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エヴァンゲリオン(Evangelion)とは、『[[エヴァンゲリオンシリーズ]]』に登場する巨大人型ロボット。
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'''エヴァンゲリオン'''(Evangelion)とは、「[[エヴァンゲリオンシリーズ]]」に登場する巨大人型ロボット。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[NERV]]が作り上げた汎用人型決戦兵器。略して'''EVA(エヴァ)'''とも。
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[[NERV]]が長い期間と莫大な費用をかけ、ある計画の為に極秘裏に建造した"'''汎用人型決戦兵器'''"。公称及び劇中においても略して'''EVA(エヴァ)'''とも呼ばれている。
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パイロットの条件は「母親のいない14歳の子供」とされている。
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搭乗可能なパイロットの条件は「母親のいない14歳の子供」とされている。これは「脳内に存在するA10神経によって司られる、家族への愛情を含めた感情」がエヴァンゲリオンとのシンクロ率と強く関係するためである<ref>A10神経そのものは実在する器官だが、作品が放映されていた1995年頃より更に研究が進んだ2020年の医学的・生物学的には、更に別な働きをする事が判明している。</ref>。
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正確にはロボットでは無く、[[第1使徒アダム]]あるいは[[第2使徒リリス]]をコピーして作られた'''[[人造人間]]'''であり、装甲も実際は拘束具としての役割が大きい。無論、ロボットと異なり大ダメージを受けると出血する。非出撃時はゲージの液体の中に格納され浸かっている。
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エヴァそのものは正確には全てが機械で構成されたロボットでは無く、[[第1使徒アダム]]あるいは[[第2使徒リリス]]をコピーして作られた'''[[人造人間]]'''であり、外部特殊装甲も実際はその生身の力を抑え込む拘束具としての役割が大きい。生物である以上、無論、大ダメージを受けると出血する。非出撃時はケージの液体の中に格納され浸かっている。
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さらにエヴァの状態はパイロットであるチルドレンにもシンクロしており、エヴァにダメージが入ればチルドレンにもシンクロ率に応じたダメージが入る(シンクロ率が上がるほど機体のダメージがダイレクトに痛覚として伝わってしまう)といった問題点もある。
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さらにエヴァが外界から受けた状態(触覚及び、特に痛覚)はパイロットであるチルドレンにもシンクロしており、エヴァにダメージが入ればチルドレンにもフィードバックされ、パイロットのシンクロ率に応じたダメージが入る(シンクロ率が上がるほど、操作性は高まり、より強い力を発揮する事が可能だが、同時に機体のダメージがダイレクトに伝わってしまう)といった問題点もある。
    
名前の由来は、一般的に「'''Euangelion'''(福音)」であるとされるが、「'''Eve'''(イヴ)+'''Angel'''([[天使・悪魔|天使]])」だという説も存在する。イヴはアダムの助骨から作られた人間であり、天使は[[神]]に仕える兵隊である。[[第1使徒アダム]]の[[クローン]]が正式なエヴァンゲリオンと言われるなど、劇中の立ち位置を考えるとこの説も有力と言える。
 
名前の由来は、一般的に「'''Euangelion'''(福音)」であるとされるが、「'''Eve'''(イヴ)+'''Angel'''([[天使・悪魔|天使]])」だという説も存在する。イヴはアダムの助骨から作られた人間であり、天使は[[神]]に仕える兵隊である。[[第1使徒アダム]]の[[クローン]]が正式なエヴァンゲリオンと言われるなど、劇中の立ち位置を考えるとこの説も有力と言える。
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実は、'''エヴァンゲリオンのコアにはパイロットの母親の[[魂]]が組み込まれている'''<ref>TV版設定のみ。新劇場版設定では不明。</ref>。これは神の肉体(コピー)であるエヴァと人間であるパイロットの魂の間の格差を埋めるためのもの。経緯は不明だが、偶発的に[[碇ユイ]]の魂がコアに囚われることになった事件の後に明らかになった仕組みと考えられる。
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実は、'''エヴァンゲリオンのコアにはパイロットの母親の[[魂]]が組み込まれている'''<ref>TV版設定のみ。新劇場版設定では不明。</ref>。これは神の肉体(コピー)であるエヴァと人間であるパイロットの魂の間の格差を埋めるためのもの。経緯は不明だが、偶発的に[[碇ユイ]]の魂がコアに囚われることになった事件の後に明らかになった仕組みと考えられる。つまり、パイロットの条件である「母親がいない」という一文が意味するところは、「既に母親の魂がコアに組み込まれている」ということであり、その子供たちがパイロットとして選ばれることはある意味、既定路線だということでもある。なお、[[相田ケンスケ]]の父親はこのことを知っていた。
つまり、パイロットの条件である「母親がいない」という一文が意味するところは、「既に母親の魂がコアに組み込まれている」ということであり、その子供たちがパイロットとして選ばれることはある意味、既定路線だということでもある。なお、[[相田ケンスケ]]の父親はこのことを知っていた。
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どうやって[[鈴原トウジ]]らの母親の魂を入手したかはアニメでは一切語られないが、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では「[[ゼーレ]]の手によって事故や[[医療・病障害|病気]]を装って回収されたり、権力で無理矢理差し出させたりした」ということになっている。
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TV版にて[[エヴァ3号機]]に搭乗した[[鈴原トウジ]]らの母親の魂をどういった経緯で入手したかはアニメでは一切語られないが、ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では「[[ゼーレ]]の手によって事故や[[医療・病障害|病気]]を装って回収されたり、権力で無理矢理差し出させたりした」ということになっている。
    
== EVAに分類される機体 ==
 
== EVAに分類される機体 ==
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原作では機体の相互互換も可能だったが、スパロボでは各人の専用機扱いとされ、[[乗り換え]]システムの対象となったことは一度もない。
 
原作では機体の相互互換も可能だったが、スパロボでは各人の専用機扱いとされ、[[乗り換え]]システムの対象となったことは一度もない。
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なお、「正確にはロボットではない主役の生体ユニット」としては初めてスパロボに登場した機体群である(サイズを問わなければ「ロボットでないユニット」は[[第2次スーパーロボット大戦G]][[マスター・アジア]]が最初)。
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なお、「正確にはロボットではない主役の生体ユニット」としては初めてスパロボに登場した機体群である(サイズを問わなければ「ロボットでないユニット」は『[[第2次スーパーロボット大戦G]]』の[[マスター・アジア]]が最初)。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
:この2作のみクリティカルヒットを受けると、A.T.フィールドでダメージを無効化できたとしても、アンビリカルケーブルが自動で切断されてしまうので注意。
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この2作のみクリティカルヒットを受けると、A.T.フィールドでダメージを無効化できたとしても、アンビリカルケーブルが自動で切断されてしまうので注意。
 
;[[スーパーロボット大戦F]]
 
;[[スーパーロボット大戦F]]
 
:初登場作品。零号機、初号機、弐号機が登場。スポット参戦のあと仲間になる。飛び道具が貧弱、近接武器が豊富なのは2号機だけな上に命中精度が低いので、基本はA.T.フィールドを頼りにナイフで立ち向かうことになる。
 
:初登場作品。零号機、初号機、弐号機が登場。スポット参戦のあと仲間になる。飛び道具が貧弱、近接武器が豊富なのは2号機だけな上に命中精度が低いので、基本はA.T.フィールドを頼りにナイフで立ち向かうことになる。
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:新劇場版と[[エヴァンゲリオン ANIMA|ANIMA]]で参戦。マゴロク・E・ソード装備の初号機も登場している。
 
:新劇場版と[[エヴァンゲリオン ANIMA|ANIMA]]で参戦。マゴロク・E・ソード装備の初号機も登場している。
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
 
;[[スーパーロボット大戦DD]]
:新劇場版で参戦。配信当初はA.T.フィールドを所持してなかったが、Ver3.4の超改造実装と同時に初期装備として持つようになった。
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:新劇場版で参戦。配信当初はA.T.フィールドを所持していなかったが、Ver3.4の超改造実装と同時に初期装備として持つようになった。
    
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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*ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』(未参戦)にはEVA乙号機、EVA甲号機が登場している。
 
*ゲーム『新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ』(未参戦)にはEVA乙号機、EVA甲号機が登場している。
 
*新劇場版において、2号機以降の正規実用型EVAではパイロットの乗り換えによる、シンクロに関わるコアの影響があまり無いような描写がある([[真希波・マリ・イラストリアス]]が2号機を問題なく起動・運用している)。
 
*新劇場版において、2号機以降の正規実用型EVAではパイロットの乗り換えによる、シンクロに関わるコアの影響があまり無いような描写がある([[真希波・マリ・イラストリアス]]が2号機を問題なく起動・運用している)。
*スパロボにエヴァが参戦するにあたり、全長「可変」の設定が新たに付け加えられたというのは有名な話。というのもアニメ本編では作画をダイナミックに行うために「大体40mぐらい(TV版、新劇場版では80mぐらいになっている)」程度にしか決めていなかったのである。
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*原作では場面ごとに全長が変化している。スパロボに『エヴァ』が参戦するにあたり、全長が40から200メートル、重量が700から96000トンという「可変」の設定が明かされた<ref>『[[α]]』の[[ロボット大図鑑]]で初号機と零号機の解説文に記載されている。</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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