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一年戦争の頃の目的は、父親を謀殺したザビ家に対する復讐である。その為に彼らの支配するジオン公国軍に潜り込み[[ガルマ・ザビ]]謀殺に成功するのだが、終盤には「ザビ家打倒なぞついでのことだ」と実妹の[[セイラ・マス]]の前で言い放っていた。それだけ戦争で能力を開花させたニュータイプ、[[アムロ・レイ]]を危険視していたのである。
 
一年戦争の頃の目的は、父親を謀殺したザビ家に対する復讐である。その為に彼らの支配するジオン公国軍に潜り込み[[ガルマ・ザビ]]謀殺に成功するのだが、終盤には「ザビ家打倒なぞついでのことだ」と実妹の[[セイラ・マス]]の前で言い放っていた。それだけ戦争で能力を開花させたニュータイプ、[[アムロ・レイ]]を危険視していたのである。
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シャアの反乱においての目的は、アクシズ落としにより地球に執着しているアースノイドを強制的に宇宙へ上げてニュータイプにし、人類発祥の地である地球をただの星と見做して無関心になっていたスペースノイドを地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭ける事であった。この部分は『ハイ・ストリーマー』で詳しく解説されており、地球を独占する地球連邦政府に対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーターの難民から強い信頼を得ているシャアが、自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていた。しかし、自分の味方であるネオ・ジオン派の人間は「結局は自らのカリスマを利用して、権力に執着するだけの俗物でしかない」という事実も把握していた為、右腕である[[ナナイ・ミゲル]]の前でしか遂に本心を明かすことはなかった。この心情は映画でも'''「私は世直しなど考えてない」'''の一言で出てきており、『純粋にモビルスーツのパイロットとして、アムロと互角に戦って勝ちたい』という思いも燻らせていながらも、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。普段こそ理性一辺等で冷静沈着を装っているが、シャア・アズナブルのもう一つの顔は、長き間戦いに身を投じていたモビルスーツパイロットとしての「戦士」であったのも事実だ。『逆襲のシャア』の、ロンデニオン・コロニー内での邂逅では'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''という台詞が噴出するが、これも組織の御旗になってしまったが故の本音である。
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シャアの反乱においての目的は、アクシズ落としにより地球に執着しているアースノイドを強制的に宇宙へ上げてニュータイプにし、人類発祥の地である地球をただの星と見做して無関心になっていたスペースノイドを地球の大切さを思い出させる事で、地球の再生と人類の革新を、アースノイドやスペースノイドを問わない宇宙へと上がった全ての人類に賭ける事であった。この部分は『ハイ・ストリーマー』で詳しく解説されており、地球を独占する地球連邦政府に対して強い不満を抱いているスウィート・ウォーターの難民から強い信頼を得ているシャアが、自分達のことしか考えていない地球連邦政府の高官達の傲慢を許せずに粛清する必要を感じていた。しかし、自分の味方であるネオ・ジオン派の人間は「結局は自らのカリスマを利用して、権力に執着するだけの俗物でしかない」という事実も把握していた為、右腕である[[ナナイ・ミゲル]]の前でしか遂に本心を明かすことはなかった。この心情は[[映画]]でも'''「私は世直しなど考えてない」'''の一言で出てきており、『純粋にモビルスーツのパイロットとして、アムロと互角に戦って勝ちたい』という思いも燻らせていながらも、アクシズ落としという所業は、自身の「理想」と「実利」を同時に叶える、シャア・アズナブルの人生の総決算でもあったのだった。普段こそ理性一辺等で冷静沈着を装っているが、シャア・アズナブルのもう一つの顔は、長き間戦いに身を投じていたモビルスーツパイロットとしての「戦士」であったのも事実だ。『逆襲のシャア』の、ロンデニオン・コロニー内での邂逅では'''「私はお前と違ってパイロットだけをやっている訳にはいかん!」'''という台詞が噴出するが、これも組織の御旗になってしまったが故の本音である。
    
==== 生い立ち ====
 
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