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ギルガメス軍の主力AT。<br />ATM-08-ST「スペンディング・ウルフ」をベースにアストラギウス暦7198年にメルキア軍の開発局においてアデルハビッツ社を中心に開発され、7213年の第三次銀河大戦([[百年戦争]])終結までに'''1000万'''を越える機体が生産された史上最高の名機である。百年戦争において最も普及した、アーマード・トルーパーの代名詞的存在であり、戦争の形態を大きく変貌させてしまった歴史に残る新兵器、そして百年戦争に、より一層の殺戮と混迷をもたらした最低の兵器として評価されている。
 
ギルガメス軍の主力AT。<br />ATM-08-ST「スペンディング・ウルフ」をベースにアストラギウス暦7198年にメルキア軍の開発局においてアデルハビッツ社を中心に開発され、7213年の第三次銀河大戦([[百年戦争]])終結までに'''1000万'''を越える機体が生産された史上最高の名機である。百年戦争において最も普及した、アーマード・トルーパーの代名詞的存在であり、戦争の形態を大きく変貌させてしまった歴史に残る新兵器、そして百年戦争に、より一層の殺戮と混迷をもたらした最低の兵器として評価されている。
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それまでの初期型[[AT]]で培われてきた数多くの新機構が集約されたATの決定版とも呼べる完成度を誇り、後に『ドッグ系』に連なる数多くの試作後継機が誕生している。<br />また、この機体の開発に伴って、メルキア軍はAT開発のための様々なノウハウと幾多の特許を取得し、以後の戦争を左右するATの開発生産に関して独占的な立場に付くことになった。連合内では新参にあたるメルキアがギルガメスの首都星の座に就いたのは、スコープドッグの開発も大きな要素となったと言える。<br />反面、機動性を優先したがために装甲は非常に薄く(最大装甲厚なんと'''14㎜'''!)、ポリマーリンゲル液の可燃性対策も皆無、パイロットの生命維持機能はすべて専用の[[パイロットスーツ|耐圧服]]頼みと、効率重視かつ人命軽視のコンセプトが甚だしく「'''ボトムズ(最低野郎共)'''」の蔑称で呼ばれる一因となっている。
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それまでの初期型[[AT]]で培われてきた数多くの新機構が集約されたATの決定版とも呼べる完成度を誇り、後に『ドッグ系』に連なる数多くの試作後継機が誕生している。<br />また、この機体の開発に伴って、メルキア軍はAT開発のための様々なノウハウと幾多の特許を取得し、以後の戦争を左右するATの開発生産に関して独占的な立場に付くことになった。連合内では新参にあたるメルキアがギルガメスの首都星の座に就いたのは、スコープドッグの開発も大きな要素となったと言える。<br />反面、機動性を優先したがために装甲は非常に薄く(最大装甲厚はなんと'''たったの14㎜'''!)、ポリマーリンゲル液の可燃性対策も皆無、パイロットの生命維持機能はすべて専用の[[パイロットスーツ|耐圧服]]頼みと、効率重視かつ人命軽視のコンセプトが甚だしく「'''ボトムズ(最低野郎共)'''」の蔑称で呼ばれる一因となっている。
    
STのコードが付けられた標準型の他に、様々な改良型や数多くのバリエーションが産み出され、ほぼあらゆる戦場で活躍した。百年戦争の末期には既に旧式化が囁かれていたが、余りにも普及した機体故に世代交代が進まぬまま(言い換えれば、それだけ優れた総合性能と完成度を誇るともいえる)第四次銀河大戦の開戦を迎え、ATM-09シリーズはその戦争再開後も数十年に渡って第一線で活躍する。
 
STのコードが付けられた標準型の他に、様々な改良型や数多くのバリエーションが産み出され、ほぼあらゆる戦場で活躍した。百年戦争の末期には既に旧式化が囁かれていたが、余りにも普及した機体故に世代交代が進まぬまま(言い換えれば、それだけ優れた総合性能と完成度を誇るともいえる)第四次銀河大戦の開戦を迎え、ATM-09シリーズはその戦争再開後も数十年に渡って第一線で活躍する。
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==== 射撃兵装 ====
 
==== 射撃兵装 ====
 
;GAT-22 ヘヴィマシンガン
 
;GAT-22 ヘヴィマシンガン
:スコープドッグの標準的携帯火器。液体火薬を使用した30mm機銃弾が120発装填され、連射および単射が可能。[[キリコ・キュービィー|キリコ]]の搭乗するスコープドッグには、ほとんどの場合装備されている。「[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|第2次Z 破界篇]]」ではほとんどが連射しているが、キリコ搭乗機は狙って単射する(TC・LRSのみ連射)。
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:スコープドッグの標準的携帯火器。液体火薬を使用した30mm機銃弾が120発装填され、連射および単射が可能。[[キリコ・キュービィー|キリコ]]の搭乗するスコープドッグには、ほとんどの場合装備されている。「[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|第2次Z 破界篇]]」ではほとんどが連射しているが、キリコ搭乗機は狙って単射する(TC・LRSのみ連射)。劇中では薬莢を排出している様子が見られないので、前述のとおりケースレス弾を使用しているものと思われるが、液体火薬を使用しているので湿気で不発になることはない。
 
;GAT-22-C ヘヴィマシンガン改
 
;GAT-22-C ヘヴィマシンガン改
 
:GAT-22ヘヴィマシンガンの各種カスタムタイプ。一般的には、銃身の短縮とストックの省略が施されたショートバレル型を指す。これは重量が軽く銃身が短い事から取りまわしに優れ、ジャングル戦や接近戦でよく使用された。キリコ機以外が装備している場合が多く、混戦時などでの個体識別に役立つ。ちなみに正式名称は無い。
 
:GAT-22ヘヴィマシンガンの各種カスタムタイプ。一般的には、銃身の短縮とストックの省略が施されたショートバレル型を指す。これは重量が軽く銃身が短い事から取りまわしに優れ、ジャングル戦や接近戦でよく使用された。キリコ機以外が装備している場合が多く、混戦時などでの個体識別に役立つ。ちなみに正式名称は無い。
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:装弾数11発の4連装ロケットランチャー。ヘビィ級ATのトータス系列の機体の装備と共通のもの。新しめの資料にはハンディロケットランチャーと記述されている事もある。
 
:装弾数11発の4連装ロケットランチャー。ヘビィ級ATのトータス系列の機体の装備と共通のもの。新しめの資料にはハンディロケットランチャーと記述されている事もある。
 
;SAT-03 ソリッドシューター
 
;SAT-03 ソリッドシューター
:バズーカ型の火器で、設定では弾体を電磁カタパルトで発射する、いわゆるレールガンであるとされるが、現実のバズーカなどと同様爆炎が描写される場合も多い。反動が少ないため宇宙空間で活動する機体によく装備される。
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:バズーカ型の火器で、設定では弾体を電磁カタパルトで発射する、いわゆるレールガンであるとされるが、火薬式との複合型もあるのか現実のバズーカなどと同様爆炎が描写される場合も多い。反動が少ないため宇宙空間で活動する機体によく装備される。
 
;SMAT-38 ショルダーミサイルガンポッド
 
;SMAT-38 ショルダーミサイルガンポッド
 
:手持ち式の9連装大型ミサイルランチャー。
 
:手持ち式の9連装大型ミサイルランチャー。
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:治安警察との戦いで使用したカスタム機。本来のレッドショルダー仕様とは異なる。
 
:治安警察との戦いで使用したカスタム機。本来のレッドショルダー仕様とは異なる。
 
;パープルベアー
 
;パープルベアー
:ステレオスコープを備えた偵察・観測用の機体。[[バトリング]]でもよく用いられる。
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:ステレオスコープを備えた偵察・観測用の機体。[[バトリング]]でもよく用いられる。用途の影響か装甲も薄く速度もイマイチ。
 
;[[ストロングバックス]]
 
;[[ストロングバックス]]
 
:STCタイプと呼ばれる装甲強化型。生存性の高さからバトリングでも人気の機体。
 
:STCタイプと呼ばれる装甲強化型。生存性の高さからバトリングでも人気の機体。
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:ジェットローラーダッシュ機構を備えた高機動型。
 
:ジェットローラーダッシュ機構を備えた高機動型。
 
;ライト・スコープドッグ
 
;ライト・スコープドッグ
:装甲と装備を極限まで削ぎ落し、運動性と追従性に特化したカスタム機。
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:装甲と装備を極限まで削ぎ落し、運動性と追従性に特化したカスタム機。設定上は時速100㎞以上の高速を出せる。
 
;ベルゼルガ・イミテイト
 
;ベルゼルガ・イミテイト
:クエント人専用のAT「ベルゼルガ」を模したカスタム機。
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:クエント人専用のAT「ベルゼルガ」を模したカスタム機。もちろんパイルバンカーは装備しています。
 
;バーグラリードッグ
 
;バーグラリードッグ
 
:荒地戦仕様機。不整地走破用のソリを備える。キリコが搭乗した機体は強襲戦用の重武装を施している。
 
:荒地戦仕様機。不整地走破用のソリを備える。キリコが搭乗した機体は強襲戦用の重武装を施している。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;スペンディングウルフ
 
;スペンディングウルフ
:SRW未登場のプロトタイプ。『送り狼』の名に恥じぬ、コストがかさむほどの高い生存性が最大の特徴。生産性優先のために、この機体から搭乗者の人命に関わる装備をオミットしたのが本機である(機体性能の差は殆どなかった)。スコープドッグの名は『狼』に劣る『犬』という意味であるとも言われている。
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:SRW未登場のプロトタイプ。『送り狼』の名に恥じぬ、コストがかさむほどの高い生存性が最大の特徴。おかげで作戦成功率も非常に高いので前線では大人気だったがコスト面を問題視され、生産は少数にとどまった。生産性優先のために、この機体から搭乗者の人命に関わる装備をオミットしたのが本機である(機体性能の差は殆どなかった)。スコープドッグの名は『狼』に劣る『犬』という意味であるとも言われている。
 
;グラントリードッグ
 
;グラントリードッグ
 
:ギルガメス軍の次期主力試作AT。後のヘビィ級ドッグ系列機の祖となる機体。[[秘密結社]]に試作機が奪われ、機密保持のために開発計画は中止となった。ブラッドサッカーは本機の発展系とも名前を変えただけの同一機体とも言われる。
 
:ギルガメス軍の次期主力試作AT。後のヘビィ級ドッグ系列機の祖となる機体。[[秘密結社]]に試作機が奪われ、機密保持のために開発計画は中止となった。ブラッドサッカーは本機の発展系とも名前を変えただけの同一機体とも言われる。
 
;[[ブラッドサッカー]]
 
;[[ブラッドサッカー]]
:『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』に登場した、新型ヘビー級ATの試作機。スコープドッグの系譜に連なる機体なのだが、「ドッグ」の名を冠していないのは機密の都合とも言われている。秘密結社の協力を取り付けたペールゼンが終戦後かき集めた、元レッドショルダー隊員が搭乗していたためか、レッドショルダーの部隊章がしっかりと記され、右肩もご丁寧に真っ赤であった。この機体の完成型が、後に[[イプシロン]]が駆る『[[ストライクドッグ]]』である。
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:『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』に登場した、新型ヘビー級ATの試作機。スコープドッグの系譜に連なる機体なのだが、「ドッグ」の名を冠していないのは機密の都合とも言われている。秘密結社の協力を取り付けたペールゼンが終戦後かき集めた、元レッドショルダー隊員が搭乗していたためか、レッドショルダーの部隊章がしっかりと記され、右肩もご丁寧に真っ赤であった。この機体の完成型が、後に[[イプシロン]]が駆る『[[ストライクドッグ]]』であり、さらに『[[ラビドリードッグ]]』へと続く。
 
;デスグィード
 
;デスグィード
 
:[[機甲武装Gブレイカー]]に登場するFTで、スコープドッグに似ている。
 
:[[機甲武装Gブレイカー]]に登場するFTで、スコープドッグに似ている。
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