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| *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] | | *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] |
| **[[機動戦士Ζガンダム]]([[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]) | | **[[機動戦士Ζガンダム]]([[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]) |
− | **[[∀ガンダム (TV)]](小説版のみ) | + | **[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]](小説版のみ) |
| *分類:[[ニュータイプ]]専用試作型可変[[モビルアーマー]] | | *分類:[[ニュータイプ]]専用試作型可変[[モビルアーマー]] |
| *型式番号:MRX-009 | | *型式番号:MRX-009 |
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| *センサー有効半径:10200m | | *センサー有効半径:10200m |
| *装甲材質:ガンダリウム合金 | | *装甲材質:ガンダリウム合金 |
− | *開発:ムラサメ研究所(Ζ)、[[マウンテンサイクル]](∀) | + | *開発:ムラサメ研究所(Ζ)、[[マウンテンサイクル]](∀小説版) |
| *所属:[[ティターンズ]] | | *所属:[[ティターンズ]] |
− | *主なパイロット:[[フォウ・ムラサメ]]、[[グエン・サード・ラインフォード]](∀小説版のみ) | + | *主なパイロット:[[フォウ・ムラサメ]](Ζ)、[[グエン・サード・ラインフォード]](∀小説版) |
| *メカニックデザイン:村上克司(原案)、藤田一巳(クリンナップ) | | *メカニックデザイン:村上克司(原案)、藤田一巳(クリンナップ) |
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| [[地球連邦軍]]の[[ニュータイプ]]研究所の[[日本]]支部であるムラサメ研究所が開発した、[[サイコミュ]]・システム搭載の超大型可変[[モビルアーマー]](MA)。 | | [[地球連邦軍]]の[[ニュータイプ]]研究所の[[日本]]支部であるムラサメ研究所が開発した、[[サイコミュ]]・システム搭載の超大型可変[[モビルアーマー]](MA)。 |
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− | 見た目は[[ガンダムタイプ]]だが、中身は全くの別物で開発の参考にされているのは[[ジオング]]である。外見がガンダムである理由は連邦軍内部のガンダム信仰によるものであるとされる。<br />また当時の技術力ではサイコミュ・システムを小型化できなかったため機体自体のサイズも巨大化しており、[[モビルスーツ]](MS)形態時には40mもの大きさになる。そのため分類上はMAとして扱われるほか、本機のMA形態は「モビルフォートレス」と呼ばれる。[[ミノフスキークラフト]]の搭載により、それだけの巨体でありながらMA形態時には[[飛行]]も可能。 | + | 見た目は[[ガンダムタイプ]]だが、中身は全くの別物で開発の参考にされているのは[[ジオング]]である。外見がガンダムである理由は連邦軍内部のガンダム信仰によるものであるとされる。<br />また当時の技術力ではサイコミュ・システムを小型化できなかったため機体自体のサイズも巨大化しており、[[モビルスーツ]]形態時には40mもの大きさになる。そのため分類上はMAとして扱われるほか、本機のMA形態は「モビルフォートレス」と呼ばれる。[[ミノフスキークラフト]]の搭載により、それだけの巨体でありながらMA形態時には[[飛行]]も可能。 |
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− | 本機は火器管制・機体制御を全てサイコミュでコントロールする設計になっており、通常の人間ではシステムの負荷に耐えきれず、最悪発狂または死に至る危険性があるため、[[強化人間]]専用機となっている。また、[[強化人間]]や[[ニュータイプ]]能力を持つ者なら機体の遠隔操作も可能で、パイロットが離れた場所にいても強制的に戦闘に参加させることができる。 | + | 本機は火器管制・機体制御を全てサイコミュでコントロールする設計になっており、通常の人間ではシステムの負荷に耐えきれず、最悪発狂または死に至る危険性があるため、[[強化人間]]専用機となっている。また、強化人間や[[ニュータイプ]]能力を持つ者なら機体の遠隔操作も可能で、パイロットが離れた場所にいても強制的に戦闘に参加させることができる。 |
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| 全身に装備されたメガ粒子砲による火力・強靭な装甲と対[[ビーム兵器]]を考慮して搭載された[[Iフィールド]]による防御力は筆舌に尽くしがたいものがあるが、鈍重そうな見た目通り機動力は低い。またあまりに巨大なため[[スードリ]]ですら格納できずMA形態を吊り下げて運用していた。 | | 全身に装備されたメガ粒子砲による火力・強靭な装甲と対[[ビーム兵器]]を考慮して搭載された[[Iフィールド]]による防御力は筆舌に尽くしがたいものがあるが、鈍重そうな見た目通り機動力は低い。またあまりに巨大なため[[スードリ]]ですら格納できずMA形態を吊り下げて運用していた。 |
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| 2機が製造され、両方とも[[フォウ・ムラサメ]]が搭乗している。1号機はスードリに配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機は[[キリマンジャロ]]基地に配備され、[[カラバ]]のMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。<br />余談だが、後に開発された[[キュベレイMk-II (プルツー用)|キュベレイMk-II]]は遠隔操作を可能としている。 | | 2機が製造され、両方とも[[フォウ・ムラサメ]]が搭乗している。1号機はスードリに配備され、ニューホンコンに多大な被害を与えている。2号機は[[キリマンジャロ]]基地に配備され、[[カラバ]]のMS部隊と戦った。なお、2号機は機体の遠隔操作の実験が行われていたが、パイロットへの負担がかなり大きく、結局実験は中止されている。<br />余談だが、後に開発された[[キュベレイMk-II (プルツー用)|キュベレイMk-II]]は遠隔操作を可能としている。 |
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− | ちなみに、小説版『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』(佐藤茂版)では「'''ブラックドール'''」という名で本機が登場し、[[グエン・サード・ラインフォード]]が搭乗した。この事から、スパロボに限らず、ガンダムゲームではグエンがサイコガンダムに乗り込むシチュエーションが存在する。
| + | ¥小説版『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』(佐藤茂版)では「'''ブラックドール'''」という名で本機が登場し、[[グエン・サード・ラインフォード]]が搭乗した。この事から、スパロボに限らず、ガンダムゲームではグエンがサイコガンダムに乗り込むシチュエーションが存在する。 |
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| なお、劇場版で参戦している場合は『サイコ・ガンダム』と、『・(=中点)』が表記に加えられている。 | | なお、劇場版で参戦している場合は『サイコ・ガンダム』と、『・(=中点)』が表記に加えられている。 |
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− | === スパロボシリーズにおいて ===
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− | 原作同様に敵の状態であるフォウが搭乗する事が多く、MSとしては大型である事も手伝い、HPの高いそこそこの強さを持った中ボス機体といった扱い。
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− | 原作においてフォウを苦しめ、設定上扱いづらい機体という事もあってか味方機体として使えるのはごくまれである。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| + | 原作同様に敵の状態であるフォウが搭乗する事が多く、MSとしては大型である事も手伝い、HPの高いそこそこの強さを持った中ボス機体といった扱い。<br/> |
| + | 原作においてフォウを苦しめ、設定上扱いづらい機体という事もあってか味方機体として使えるのは極稀。 |
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| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
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| :戦闘時に『水の星へ愛をこめて』がかかる。戦闘BGMらしからぬ曲調なのが逆に印象に残る。例によりフォウを仲間にする為に本機体は破壊される。 | | :戦闘時に『水の星へ愛をこめて』がかかる。戦闘BGMらしからぬ曲調なのが逆に印象に残る。例によりフォウを仲間にする為に本機体は破壊される。 |
| ;[[スーパーロボット大戦α外伝]] | | ;[[スーパーロボット大戦α外伝]] |
− | :小説版[[∀ガンダム]]の設定を踏襲して、[[グエン・サード・ラインフォード]]が『'''ブラックドール'''』と呼ぶ本機に搭乗する。グエンがパイロットとして参戦した唯一の作品。また、序盤でロザミアも乗っている。 | + | :小説版『[[∀ガンダム]]』の設定を踏襲して、[[グエン・サード・ラインフォード]]が『'''ブラックドール'''』と呼ぶ本機に搭乗する。グエンがパイロットとして参戦した唯一の作品。また、序盤でロザミアも乗っている。 |
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| === [[Zシリーズ]] === | | === [[Zシリーズ]] === |
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| :『サイコ・ガンダム』表記。最初に登場した機体にフォウが乗り、彼女が降りた後は量産されているというスパロボのお約束の機体。MS形態のみの登場となっている。武装は[[全体攻撃]]の一斉発射と、単体攻撃のビーム砲のみ。似たもの同士の[[デストロイガンダム]]とタッグを組んでいる事が多い。やはり、終盤のグエンが複数投入してくる。 | | :『サイコ・ガンダム』表記。最初に登場した機体にフォウが乗り、彼女が降りた後は量産されているというスパロボのお約束の機体。MS形態のみの登場となっている。武装は[[全体攻撃]]の一斉発射と、単体攻撃のビーム砲のみ。似たもの同士の[[デストロイガンダム]]とタッグを組んでいる事が多い。やはり、終盤のグエンが複数投入してくる。 |
| ;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]] | | ;[[スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク]] |
− | :『サイコ・ガンダム』表記。プレイヤーにも使用可能。武装が追加され、[[小隊]]攻撃の頭部ビーム砲と、トライチャージ武器の拡散メガ粒子砲が追加されている。UC系MSパイロットなら誰でも乗れるが、[[全体攻撃]]の一斉射撃にはNT技能が必要な為、強化人間でないと本来の力を発揮できない。残念ながら本来の[[モビルアーマー]]形態は未登場(原作では[[モビルアーマー]]形態の方が機動力があったのだが)。 | + | :『サイコ・ガンダム』表記。プレイヤーにも使用可能。武装が追加され、[[小隊]]攻撃の頭部ビーム砲と、トライチャージ武器の拡散メガ粒子砲が追加されている。UC系MSパイロットなら誰でも乗れるが、[[全体攻撃]]の一斉射撃にはNT技能が必要な為、強化人間でないと本来の力を発揮できない。[[モビルアーマー]]形態は未登場。 |
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| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
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| === その他 === | | === その他 === |
| ;[[ヒーロー戦記]] | | ;[[ヒーロー戦記]] |
− | :[[強化人間]]となった[[ジェリド・メサ]]が乗る。ある程度ダメージを受ける(MA形態のHPが0になる)とMA形態からMS形態に変形する。強力な全体攻撃(拡散メガ粒子砲)を放つ上にこの直前にバウンド・ドッグとの戦闘まであるので、十分な量の回復アイテムを持っておかないと全滅必至である。 | + | :[[強化人間]]となった[[ジェリド・メサ]]が乗る。ある程度ダメージを受ける(MA形態のHPが0になる)とMA形態からMS形態に変形する。強力な全体攻撃(拡散メガ粒子砲)を放つ上にこの直前にバウンド・ドッグとの戦闘まであるので、十分な量の回復アイテムを持っておかないと全滅必至である。 |
| ;[[バトルロボット烈伝]] | | ;[[バトルロボット烈伝]] |
− | :フォウと共にゲルスター帝国に転写されており、敵として登場。敵ユニットとしては初の大型機となる。移動はのっしのっしと徒歩で行い、段差では変形して移動し瞬時に戻る。戦闘画面でも頭が見切れており巨大さはしっかり表現されているのだが、登場はここのみ、しかもイベントバトルのみ。最後は[[Ζガンダム]]を守る為に[[サザビー]]のビームトマホークを代わりに受けあっけなく破壊される(Ζでのフォウ最期のシーンの再現)。<br />ちなみにこの時には拡散メガ粒子砲だけしか使ってこないが、エンディングでは指のビーム砲を使っている戦闘シーンも表示されるので、内部的に用意されているものの、ゲーム内で使う事が出来なかったようである。 | + | :フォウと共にゲルスター帝国に転写されており、敵として登場。敵ユニットとしては初の大型機となる。移動はのっしのっしと徒歩で行い、段差では変形して移動し瞬時に戻る。戦闘画面でも頭が見切れており巨大さはしっかり表現されているのだが、登場はここのみ、しかもイベントバトルのみ。最後は[[Ζガンダム]]を守る為に[[サザビー]]のビームトマホークを代わりに受けあっけなく破壊される(Ζでのフォウ最期のシーンの再現)。 |
| + | :この時には拡散メガ粒子砲だけしか使ってこないが、エンディングでは指のビーム砲を使っている戦闘シーンも表示されるので、内部的に用意されているものの、ゲーム内で使う事が出来なかったようである。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| **ただ、爆散寸前のスードリでサイコガンダムが無傷で回収できたのか、破壊されたのかは不明である。どちらにしろ莫大な機体コストが掛かるサイコガンダムをもう1機作ろうとしたムラサメ研究所の要望を[[ティターンズ]]は良く飲み込めたものである。 | | **ただ、爆散寸前のスードリでサイコガンダムが無傷で回収できたのか、破壊されたのかは不明である。どちらにしろ莫大な機体コストが掛かるサイコガンダムをもう1機作ろうとしたムラサメ研究所の要望を[[ティターンズ]]は良く飲み込めたものである。 |
| *後年のガンダムシリーズ作品において「ガンダムタイプの機体が主人公側の敵として登場する」事は珍しくないが、サイコガンダムはその先駆けであると言える。 | | *後年のガンダムシリーズ作品において「ガンダムタイプの機体が主人公側の敵として登場する」事は珍しくないが、サイコガンダムはその先駆けであると言える。 |
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