなった模様(完全に防ぐことはできなかったが)。 |
| + | :また、この惨劇を引き起こしたのがゼロであることを[[アイム・ライアード]]によって黒の騎士団に示唆されている。ゼロがユーフェミアを撃つ状況はアニメ本編よりも漫画版に近い。なお、虐殺の後に原作で行なわれたゼロによるユーフェミアの弾劾演説がカットされている。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
− | :こちらでは「R2」での展開。同行ルートの11話「百万のキセキ」において、'''100万人のゼロの国外脱出作戦'''がそのまま再現された。 | + | :こちらでは「R2」での展開。同行ルートの第11話「百万のキセキ」において、'''100万人のゼロの国外脱出作戦'''がそのまま再現された。 |
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