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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Ayato Kamina]]
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| 読み = かみな あやと
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン}}
| 声優 = {{声優|下野紘}}<br/>{{声優|宮本充}}(成年時代)
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| 声優 = {{声優|下野紘|SRW=Y}}<br/>{{声優 (登場作品別)|宮本充|ラーゼフォン (TV)}}(成年時代)
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|山田章博}}(原案)<br />{{キャラクターデザイン|菅野宏紀}}(アニメ版)
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
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}}
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
 
| 種族 = [[種族::地球人]]([[ムーリアン]])
 
| 種族 = [[種族::地球人]]([[ムーリアン]])
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 +
| 身長 = [[身長::166]]cm
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| 体重 = [[体重::50]]kg
 
| 年齢 = [[年齢::17]]歳
 
| 年齢 = [[年齢::17]]歳
 
| 所属 = {{所属 (人物)|TERRA}}
 
| 所属 = {{所属 (人物)|TERRA}}
 
| 趣味 = 絵画
 
| 趣味 = 絵画
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|山田章博}}(原案)<br />{{キャラクターデザイン|菅野宏紀}}
   
}}
 
}}
 
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'''神名綾人'''は『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』の[[主人公]]。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』の[[主人公]]。
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恵まれた家庭環境の中で育ったとは言い難い為、やや内向的な[[性格]]をしているものの、親しい間柄の人間には屈託なく笑顔を見せ、比較的ノリも良く面倒見の良い一面も覗かせる。反面、歳相応に感情の起伏が激しくトラブルも起こしがちだが、基本的に素直な性分の為、長く引き摺る事は無い(後述する六道家での生活で人格形成が成されて行った事も大きいが)。絵画が趣味で、[[美嶋玲香|とある少女]]をモチーフにした絵に並々ならぬ拘りを持つ。
 
恵まれた家庭環境の中で育ったとは言い難い為、やや内向的な[[性格]]をしているものの、親しい間柄の人間には屈託なく笑顔を見せ、比較的ノリも良く面倒見の良い一面も覗かせる。反面、歳相応に感情の起伏が激しくトラブルも起こしがちだが、基本的に素直な性分の為、長く引き摺る事は無い(後述する六道家での生活で人格形成が成されて行った事も大きいが)。絵画が趣味で、[[美嶋玲香|とある少女]]をモチーフにした絵に並々ならぬ拘りを持つ。
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=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
 
:原作が忠実に再現されている点は『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』とほぼ同じ。さらに今回は[[主人公]]である[[ケイジ・タチバナ|ケイジ]]との絡みも多く、『MX』に勝るとも劣らない重要度である。「[[鳥の人]]」(オリジン・ユニット)に因るゼロポイント・ブレイクによって、分岐が生じた無限の[[平行世界]]を逆に収束する事が、今作の[[ラーゼフォン]]との調律の役割となる。ラーゼフォンシステムはオリジン・ユニットの対存在と言え、そのオリジン・ユニットを操る[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]とは最終話にて凄まじい戦いを演じる事になる。ユキムラによってゼロポイント・ブレイクが引き起こされた事で全ての平行世界が滅び、綾人自身もユキムラによって殺されそうになるが、[[紫東遙|遙]]や[[バレンティナ・レアニカ|バレンティナ]]、そしてケイジの犠牲によって救われる。調律による全ての世界の修復後は、失われた二人の時間を取り戻すため、遙と共に新たなif世界へと旅立った模様。
 
:原作が忠実に再現されている点は『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』とほぼ同じ。さらに今回は[[主人公]]である[[ケイジ・タチバナ|ケイジ]]との絡みも多く、『MX』に勝るとも劣らない重要度である。「[[鳥の人]]」(オリジン・ユニット)に因るゼロポイント・ブレイクによって、分岐が生じた無限の[[平行世界]]を逆に収束する事が、今作の[[ラーゼフォン]]との調律の役割となる。ラーゼフォンシステムはオリジン・ユニットの対存在と言え、そのオリジン・ユニットを操る[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]とは最終話にて凄まじい戦いを演じる事になる。ユキムラによってゼロポイント・ブレイクが引き起こされた事で全ての平行世界が滅び、綾人自身もユキムラによって殺されそうになるが、[[紫東遙|遙]]や[[バレンティナ・レアニカ|バレンティナ]]、そしてケイジの犠牲によって救われる。調律による全ての世界の修復後は、失われた二人の時間を取り戻すため、遙と共に新たなif世界へと旅立った模様。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦MX]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}({{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX PORTABLE|MX PORTABLE}})
:初参戦作品で、担当声優の下野紘氏もスパロボ初参加。物語の中核を担う。原作の流れがほぼ網羅され、似た世界観の『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』や、同じく「ムー」に関わる『[[勇者ライディーン]]』とのクロスオーバーがある。恐るべき密度で繰り広げられ、幾多に組み上げられた混沌を文字通り『調律』していく。最終的にはMXに登場するあらゆる無限エネルギーを一つに纏め上げ、調律を行おうとする。なお、最終話では離脱しているため使用できないが、代わりに「真聖綾人」名義で、最強ユニットの一角である[[真聖ラーゼフォン]]を引っさげてスポット参戦してくれる。最終決戦後は世界を不協和音から守るべく、時と時の狭間に留まり「観測者」として生きる事を伝え、遙や[[マグネイト・テン]]の面々に別れを告げる。
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:初登場作品。担当声優の下野紘氏もスパロボ初参加。
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:物語の中核を担う。原作の流れがほぼ網羅され、似た世界観の『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』や、同じく「ムー」に関わる『[[勇者ライディーン]]』とのクロスオーバーがある。恐るべき密度で繰り広げられ、幾多に組み上げられた混沌を文字通り『調律』していく。最終的にはMXに登場するあらゆる無限エネルギーを一つに纏め上げ、調律を行おうとする。なお、最終話では離脱しているため使用できないが、代わりに「真聖綾人」名義で、最強ユニットの一角である[[真聖ラーゼフォン]]を引っさげてスポット参戦してくれる。最終決戦後は世界を不協和音から守るべく、時と時の狭間に留まり「観測者」として生きる事を伝え、遙や[[マグネイト・テン]]の面々に別れを告げる。
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== パイロットステータス設定の傾向 ==
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== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
スーパー系キャラとしては[[回避]]率が高めで、[[格闘]]&[[射撃]]値も殆ど差が無く、バランス良く設定されている。反面、[[防御]]値は[[MS]]パイロット並みに心許なく、[[シールド防御]]技能が有るとは言え、被弾時には予想以上のダメージを被る事も。また、気力系の精神コマンドやスキルを持たないため、その辺りのフォローも必須。
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スーパー系キャラとしては[[回避]]率が高めで、[[格闘 (能力)|格闘]]&[[射撃 (能力)|射撃]]値も殆ど差が無く、バランス良く設定されている。反面、[[防御]]値は[[MS]]パイロット並みに心許なく、[[シールド防御]]技能が有るとは言え、被弾時には予想以上のダメージを被る事も。また、気力系の精神コマンドやスキルを持たないため、その辺りのフォローも必須。
    
ちなみに、真聖綾人名義でも全く同じ能力で、性格も「普通」のまま。
 
ちなみに、真聖綾人名義でも全く同じ能力で、性格も「普通」のまま。
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本作は人間関係の設定が時の悪戯により非常に複雑怪奇となってしまい、放映当初は多数の視聴者が混乱に陥った。その中でも綾人はそれら全ての人間関係の中枢に位置する人物なので、原作を視聴する際には、予備知識として彼周辺の人間関係を把握した上で鑑賞する事をお勧めしたい。
 
本作は人間関係の設定が時の悪戯により非常に複雑怪奇となってしまい、放映当初は多数の視聴者が混乱に陥った。その中でも綾人はそれら全ての人間関係の中枢に位置する人物なので、原作を視聴する際には、予備知識として彼周辺の人間関係を把握した上で鑑賞する事をお勧めしたい。
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尚、映画版『多元変奏曲』では、あまりに複雑化した人間関係を'''一部なかった事にする'''という英断で、かなり分かり易い形に再編成されている。
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尚、[[映画|映画版]]『多元変奏曲』では、あまりに複雑化した人間関係を'''一部なかった事にする'''という英断で、かなり分かり易い形に再編成されている。
    
;[[紫東遙]]
 
;[[紫東遙]]
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;[[ひびき洸]]
 
;[[ひびき洸]]
 
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』でも『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』でも世界を終局から救う為に、共に「歌」を歌う。彼とシンジは、綾人と共に世界の趨勢を握る運命を辿る。
 
:『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』でも『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』でも世界を終局から救う為に、共に「歌」を歌う。彼とシンジは、綾人と共に世界の趨勢を握る運命を辿る。
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:なお、キャラデザや声のせいで勘違いしやすいが、綾人の方が歳上である。そのため洸からは「綾人さん」と呼ばれる。
 
;[[秋津マサト]]
 
;[[秋津マサト]]
 
:『MX』ではシンジと同じく境遇が近い事もあってか仲良くなる。
 
:『MX』ではシンジと同じく境遇が近い事もあってか仲良くなる。
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:『MX』では色々と境遇が近いこともあってか仲良くなる。終盤では彼と共に世界の行く末が委ねられることに。
 
:『MX』では色々と境遇が近いこともあってか仲良くなる。終盤では彼と共に世界の行く末が委ねられることに。
 
;[[鈴原トウジ]]
 
;[[鈴原トウジ]]
:『MX』では[[ダミープラグ]]操縦に切り替わった[[EVA初号機]]の攻撃から、彼を庇った。
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:『MX』では[[ダミープラグ]]操縦に切り替わった[[EVA初号機]]の攻撃から、彼を庇い救出に貢献する事になる。
 
;[[渚カヲル]]
 
;[[渚カヲル]]
 
:『MX』では綾人の辿るべき運命や役割を示唆している。第3次αでの彼の言葉から、綾人が世界を調律した瞬間にも立ち会った事がある事がわかる。
 
:『MX』では綾人の辿るべき運命や役割を示唆している。第3次αでの彼の言葉から、綾人が世界を調律した瞬間にも立ち会った事がある事がわかる。
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:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では浩子の死の直後、[[バーベム財団]]に連れ去られそうになった所を彼に救出された。
 
:『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』では浩子の死の直後、[[バーベム財団]]に連れ去られそうになった所を彼に救出された。
 
;[[シーラ・ラパーナ]]
 
;[[シーラ・ラパーナ]]
:『SC2』最終話にて、ユキムラによって放たれた破滅の波導の第一射から[[Aフォース]]を守ろうとした際、彼女から[[オーラ力]]を与えられるが…。
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:『SC2』最終話にて、ユキムラによって放たれた破滅の波導の第一射から[[Aフォース]]を守ろうとした際、彼女から[[オーラ力]]を与えられる。
    
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
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;「それと…レが4回ですか?」
 
;「それと…レが4回ですか?」
 
:同上。ミサトとのやり取りで発した台詞。「お出かけですか」「ホウキが必要」という掛け合いに対して発した衝撃の台詞。アスカや恵はサッパリ意図が解らなかった模様だが、ミサトと同年代である綾人はこのネタを知っていたようだ。
 
:同上。ミサトとのやり取りで発した台詞。「お出かけですか」「ホウキが必要」という掛け合いに対して発した衝撃の台詞。アスカや恵はサッパリ意図が解らなかった模様だが、ミサトと同年代である綾人はこのネタを知っていたようだ。
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;「いきなり連れてこられて、ロボットに乗って戦えって言われてもすぐに納得できるもんじゃないだろ?」
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:同上。美久と恵が買い物に行っている間、マサトと2人になった際に彼の境遇を自分と重ねた台詞。大変説得力がある台詞であり、部隊の仲間には同じような経緯で戦う人間は意外といるとマサトに諭しておりこれがきっかけでマサトとも打ち解けている。
 
;「だって君には居場所が…帰るべき場所があるから…」
 
;「だって君には居場所が…帰るべき場所があるから…」
 
:『MX』第29話「冥王、暁に出撃す」or『PORTABLE』第30話「ゼオライマー、暁に出撃す」より。[[鉄甲龍]]との決着をつけ、己のアイデンティティを確立して戻ってきたマサトへ、[[マグネイト・テン]]こそが彼の居場所である事を告げる。
 
:『MX』第29話「冥王、暁に出撃す」or『PORTABLE』第30話「ゼオライマー、暁に出撃す」より。[[鉄甲龍]]との決着をつけ、己のアイデンティティを確立して戻ってきたマサトへ、[[マグネイト・テン]]こそが彼の居場所である事を告げる。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*声優の下野紘氏はこの役でアニメデビューしたが、当時は演技力がまだ未熟だったため(ラーゼフォンの収録の一週間前に初めてマイクレッスンを受けたという)出渕監督から「最初は叫び声しかできなかった」などと言われ、劇場版製作前に「時間が経って下手になっていたら(下野氏を)降ろす」つもりだったらしい。
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*神名綾人は、演者である下野紘氏の[[声優]]デビューキャラである。しかも、当時『ラーゼフォン』のオーディションで落選したら、声優を辞めようと考えていた中でのデビューだったという。
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**声優デビュー当時の下野氏は、アフレコ技術が全くなかった(『ラーゼフォン』の収録の一週間前に初めてマイクレッスンを受けた状況だった)故に、出渕裕監督から「最初は叫び声しかできなかった」などと評されていた。また、出渕監督は劇場版製作前、「時間が経って下手になっていたら(下野氏を)降ろす」つもりだったらしい。
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**後年、下野紘氏はNHK BSプレミアムのTV番組『アニソン!プレミアム!』(2019年10月13日および2020年5月24日放送分)において、'''「収録当時は大変だったけど、『[[ラーゼフォン (TV)|ラーゼフォン]]』の神名綾人役があったからこそ、今の自分がいる」'''という趣旨の発言をしており、作品および役に対する深い思い入れを語っている。
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{{DEFAULTSORT:かみな あやと}}
 
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[[category:登場人物か行]]
 
[[category:登場人物か行]]
 
[[category:ラーゼフォン]]
 
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