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下記の通り、装置の完成のためには「'''超常的なエネルギー'''」が必須で、スーパーヒーロー作戦では光の巨人「ウルトラ族」の力を、またαシリーズでは(恐らく)「無限力(及びその力を引きだすことのできる純粋なサイコドライバー)」、第2次OGではクロスゲートとガンエデンをその対象として追い求めている。行使できる能力が神の領域に等しいものであるため、それに必要なエネルギーもまた超常的な域に達したものが必要、ということであろうと思われる。
 
下記の通り、装置の完成のためには「'''超常的なエネルギー'''」が必須で、スーパーヒーロー作戦では光の巨人「ウルトラ族」の力を、またαシリーズでは(恐らく)「無限力(及びその力を引きだすことのできる純粋なサイコドライバー)」、第2次OGではクロスゲートとガンエデンをその対象として追い求めている。行使できる能力が神の領域に等しいものであるため、それに必要なエネルギーもまた超常的な域に達したものが必要、ということであろうと思われる。
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このような装置を独力で完成させたユーゼスの才覚は非凡極まりないと評価できよう。ただし、完全とは言えずより完璧な機能に近づけるためにαでは因果律の計算機としてラプラスデモンコンピューターを求めている。
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このような装置を独力で完成させたユーゼスの才覚は非凡極まりないと評価できよう(αでは完全独力ではないものの、記憶元のイングラムより深く理解しているような台詞あり)。ただし、完全とは言えずより完璧な機能に近づけるためにαでは因果律の計算機としてラプラスデモンコンピューターを求めている。
    
上記の通り、ある因果一つとっても予想だにしない様々な事象が複雑に絡み合っており、システムの力があっても迂闊に干渉しようものなら予想外の結果に転ぶ可能性が高く、因果律干渉でそれを排除しようとすれば膨大なエネルギーを必要とし、その干渉で発生した事態を…という悪循環に陥る事態すらありうる(システム単体での因果律計算能力にもよるが)。
 
上記の通り、ある因果一つとっても予想だにしない様々な事象が複雑に絡み合っており、システムの力があっても迂闊に干渉しようものなら予想外の結果に転ぶ可能性が高く、因果律干渉でそれを排除しようとすれば膨大なエネルギーを必要とし、その干渉で発生した事態を…という悪循環に陥る事態すらありうる(システム単体での因果律計算能力にもよるが)。
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この複雑な絡み合いを精密に計算、干渉すべき最短の事象を割り出す為には、因果律すら算出しうるラプラスデモンコンピューターは最適と言える(現にそれなしで成立した[[アダマトロン]]は、自身の存在確立に深く関わっている[[鋼龍戦隊]]を消滅させられなかった)。ただし後述するように、この装置によって実現することはまさしく「神の領域」であり、一個人の手に委ねるにはあまりに危険な装置であるという点もまた疑いないところであろう。
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この複雑な絡み合いを精密に計算、干渉すべき最短の事象を割り出す為には、無限大の出力があれば因果律すら無限に算出しうるラプラスデモンコンピューターは最適と言える。ただし後述するように、この装置によって実現することはまさしく「神の領域」であり、一個人の手に委ねるにはあまりに危険な装置であるという点もまた疑いないところであろう。
    
=== [[スーパーヒーロー作戦]] ===
 
=== [[スーパーヒーロー作戦]] ===
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しかしいくつか想定外の事態も生じる。途中イングラムが失踪(自我を持った副作用で記憶喪失になり、身元不明のままピースクラフトに引き取られていた)。またカッシュ博士は本来の性能に気付き、アルティメット細胞によって本来の性能を封印した。そのためユーゼスは半年後の完成に合わせて、新たな生体コア候補5人(ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛)によるアルティメットガンダム奪取作戦を実行した。因果のなせる業かイングラムもピースクラフトでパイロットになり、アルティメットガンダム破壊作戦に就いている。結果的にアルティメットガンダムは[[デビルガンダム]]へと変貌、地球に逃げ去り、プログラム通りに生体コアになるべきパイロット達を巻き込んで新西暦155年の時代へとタイムスリップした。
 
しかしいくつか想定外の事態も生じる。途中イングラムが失踪(自我を持った副作用で記憶喪失になり、身元不明のままピースクラフトに引き取られていた)。またカッシュ博士は本来の性能に気付き、アルティメット細胞によって本来の性能を封印した。そのためユーゼスは半年後の完成に合わせて、新たな生体コア候補5人(ヒイロ、デュオ、トロア、カトル、五飛)によるアルティメットガンダム奪取作戦を実行した。因果のなせる業かイングラムもピースクラフトでパイロットになり、アルティメットガンダム破壊作戦に就いている。結果的にアルティメットガンダムは[[デビルガンダム]]へと変貌、地球に逃げ去り、プログラム通りに生体コアになるべきパイロット達を巻き込んで新西暦155年の時代へとタイムスリップした。
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その後、デビルガンダムは紆余曲折を経て再びイングラム達を巻き込んで新西暦195年の時代に戻ってきた後、またまたイングラム達を巻き込んで新西暦155年の時代に飛んでしまう。やむを得ずユーゼスは危険を冒して過去へ飛び、ETFやフーマを使役してカラータイマーの奪取に成功する。
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その後、デビルガンダムは紆余曲折を経て再びイングラム達を巻き込んで新西暦195年の時代に戻ってきた後、またまたイングラム達を巻き込んで新西暦155年の時代に飛んでしまう。やむを得ずユーゼスは危険を冒して過去へ飛び、ETFやフーマを使役してカラータイマーの奪取に成功して力を複製する。
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そして同じく過去へ飛んでデビルガンダムを自らの目的に使おうとしていた東方不敗から回収して、CPSをDG細胞による封印から解き放つ。目的を果たした彼は新西暦195年の世界において、カラータイマーを組み込んだデビルガンダムをネオジャンパンのウルベに引き渡す。ウルベはユーゼスを出し抜こうと[[レイン・ミカムラ]]を生体コアにするが、それによりデビルガンダム内のCPSが100%の力を出せるようになり、ユーゼスは因果律を直接操作できる空間「ユーゼスの世界」を作り出した。
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そして同じく過去へ飛んでデビルガンダムを自らの目的に使おうとしていた東方不敗から回収して、CPSをDG細胞による封印から解き放つ。目的を果たした彼は新西暦195年の世界において、カラータイマーの力を組み込んだデビルガンダムをネオジャンパンのウルベに引き渡す。ウルベはユーゼスを出し抜こうと[[レイン・ミカムラ]]を生体コアにするが、それによりデビルガンダム内のCPSが100%の力を出せるようになり、ユーゼスは因果律を直接操作できる空間「ユーゼスの世界」を作り出した。
    
デビルガンダムはDG細胞を以ってしても修復が叶わぬほどに破壊されるが、ユーゼスは因果律操作でこともなくデビルガンダムを復元し融合、「超神形態ゼスト」へと進化を遂げた。
 
デビルガンダムはDG細胞を以ってしても修復が叶わぬほどに破壊されるが、ユーゼスは因果律操作でこともなくデビルガンダムを復元し融合、「超神形態ゼスト」へと進化を遂げた。
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因果律を完全に支配した状態のゼスト形態は生命の概念を超越した存在であり、如何なる攻撃によっても滅びることはない。しかし、ゼストの力の源たるカラータイマーが光の巨人たちの決死の一撃により無力化されたことにより、CPSによる因果律支配機能も無力化される。「神」に成り損ねたゼストは[[SRX]]と[[R-GUNパワード]]の「天上天下一撃必殺砲」により消滅。この世界自体が、別の出自で別の経緯によりCPSを作り上げたユーゼスが様々な平行世界を繋いで作った虚構の世界だったことが明らかとなり、ユーゼスの死にともなって世界を結び付けていた因果律が崩壊。それぞれの世界へと解き放たれた。
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因果律を完全に支配した状態のゼスト形態は生命の概念を超越した存在であり、如何なる攻撃によっても滅びることはない。しかし、ゼストの力の源たるカラータイマーの力が光の巨人たちの決死の一撃により中和されたことにより、CPSによる因果律支配機能も無力化される。「神」に成り損ねたゼストは[[SRX]]と[[R-GUNパワード]]の「天上天下一撃必殺砲」により消滅。この世界自体が、別の出自で別の経緯によりCPSを作り上げたユーゼスが様々な平行世界を繋いで作った虚構の世界だったことが明らかとなり、ユーゼスの死にともなって世界を結び付けていた因果律が崩壊。それぞれの世界へと解き放たれた。
    
なお完成のきっかけとなった、「ジュデッカのデータを齎したラオデキヤ」の正体については不明。有力な説としては「スーパーロボットスピリッツの黒幕である」という話がある。
 
なお完成のきっかけとなった、「ジュデッカのデータを齎したラオデキヤ」の正体については不明。有力な説としては「スーパーロボットスピリッツの黒幕である」という話がある。
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何気にこの作品のCPSはラプラスデモンコンピューターなしで完全な駆動を遂げており、ウルトラ兄弟の助力がなければユーゼスは本当に本懐を達成していた。また、これにより'''どこかの世界のユーゼスは全てを成功させた'''という事実が明らかとなっている。
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何気にこの作品のCPSはラプラスデモンコンピューターなしで完全な駆動を遂げており(ラ・ギアスの錬金術が存在せずとも、宇宙刑事シリーズやウルトラマンシリーズに由来する凄まじい科学力があったおかげと思われる)、ウルトラ兄弟の邪魔がなければユーゼスは本当に本懐を達成していた。また、'''どこかの世界のユーゼスは全てを成功させていた'''という事実が明らかとなっている(SHO以前から死の因果を抱えていたとすれば、全てとは言えず、世界の創り直しには成功したが、因果を解決できないままSHOユーゼスやその影響で確立されるユーゼスなどに問題を先送りしたという感じかもしれないが)。
    
=== [[スーパーロボット大戦α]] ===
 
=== [[スーパーロボット大戦α]] ===
この世界のユーゼスは装置を作り出して[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]を打倒すべく策謀を重ねている。この際にユーゼスが着目したのは「[[クロスゲート]]」である。クロスゲートはサイコドライバーを介して「[[無限力]]」を引きだすことにより、自在に時空間・次元の跳躍を可能とする構造物である。また、因果律の計算に最適な素材として[[サイバスター|魔装機神サイバスター]]の「ラプラスデモンタイプコンピュータ」に目を付け、その奪取を目論む。しかし装置は完全に完成することはなく、未完成(「限定的に」因果律操作を行使できる状態)のまま自身の搭乗機である「[[ジュデッカ]]」に搭載したが、力及ばず倒されてしまった。
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この世界のユーゼスも運命を変えるために世界を消滅させて新しい世界を創造する目的があったことが明らかになっている。
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ユーゼスは漂流していたイングラムを拾ったことでSHO世界の知識を手に入れて装置を作り出した。そして似たような目的を持つ[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]を打倒すべく策謀を重ねている。この際にユーゼスが着目したのは「[[クロスゲート]]」である。クロスゲートはサイコドライバーを介して「[[無限力]]」を引きだすことにより、自在に時空間・次元の跳躍を可能とする構造物である。また、因果律の計算に最適な素材として[[サイバスター|魔装機神サイバスター]]の「ラプラスデモンタイプコンピュータ」に目を付け、その奪取を目論む。しかし装置は完全に完成することはなく、未完成(「限定的に」因果律操作を行使できる状態)のまま自身の搭乗機である「[[ジュデッカ]]」に搭載したが、力及ばず倒されてしまった。
    
=== [[第2次スーパーロボット大戦OG]] ===
 
=== [[第2次スーパーロボット大戦OG]] ===
 
この世界のユーゼスは、自身に存在するクロスゲートやガンエデンの「[[虚憶]](前世の記憶)」に疑問を持ち、なぜ自分にそんなものがあるのか、自分とどういう関わりがあったのかを知ろうとしており、そのためにCPSの完成を目論んでいた。SHO、あるいはそれ以前から続く「因果の鎖」の呪縛から逃れる計画と同時進行でCPSの構築を進めており、そのための素体として[[ナシム・ガンエデン]]を、動力として南極のクロスゲートを狙っていた。ガンエデンにクロスゲートを搭載させる手段ついては当てがなかったが、エルデが暴走の果てに作り上げた[[AI1]]をズフィルード・クリスタルで復元することで確保。最終的に制御ユニットとして作り上げたイングを核にナシムを乗っ取って融合、それ自体がCPSの能力を備える[[アダマトロン]]へと変貌した。
 
この世界のユーゼスは、自身に存在するクロスゲートやガンエデンの「[[虚憶]](前世の記憶)」に疑問を持ち、なぜ自分にそんなものがあるのか、自分とどういう関わりがあったのかを知ろうとしており、そのためにCPSの完成を目論んでいた。SHO、あるいはそれ以前から続く「因果の鎖」の呪縛から逃れる計画と同時進行でCPSの構築を進めており、そのための素体として[[ナシム・ガンエデン]]を、動力として南極のクロスゲートを狙っていた。ガンエデンにクロスゲートを搭載させる手段ついては当てがなかったが、エルデが暴走の果てに作り上げた[[AI1]]をズフィルード・クリスタルで復元することで確保。最終的に制御ユニットとして作り上げたイングを核にナシムを乗っ取って融合、それ自体がCPSの能力を備える[[アダマトロン]]へと変貌した。
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だが、ユーゼスが完成の手がかりとした虚憶は不完全な欠片の集まりに過ぎず、肝心な部分が悉く抜け落ちていた。そのため、因果律計算に絶対不可欠なラプラスデモンコンピューターには興味を示さず、イングラムの死を看過するなど致命的な失敗が目立ち、その結果、操作できる因果律はαの時よりもさらに限定されたものとなってしまった。
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だが、ユーゼスが完成の手がかりとした虚憶は不完全な欠片の集まりに過ぎず、肝心な部分が悉く抜け落ちていた。そのため、因果律計算に有用な素材であるラプラスデモンコンピューターには興味を示さず(AI1も出典的には多元世界補完を担う域まで進化可能ではあるが)、イングラムの死を看過するなど致命的な失敗が目立ち、さらにイルイの干渉とリーの特攻でイングに脱出され、その結果、操作できる因果律はαの時よりもさらに限定されたものとなってしまった。
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こんな状態では本懐を遂げることなどできるはずもなく、結局またもや敗れ去る結末となった。
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こんな状態では本懐を遂げることなどできるはずもなく、さらにイルイの干渉とリーの特攻でイングに脱出され、結局またもや敗れ去る結末となった。
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これまでのCPSにはなかった「アカシア変動因子」が組み込まれており、ゼストのCPSに比べて完成度はともかく技術的ブレイクスルーはある。
    
== [[次元力]]との関連性 ==
 
== [[次元力]]との関連性 ==
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