差分

編集の要約なし
23行目: 23行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[傭兵]][[ムラタ]]の[[ガーリオン]]([[ガーリオン・カスタム]])のカスタマイズ機。[[リシュウ・トウゴウ]]が手がけた「シシオウブレード」の一つを奪取して、主武器として使う。
+
[[ガーリオン・カスタム]]の特殊カスタマイズ機の一機となる[[アーマードモジュール]]
   −
カスタマイズに関しては剣撃戦闘用に装甲を追加し、一気に間合いを詰める為に両肩にブースター等を増設。機体色はオレンジとブラックのツートンカラーを基調としている。またフェイス部分に「'''無明'''」とマーキングされている。
+
[[傭兵]]である[[ムラタ|ケンゾウ・ムラタ]]の愛機として、『[[インスペクター事件]]』~『[[封印戦争]]』に至るまでの様々な戦場で、「'''人機斬り'''」と称した殺戮を繰り広げていく。
   −
ムラタ個人の専用機として幾多の戦場を掻い潜ってきたが、[[封印戦争]]中においてムラタ共々、血塗られた獅子王刀は[[斬艦刀]]で切り捨てられた。
+
=== 機体概要 ===
 +
[[DC戦争]]』の時期より、[[ディバイン・クルセイダーズ]]の上級指揮官機として運用されていた[[ガーリオン]]の性能向上型であるガーリオン・カスタムだが、その中には[[エルザム・V・ブランシュタイン]]専用機である「[[ガーリオン・カスタム|RAM-006VT ガーリオン・カスタム"トロンベ"]]」の様に、並のパイロット以上の操縦技術を備えたパイロットの専用機として特殊カスタマイズされた機体も存在していた。「'''無明(むみょう)'''」という通称を持った本機もまた、[[特殊戦技教導隊]]の隊員候補に選ばれる程の人物であった傭兵ケンゾウ・ムラタの専用機として特殊カスタマイズされている。
   −
[[エクセレン・ブロウニング]]はその姿から、本機に「'''武者我亜里怨([[ガーリオン]])'''」なる渾名を命名している。これは、[[武者頑駄無]](ガンダム)のパロディーである。
+
本機は、制作者である[[リシュウ・トウゴウ]]の元から奪取した「[[シシオウブレード]]」を主武器として使う剣撃による近接戦闘を前提とした特殊カスタマイズが行われている。対峙する敵との距離を一気に詰めるべく、両肩にはブースター等を増設しており、これによって爆発的な加速力と機動力を獲得する事に成功。また、全身の装甲も追加され、両肩部には鎧兜の大袖を模した大型の追加装甲、腰の両サイドには鎧兜の草摺を模した追加装甲が備わっており、更には頭部のセンサーも丁髷を連想させる形状となっている等、その外見は宛ら戦国時代で活躍した鎧武者を彷彿とさせている。武装面に関しては、「シシオウブレード」の他、「マシンキャノン」や「バースト・レールガン」といった元々のガーリオン系統の武装も引き続き使用可能となっているが、「ソニックブレイカー」は使用不可能となっている。他にも、専用の武器として小太刀の様な形状をした「コールドメタル」も装備しており、これとシシオウブレードを合わせた二刀流の戦法である「無明・二刀人機斬」を必殺の戦法としている。一方、あまりにも尖ったカスタマイズが行われている結果、実質的にムラタの個人専用機となっており、彼意外に本機を扱う事は不可能となっている。機体色はオレンジとブラックのツートンカラーを基調としており、またフェイス部分にも「無明」とマーキングされている。
 +
 
 +
『インスペクター事件』の時期よりその存在が確認され、その後の『[[修羅の乱]]』だけでなくガーリオンの後継機である[[ガレリオン]]([[ケルベリオン]])が開発されて実戦配備された『[[封印戦争]]』の時期においても第一線で活躍し続けており、搭乗者であるムラタの操縦技量もあって、旧式化しつつある機体のカスタマイズ機としては驚異的な戦果を挙げる事になっている。一方、『封印戦争』の後半期には[[ガイアセイバーズ (OG)|ガイアセイバーズ]]の所属機となっている事実からも、組織と関わりの深いアーマードモジュールを開発した[[イスルギ重工]]にて、限界までのチューンナップが行われた可能性も高いと思われる。
 +
 
 +
なお、[[エクセレン・ブロウニング]]はその姿から、本機に「'''武者我亜里怨(むしゃ がありおん)'''」なる渾名を命名している。これは、[[武者頑駄無]](ガンダム)のパロディーである。
 +
 
 +
=== 劇中の様相 ===
 +
『インスペクター事件』の初期より、[[ノイエDC]]として[[地球連邦政府 (OG)|地球連邦政府]]への反抗活動を行っていた[[ロレンツォ・ディ・モンテニャッコ]]に雇われたムラタの搭乗機として活躍。[[キョウスケ・ナンブ]]率いる『[[ATXチーム]]』と交戦し、ムラタの圧倒的な技量もあって[[ブルックリン・ラックフィールド]]の搭乗する[[ヒュッケバインMk-II]]を返り討ちにしている。その後、救援に駆け付けた[[カイ・キタムラ]]、[[ライディース・F・ブランシュタイン]]、[[リョウト・ヒカワ]]、[[リオ・メイロン]]、[[ラトゥーニ・スゥボータ]]に加え、[[クスハ・ミズハ]]の搭乗していた[[グルンガスト弐式]]に乗り換えたブリットとも交戦。それでも互角に渡り合う性能を発揮しているが、最終的に不利となった事でロレンツォの搭乗する[[ヴァルシオン改・タイプCF]]と共に撤退した。その後は宇宙に上がり、[[タスク・シングウジ]]の搭乗する[[ジガンスクード]]を大破に追い込むという驚異的な戦闘力を発揮したが、改修された[[ジガンスクード・ドゥロ]]に搭乗したタスクとの再戦では撃破に失敗。迅速な対応で撤退し、旗艦ガリバルディに合流している。
 +
 
 +
『修羅の乱』の時期には、[[レーツェル・ファインシュメッカー]]率いる[[クロガネ隊]]と遭遇。そこでクロガネの機関部に大きな損傷を与えるが、ムラタと同じくリシュウに師事していた[[ゼンガー・ゾンボルト]]と対峙。自身がリシュウの元よりシシオウブレードを奪った事実もあって、彼の駆る[[ダイゼンガー]]と剣を交える形で因縁を持つ事になった。その後は、[[ミロンガ]]に搭乗する[[カイル・ビーン]]と共にテスラ・ライヒ研究所を襲撃。そこで、かつて師事していたリシュウと再会。彼が自ら搭乗する形で出撃して来た[[グルンガスト零式]]と交戦するも、最終的に決着はつかず撤退した。『[[バルトール事件]]』にて[[ヴィルヘルム・V・ユルゲン]]が完全に死亡した後は、[[リュウセイ・ダテ]]と[[マイ・コバヤシ]]の前に現れ、彼等の搭乗する[[R-1]]、[[ART-1]]の二機と交戦。圧倒的な技量の差で追いこむも、ラトゥーニの搭乗する[[ビルトラプター]]に阻まれ、その隙を突いたR-1、ART-1の[[合体攻撃]]である「天上天下念動連撃拳」による大打撃を受けてしまう。それでも搭乗者であるムラタは戦闘を続行するも、そこへ[[ハガネ]]、[[ヒリュウ改]]の戦力が駆け付け、状況的に完全に不利となった結果、逃亡した。
 +
 
 +
『[[ラ・ギアス事件]]』の時期には、ロレンツォが行方不明になった中でパイロットのムラタと共に異世界である『[[ラ・ギアス]]』へ召喚。そこでも傭兵として[[シュテドニアス連合]]に雇われたムラタと共に活躍し、新たに「[[鋼龍戦隊]]」と命名されたハガネ、ヒリュウ改の戦力や再会したゼンガーとも交戦している。事件終息後は地上世界へと戻り単独行動していたが、『封印戦争』の後半期を迎える中でムラタが[[アルテウル・シュタインベック]]率いるガイアセイバーズに雇われた結果、その部隊の一つである「ガンマ・セイバーズ」の隊長機として活躍する事になる。搭乗者のムラタとガンマ・セイバーズに所属するアルジャン・クラスの[[ブーステッド・チルドレン]]達のウマが合っていた事もあってか、多大な戦果を挙げる事になっているのだが、最終的には[[アイドネウス島|グランド・クリスマス]]を舞台とした鋼龍戦隊との決戦にて、ゼンガーのダイゼンガー、リシュウのグルンガスト零式との交戦の末に敗北。搭乗者のムラタと最後まで運命を共にする形で爆散し、血塗られた獅子王刀もまた[[斬艦刀]]で切り捨てられる事になった。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
53行目: 65行目:  
:本機の主力武器。
 
:本機の主力武器。
 
;無明・二刀人機斬
 
;無明・二刀人機斬
:シシオウブレードを右腕に、小太刀を左腕に持つ。そして急加速して小太刀で連突、蹴り飛ばした相手に突っ込んで斬り捨てる。反撃時に主に使用してくるので、寄らなければ問題ない。
+
:シシオウブレードを右腕に、小太刀の様な形状をしたコールドメタルナイフを左腕に持つ。そして急加速して小太刀で連突、蹴り飛ばした相手に突っ込んで斬り捨てる。反撃時に主に使用してくるので、寄らなければ問題ない。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
409

回編集