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122 バイト追加 、 2024年5月22日 (水)
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=== 家族 ===
 
=== 家族 ===
 
;尾瀬カオリ
 
;尾瀬カオリ
:実の姉。既に余命幾ばくもなかった彼女からの求愛を受けて、肉体関係にまで至った。しかし、父親によって引き離されたカオリは、無理やり嫁がされた後、イクミ以外の男と結ばれる事に耐えられず自ら命を絶つ。そのトラウマと姉の死に向き合えないことからイクミは「人の死」というものに対して過敏になっていった。
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:実の姉。最初は普通に仲の良い姉弟だったが身体の弱さで余命幾ばくもなかった彼女からの求愛を受けて、兄妹以上の関係となる。それが元でカオリは無理やり嫁がされるもイクミ以外の男と結ばれる事に耐えられず、自ら命を絶つ。そのトラウマと姉の死に向き合えないことからイクミは「人の死」というものに対して過敏になっていった。
:バラの花が好きであったことから、リヴァイアス事件後のイクミは、昴治に謝罪を込めて姉が好きだったバラの花を贈っている。
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:[[花|バラ]]の花が好きであったことから、リヴァイアス事件後のイクミは昴治に謝罪を込めて姉が好きだったバラの花を贈っている。
 
;父
 
;父
:イクミとカオリの関係を知り、カオリを無理やり嫁がせるが、その事がカオリの自殺を招いてしまう。これによってイクミの怒りを買い、絶縁状態となる。
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:イクミとカオリの関係を知り、カオリを無理やり嫁がせるが結果的にカオリの自殺を招き、イクミの怒りを買い、絶縁状態となる。
    
=== 相葉兄弟 ===
 
=== 相葉兄弟 ===
 
;[[相葉昴治]]
 
;[[相葉昴治]]
:リーベ・デルタ時代からのルームメイト。互いに良き友人であったが、リヴァイアスの状況の悪化や乗組員達への人権に関する考えから次第にすれ違い、対立するようになる。独裁者になった後は、あくまでも自分の信じる考えを変えようとしなかった彼の存在自体に激しい憎悪さえ覚えるようになり、必死に訴える昴治に逆上して彼から奪ったニードルガンで瀕死の重傷を負わせ、半死半生ながら投降を訴えに来た際には、自分の心を守るために殺そうとした。事件後、リヴァイアスへの再乗艦の際に再会し、和解を果たす。
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:リーベ・デルタ時代からのルームメイト。互いに良き友人であったがリヴァイアスの状況の悪化や乗組員への人権に関する考えから次第にすれ違い、対立するようになる。独裁者になった後はあくまでも自分の信じる考えを変えようとしなかった彼の存在自体に激しい憎悪さえ覚えるようになり、必死に訴える昴治に逆上して彼から奪ったニードルガンで瀕死の重傷を負わせ、半死半生ながら投降を訴えに来た際には、自分の心を守るために殺そうとした。事件後、リヴァイアスへの再乗艦の際に再会し、和解を果たす。
 
;[[相葉祐希]]
 
;[[相葉祐希]]
:V.G.のパイロット仲間。協調性のない祐希に最初は呆れていたが、後に実力を認めるようになる。自身が独裁政権に乗り出した際、真っ先に協力に名乗り出て、以降は共に自分達の力にモノを言わせる形で暴走していくが、昴治を殺そうとした結果、決別される。
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:V.G.のパイロット仲間。協調性のない祐希に最初は呆れていたが後に実力を認めるようになる。しかし、昴治を殺そうとしたために決別される。
    
=== あおいグループ ===
 
=== あおいグループ ===
 
;[[和泉こずえ]]
 
;[[和泉こずえ]]
:恋人だがトラウマのせいで中途半端な接し方になってしまった結果、彼女を増長させ、集団暴行事件に繋がってしまう。
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:恋人だがトラウマのせいで中途半端な接し方になってしまった結果、こずえの集団暴行事件に繋がってしまう。以降は自身の士官部屋に匿っていた彼女にカオリの面影を重ね、依存するようになったことでそれを見抜いていた彼女からいいように利用されてしまうことになり、独裁にまで乗り出してしまうが最終的には破局。その際、自らが本当に愛していた女性が実姉・カオリであったことを明かしており、こずえにカオリの代用品でしかなかったことを痛感させることになる。
:事件後、自身の士官部屋に匿っていた彼女にカオリの面影を見て依存するようになった事で、それを見抜いていた彼女からいいように利用されてしまう事になり、独裁にまで乗り出してしまうが、最終的には破局。その際、自らが本当に愛していた女性が実姉・カオリであったことを明かしており、こずえにカオリの代用品でしかなかったことを痛感させることになる。
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:事件後、こずえに会うために彼女の実家に足を運ぶが拒絶され会うことは叶わなかった。最後の望みを懸けて、リヴァイアスに再乗艦し、再会を果たす。
:事件後、こずえに会うために彼女の実家に足を運ぶが拒絶され会うことは叶わなかった。最後の望みを懸けてリヴァイアスに再乗艦し、再会を果たす。
   
;[[蓬仙あおい]]
 
;[[蓬仙あおい]]
 
:昴治からあおいが襲われたことを知らされた際、こずえ以外は眼中になくなってきていることを無自覚に吐露してしまう。あおいも昴治殺害未遂の件からイクミに不信感を抱くようになったことがドラマCD3で語られた。
 
:昴治からあおいが襲われたことを知らされた際、こずえ以外は眼中になくなってきていることを無自覚に吐露してしまう。あおいも昴治殺害未遂の件からイクミに不信感を抱くようになったことがドラマCD3で語られた。
 
;[[ファイナ・S・篠崎]]
 
;[[ファイナ・S・篠崎]]
:リーベ・デルタ脱出時に昴治と2人で救出。イクミ政権においては彼女の[[宗教|信仰する教え]]に因んで、「軍神」として祀り上げられる。
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:リーベ・デルタ脱出時に昴治と2人で救出。イクミ政権においては彼女の[[宗教|信仰する教え]]に因んで「軍神」として祀り上げられる。
 
;市川レイコ
 
;市川レイコ
:仲は良く、彼女にもポイントフリーを使わせていたが、暴行されようとしているこずえを見捨ててしまった彼女を頭に血が上っていたとはいえ、自分が散々こずえを甘やかしていたのを棚上げする形で一方的に責め立てて追放してしまう。その後も彼女からはひたすら恐怖の対象と見なされ、再乗艦直前にイクミの姿を見たことで再乗艦を諦めさせる程のトラウマを刻んでしまっている。
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:仲は良く、彼女にもポイントフリーを使わせていたがこずえを見捨ててしまった彼女を頭に血が上っていたとはいえ、自分が散々こずえを甘やかしていたのを棚上げする形で一方的に責め立てて追放してしまう。その後も彼女からはひたすら恐怖の対象と見なされ、再乗艦直前にイクミの姿を見たことで再乗艦を諦めさせる程のトラウマを刻んでしまっている。
    
=== チームメイト ===
 
=== チームメイト ===
 
;ニックス・チャイプラパット
 
;ニックス・チャイプラパット
:リヴァイアス内で同じグループに所属。リーベ・デルタの時からの知り合いで「生意気なガキだけど操縦はピカイチ」とのこと。イクミ政権においては、少し寝坊しただけで丸一日独房に閉じ込めるなど厳しい罰則を与えている。ランク制以降、ニックスからは嫌悪を向けられるようになり、ニックスはEランクの隔離もイクミの指示だと信じて疑わなかった。
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:リヴァイアス内で同じグループに所属。リーベ・デルタの時からの知り合いで「生意気なガキだけど操縦はピカイチ」とのこと。イクミ政権においては少し寝坊しただけで丸一日独房に閉じ込めるなど厳しい罰則を与えている。ランク制以降、ニックスからは嫌悪を向けられるようになり、ニックスはEランクの隔離もイクミの指示だと信じて疑わなかった。
 
;雅明弘
 
;雅明弘
:リヴァイアス内で同じグループに所属。ニックスと違って我侭な振る舞いをせず、役割もこなすためか、独裁政権後も変わらぬポジションに置いている。
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:リヴァイアス内で同じグループに所属。ニックスと違って、我侭な振る舞いをせず、役割もこなしているので独裁政権後も変わらぬポジションに置いているがブライアンへの発砲が元で明弘からも実質的に決別される。
:小説版では、彼とニックスのコンビに幼い頃の自身と姉を重ねていた。
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:小説版では彼とニックスのコンビに幼い頃の自身と姉を重ねている描写もある。
    
=== ツヴァイ ===
 
=== ツヴァイ ===
 
;[[ルクスン・北条]]
 
;[[ルクスン・北条]]
:リーベ・デルタを圧潰させた工作員を見捨てた彼に掴みかかっている。もっとも、これ以上の犠牲者を出さない為に、事件の直接の原因である工作員たちを危険を押してまで助けに向かう義理などないと判断するのも当然で、イクミやツヴァイによる彼に対する追及は理不尽なものであった。
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:リーベ・デルタを圧潰させた工作員を見捨てた彼に掴みかかっている。もっともこれ以上の犠牲者を出さないために事件の直接の原因である工作員たちを危険を押してまで助けに向かう義理などないと判断するのも当然で、イクミやツヴァイによる彼に対する追及は理不尽なものであった。
 
;シュタイン・ヘイガー
 
;シュタイン・ヘイガー
:独裁体制に好意的な彼を参謀役として迎え入れる。しかし、リヴァイアスの乗組員達のランク分けなどを全て彼一人に任せるという無責任に等しい判断の結果、次第に増長していった彼から隠れ蓑にする形で利用され、Eランクの隔離やゲシュペンスト戦での乗組員大半の置き去りに繋がる。
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:独裁体制に好意的な彼を参謀役として迎え入れる。しかし、リヴァイアス乗組員のランク分けをヘイガー1人に任せるという無責任に等しい判断をしたために彼の増長を招き、Eランクの隔離やゲシュペンスト戦での乗組員大半の置き去りに繋がる。
 
;[[ユイリィ・バハナ]]
 
;[[ユイリィ・バハナ]]
:クーデターを起こした際に彼女に説得されるが、「あんたの好きなブルーと同じことをしているだけ」と突っぱねる。その後、ランク別の部屋割りの件から完全に決別。
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:クーデターを起こした際に彼女に説得されるが「あんたの好きなブルーと同じことをしているだけ」と突っぱねる。その後、ランク別の部屋割りの件から完全に決別。
 
;ブライアン・ブラブ・ジュニア
 
;ブライアン・ブラブ・ジュニア
:ゲシュペンスト戦でV.G.を失った後、これまでの横暴なやり方もあって彼の怒りを買うが、一度昴治を撃ったからか最早躊躇いも見せずニードルガンで膝を撃って黙らせた。なお、昴治と違って後遺症は残らなかった様子。
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:ゲシュペンスト戦でアインヴァルトを失った直後、仲間割れを始めたメンバーを戒めるためにニードルガンを手にした際、それでも楯突いてきたブライアンの膝を撃つことで脅しではないことを証明した。
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:なお、ブライアンはチック・クラードとカラボナ・ギニーによる応急処置が早かったことや直後に救助されたことが功を成して、昴治のように後遺症は残らなかった。
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;グラン・マクダニエル
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:裏切りで失脚した彼に代わって、VGチームのリーダーを務める。しかし、後にイクミも裏切り行為を行うことに。
    
=== チーム・ブルー ===
 
=== チーム・ブルー ===
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;「来るなっ!まだ敵は残ってる、俺は皆を守るっ、こずえを守らなきゃいけないんだ!こいつがいると無駄な混乱を招くだけだっ!」
 
;「来るなっ!まだ敵は残ってる、俺は皆を守るっ、こずえを守らなきゃいけないんだ!こいつがいると無駄な混乱を招くだけだっ!」
 
: 「皆を守る」が都合のいい大義名分になっていることに気づかず、自分の過ちも、ヘイガーやファイナ、こずえに利用されていたことの責任さえも押し付ける形で、自分と向き合うことを止めない相葉昂治を「最大の敵」として殺そうとする。そんなイクミとは逆に、本当の意味で覚悟を決めた昴治は、自分の命をイクミに委ねる。
 
: 「皆を守る」が都合のいい大義名分になっていることに気づかず、自分の過ちも、ヘイガーやファイナ、こずえに利用されていたことの責任さえも押し付ける形で、自分と向き合うことを止めない相葉昂治を「最大の敵」として殺そうとする。そんなイクミとは逆に、本当の意味で覚悟を決めた昴治は、自分の命をイクミに委ねる。
;「俺…俺…姉さん自殺しちゃって、愛し合ってたのに、駄目だって。だから…今度はちゃんと守るって…だから、だからっ」
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;「俺…俺…姉さん自殺しちゃって、愛し合ってたのに駄目だって。だから…今度はちゃんと守るって…だから、だからっ」
: 2度目の昴治殺害を祐希に阻まれ、3度目の昴治殺害の際、ゲシュペンストが救助に転じて、こずえからも説得されたことで独裁体制に終止符が打たれる。全てのものに押し潰されたイクミは許しを乞うかのように自身の過去を口にするが、そんなイクミをこずえは拒絶。その代わりに昴治が父親のように抱きしめて介抱する。
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: 2度目の昴治殺害を祐希に阻まれ、3度目の昴治殺害の際、ゲシュペンストが救助に転じて、こずえからも説得されたことで独裁体制に終止符が打たれる。全てのものに押し潰されたイクミは許しを乞うかのように自身の過去を口にするがそんなイクミをこずえは拒絶。その代わりに昴治が父親のように抱きしめて介抱する。
: ようやく、自分が独裁や殺人をしてでも守りたかったのは、こずえでもリヴァイアス乗組員でもなく、「姉・カオリが自殺したことで傷を負った自分自身」であったことに気づいた様子だが、そこに至るまでに犯した過ちは小さなものではなかった。
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: ようやく、自分が独裁や殺人をしてでも守りたかったのは誰かではなく「姉・カオリが自殺したことで傷を負った自分自身」であったことに気づいた様子だがそこに至るまでに犯した過ちは小さなものではなかった。
 
; 「悪かったよ…」
 
; 「悪かったよ…」
: sere26(第26話・最終回)より。こずえとの再会に最後の望みを懸けて、リヴァイアスに再乗艦したイクミは成長した昴治と和解し、自身も立ち直り始めるが、昴治と共にケンカを仲裁した後、昴治からリヴァイアスでの独裁を冗談とはいえ蒸し返される。それに対し、イクミは上記の台詞で返答するが、過去は消えないことを改めて知ったイクミがリヴァイアス内でやり直していけるかは、本人の心がけ次第であろう。
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: sere26(第26話・最終回)より。こずえとの再会に最後の望みを懸けて、リヴァイアスに再乗艦したイクミは成長した昴治と和解し、自身も立ち直り始めるが昴治と共にケンカを仲裁した後、昴治からリヴァイアスでの独裁を冗談とはいえ蒸し返される。それに対し、イクミは上記の台詞で返答するが過去は消えないことを改めて知ったイクミがリヴァイアスでやり直していけるかは本人の心がけ次第であろう。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*イクミが行った「秩序をもたらすために、暴力を暴力で制する」ことは、本作のメインライター・黒田洋介が後に手掛けた『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[ソレスタルビーイング]]の武力介入に酷似している。ただし、ソレスタルビーイングは自分たちが裁かれることを承知のうえで行っていたので、イクミのそれとは似て非なるものでもある。
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*イクミが行った「秩序をもたらすために暴力を暴力で制する」は本作のメインライター・黒田洋介が後に手掛けた『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[ソレスタルビーイング]]の武力介入に酷似している。ただし、ソレスタルビーイングは自分たちが裁かれることを承知のうえで行っていたのでイクミのそれとは似て非なるものでもある。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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