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| 当時のスーパーファミコンソフトの事情によるものもあり、ソフト単品での定価がシリーズ一高額となっている。 | | 当時のスーパーファミコンソフトの事情によるものもあり、ソフト単品での定価がシリーズ一高額となっている。 |
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− | == 戦闘システムと難易度 == | + | == システム == |
| + | == 新規システム == |
| + | ;[[主人公]]・主人公機 |
| + | :マイキャラクター制を初導入。キャラクターメイクは男女4名ずつの計8名から選択、名前のほか誕生日や血液型も変更可能。主人公機は名前とカラーリングを変更可能。 |
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− | *[[エネミーフェイズ]]での行動方針に「'''マニュアル'''」が追加
| + | ;[[特殊技能]] |
− | **敵ターンでの行動方針について、従来は一括の命令に従いオートで行動させるしかなかったが、本作でマニュアルでの決定が可能に。これにより反撃・防御・回避の選択、また反撃時の武器選択等が自由に行えるようになった。
| + | :本作より導入されたパイロットに設定されたアビリティ。これによりパイロット間の能力差別化がより図られた。「[[ニュータイプ]]」「[[聖戦士]]」や各原作に由来したものと、「[[底力]]」「[[切り払い]]」「[[シールド防御]]」など特に由来を持たない汎用的なものに大別される。 |
− | *[[特殊技能]]の追加
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− | **[[ニュータイプ]]や[[聖戦士]]といった特殊能力者について、同名の特殊技能の設定により、他の人物との差別化が図られた。
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− | **[[切り払い]]により、ミサイル、ファンネル等の実弾兵器を無効化。
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− | **[[シールド防御]]によりダメージを軽減。
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− | ***切り払い、シールド防御については、'''機体の特性'''も条件を満たす必要あり(剣所持、盾所持)
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− | *[[強化パーツ]]の追加
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− | **今日でもおなじみの強化パーツ(使い捨てのパワーアップアイテムである初代・第2次は除く)は本作からの登場。主にマップ中でのアイテム探索により入手でき、マップの特定地点にユニットを移動させると、隠されている[[強化パーツ]]や金塊(資金)が入手できる、というもの(但し後者は「'''金魂'''」と表記される)。
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− | *ユニットパラメータ「[[運動性]]」が本作より採用。
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− | 敵ターンでの行動がマニュアル化された点が難易度の緩和に大きな役割を果たしており、初心者から上級者まで幅広く手が出せるゲームへと完成したと言ってよいであろう。他、特殊技能が設定されたためか[[ファンネル]]やオーラ斬り等の「要特殊技能の武装」は全体的に強力に設定されており、特に本作の[[オーラバトラー]]は今日でも語り草になるほど反則的に強力であった。
| + | ;エネミーフェイズ時行動のマニュアル操作追加 |
− | また、中盤あたりのシナリオ「特異点、崩壊」以降からの後半戦は第3次に負けないくらいの難易度のシナリオが待っているので、次のシナリオ「栄光の落日」までに二軍扱いもバランスよく育てておかないと「栄光の落日」で手詰まりになる可能性もあるが、テクニック次第では敵増援を出さずにクリアも一応可能。
| + | :従来の[[エネミーフェイズ]]行動は一括された命令に従ったオート行動しかなかったが、本作でマニュアルによる操作が可能に。これにより反撃・防御・回避の選択、また反撃時の武器選択等が自由に行えるようになった。 |
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− | [[ネオ・グランゾン]]と戦う為の条件が第3次より易しくなっている。また、この条件を満たすと最終面での選択肢の選び方次第では戦うか戦わないかでグッドエンドかバッドエンドとなる、シリーズ初のバッドエンドが用意されている(F完結編の一部のバッドエンドと違い、バッドエンド一直線の展開ではない)。 | + | ;[[強化パーツ]] |
| + | :『初代』『第2次』にて存在した使い捨て式のパワーアップアイテムを、自由に付け外しのできるパーツとして本格導入。主にマップ中でのアイテム探索により入手でき、マップの特定地点にユニットを移動させると、隠されている[[強化パーツ]]や金塊(資金)が入手できる、というもの(但し後者は「'''金魂'''」と表記される)。 |
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| + | ;[[運動性]] |
| + | :本作より追加されたユニットパラメータ。回避率と命中率に関わる。 |
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| + | === 既存システムと変更点 === |
| + | ;オプション |
| + | :サウンドセレクトの他、キャラクター事典、ロボット大図鑑、[[カラオケモード]]、デモセレクト等が実装され従来から大幅な充実化が図られている。うち辞典・図鑑については、以降の据置機において標準実装されている。 |
| + | |
| + | === 難易度 === |
| + | 敵ターンでの行動がマニュアル化された点が難易度の緩和に大きな役割を果たしており、初心者から上級者まで幅広くカバーしたゲームへと完成したと言える。他、特殊技能が設定されたためか[[ファンネル]]やオーラ斬り等の「要特殊技能武装」は全体的に強力に設定されており、特に本作の[[オーラバトラー]]は今日でも語り草になるほどに反則レベルの強さであった。 |
| + | また、中盤あたりのシナリオ「特異点、崩壊」以降からの後半戦は『第3次』に匹敵するほどの難易度のシナリオが待っており、次のシナリオ「栄光の落日」までにユニットをバランスよく鍛えておかないと「栄光の落日」で手詰まりになる可能性もあるが、テクニック次第では敵増援を出さずにクリアも一応可能。 |
| + | |
| + | [[ネオ・グランゾン]]と戦う為の条件が第3次より易しくなっている。またシリーズ初のバッドエンディングが用意されており、条件を満たすと最終面で選択肢が出現、その時の選択によってグッドエンドとバッドエンドに分岐する。 |
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| == 話題 == | | == 話題 == |
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| *『[[第2次スーパーロボット大戦]]」、『[[第3次スーパーロボット大戦]]』、『[[スーパーロボット大戦EX]]』と展開された一連の作品、いわゆる旧シリーズの最終作。なお、本作はスーパーロボット大戦EXのエンディングに記載されており、この時既に製作が決定されていた。 | | *『[[第2次スーパーロボット大戦]]」、『[[第3次スーパーロボット大戦]]』、『[[スーパーロボット大戦EX]]』と展開された一連の作品、いわゆる旧シリーズの最終作。なお、本作はスーパーロボット大戦EXのエンディングに記載されており、この時既に製作が決定されていた。 |
| *参戦作品はこれまでの作品で出演した全作品に新規参戦5作品が加わったもので、シナリオのボリュームは前3作を遥かに凌ぐ。その分容量が厳しくなったようで、『EX』では再現されていた武器グラフィックが無くなったり、「[[コン・バトラーV]] or [[ダンクーガ]]」・「リューネ・ヤンロン・テュッティ or シュウ・サフィーネ・モニカ」のように、シナリオが進むと強制的に自軍から離れる機体やキャラクターが存在する。 | | *参戦作品はこれまでの作品で出演した全作品に新規参戦5作品が加わったもので、シナリオのボリュームは前3作を遥かに凌ぐ。その分容量が厳しくなったようで、『EX』では再現されていた武器グラフィックが無くなったり、「[[コン・バトラーV]] or [[ダンクーガ]]」・「リューネ・ヤンロン・テュッティ or シュウ・サフィーネ・モニカ」のように、シナリオが進むと強制的に自軍から離れる機体やキャラクターが存在する。 |
− | *[[主人公]]システムが初導入され、男女4名ずつの計8名から選択可能。<br />そして主人公専用のオリジナルユニット、いわゆる[[バンプレストオリジナル]]のロボットが登場した。
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| *参戦作品の世界観や、イベントなども数多く再現されている。<br />そのため政治思想など社会的な側面が作品に表現された。一連のクロスオーバー現象の奔りともいえる。 | | *参戦作品の世界観や、イベントなども数多く再現されている。<br />そのため政治思想など社会的な側面が作品に表現された。一連のクロスオーバー現象の奔りともいえる。 |
− | *戦闘画面のクオリティはスーパーファミコンの性能を引き出していると評判が高く、後の「第4次スーパーロボット大戦S」ではそのままの形で移植されている。 | + | *戦闘画面のクオリティはスーパーファミコンのスペック限界に迫るものと評価が高く、後の「第4次スーパーロボット大戦S」ではほぼそのままの形で移植されている。 |
− | *本作初登場の「[[真ゲッターロボ]]」について、[[真・ゲッター2]]の下半身及び[[真・ゲッター3]]は原作未登場のため、石川賢氏がわざわざ書き下ろした。 | + | *本作初登場の「[[真ゲッターロボ]]」について、[[真・ゲッター2]]の下半身及び[[真・ゲッター3]]は原作未登場のため、石川賢氏が本作のために描き下ろしたものとなっている。 |
− | *オプションが本作より充実。サウンドセレクトの他、キャラクター事典、ロボット大図鑑、[[カラオケモード]]、デモセレクト等が実装され、うち事典類については、以後の据置機において原則的に採用されている。なお、本作と[[新]]はキャラクター辞典に最初から全登場人物(隠しキャラである[[クェス・パラヤ]]、そして[[シルキー・マウ]]でさえも!)が登録されていた。 | + | *パッケージイラストは今はなき「ケイブンシャ大百科」シリーズのパロディとなっている。 |
− | *パッケージイラストは「ケイブンシャ大百科」シリーズが元になっている。
| + | *旧シリーズでは、前3作と比べて進行記録のセーブデータファイルが二つしか無い(図鑑データのセーブにも使われている為と思われる)。その代わり、ターボファイル(ツイン)を接続する事によって複数のセーブデータを残す事が可能。なお、発売からかなり時間が経った現在ではカートリッジのバックアップ電池が切れている可能性がある為、プレイの際は記録用にターボファイルの使用が推奨される。 |
− | *旧シリーズでは、前3作と比べて進行記録のセーブデータファイルが二つしか無い(図鑑データのセーブにも使われている為と思われる)。その代わり、ターボファイル(ツイン)を接続する事によって複数のセーブデータを残す事が可能。なお、発売からかなり時間が経った現在ではカートリッジのバックアップ電池が切れている可能性がある為、プレイの際は記録用にターボファイルを使用するといいだろう(腕に自信があるならば分解して電池交換をする手もある)。 | |
| *旧シリーズの最終ストーリー(の一つ)という事もあって、[[第2次]]の[[DC戦争]]、[[第3次]]の[[インスペクター事件]]、[[EX]]の[[ラ・ギアス事件]]に相当する大戦の別称は存在しないが、[[魔装機神シリーズ]]では「第4次大戦」と触れられてはいる(現在は[[OGシリーズ]]の世界観で進んでいる)。 | | *旧シリーズの最終ストーリー(の一つ)という事もあって、[[第2次]]の[[DC戦争]]、[[第3次]]の[[インスペクター事件]]、[[EX]]の[[ラ・ギアス事件]]に相当する大戦の別称は存在しないが、[[魔装機神シリーズ]]では「第4次大戦」と触れられてはいる(現在は[[OGシリーズ]]の世界観で進んでいる)。 |
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| :グランゾンに組み込まれていたシステム。一連の事件の元凶となっていた。 | | :グランゾンに組み込まれていたシステム。一連の事件の元凶となっていた。 |
| ;[[テスラ・ライヒ研究所]] | | ;[[テスラ・ライヒ研究所]] |
− | :アメリカコロラド州にある科学研究所。本作の主人公機を設計した。以後のシリーズでも様々なテクノロジーを生み出している。 | + | :アメリカコロラド州にある科学研究所。本作の主人公機を設計した。 |
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| == ゲーム中データ == | | == ゲーム中データ == |