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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ゲームボーイアドバンス]]、最後のスーパーロボット大戦。GBAの性能限界までを用いたと思われるグラフィックは、GBAで唯一ダメージモーションまで作成されている。
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[[ゲームボーイアドバンス]]でリリースされた最後スパロボ作品。
    
[[主人公]]機に3人の女性[[サブパイロット]]が存在し、パートナーごとに異なるイベントやパートナーの出撃回数に応じてエンディングが変化するなど、恋愛シミュレーション的な要素も加味されている。プロデューサーの寺田貴信氏が「いつかギャルゲーを作りたいと思っている」と語っているのは有名な噂だが、それが本作に反映されているかは不明。
 
[[主人公]]機に3人の女性[[サブパイロット]]が存在し、パートナーごとに異なるイベントやパートナーの出撃回数に応じてエンディングが変化するなど、恋愛シミュレーション的な要素も加味されている。プロデューサーの寺田貴信氏が「いつかギャルゲーを作りたいと思っている」と語っているのは有名な噂だが、それが本作に反映されているかは不明。
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発表の時点で既に開発度100%(=マスターアップ済)だったという。延期がつきもののスパロボシリーズの中にあって異例のスピードリリースであったが、それ故開発を急いだためか[[バグ (ゲーム)|バグ]]も多い。
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インターフェースも改められ、テキストが一度に三行まで表示されるようになったが、文章が途中で不自然に改行され、一行だけが次のページに跨っている、というケースが散見される。このことから元々は二行表示だったが、シナリオが上がってから三行表示へ変更された可能性が高い。
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シナリオの評価は芳しくなく、オリジナル勢力であるフューリーに関して説明不足の部分があったり、テキスト上で口調に統一感がない(カティアのカルヴィナに対しての呼び方等)、エンディングの後日譚に[[バンプレストオリジナル]]、[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]、[[フルメタル・パニック!]]、[[ミスマル・ユリカ]]、[[マリュー・ラミアス]]以外の面々が登場しない、[[誤字]]も多いなど練り込みの甘さが目立っている。特に誤字は歴代最多で、単なる誤変換の数よりもむしろ根本的な設定の間違いの方が多い。これらについては、当初のメインライターであった鏡俊也氏の途中降板と、それに伴う後任ライターへの設定やプロットの引き継ぎが上手く行われなかったことに起因するという見方が有力である。後任ライターはメカデザインと兼任(恐らくデザイナーが本業)であり、この辺りにも制作における混乱ぶりが窺える。
      
== 新システム ==
 
== 新システム ==
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;[[偵察]]の仕様変更
 
;[[偵察]]の仕様変更
 
:消費SPが5に増えた代わり、指定した敵の[[回避]]率を1ターン-10%できるようになった。これに伴い、索敵済の敵にも使用可能となった。この仕様はWやKに引き継がれている。
 
:消費SPが5に増えた代わり、指定した敵の[[回避]]率を1ターン-10%できるようになった。これに伴い、索敵済の敵にも使用可能となった。この仕様はWやKに引き継がれている。
;[[スキルパーツ]]
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:Dとほぼ同じ。
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;[[サイズ]]差ダメージ補正
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:Dと同じ。
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;武器名変更
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:Dから引き継ぎ。
   
;名前等の入力
 
;名前等の入力
 
:携帯機シリーズでは初めて漢字が使用可能になり、特殊文字等の種類も増えた。
 
:携帯機シリーズでは初めて漢字が使用可能になり、特殊文字等の種類も増えた。
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== 演出面 ==
 
== 演出面 ==
GBA最終作と言うこともあって、全体的に演出面の劇的な強化が行われている。グラフィックはほぼ全てDから一新された。OG2から更にアニメパターンが増加し、やられモーションや回避動作も新規に用意された。
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GBA最終作と言うこともあって、全体的に演出面の劇的な強化が行われている。グラフィックはほぼ全てDから一新された。OG2から更にアニメパターンが増加し、ダメージモーションや回避モーションも新規に作成された。
    
主人公やサブパイロットの[[カットイン]]はアニメーションするようになり、前期と後期で別々に用意されている。女性パイロットは、任天堂携帯機では初めて[[乳揺れ]]の演出まで入るようになった。
 
主人公やサブパイロットの[[カットイン]]はアニメーションするようになり、前期と後期で別々に用意されている。女性パイロットは、任天堂携帯機では初めて[[乳揺れ]]の演出まで入るようになった。
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また、画面レイアウトが一新され、アイコンのサイズが大きくなるなど、メニュー画面のイメージも大きく変化した。
 
また、画面レイアウトが一新され、アイコンのサイズが大きくなるなど、メニュー画面のイメージも大きく変化した。
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インターフェースも改められ、テキストが一度に三行まで表示されるようになったが、文章が途中で不自然に改行され、一行だけが次のページに跨っている、というケースが散見される。このことから元々は二行表示だったが、シナリオが上がってから三行表示へ変更された可能性が高い。
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== 評価 ==
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先述の通り戦闘アニメーションのクオリティは非常に高く、ハード性能の限界に迫るものとして高評価を受けている。
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他方、シナリオの評価は芳しくなくオリジナル勢力であるフューリーに関して説明不足の部分があったり、テキスト上で口調に統一感がない(カティアのカルヴィナに対しての呼び方等)、エンディングの後日譚に[[バンプレストオリジナル]]、[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]、[[フルメタル・パニック!]]、[[ミスマル・ユリカ]]、[[マリュー・ラミアス]]以外の面々が登場しない、[[誤字]]も多いなど練り込みの甘さが目立っている。特に誤字は歴代最多で、単なる誤変換の数よりもむしろ根本的な設定の間違いの方が多い。これらについては、当初のメインライターであった鏡俊也氏の途中降板と、それに伴う後任ライターへの設定やプロットの引き継ぎが上手く行われなかったことに起因するという見方が有力である。後任ライターはメカデザインと兼任(恐らくデザイナーが本業)であり、制作における混乱ぶりが窺える。
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ゲームバランス面も、独自の敵思考ルーチン(0%スルー)によりリアル系のユニットをあまり活躍させられないとしてしばしば不満点に挙げられている。
    
== 話題 ==
 
== 話題 ==
 
*シリーズとしては初めて、いわゆる[[御三家]](マジンガー、ゲッター、ガンダム)が揃わず、ゲッターが出ていない(ただし本作以前に発売された、3部構成の『[[スーパーロボット大戦COMPACT2]]』では、第2部にゲッターが登場していない)。また、ロボットアニメではないテッカマンブレードが参戦した。
 
*シリーズとしては初めて、いわゆる[[御三家]](マジンガー、ゲッター、ガンダム)が揃わず、ゲッターが出ていない(ただし本作以前に発売された、3部構成の『[[スーパーロボット大戦COMPACT2]]』では、第2部にゲッターが登場していない)。また、ロボットアニメではないテッカマンブレードが参戦した。
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*取扱説明書のデータリストには精神コマンドの名称がついた強化パーツ類がリストアップされているが、これらは実際のゲームには登場しない、いわゆる「没システム」である。開発納期の関係で説明書を修正できなかったものとみられ、ここにも制作状況の慌ただしさが垣間見える。
 
*更には[[フルメタル・パニック?ふもっふ]]から、着ぐるみの[[ボン太くん]]までも参戦。[[隠し要素]]扱いだったが、非常にコミカルなアニメーションでプレイヤーを魅了した。他作品のボス格と戦闘した時の[[戦闘前会話]]も多数用意されている。
 
*更には[[フルメタル・パニック?ふもっふ]]から、着ぐるみの[[ボン太くん]]までも参戦。[[隠し要素]]扱いだったが、非常にコミカルなアニメーションでプレイヤーを魅了した。他作品のボス格と戦闘した時の[[戦闘前会話]]も多数用意されている。
 
*隠し要素として、[[冥王計画ゼオライマー]]から幻の[[グレートゼオライマー]]が登場した。
 
*隠し要素として、[[冥王計画ゼオライマー]]から幻の[[グレートゼオライマー]]が登場した。
*第3次αの発売から2ヶ月後に発売されている。なお、マスターアップしたのはこちらの方が先であった。
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*発表の時点で既に開発度100%(=マスターアップ済)だったという。延期がつきもののスパロボシリーズの中にあって異例のスピードリリースであったが、それ故開発を急いだためか[[バグ (ゲーム)|バグ]]も多い。
 
*[[スーパーロボット大戦W]]や[[スーパーロボット大戦K]]で採用されている、[[Wスロットシステム]]対応作品のひとつ。資金の他、[[強化パーツ]]としてWでは『SRW-Jの魂』、Kでは『[[オルゴン・クラウド]]』が入手可能。
 
*[[スーパーロボット大戦W]]や[[スーパーロボット大戦K]]で採用されている、[[Wスロットシステム]]対応作品のひとつ。資金の他、[[強化パーツ]]としてWでは『SRW-Jの魂』、Kでは『[[オルゴン・クラウド]]』が入手可能。