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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 大ヒットとなった『[[超時空要塞マクロス]]』の後番組として製作された『'''[[超時空シリーズ]]'''』の第2作目。だが、マクロスに比べてかなり難解なSF設定や、メカニック(玩具販売)の不人気、[[主人公]]の[[桂木桂|桂]]の性格などから商業的には今ひとつの成果だった。 | + | 大ヒットとなった『[[超時空要塞マクロス]]』の後番組として製作された『'''[[超時空シリーズ]]'''』の第2作目。だが、マクロスに比べてかなり難解なSF設定や、メカニック(玩具販売)の不人気、[[主人公]]の[[桂木桂]]の性格などから商業的には今ひとつの成果だった。 |
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| しかし、かねてから[[時空振動弾]]という「スパロボの最終兵器」と呼ばれるほどの非常にスパロボ向けの便利な設定を持っており、その設定は満を持して登場した『[[スーパーロボット大戦Z]]』において如何なく発揮された。 | | しかし、かねてから[[時空振動弾]]という「スパロボの最終兵器」と呼ばれるほどの非常にスパロボ向けの便利な設定を持っており、その設定は満を持して登場した『[[スーパーロボット大戦Z]]』において如何なく発揮された。 |
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| 西暦2062年、[[地球]]は軌道エレベータの所有権を巡り、2つの陣営に分かれて争っていた。自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)は起死回生の策として、最新のD(ディメンジョン)兵器・[[時空振動弾]]を用いて[[軌道エレベーター]]のエネルギープラント破壊作戦を敢行する。敵勢力の激しい抵抗の前に作戦は失敗に終わり、自由宇宙軍の戦闘機パイロットである[[桂木桂]]は、敵に奪われるくらいならと未調整の時空振動弾を起爆させてしまう。 | | 西暦2062年、[[地球]]は軌道エレベータの所有権を巡り、2つの陣営に分かれて争っていた。自由宇宙軍(フリーダム・スペース・コープス)は起死回生の策として、最新のD(ディメンジョン)兵器・[[時空振動弾]]を用いて[[軌道エレベーター]]のエネルギープラント破壊作戦を敢行する。敵勢力の激しい抵抗の前に作戦は失敗に終わり、自由宇宙軍の戦闘機パイロットである[[桂木桂]]は、敵に奪われるくらいならと未調整の時空振動弾を起爆させてしまう。 |
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− | しかし、暴走した時空震動弾はあらゆる時空の境界を破壊し、[[地球]]は多数の[[平行世界]]が混じり合った「[[相克界]]」へと変貌した。[[桂木桂]]もまた時空振動の余波で20年後の世界に飛ばされると共に、時空修復の要であるとされる「[[特異点]]」となってしまった。
| + | しかし、暴走した時空振動弾はあらゆる時空の境界を破壊し、[[地球]]は多数の[[平行世界]]が混じり合った「[[相克界]]」へと変貌した。[[桂木桂]]もまた時空振動の余波で20年後の世界に飛ばされると共に、時空修復の要であるとされる「[[特異点]]」となってしまった。 |
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| 偶然にも[[エマーン]]の商船に救われた桂だが、それは特異点をめぐる様々な勢力との戦いの始まりを意味していた。 | | 偶然にも[[エマーン]]の商船に救われた桂だが、それは特異点をめぐる様々な勢力との戦いの始まりを意味していた。 |
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| == 登場作と扱われ方 == | | == 登場作と扱われ方 == |
− | 現在では[[Zシリーズ]]のみに参戦しているが、本作の一部設定はZシリーズの主舞台群「[[多元世界]]」の成立に不可欠な存在ため、'''[[世界観/Zシリーズ|Zシリーズの世界観]]の主軸と言っても過言ではない'''。 | + | 現在では[[Zシリーズ]]のみに参戦しているが、本作の一部設定はZシリーズの主舞台群「[[多元世界]]」の成立に不可欠な存在ため、'''「[[世界観/Zシリーズ|Zシリーズの世界観]]の主軸」と言っても過言ではない'''。 |
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| ;[[スーパーロボット大戦Z]] | | ;[[スーパーロボット大戦Z]] |
| :初参戦作品。前述の理由により真夜中の宴の際に言っていた寺田Pの切り札は恐らくこの作品。原作では[[エマーン]]と[[チラム]]と並んで三大勢力の一つだったムウは、[[モーム]]と[[大尉]]の出身世界として名前が登場するだけで勢力としては登場しない。 | | :初参戦作品。前述の理由により真夜中の宴の際に言っていた寺田Pの切り札は恐らくこの作品。原作では[[エマーン]]と[[チラム]]と並んで三大勢力の一つだったムウは、[[モーム]]と[[大尉]]の出身世界として名前が登場するだけで勢力としては登場しない。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]] |
− | :携帯機初参戦。前作でストーリーが完結したためか同作は桂とアテナの親子のみ登場(ミムジィ、オルソンの存在も語られる)。また、スタート直後のナレーションにて時空振動弾のカットが描かれている。 | + | :携帯機初参戦。前作でストーリーが完結したためか、同作は[[桂木桂|桂]]と[[アテナ・ヘンダーソン|アテナ]]の親子のみ登場([[ミムジィ・ラース|ミムジィ]]、[[オルソン・D・ヴェルヌ|オルソン]]の存在も語られる)。また、スタート直後のナレーションにて[[時空振動弾]]のカットが描かれている。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] |
− | :オルソンとモームが登場するが共にNPCで、ユニットとして直接扱えるのはオーガスだけになった。なお、ミムジィのお腹の子供は順調に育っている事も語られたが、今後『オーガス02』がZシリーズに参戦することを考えると…? | + | :オルソンとモームが登場するが共に[[NPC]]で、ユニットとして直接扱えるのは[[オーガス]]だけになった。なお、ミムジィのお腹の子供は順調に育っている事も語られたが、今後『オーガス02』がZシリーズに参戦することを考えると…? |
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| == 用語 == | | == 用語 == |
| ;[[時空振動弾]] | | ;[[時空振動弾]] |
− | : | + | :『超時空世紀オーガス』に登場する兵器。ABC兵器に次ぐ兵器ということで「D兵器」とも呼ばれる。未調整の段階で[[桂木桂]]が発動させたために、「[[相克界]]」が作り出されてしまう。 |
| ;[[相克界]] | | ;[[相克界]] |
− | : | + | :[[時空振動弾]]の発動によって作られた地上から150mの高さに存在する次元の歪みの層、もしくは[[時空振動弾]]の発動によって誕生した混乱時空世紀の世界そのものを指す。 |
| ;[[特異点]] | | ;[[特異点]] |
− | : | + | :大特異点が発生した[[時空振動弾]]起動時に中心に存在した人間の事を指す。[[桂木桂]]と[[オルソン・D・ヴェルヌ]]がそれにあたり、大特異点から分裂した大特異点の一部とも呼べる存在となっている。 |
| ;[[大特異点]] | | ;[[大特異点]] |
| :[[軌道エレベーター]]上空に存在するかつての[[時空振動弾]]の跡。大特異点に特異点である桂とオルソンが接触する事によって時空を修復できるとされている。 | | :[[軌道エレベーター]]上空に存在するかつての[[時空振動弾]]の跡。大特異点に特異点である桂とオルソンが接触する事によって時空を修復できるとされている。 |
| ;[[軌道エレベーター]] | | ;[[軌道エレベーター]] |
− | :惑星の表面から静止衛星軌道以上の高さまで伸びる超巨大エレベーター。ロケットなどを使用するよりもはるかに安いコストで宇宙へ物を上げられる。これをめぐる戦いが結果的に時空の混乱を招いてしまった。 | + | :惑星の表面から静止衛星軌道以上の高さまで伸びる超巨大エレベーター。ロケットなどを使用するよりもはるかに安いコストで[[宇宙]]へ物を上げられる。これをめぐる戦いが、結果的に時空の混乱を招いてしまった。 |
| ;混乱時空世紀 | | ;混乱時空世紀 |
| :作中で採用されている暦で、[[時空振動弾]]の発動によって[[相克界]]が生まれたのを元年とする。 | | :作中で採用されている暦で、[[時空振動弾]]の発動によって[[相克界]]が生まれたのを元年とする。 |