差分

編集の要約なし
1行目: 1行目:  
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Euzeth Gozzo]]
   
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
 
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーヒーロー作戦}}
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーヒーロー作戦}}
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
*{{登場作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
| 声優 = {{声優 (登場作品別)|大友龍三郎|スーパーロボット大戦α|SRW=Y}}([[スーパーロボット大戦α|α]])<br />{{声優 (登場作品別)|乃村健次|スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ,第2次スーパーロボット大戦OG|SRW=Y}}(OGシリーズ)
 
| 声優 = {{声優 (登場作品別)|大友龍三郎|スーパーロボット大戦α|SRW=Y}}([[スーパーロボット大戦α|α]])<br />{{声優 (登場作品別)|乃村健次|スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ,第2次スーパーロボット大戦OG|SRW=Y}}(OGシリーズ)
 +
| 初登場作品 = [[スーパーヒーロー作戦]]
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br />[[ラストボス]]
 
| SRWでの分類 = [[パイロット]]<br />[[ラストボス]]
 
}}
 
}}
18行目: 19行目:  
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール<br />(SRW)
 
| タイトル = プロフィール<br />(SRW)
 +
| 別名 = ウーゼス・ガッツォ
 
| 偽名 = [[アルテウル・シュタインベック]]
 
| 偽名 = [[アルテウル・シュタインベック]]
 
| 種族 = [[種族::バルマー星人]]
 
| 種族 = [[種族::バルマー星人]]
23行目: 25行目:  
| 出身 = バルマー星
 
| 出身 = バルマー星
 
| 所属 = {{所属 (人物)|ゼ・バルマリィ帝国}}
 
| 所属 = {{所属 (人物)|ゼ・バルマリィ帝国}}
 +
| 役職 = ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍第7艦隊副司令官
 +
| 称号 = 騎爵
 
}}
 
}}
 
'''ユーゼス・ゴッツォ'''は「[[バンプレストオリジナル]]」の登場人物。
 
'''ユーゼス・ゴッツォ'''は「[[バンプレストオリジナル]]」の登場人物。
30行目: 34行目:  
但しこのシステムは完成に至っているわけではなく、その力を完全なものとすべく多くの組織に干渉し、様々に策謀を巡らしている。また、特徴的なデザインの仮面を常に身につけており、誰もその素顔を知らない点を含め、正体不明の超然者としての印象を強く与える人物と言える。
 
但しこのシステムは完成に至っているわけではなく、その力を完全なものとすべく多くの組織に干渉し、様々に策謀を巡らしている。また、特徴的なデザインの仮面を常に身につけており、誰もその素顔を知らない点を含め、正体不明の超然者としての印象を強く与える人物と言える。
   −
[[イングラム・プリスケン]]、[[リュウセイ・ダテ]]の2名とは深い因縁のある間柄であり、多くの作品では彼らの手で葬られる形で最期を迎えることになるが、初登場作品となる『[[スーパーヒーロー作戦]]』では、物語の途中で素顔が大幅に変わっている。
+
[[イングラム・プリスケン]]、[[ヴィレッタ・バディム]]の2名とは深い因縁のある間柄であり、多くの作品では彼らの手で葬られる形で最期を迎えることになるが、初登場作品となる『[[スーパーヒーロー作戦]]』では、物語の途中で素顔が大幅に変わっている。
   −
=== ユーゼス超神形態(ゼスト) ===
+
=== ゼスト ===
 
『スーパーヒーロー作戦』でCPSが内蔵されているデビルガンダムにカラータイマーの力を満たして融合したことで、超神形態へと進化したユーゼス。その姿は、翼を生やした黒いウルトラマンというべきもの。
 
『スーパーヒーロー作戦』でCPSが内蔵されているデビルガンダムにカラータイマーの力を満たして融合したことで、超神形態へと進化したユーゼス。その姿は、翼を生やした黒いウルトラマンというべきもの。
   38行目: 42行目:     
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
その超絶とした雰囲気や能力、野望からも、登場し敵として立ちはだかる場合は、[[ラストボス|ラスボス]]兼真の黒幕になる事がほぼ確定しているキャラクター。
+
その超然とした雰囲気や能力、野望からも、登場し敵として立ちはだかる場合は、[[ラストボス|ラスボス]]兼真の黒幕になる事がほぼ確定しているキャラクター。ただし、自分に絶対の自信を持っていることから、詰めが甘い面を見せることも少なくない。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦α}}
:[[ゼ・バルマリィ帝国]]出身の純然たるバルマー星人で、十二支族の中でも科学分野に秀でるゴッツォ家の一員。帝国監察軍第7艦隊の副司令官という形で[[地球]]へ赴くが、本作にて起こった様々な事件を影で仕組んでいた張本人であり、ゼ・バルマリィの艦隊ですらも裏で操っている等、黒幕の中の黒幕として、存在感を見せていた。
+
:初登場作品。[[ゼ・バルマリィ帝国]]出身の純然たるバルマー星人で、十二支族の中でも科学分野に秀でるゴッツォ家の一員。帝国監察軍第7艦隊の副司令官という形で[[地球]]へ赴くが、本作にて起こった様々な事件を影で仕組んでいた張本人であり、ゼ・バルマリィの艦隊ですらも裏で操っている等、黒幕の中の黒幕として、存在感を見せていた。
 
:作中では明かされていないが、バルマーの真の霊帝である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]の存在をも突き止めており、最終的にはバルマーそのものに反旗を翻そうとしていたが、実は半ば操られていたも同然であったらしく、その為なのか、数万人のサイキッカー達を脳髄だけの状態にして[[エンジェル・ハイロゥ]]に組み込む等、登場作品の中でも屈指の残虐非道さを見せる様になった。
 
:作中では明かされていないが、バルマーの真の霊帝である[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]の存在をも突き止めており、最終的にはバルマーそのものに反旗を翻そうとしていたが、実は半ば操られていたも同然であったらしく、その為なのか、数万人のサイキッカー達を脳髄だけの状態にして[[エンジェル・ハイロゥ]]に組み込む等、登場作品の中でも屈指の残虐非道さを見せる様になった。
 
:念動力者ではないものの、未覚醒とはいえサイコドライバーであるリュウセイを念で圧倒するなど、念の扱い方には通じているようだ。
 
:念動力者ではないものの、未覚醒とはいえサイコドライバーであるリュウセイを念で圧倒するなど、念の扱い方には通じているようだ。
52行目: 56行目:  
:『OG1』の冒頭に「???」名義で登場。
 
:『OG1』の冒頭に「???」名義で登場。
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦OG}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦OG}}
:本作の黒幕にして真の[[ラストボス|ラスボス]](寺田P曰く「本作の裏の主役」)。ポジション的には、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』のポセイダルルートのラスボスである[[シャピロ・キーツ|シャピロ]]に近いものがある。
+
:本作の黒幕にして真の[[ラストボス|ラスボス]](寺田P曰く「本作の裏の主役」)。ポジション的には、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』のポセイダルルートのラスボスである[[シャピロ・キーツ|シャピロ]]に近いものがある。『ディバイン・ウォーズ』に合わせて声は乃村健次が担当。
 +
:当初は[[アルテウル・シュタインベック]]名義で素顔のまま行動しており、ハードルートに進むと最終話でこの姿になる。
 
:今まで出演していた作品(SHO~α)の記憶を共有しているらしく、因果の鎖から解脱しようと目論んでいたが、今までに比べてそこらかしこに詰めの甘さが散見され、スケールダウンしている。本人にとっては幸いな事に、最大の障害となるイングラムが既に死亡している為、色々と事が進めやすかったのだが肝心な部分が抜け落ちてしまった為に、様々な「代役」で補わざるを得なかった模様。その結果、またしても運命から脱する事は適わず終わった。その最期も「己の結末を受け入れようとせず、己が絶対者であることを叫びながら散る」というあまりにも無様な物だった。
 
:今まで出演していた作品(SHO~α)の記憶を共有しているらしく、因果の鎖から解脱しようと目論んでいたが、今までに比べてそこらかしこに詰めの甘さが散見され、スケールダウンしている。本人にとっては幸いな事に、最大の障害となるイングラムが既に死亡している為、色々と事が進めやすかったのだが肝心な部分が抜け落ちてしまった為に、様々な「代役」で補わざるを得なかった模様。その結果、またしても運命から脱する事は適わず終わった。その最期も「己の結末を受け入れようとせず、己が絶対者であることを叫びながら散る」というあまりにも無様な物だった。
 
:なお、本作では素顔を見せているがこの素顔は『[[スーパーヒーロー作戦]]』でザラブ星人に整形される前の顔をリデザインしたものなので、SHOのファンの中にはアルテウルの顔を見た時点で正体に勘付いたユーザーも多いかもしれない。一方、従来のシリーズでは4つあった仮面の眼の内、上半分の2つが欠けた状態になっており、『第2次OG』のユーゼスが従来と比べて「不完全な存在」である事を暗示している。
 
:なお、本作では素顔を見せているがこの素顔は『[[スーパーヒーロー作戦]]』でザラブ星人に整形される前の顔をリデザインしたものなので、SHOのファンの中にはアルテウルの顔を見た時点で正体に勘付いたユーザーも多いかもしれない。一方、従来のシリーズでは4つあった仮面の眼の内、上半分の2つが欠けた状態になっており、『第2次OG』のユーゼスが従来と比べて「不完全な存在」である事を暗示している。
 +
:アダマトロンが過去作のボスの敗北フラグの塊というメタ的要素を持っていることを考えると、本作における素顔は整形前=傲慢さゆえに一人で全てを成し遂げようとして高転びに転んだユーゼスであることから、いわば本作の彼は「'''前の自分からクリアデータだけを受け継いだが、ゲーム内容に関する知識不足でそれを生かしきれず、結局ゲームオーバーになった'''」というのが実情だったと考えられる(わざわざ「ガイアセイバーズ」の名前を持ち出していることや、イングの脱走をあえて起こさせた点から、スーパーヒーロー作戦においてゼストになるまでの顛末を再演していた可能性がある)。
 +
;[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ]]
 +
:「仮面の男」として登場。本作から声が乃村健次氏に変更されている。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
 
;[[スーパーヒーロー作戦]]
 
;[[スーパーヒーロー作戦]]
:初登場作品。本作ではバード星人と地球人の混血児であり、銀河連邦政府科学アカデミーの科学者。地球で頻発する怪奇現象、深刻な大気汚染の調査任務の捜査員として、地球でETFと戦う任務を帯びた宇宙刑事ギャバンと共に[[地球]]へ訪れたという設定。
+
:初出作品。本作ではバード星人と地球人の混血児であり、銀河連邦政府科学アカデミーの科学者。地球で頻発する怪奇現象、深刻な大気汚染の調査任務の捜査員として、地球でETFと戦う任務を帯びた宇宙刑事ギャバンと共に[[地球]]へ訪れたという設定。
 
:基本設定はこの作品で完成していたが、死の間際に地球人としての善と悪との葛藤で苦しんでいた事が明らかとなり、完全な悪人となりきれていたわけではないようであった。
 
:基本設定はこの作品で完成していたが、死の間際に地球人としての善と悪との葛藤で苦しんでいた事が明らかとなり、完全な悪人となりきれていたわけではないようであった。
 
:なお、CPS開発に当たっては、並行世界から干渉して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]の介入があった。また、この世界は宇宙刑事ギャバンとはなんら関わりのない存在であったユーゼスの因果律操作によって様々な世界がまとめられて生まれた虚構の世界であり、そのことを新西暦195年のユーゼスも知っていたことが最後に明らかとなっている。この世界を作り出したユーゼスの真意については謎。
 
:なお、CPS開発に当たっては、並行世界から干渉して来た[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]の介入があった。また、この世界は宇宙刑事ギャバンとはなんら関わりのない存在であったユーゼスの因果律操作によって様々な世界がまとめられて生まれた虚構の世界であり、そのことを新西暦195年のユーゼスも知っていたことが最後に明らかとなっている。この世界を作り出したユーゼスの真意については謎。
 +
;[[アイドルマスター シンデレラガールズ]]
 +
:OGシリーズとのコラボイベント「スーパーロボット大戦CG チューン・デュエラーズ」に登場。
 +
:本作では過去の記憶を失っており、記憶の断片から「'''ウーゼス・ガッツォ'''」と名乗る。絶望の怨念をエネルギーとして集め、ビッグバンを起こして新しい宇宙を作ろうとしていた。しかしイベント主人公のリカから「絶望の歌を歌ってもいい」「歌が存在証明になる」との言葉を受ける。当初は「'''私に、アイドルになれというのか!!'''」と反抗の姿勢を見せたが、その反抗こそが「歌」となり、それらに耳を傾けてくれる存在がいるということに救われたのか、そのまま崩れ去っていった。
 +
:本人は「浄化もされておらず、満たされてもいない」と言っているが、「アンコール」があればまた現れるという発言を残すなど、まんざらでもなさそうである。……「二度とくるな!」とツッコまれているが。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
イングラムの生みの親だけあって、各能力値が高くラオデキヤとほぼ同じクラス。[[2回行動]]可能レベルもイングラムより数倍早い為、初登場した時点で彼の2回行動が猛威を振るう。また、強力な念動力者では無い筈だが、[[ジュデッカ]]に搭載されている[[念動フィールド]]を自力で(シヴァーのように[[イルイ・ガンエデン|念者]]を利用するでもなく)展開するという、よくよく考えると恐るべき敵。ちなみに『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』ではきっちり念動力を習得している。
+
イングラムの生みの親だけあって、各能力値が高くラオデキヤとほぼ同じクラス。[[2回行動]]可能レベルもイングラムより数倍早い為、初登場した時点で彼の2回行動が猛威を振るう。また、強力な念動力者では無い筈だが、[[ジュデッカ]]に搭載されている[[念動フィールド]]を自力で(シヴァーのように[[イルイ・ガンエデン|念者]]を利用するでもなく)展開するという、よくよく考えると恐るべき敵。『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』では念動力を習得しているが、これはゲームシステムの都合上で実際は念動力を持っておらず、イルイとイングの念を外部から操っているだけである。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
140行目: 152行目:  
:ユーゼスとは似て非なる宿命を背負った者。また、ユーゼスのモチーフとなったキャラクター(イングラムが彼をモチーフにしているので、その分身のユーゼスもギリアムの家系ということになる)。[[漫画]]『[[スーパーロボット大戦OG Record of ATX|Record of ATX]]』にてイングラムの正体を問いただしたギリアムに対して、イングラムは「お互い様」'''「お前の放浪も終わる」'''と返している。この時のイングラムはユーゼスに乗っ取られている状態だったので、ユーゼスはギリアムの正体をある程度は知っている事になる。一方、ギリアムの方は『第2次OG』にてユーゼスが破滅から逃れるための因子が揃っていない事を知って(予知して)いた。
 
:ユーゼスとは似て非なる宿命を背負った者。また、ユーゼスのモチーフとなったキャラクター(イングラムが彼をモチーフにしているので、その分身のユーゼスもギリアムの家系ということになる)。[[漫画]]『[[スーパーロボット大戦OG Record of ATX|Record of ATX]]』にてイングラムの正体を問いただしたギリアムに対して、イングラムは「お互い様」'''「お前の放浪も終わる」'''と返している。この時のイングラムはユーゼスに乗っ取られている状態だったので、ユーゼスはギリアムの正体をある程度は知っている事になる。一方、ギリアムの方は『第2次OG』にてユーゼスが破滅から逃れるための因子が揃っていない事を知って(予知して)いた。
 
;[[イーグレット・イング]]
 
;[[イーグレット・イング]]
:OGシリーズの世界で[[ナシム・ガンエデン]]を乗っ取るために生み出した人造マシアフであり、並行世界論におけるSHOのイングラムの代役。だが、徐々にユーゼスの思惑を外れていく。最終決戦では取り込むことに成功するが、カーリーの特攻により脱出を許されてしまう。
+
:OGシリーズの世界で[[ナシム・ガンエデン]]を乗っ取るために生み出した人造マシアフであり、並行世界論におけるSHOのイングラムの代役。だが、徐々にユーゼスの思惑を外れていく。最終決戦では取り込むことに成功するが、イルイがイングを内側から解放した事とカーリーの特攻により隙が生じ、脱出を許してしまう。
 
:なお、当初の想定では'''イングの肉体を乗っ取って真のラスボスとなる'''(その場合イングのレベルで強さが変わる)という構想があったのだが、ガンエデンと似たような展開である上、2周目以降にイングが使われない危険性があったため、見送られた。脱出後の枷も真言も通じないといった会話はその名残ともいえる。
 
:なお、当初の想定では'''イングの肉体を乗っ取って真のラスボスとなる'''(その場合イングのレベルで強さが変わる)という構想があったのだが、ガンエデンと似たような展開である上、2周目以降にイングが使われない危険性があったため、見送られた。脱出後の枷も真言も通じないといった会話はその名残ともいえる。
 
;[[アーマラ・バートン]]
 
;[[アーマラ・バートン]]
 
:OGシリーズにおける腹心の部下で、自らの手で創造したバルシェム。片腕として扱っていたが、彼女の台詞からも、どうやら帝国側からユーゼスの監視を言い渡されていたらしい事が推察される。また、ユーゼスにとっても実情はイングの覚醒と成長を促す捨て駒であった。
 
:OGシリーズにおける腹心の部下で、自らの手で創造したバルシェム。片腕として扱っていたが、彼女の台詞からも、どうやら帝国側からユーゼスの監視を言い渡されていたらしい事が推察される。また、ユーゼスにとっても実情はイングの覚醒と成長を促す捨て駒であった。
 +
;[[イルイ・ガンエデン]]
 +
:地球の[[ナシム・ガンエデン|ガンエデン]]が見出した人物。αではユーゼスが先に死亡したため邂逅することは無かったが、OGで共演を果たす。だが、ルアフと違い'''正規のマシアフ'''である彼女の力の全容を把握できなかったことが敗因となった。
 
;[[ペルフェクティオ]]
 
;[[ペルフェクティオ]]
 
:『第2次OG』ではその存在の危険性を唯一正確に認識していた。
 
:『第2次OG』ではその存在の危険性を唯一正確に認識していた。
179行目: 193行目:     
=== その他 ===
 
=== その他 ===
;ウルトラマン、およびウルトラ戦士達
+
;ウルトラマン/ウルトラ戦士達
:虚構の世界が崩壊した後も形を変えて執着し続ける、ユーゼスにとってはイングラムやクォヴレーとは別の意味での最大の因縁の存在。『スーパーヒーロー作戦』より続く長い因縁だが、『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』の時点では既に当初の「存在への憧憬」は残っておらず、その絶対的な力への信奉だけが残っている。
+
:ユーゼスにとっては「神を具現化した存在」であり、究極の理想。虚構の世界が崩壊した後も形を変えて執着し続けている、ユーゼスにとってイングラムやクォヴレーとは別の意味での最大の因縁の存在。
 +
:『スーパーヒーロー作戦』より続く長い因縁だが、『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』の時点では既に当初の「宇宙の守護者へのまっすぐな憧れ」はもはや残っておらず、その絶対的な力への信奉だけが残っている。
 
:OGシリーズでは[[カドゥム・ハーカーム]]がその代役を担っていると推測されるが…?
 
:OGシリーズでは[[カドゥム・ハーカーム]]がその代役を担っていると推測されるが…?
 
;[[ギャバン]] / 一条寺烈
 
;[[ギャバン]] / 一条寺烈
217行目: 232行目:  
;「フ、フフ…そういうことか…そういうことだったのか。何という偶然…これが因果律の成せる業か…私の全知識が急速に紡がれていく…それが結集して一つの形になる…私は知っている…デビルガンダムはこの私が創り出したモノだったのだ!!あとは…クロスゲート・パラダイム・システムを完成させるだけだ…だが…時空間のゲートだけを検出する方法が…わからない」
 
;「フ、フフ…そういうことか…そういうことだったのか。何という偶然…これが因果律の成せる業か…私の全知識が急速に紡がれていく…それが結集して一つの形になる…私は知っている…デビルガンダムはこの私が創り出したモノだったのだ!!あとは…クロスゲート・パラダイム・システムを完成させるだけだ…だが…時空間のゲートだけを検出する方法が…わからない」
 
:ETFに身を寄せていたユーゼスは未完成のクロスゲート・パラダイム・システムにより全てを知る。この後、ETFを支配、ネオバディムの指導者となる。この世界すらユーゼスが複数の世界を一つにして作ったと知ったのも、このタイミングであろうか。
 
:ETFに身を寄せていたユーゼスは未完成のクロスゲート・パラダイム・システムにより全てを知る。この後、ETFを支配、ネオバディムの指導者となる。この世界すらユーゼスが複数の世界を一つにして作ったと知ったのも、このタイミングであろうか。
 +
:しかしこの時点では時空間ゲートを検出するという最後の関門を突破できておらず、唐突に現れた別世界のラオデキヤから技術提供を受けたことで解決を見ている。
    
==== 未来 ====
 
==== 未来 ====
224行目: 240行目:  
:デビルガンダム回収のため未来からやってきたユーゼスが語る真の目的。ゼストよりさらに先には何が待っていたのだろうか。台詞の一部には『[[スーパーロボット大戦α|α]]』のユーゼスを示唆するものがちらほら。ここからすると「超える」ことで解脱しようとしたのは、「呪われし未来」へと至る「因果の鎖」だったらしい。「縛られて」いたのはイングラムだけではなかったのだろうか……?
 
:デビルガンダム回収のため未来からやってきたユーゼスが語る真の目的。ゼストよりさらに先には何が待っていたのだろうか。台詞の一部には『[[スーパーロボット大戦α|α]]』のユーゼスを示唆するものがちらほら。ここからすると「超える」ことで解脱しようとしたのは、「呪われし未来」へと至る「因果の鎖」だったらしい。「縛られて」いたのはイングラムだけではなかったのだろうか……?
 
;「私もかつては敗者だった。だが、敗北は人に屈辱と狂気しか与えない。この私のようにな…」
 
;「私もかつては敗者だった。だが、敗北は人に屈辱と狂気しか与えない。この私のようにな…」
:ユーゼスにとって不要になったネオバディムを自由に任されたトレーズが敗者となることで戦いという行為の解答を導くと言った事にかけた言葉。
+
:ユーゼスにとって不要になったネオバディムを自由に任されたトレーズが敗者となることで戦いという行為の解答を導くと言った事にかけた言葉。この言葉の後トレーズからは「あなたは純粋すぎる」と返される。
 
;「彼らは素晴らしい…悠久の時を生き、裁定者として宇宙に君臨している…さらに、深い慈愛の心と超越的な破壊力を併せ持ち…生命の謎をも解き明かしている。ウルトラマンは神に等しい存在だと言えよう…だが…彼らは神のように遠い存在ではない。ハヤタや郷秀樹のように…人間と一心同体になれるのだ」<br />「私はかつて地球で見た光の巨人達に憧れた。あの素晴らしい力を欲した。私も…ウルトラマンになりたいと思った。だが、ウルトラマンは新西暦155年の地球を境として…その姿を見せなくなった。地球を去ってから私は彼らに会うことが出来なかった。もっとも…私のように邪念を持つ人間とウルトラマンが同化しないことはわかっていたがね…」
 
;「彼らは素晴らしい…悠久の時を生き、裁定者として宇宙に君臨している…さらに、深い慈愛の心と超越的な破壊力を併せ持ち…生命の謎をも解き明かしている。ウルトラマンは神に等しい存在だと言えよう…だが…彼らは神のように遠い存在ではない。ハヤタや郷秀樹のように…人間と一心同体になれるのだ」<br />「私はかつて地球で見た光の巨人達に憧れた。あの素晴らしい力を欲した。私も…ウルトラマンになりたいと思った。だが、ウルトラマンは新西暦155年の地球を境として…その姿を見せなくなった。地球を去ってから私は彼らに会うことが出来なかった。もっとも…私のように邪念を持つ人間とウルトラマンが同化しないことはわかっていたがね…」
 
:最終話にて語った、ウルトラマンに対する自らの想い。ヒーローに憧れる子供と、現実を知る大人の認識が入り混じった様な複雑な感情を抱いているようだ。そして、この憧憬は一大劫を経て妄執へと変質していく……。
 
:最終話にて語った、ウルトラマンに対する自らの想い。ヒーローに憧れる子供と、現実を知る大人の認識が入り混じった様な複雑な感情を抱いているようだ。そして、この憧憬は一大劫を経て妄執へと変質していく……。
 +
:なお「ウルトラマンは神ではない」という言及はウルトラシリーズを通して貫徹されているテーマでもある。
 
;「もちろん…この宇宙を調停するのだ。お前達のように正体を隠して他文明の危機を救うのではなく、当初から絶対者として宇宙に君臨する。それが…超絶的な力を持った者の定めだ!!」<br />「私や銀河連邦警察の宇宙刑事達に不可能なことを…お前達はあっさりと成し遂げ、無力な人々に奇跡を見せる。その結果、人々に与える印象は何だ?私が汚れた大気を浄化しようとも…宇宙刑事達が命をかけて犯罪者を捕まえようとも…ウルトラマンの存在を知った人々が思うことは一つ…『ウルトラマンがいれば何とかしてくれる』」<br />「お前達は自分達より弱い立場にいる者を甘やかしているだけだ。偽善者面で神を気取っているだけなのだ。お前達は弱者の自立を遅らせている! 宇宙はお前達の存在など必要とはしていない!!」<br />「この宇宙に必要なものは…全てを支配する者! そう…因果律を調整する者なのだ!!」
 
;「もちろん…この宇宙を調停するのだ。お前達のように正体を隠して他文明の危機を救うのではなく、当初から絶対者として宇宙に君臨する。それが…超絶的な力を持った者の定めだ!!」<br />「私や銀河連邦警察の宇宙刑事達に不可能なことを…お前達はあっさりと成し遂げ、無力な人々に奇跡を見せる。その結果、人々に与える印象は何だ?私が汚れた大気を浄化しようとも…宇宙刑事達が命をかけて犯罪者を捕まえようとも…ウルトラマンの存在を知った人々が思うことは一つ…『ウルトラマンがいれば何とかしてくれる』」<br />「お前達は自分達より弱い立場にいる者を甘やかしているだけだ。偽善者面で神を気取っているだけなのだ。お前達は弱者の自立を遅らせている! 宇宙はお前達の存在など必要とはしていない!!」<br />「この宇宙に必要なものは…全てを支配する者! そう…因果律を調整する者なのだ!!」
 
:ウルトラマンの存在とその影響に切り込みつつ、自信の理想を高らかに語る。
 
:ウルトラマンの存在とその影響に切り込みつつ、自信の理想を高らかに語る。
248行目: 265行目:  
;「イングラム…お前が言う通り、この世界に超絶的な力は不要だ。何故なら、そんなものがなくても…人々は生きている。そして、世界は存在し続けている…この宇宙に神など不要なのだ。だからこそ…ウルトラマン達は…人に近い存在であり続ける…彼らもまた、我々と同じ存在…銀河の同胞なのだ」
 
;「イングラム…お前が言う通り、この世界に超絶的な力は不要だ。何故なら、そんなものがなくても…人々は生きている。そして、世界は存在し続けている…この宇宙に神など不要なのだ。だからこそ…ウルトラマン達は…人に近い存在であり続ける…彼らもまた、我々と同じ存在…銀河の同胞なのだ」
 
:全てを賭した計画は打ち砕かれた。しかし、今のユーゼスにとってゼストの力はもはや不要だった。そんなものがなくても、世界は在り続け、人は生き続けていくのだ。その内の一人として、確かにウルトラマン達は存在していた。
 
:全てを賭した計画は打ち砕かれた。しかし、今のユーゼスにとってゼストの力はもはや不要だった。そんなものがなくても、世界は在り続け、人は生き続けていくのだ。その内の一人として、確かにウルトラマン達は存在していた。
:余談だが、本作の発売の後の2006年に公開された映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でも、初代ウルトラマン=ハヤタが後輩のウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライに対して、このユーゼスの台詞にも似た言葉を説くシーンがある。
+
:余談だが、本作の発売の後の2006年に公開された[[映画]]『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』でも、初代ウルトラマン=ハヤタが後輩のウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライに対して、このユーゼスの台詞にも似た言葉を説くシーンがある。
 
;「フフ…私は、お前に自分が失ってしまったものを…与えたのかも知れんな。そして私はお前に…自分自身に負けた…40年前と同じく…。今の私にはわかる…お前は…お前は私の良心だったのかも知れん…」<br />「本当のユーゼス=ゴッツォはどちらの方だったのか…」<br/>「今となっては…もう…どうでもいい。お前は…イングラム=プリスケンという…一人の地球人だ」<br />「私は…お前が…うらやましい。地球人に受け入れられた…お前がな…」
 
;「フフ…私は、お前に自分が失ってしまったものを…与えたのかも知れんな。そして私はお前に…自分自身に負けた…40年前と同じく…。今の私にはわかる…お前は…お前は私の良心だったのかも知れん…」<br />「本当のユーゼス=ゴッツォはどちらの方だったのか…」<br/>「今となっては…もう…どうでもいい。お前は…イングラム=プリスケンという…一人の地球人だ」<br />「私は…お前が…うらやましい。地球人に受け入れられた…お前がな…」
 
:死に際の台詞。最期にイングラムを人間として認め、哀しき仮面の男は散る。ユーゼスが本当に欲しかったのは、自分を受け入れてくれる誰かだったのかも知れない……。
 
:死に際の台詞。最期にイングラムを人間として認め、哀しき仮面の男は散る。ユーゼスが本当に欲しかったのは、自分を受け入れてくれる誰かだったのかも知れない……。
267行目: 284行目:  
::現在では批判も沈静化し、もっぱらネット上では「拾うことが難しいような伏線もこの一言で全ての辻褄が合い、どんな大きな風呂敷も畳むことができる魔法の言葉」というようなネタとして使われており、公式でも『第3次α』で[[シヴァー・ゴッツォ|シヴァー]]も発言し、[[クォヴレー・ゴードン|クォヴレー]]もアレンジして使っている。
 
::現在では批判も沈静化し、もっぱらネット上では「拾うことが難しいような伏線もこの一言で全ての辻褄が合い、どんな大きな風呂敷も畳むことができる魔法の言葉」というようなネタとして使われており、公式でも『第3次α』で[[シヴァー・ゴッツォ|シヴァー]]も発言し、[[クォヴレー・ゴードン|クォヴレー]]もアレンジして使っている。
 
::『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』でも似たようなやりとりが行われている。
 
::『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』でも似たようなやりとりが行われている。
 +
::2021年には「スーパーロボット大戦OG展」の物販にて、この台詞をモチーフにしたTシャツが発売されている。なお、寺田氏は商品化に対し一旦はNGを出したものの、その後「自分では発案できない」「欲しいと思う人がいるかも知れない」と考え直し、OKを出したとのこと<ref>[https://blog.spalog.jp/?p=6337 スーパーロボット大戦OG展、開催中!] 2021年12月11日閲覧。</ref>。
 +
::また寺田氏によるとこの台詞は本来計画されていたものではなく、やむなく生じてしまった事が語られている(後述)。
 
:;「惜しいな。ゲッターの力を使えば全宇宙を支配する事すら可能だというものを…」
 
:;「惜しいな。ゲッターの力を使えば全宇宙を支配する事すら可能だというものを…」
 
::[[ゲッターチーム]]と戦闘する時の台詞。[[ゲッター線]]と[[ゲッターエンペラー]]の存在の事を言っていると思われる。
 
::[[ゲッターチーム]]と戦闘する時の台詞。[[ゲッター線]]と[[ゲッターエンペラー]]の存在の事を言っていると思われる。
:;「ここまでの抵抗は全て予想通りだ。私の計算が正しいか、諸君らがそれ以上の力を発揮するか。二つに一つ…互いに己の運命を見極めようではないか」<br />「フフフ…どうした? お前達がその程度なら…まだ私も終わるわけにはいかぬ」<br />「まだまだだな…この期に及んで私を失望させるな。全力でかかってくるのだ…」<br />「そうだ…その力だ。では、もう一度だけその力を出し切る機会を与えてやろう…フフフ」
+
:;「ここまでの抵抗は全て予想通りだ。私の計算が正しいか、諸君らがそれ以上の力を発揮するか。二つに一つ…互いに己の運命を見極めようではないか」<br />「フフフ…どうした? お前達がその程度なら…まだ私も終わるわけにはいかぬ」<br />「まだまだだな…この期に及んで私を失望させるな。全力でかかってくるのだ…」<br />「そうだ…その力だ。では、もう一度だけその力を出し切る機会を与えてやろう…フフフ」
 
::最終決戦における精神コマンド「[[ド根性]]」使用時の台詞。一行目のみDVE。[[ケイサル・エフェス (人物)|真の霊帝]]を倒せそうな見込みがあるなら、自分が死んでもそれはそれで良しということだろうか。なお、アストラナガンを撃破した場合の呪縛から解放されたイングラムの最期の言葉も「…そうだ。その力だ…」。
 
::最終決戦における精神コマンド「[[ド根性]]」使用時の台詞。一行目のみDVE。[[ケイサル・エフェス (人物)|真の霊帝]]を倒せそうな見込みがあるなら、自分が死んでもそれはそれで良しということだろうか。なお、アストラナガンを撃破した場合の呪縛から解放されたイングラムの最期の言葉も「…そうだ。その力だ…」。
 
:;「死ぬと分かっていながら立ち向かう…悲しい性だな」
 
:;「死ぬと分かっていながら立ち向かう…悲しい性だな」
280行目: 299行目:  
::まず途中に入る沈黙や、「'''この宇宙でも'''」という言葉の意味だが、『第2次OG』の動向を見る限り、全ての世界において「ユーゼス・ゴッツォ」として虚億を引き継いでいるようだが、そこからすると、どうやらαのユーゼスは無駄と知りつつCPSを使い、調停者になろうとしていたらしい。
 
::まず途中に入る沈黙や、「'''この宇宙でも'''」という言葉の意味だが、『第2次OG』の動向を見る限り、全ての世界において「ユーゼス・ゴッツォ」として虚億を引き継いでいるようだが、そこからすると、どうやらαのユーゼスは無駄と知りつつCPSを使い、調停者になろうとしていたらしい。
 
::次いで「計画」というのは[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]打倒のことで、調停者となれたなら自分が、叶わぬならばロンド・ベルがそれを果たすということになる。この台詞からすると、こちらのユーゼスは因果律からの解脱の方はあくまでついでであり、むしろ霊帝打倒の方を重要視していた節があるため「計画通りに事が進む」という発言も負け惜しみにはなっていないばかりか、'''むしろプレイヤー部隊の努力とその結果さえもユーゼスの計画のうちだったことになる'''<ref>そういう意味ではαにおけるユーぜスの役割は「人類全体を鍛える事で未曾有の危機に立ち向かえるよう自ら悪役を演じた[[旧シリーズ]]の[[ビアン・ゾルダーク]]や、戦争と平和の成す意味とあらゆる意味での『闘う姿勢』を考えさせるべく世界全体に茶番劇を仕掛けた[[トレーズ・クシュリナーダ]]に通じるものがある」と言えなくもない。</ref>'''。'''
 
::次いで「計画」というのは[[ケイサル・エフェス (人物)|ケイサル・エフェス]]打倒のことで、調停者となれたなら自分が、叶わぬならばロンド・ベルがそれを果たすということになる。この台詞からすると、こちらのユーゼスは因果律からの解脱の方はあくまでついでであり、むしろ霊帝打倒の方を重要視していた節があるため「計画通りに事が進む」という発言も負け惜しみにはなっていないばかりか、'''むしろプレイヤー部隊の努力とその結果さえもユーゼスの計画のうちだったことになる'''<ref>そういう意味ではαにおけるユーぜスの役割は「人類全体を鍛える事で未曾有の危機に立ち向かえるよう自ら悪役を演じた[[旧シリーズ]]の[[ビアン・ゾルダーク]]や、戦争と平和の成す意味とあらゆる意味での『闘う姿勢』を考えさせるべく世界全体に茶番劇を仕掛けた[[トレーズ・クシュリナーダ]]に通じるものがある」と言えなくもない。</ref>'''。'''
::なお、この時点でのバルマー帝国はユーゼスの言った通りに強大な力を持った軍隊であったが、『第3次α』では版権絡みの大幅なシナリオ変更によって、滅亡寸前まで衰退しているという驚愕の事態に陥った事が実に残念である。
+
::なお、この時点でのバルマー帝国はユーゼスの言った通りに強大な力を持った軍隊であったが、『第3次α』では版権絡みの大幅なシナリオ変更によって、[[バッフ・クラン|滅亡寸前まで衰退しているという驚愕の事態]]に陥った事が実に残念である。
 
:
 
:
 
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC版α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC版α]]
292行目: 311行目:     
=== OGシリーズ ===
 
=== OGシリーズ ===
==== [[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS|OGs]] ====
+
==== [[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS|OGs]] ====
 
;「今、この時に憑依したか……因縁だな……だが、今なら取り込めるやも知れぬ……」<br />「お前に枷を与える。今度こそ、我の傀儡となるがいい」<br />「……禁断の地より出でし者がいる。彼らは、自ら結界を破ったのだ」<br />「これで我らはあの星に干渉出来る……」<br />「だが、愚帝や監察官共より先に手を打たねばならぬ。切り札を手に入れるのは、我らゴッツォであらねばならぬ」<br />「任務を遂行せよ、アウレフ・バルシェムよ。我は遠き地より、それを見守ろう……」
 
;「今、この時に憑依したか……因縁だな……だが、今なら取り込めるやも知れぬ……」<br />「お前に枷を与える。今度こそ、我の傀儡となるがいい」<br />「……禁断の地より出でし者がいる。彼らは、自ら結界を破ったのだ」<br />「これで我らはあの星に干渉出来る……」<br />「だが、愚帝や監察官共より先に手を打たねばならぬ。切り札を手に入れるのは、我らゴッツォであらねばならぬ」<br />「任務を遂行せよ、アウレフ・バルシェムよ。我は遠き地より、それを見守ろう……」
:バルシェム調整チャンバーと思われる機械的な部品が背景に立ち並んでいるネビーイーム内部で、アウレフ・バルシェムに憑依した「何者か」に対して。『OGS』で追加されたプロローグシーンでの台詞(GBA版『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION|OG1]]』にはこのようなシーンはない)。
+
:バルシェム調整チャンバーと思われる機械的な部品が背景に立ち並んでいるネビーイーム内部で、アウレフ・バルシェムに憑依した「何者か」に対して。『OGS』で追加されたプロローグシーンでの台詞(GBA版『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION|OG1]]』にはこのシーンはない)。
:このシーンは『OGS』第1話よりも前の時間軸であるらしいが、いつ頃なのかははっきりしていない(ただし『[[スーパーロボット大戦OG Record of ATX|Record of ATX]]』では「彼らは自ら結界を破ったのだ」とユーゼスが発言した次のコマで[[ヒリュウ]]と[[ジガンスクード]]がエアロゲイターと戦闘している様子が描かれているのでその後と思われる)。ヒリュウが太陽系の外、冥王星外宙域へと到達したことが結界を破ることに繋がったということだろうか。この「結界」がどのようなものかは不明。ガンエデン由来のものであれば「破る」ことは出来ない、地球のみの隔離に限定しているため念動結界の類ではないと思われる。現在のOGシリーズおける最大の謎。
+
:このシーンは『OGS』第1話よりも前の時間軸であるらしいが、いつ頃なのかははっきりしていない(ただし『[[スーパーロボット大戦OG Record of ATX|Record of ATX]]』では「彼らは自ら結界を破ったのだ」とユーゼスが発言した次のコマで[[ヒリュウ]]と[[ジガンスクード]]がエアロゲイターと戦闘している様子が描かれているのでその後と思われる)。ヒリュウが太陽系の外、冥王星外宙域へと到達したことが結界を破ることに繋がったということだろうか。この「結界」がどのようなものかは不明。ガンエデン由来のものであれば「破る」ことは出来ない、地球のみの隔離に限定しているため念動結界の類ではないと思われる。またOGsが始まる前に地球の月へ降り立った[[フューリー]]などもいるため対象はバルマー限定なのか、それともフューリーらが訪れた後に何者かが張ったのか、現在のOGシリーズにおける最大の謎。
:前半の台詞からすると、憑依したネフェシュは『[[スーパーロボット大戦α|α]]』世界(そしてSHO)の「イングラム・プリスケン」である可能性が高い。<br />「愚帝」は恐らく[[ルアフ・ガンエデン|霊帝]]、「監察官共」は[[アインスト]]か帝国監察軍、もしくは[[インスペクター]]のことだろう。「切り札」が何かは不明だが、[[サイコドライバー]]か[[ガンエデン]]か[[クロスゲート]]辺りと思われる。
+
:前半の台詞からすると、憑依したネフェシュは『[[スーパーロボット大戦α|α]]』世界(そしてSHO)の「イングラム・プリスケン」である可能性が高い。<br />「愚帝」は恐らく[[ルアフ・ガンエデン|表の霊帝]]、「監察官共」は[[アインスト]]か帝国監察軍、もしくは[[インスペクター]]のことだろう。「切り札」が何かは不明だが、[[サイコドライバー]]か[[ガンエデン]]か[[クロスゲート]]辺りと思われる。
 
;「こ、これはまさか……!?」
 
;「こ、これはまさか……!?」
 
:『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]』最終局面で[[DiSRX]]を前にして。どうやら[[ディス・アストラナガン]]の事も知っているようだが、何処でどのようにして知ったのかは不明。
 
:『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]』最終局面で[[DiSRX]]を前にして。どうやら[[ディス・アストラナガン]]の事も知っているようだが、何処でどのようにして知ったのかは不明。
306行目: 325行目:  
:汎用の攻撃台詞の一つ。確かに記憶や因子は取り戻したが、肝心要の部分が全く戻っていなかった。
 
:汎用の攻撃台詞の一つ。確かに記憶や因子は取り戻したが、肝心要の部分が全く戻っていなかった。
 
;「変えて見せる……呪われた宿命を! 必ずや!」
 
;「変えて見せる……呪われた宿命を! 必ずや!」
:劣勢時の攻撃台詞。それ以前にイングラムもラオデキヤもいない以上、一人でどう足掻いても無駄なのだが。
+
:劣勢時の攻撃台詞。ユーゼスが失敗し続けている理由の一つは自分一人で因果の鎖を断ち切ることに固執していることで、実際にその役を担うイングラムがいなくなっている時点で既に可能性が潰えている。
 
;「お前達に我が運命は変えられぬ。そして、己の運命もな」
 
;「お前達に我が運命は変えられぬ。そして、己の運命もな」
 
:被弾時。確かにそうだが恐らくユーゼスの言いたい意味とは違う。
 
:被弾時。確かにそうだが恐らくユーゼスの言いたい意味とは違う。
322行目: 341行目:  
:リュウセイからの被弾台詞。恐らく、α最終決戦においてジュデッカからの干渉を撥ね退けた際のことだろう。
 
:リュウセイからの被弾台詞。恐らく、α最終決戦においてジュデッカからの干渉を撥ね退けた際のことだろう。
 
;「その機体の礎は、我がアウレフに与えたものなのだぞ」
 
;「その機体の礎は、我がアウレフに与えたものなのだぞ」
:同じくリュウセイからの被弾台詞、およびOGのSRXに関する裏。SRXはそもそも完成機である[[バンプレイオス]]のひな形であり、「次元転移を可能とする機動兵器」の試作型なのだが、その根幹の技術をユーゼスが持っていたとは……?
+
:同じくリュウセイからの被弾台詞、およびOGのSRXに関する裏。恐らく念動力関連の技術をイングラム経由で地球側に持ち込ませ、L5戦役で「収穫」するつもりだったと思われる。
 
;「殊勝だな。アウレフの意志を継ぐとはな」<br/>「まだ逆らうか、アウレフのサンプル共よ……」<br/>「アウレフめ、上手く調教したものだ」<br/>「アウレフの怨念が何らかの作用を……!?」<br/>「まさか、アウレフが彼奴等に……!? いや、今の状況でそのようなことはあり得ぬ!」
 
;「殊勝だな。アウレフの意志を継ぐとはな」<br/>「まだ逆らうか、アウレフのサンプル共よ……」<br/>「アウレフめ、上手く調教したものだ」<br/>「アウレフの怨念が何らかの作用を……!?」<br/>「まさか、アウレフが彼奴等に……!? いや、今の状況でそのようなことはあり得ぬ!」
 
:SRXチームからの被弾台詞。αにおいてイングラムが行ったことと言えば……。
 
:SRXチームからの被弾台詞。αにおいてイングラムが行ったことと言えば……。
 +
:ちなみに本作のユーゼスはイングラムを徹底して「アウレフ・バルシェム」として扱っており、この辺りからも自身にとってイングラムが障害である前に必須のファクターであることを理解していないのがわかる。
 
;「魔装機神サイバスター……そして、マサキ・アンドー。お前のことも“覚えて”いるぞ」
 
;「魔装機神サイバスター……そして、マサキ・アンドー。お前のことも“覚えて”いるぞ」
 
:対マサキ。しかしシュウとの因縁も含めて覚えていながらラプラスデモンコンピュータのことを思い出せていなかったうえに、それを覚えている理由について追及しなかったのは一つの過ちではないだろうか。
 
:対マサキ。しかしシュウとの因縁も含めて覚えていながらラプラスデモンコンピュータのことを思い出せていなかったうえに、それを覚えている理由について追及しなかったのは一つの過ちではないだろうか。
345行目: 365行目:  
;「……失われた記憶の輪が……虚憶の欠片がつながっていく……我の[[魂|ネフェシュ]]が真実の姿に……理解した……我が何処より来たか……何者であったか……ゼルファート……[[ズフィルード]]……ゼスト……[[ジュデッカ]]……それらを経て……新たなアダムであり、メタトロン……すなわち、“アダマトロン”が我が真体となる」
 
;「……失われた記憶の輪が……虚憶の欠片がつながっていく……我の[[魂|ネフェシュ]]が真実の姿に……理解した……我が何処より来たか……何者であったか……ゼルファート……[[ズフィルード]]……ゼスト……[[ジュデッカ]]……それらを経て……新たなアダムであり、メタトロン……すなわち、“アダマトロン”が我が真体となる」
 
:[[アダマトロン]]と化した直後。一人称が「私」から「我」へ。虚憶の欠片を繋いで過去生の記憶の大半を取り戻し、己の縁を理解し、因縁の存在を経て辿りついた究極の姿。
 
:[[アダマトロン]]と化した直後。一人称が「私」から「我」へ。虚憶の欠片を繋いで過去生の記憶の大半を取り戻し、己の縁を理解し、因縁の存在を経て辿りついた究極の姿。
:ちなみに最初の「ゼルファート」に関しては詳細不明。諸々の要素を鑑みるに、恐らく今までの世界(語られていない世界含む)において、神となるためにCPSを使用した機体のことらしい。
+
:ちなみに最初の「ゼルファート」に関しては詳細不明。諸々の要素を鑑みるに、恐らく今までの世界(語られていない世界含む)において、「'''神となるためにCPSを使用した機体'''」か、あるいは「'''ユーゼスが調停者となる野心に目覚めた全ての始まりの存在となる何者か(ユーゼスが再有生をもたらす存在として表した「神」)'''」の事なのかもしれない。
 
:なお、ユーゼスがズフィルードに搭乗したことは今まで一度もないが、順番からすると「SHO」以前のユーゼスのうちの誰かである可能性が高い。[[ガンエデン|神体ズフィルード]]や創世神ズフィルード([[ケイサル・エフェス]]とは異なるゲベルの成れの果て)を指す可能性もある。
 
:なお、ユーゼスがズフィルードに搭乗したことは今まで一度もないが、順番からすると「SHO」以前のユーゼスのうちの誰かである可能性が高い。[[ガンエデン|神体ズフィルード]]や創世神ズフィルード([[ケイサル・エフェス]]とは異なるゲベルの成れの果て)を指す可能性もある。
 
:付け加えるならばこの現象、SHOで起きたのと同じ。
 
:付け加えるならばこの現象、SHOで起きたのと同じ。
351行目: 371行目:  
:イング脱走の真相。ちなみにこのおかげで、イングの身体にはマシンセルが存在していない。
 
:イング脱走の真相。ちなみにこのおかげで、イングの身体にはマシンセルが存在していない。
 
;「……イングの脱走はドゥバン・オーグの妨害によって望まぬ方向へ進み……修正は困難かと思われたが、天は我を見放さなかった。偶然に偶然が重なり、結果的には我の思い通りに……」
 
;「……イングの脱走はドゥバン・オーグの妨害によって望まぬ方向へ進み……修正は困難かと思われたが、天は我を見放さなかった。偶然に偶然が重なり、結果的には我の思い通りに……」
:この台詞からもわかるとおり、αやSHOに比べて「偶然」の要素が大きいことがわかる。そして、そのような偶然に左右され、また頼らざるを得ないということ自体、同作におけるユーゼスの再有生が不完全であることを示唆していると言える。
+
:上記の真相に対し、自分たちが偶然見つけなければイングは死んでいたかも知れないと反論するデスピニスとフィオナに対して。この台詞からもわかるとおり、αやSHOに比べて「偶然」の要素が大きいことがわかる。そして、そのような偶然に左右され、また頼らざるを得ないということ自体、同作におけるユーゼスの再有生が不完全であることを示唆していると言える。
 
;「お前達は、我らと言葉を交わせる程度には発達した知性を持ちながら、蟲毒の如くたった一つの惑星の上で……飽くことなく争い、殺し合い、闘争本能と繁殖力を発達させてきた。そして、我が与えた技術の種……闘争のためとあらば解析し、応用を可能にする戦争技術への高順応性も持っていた。さらに、多くの強念者達……この銀河の中でも、そのような知的生命体が生息する惑星は希有だ」
 
;「お前達は、我らと言葉を交わせる程度には発達した知性を持ちながら、蟲毒の如くたった一つの惑星の上で……飽くことなく争い、殺し合い、闘争本能と繁殖力を発達させてきた。そして、我が与えた技術の種……闘争のためとあらば解析し、応用を可能にする戦争技術への高順応性も持っていた。さらに、多くの強念者達……この銀河の中でも、そのような知的生命体が生息する惑星は希有だ」
 
:ユーゼスの地球人評。これにはメキボスも内心では肯定していた。
 
:ユーゼスの地球人評。これにはメキボスも内心では肯定していた。
361行目: 381行目:  
;「以前の我は、起因を知ろうとした。我を縛る因果の鎖……その始まりと原因を。だが、もはやその必要はなくなった。我はクロスゲートから得たのだ、アカシャ変動因子を。かつて、我が作り上げようとした[[クロスゲート・パラダイム・システム]]……それに欠けていた因子を」
 
;「以前の我は、起因を知ろうとした。我を縛る因果の鎖……その始まりと原因を。だが、もはやその必要はなくなった。我はクロスゲートから得たのだ、アカシャ変動因子を。かつて、我が作り上げようとした[[クロスゲート・パラダイム・システム]]……それに欠けていた因子を」
 
:OGユーゼスの目標はあくまで虚憶の探求にあり、何故自分は因果の鎖に縛られているのか、なぜ破滅の運命が待っているのかも知ろうとしていたのだが、アダマトロンになったことでその目的を放棄してしまっている。ゲートから得た「変動因子」については案の定不明だが、SHOやαのCPSに欠けていた何かであるらしい。これのおかげで、イングが言ったように運命の分岐点に立つくらいは一応できていたのかもしれないが、結末は変わらなかった。
 
:OGユーゼスの目標はあくまで虚憶の探求にあり、何故自分は因果の鎖に縛られているのか、なぜ破滅の運命が待っているのかも知ろうとしていたのだが、アダマトロンになったことでその目的を放棄してしまっている。ゲートから得た「変動因子」については案の定不明だが、SHOやαのCPSに欠けていた何かであるらしい。これのおかげで、イングが言ったように運命の分岐点に立つくらいは一応できていたのかもしれないが、結末は変わらなかった。
 +
;「そのシステムにより、我は意のままに因果律を操作することが出来る。それは全能の力、そして真神の力……」
 +
:「クロスゲート・パラダイム・システム」とは何かについての返答。「意のままに」と言っていたが実際は使用範囲が限定された不完全な物であり、そのことについてイングに看破される。また、最後に出てきた「真神」とは何なのかは不明。一番近そうなのは「30」に登場した[[MAGINE|コレ]]だが…。
 
;「我こそはアルファであり、オメガである。我こそは終わりであり、始まりである。我こそは宇であり、宙である。もはや、起因など知る必要はない。過去の因果、因縁、虚憶、忌憶に縛られることもない。愚帝、監察者、監査者、そして神ですら我を阻止すること能わず。我に纏わるもの全てを隠滅させ、我が新たな、数多の世界を造り出し、その規範となる。因果、因縁、輪廻すらも我が新たに構築する。そして、四劫を超越し、我が新たな人類の祖……新人祖となるのだ」
 
;「我こそはアルファであり、オメガである。我こそは終わりであり、始まりである。我こそは宇であり、宙である。もはや、起因など知る必要はない。過去の因果、因縁、虚憶、忌憶に縛られることもない。愚帝、監察者、監査者、そして神ですら我を阻止すること能わず。我に纏わるもの全てを隠滅させ、我が新たな、数多の世界を造り出し、その規範となる。因果、因縁、輪廻すらも我が新たに構築する。そして、四劫を超越し、我が新たな人類の祖……新人祖となるのだ」
 
:ヴォルクルスや四凶を呼び出して。行きつく先は結局同じ世迷言……と言いたいが、SHOの「虚構の世界」がこれに待ったをかける。第2次OGのユーゼスは因子も知識も不足していたがために失敗したが、もしかしたら遙か遠い過去の、どこかの世界に存在した別のユーゼスは上手く立ち回り、万事を思い通りに運んで「思い通りに作り上げた世界」を創造していたのかも知れない……。
 
:ヴォルクルスや四凶を呼び出して。行きつく先は結局同じ世迷言……と言いたいが、SHOの「虚構の世界」がこれに待ったをかける。第2次OGのユーゼスは因子も知識も不足していたがために失敗したが、もしかしたら遙か遠い過去の、どこかの世界に存在した別のユーゼスは上手く立ち回り、万事を思い通りに運んで「思い通りに作り上げた世界」を創造していたのかも知れない……。
366行目: 388行目:  
;「……彼奴らが未だ存在するのは、我が因縁、業の深さゆえか」
 
;「……彼奴らが未だ存在するのは、我が因縁、業の深さゆえか」
 
:しぶとく抵抗する鋼龍戦隊に対して。確かにそれもあるだろうが、何より'''この世界のユーゼスは詰めが甘すぎた'''というのが最も大きな理由だろう。
 
:しぶとく抵抗する鋼龍戦隊に対して。確かにそれもあるだろうが、何より'''この世界のユーゼスは詰めが甘すぎた'''というのが最も大きな理由だろう。
 +
:アダマトロンや本作のユーゼスが過去作品における負けフラグを積み重ねているのは有名な話(しかも劇中ですらエクセレンに指摘されている)だが、'''CPSによって因果律に干渉したことで「このようにしたから敗北する」という因果が確定してしまったからである。'''因果律改変を目論んだのに「番人」の気配がなかった辺りがそれを物語っている。<ref>正確に言うとCPS自体が「望む結果を生み出すために必要な原因を生成する」システムなのだが、因果の繋がりを利用する特性の関係で、過去だろうが並行世界だろうが一度因果として成立した=フラグ付けされた結果がある場合、同じ条件を満たした時点で対応する結果を引き寄せてしまう性質がある。'''そして「CPSを作り出して使うと負ける」というフラグは既に『SHO』で成立している。'''</ref>
 
;ユーゼス「この流れはまさか……否、そのようなことはあり得ぬ。これまでの我とは違う……決定的に違っている点がある……クロスゲート、ガンエデン、アカシャ変動因子……これらは我の未来を変えるはず」<br />シュウ「ククク、どうしました? 今頃、自分の宿命に気づきましたか?」<br />ユーゼス「馬鹿な……同じ結果を迎えるなど……有り得ぬ」<br/>キョウスケ「同じ結果といったな。つまり、今までのお前がおれ達のような存在に敗れていたということか」<br />ユーゼス「その運命を、今度こそ我は変える……! 呪輪廻から解脱し、新たな世界の創造主、新人祖となるのだ……!」
 
;ユーゼス「この流れはまさか……否、そのようなことはあり得ぬ。これまでの我とは違う……決定的に違っている点がある……クロスゲート、ガンエデン、アカシャ変動因子……これらは我の未来を変えるはず」<br />シュウ「ククク、どうしました? 今頃、自分の宿命に気づきましたか?」<br />ユーゼス「馬鹿な……同じ結果を迎えるなど……有り得ぬ」<br/>キョウスケ「同じ結果といったな。つまり、今までのお前がおれ達のような存在に敗れていたということか」<br />ユーゼス「その運命を、今度こそ我は変える……! 呪輪廻から解脱し、新たな世界の創造主、新人祖となるのだ……!」
:本作のユーゼスはαの彼と違い、イングラムが己の分身だった事実も、因果の鎖に繋がれている限り未来が変えられないことも知らないようだ。今までとは異なるやり方を取らない限り、彼の願いは決して叶わないのだ。
+
:本作のユーゼスはαの彼と違い、イングラムが己の分身だった事実も、因果の鎖に繋がれている限り未来が変えられないことも知らないようだ。今までとは異なるやり方を取らない限り、彼の願いは決して叶わないのだ。仮にイングラムを排除したいなら、スーパーヒーロー作戦でそうしたように超越存在となって因果の影響を回避しなければならない。
:ついでに言うと、もっとも深い因縁を持つイングラムの最期のモノローグは『'''何回目の、何人目の俺であろうと、迎える結末は全て同じ'''』である。なれば、同じ鎖に縛られているユーゼスだけが違うはずもなく……。
+
:ついでに言うと、そのイングラムの最期のモノローグは『'''何回目の、何人目の俺であろうと、迎える結末は全て同じ'''』である。なれば、同じ鎖に縛られているユーゼスだけが違うはずもなく……。
 
;「お、同じか……同じ結末なのか……!な、何故だ……何故だ……!? 因子が決定的に違うのだぞ……ガンエデンを……クロスゲートを手に入れたのだ……!私の邪魔をする者など……いないはず……!」<br />「わ、私がこんなところで……終わるはずがない……!」<br />「終わるはずが……ない……! そうだ、新人祖たる私が死ぬなどと……!くっ、ふふふ……ふふふ……輪廻を解脱した私が……死ぬわけがない……くふっ、ふふふふ……」<br />「そうだ……私は世界を……全てを創る……ふふふっ……そう、全て……全てを……ふふふ」
 
;「お、同じか……同じ結末なのか……!な、何故だ……何故だ……!? 因子が決定的に違うのだぞ……ガンエデンを……クロスゲートを手に入れたのだ……!私の邪魔をする者など……いないはず……!」<br />「わ、私がこんなところで……終わるはずがない……!」<br />「終わるはずが……ない……! そうだ、新人祖たる私が死ぬなどと……!くっ、ふふふ……ふふふ……輪廻を解脱した私が……死ぬわけがない……くふっ、ふふふふ……」<br />「そうだ……私は世界を……全てを創る……ふふふっ……そう、全て……全てを……ふふふ」
:撃破後。本人は全て上手くやったつもりだったが、実際には「虚憶」ではわからなかった部分、即ち[[アウルゲルミル|敗]][[ジュデッカ|北]][[ゲベル・ガンエデン|の]][[ノイ・レジセイア|因]][[シヴァー・ゴッツォ|果]]を一挙に再現しただけに過ぎず、鋼龍戦隊に倒された過去を持つシュウとアクセルからすれば[[ディバイン・クルセイダーズ|かつての]][[シャドウミラー|自分達]]と同じ結末を迎えただけに過ぎなかった。
+
:撃破後。この時のユーゼスは仮面が外れ、血を流した素顔が露わになっている。本人は全て上手くやったつもりだったが、実際には「虚憶」ではわからなかった部分、即ち[[アウルゲルミル|敗]][[ジュデッカ|北]][[ゲベル・ガンエデン|の]][[ノイ・レジセイア|因]][[シヴァー・ゴッツォ|果]]を一挙に再現しただけに過ぎず、鋼龍戦隊に倒された過去を持つシュウとアクセルからすれば[[ディバイン・クルセイダーズ|かつての]][[シャドウミラー|自分達]]と同じ結末を迎えただけに過ぎなかった。
 
:因果律改変を目論み、自らの運命を自らのみによって変えようとする限り、何度輪廻しようともその結末は決して変わらないのである……。
 
:因果律改変を目論み、自らの運命を自らのみによって変えようとする限り、何度輪廻しようともその結末は決して変わらないのである……。
 +
:メタ的に考えると、'''アルテウルの顔=整形前の本来の素顔で行動していた時点で「目的を果たしたと思った途端に失敗して破滅する」というフラグが成立していたと言える'''(ユーゼスが本格的に暗躍を開始するのは整形後=イングラムのオリジンになってからである)。
 
;「ふはははははははは!!」<br />「私だ! 私が造ったのだ! そう、あれは! 私が造るはずだったのだよ!!」<br />「クロスゲートもガンエデンも! 新たな世界も、人類も!! ははははは!! そう! 私が全て造るはずだったのだ!!なのに、何を間違った!? 何が原因なのだ!? イルイか!? はははは! そうか! イルイだな!!」
 
;「ふはははははははは!!」<br />「私だ! 私が造ったのだ! そう、あれは! 私が造るはずだったのだよ!!」<br />「クロスゲートもガンエデンも! 新たな世界も、人類も!! ははははは!! そう! 私が全て造るはずだったのだ!!なのに、何を間違った!? 何が原因なのだ!? イルイか!? はははは! そうか! イルイだな!!」
:自軍から敗因を突きつけられた中での一幕。クロスゲートを通じて得ていた過去作の実憶が消え去ったことで、一人称も「我」から「私」へと戻っている。本作のユーゼスは虚憶によって過去作の記憶を持っており、さらにそもそもの始まりたる「SHO」の「虚構の世界」自体、その世界のユーゼスが造ったものである事を考えると、'''どこかの世界のユーゼスは、本当に「クロスゲートもガンエデンも、新たな世界も、人類も」創り上げていた'''のかも知れない。ゆえに、このユーゼスもスパロボ作品一つ分の世界を本気で作ろうとしていた……あるいはOGシリーズの「古き人祖」とユーゼスは何か関係があるのかも知れない。
+
:自軍から敗因を突きつけられた中での一幕。クロスゲートを通じて得ていた過去作の実憶が消え去ったことで、一人称も「我」から「私」へと戻っている。本作のユーゼスは虚憶によって過去作の記憶を持っており、さらにそもそもの始まりたる「SHO」の「虚構の世界」自体、その世界のユーゼスが造ったものである事や、ユーゼスの辿る道は大きく分けて「整形前(アルテウルの顔)」と「整形後(イングラムの顔)」に分かれることを考えると、'''どこかのタイミングで「SH作戦の整形後に当たる状態のユーゼス」がOG世界を造り上げたのだと考えられる。'''<ref>そもそも、ユーゼスをユーゼスたらしめる要素は全て整形後に得たものである。</ref>
 
;「それも私だぁぁぁぁぁ…………!!」
 
;「それも私だぁぁぁぁぁ…………!!」
 
:死に際の断末魔。この最後の錯乱ぶりは絶対者のイメージの崩壊とともに、(整形前の素顔であることも合わせて)SHOにおける大気浄化弾の実験失敗の際のユーゼスを再現しているとも言える。
 
:死に際の断末魔。この最後の錯乱ぶりは絶対者のイメージの崩壊とともに、(整形前の素顔であることも合わせて)SHOにおける大気浄化弾の実験失敗の際のユーゼスを再現しているとも言える。
:かくしてユーゼスは倒れたが、同時に[[ナシム・ガンエデン]]も破壊され、宇宙空間には「真の」クロスゲートが残り、[[ガディソード|新たな異星人]]の来訪と、[[フューリー|月に住まう者達]]の目覚めによる[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|新たな戦い]]の布石が敷かれるのであった。
+
:かくしてユーゼスは倒れたが、同時に[[ナシム・ガンエデン]]も破壊され、宇宙空間には「真の」クロスゲートが残り、[[ガディソード|新たな異星人]]の来訪と、[[フューリー|月に住まう者達]]の目覚めによる[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ|新たな戦い]]の布石が敷かれ、[[ラ・ギアス]]では[[ヨーテンナイ|更なる]][[巨人族|災厄の種]]が蒔かれつつあった……。
:そして、[[ラ・ギアス]]では[[ヨーテンナイ|更なる]][[巨人族|災厄の種]]が蒔かれつつあった……。
+
:ただ、スーパーヒーロー作戦の顛末の再現だとすれば、この後に「整形後のユーゼス」が待っている可能性も否定できない。
 +
 
 +
=== [[アイドルマスター シンデレラガールズ]] ===
 +
;「ああ……幾度目になるか……。選ばれし勇者に倒され……鋼の救世主に……討たれ……。繰り返された滅びの輪廻……。真祖によって造られし闇の脳は……それら無数の概念をも喰らい、融合し……。そして我らの中で……『私』は目覚めた……」
 +
:ユーゼスの登場時の台詞。今回は未登場だが[[ダークブレイン]]の関与を匂わせる。
 +
;「満たされはせぬ。浄化もされぬ。私はまた現れ、絶望を……歌う……。求めるなら呟くが良い……。―――アンコール、と」
 +
:消滅時の台詞。
 +
;「そうもゆかぬのだ、アイドルたちよ。我らの時も限られているが故に」
 +
:エンディングでの台詞。
 +
;「因果は巡る……我らの運命が交われば、あるいは。では、さらばだ」
 +
:去り際の台詞。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
427行目: 461行目:  
*『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]』最終戦でイングラムの肉体を完全に乗っ取ったが、その声は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』でユーゼスを担当した大友氏ではなく、乃村健次氏が演じており、クレジットでは「仮面の男」となっていた。当時はキャスト変更の理由は不明だったが、『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』の設定を鑑みると若い頃と年を取った姿という違いがあるため声が違うということになる。
 
*『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]』最終戦でイングラムの肉体を完全に乗っ取ったが、その声は『[[スーパーロボット大戦α|α]]』でユーゼスを担当した大友氏ではなく、乃村健次氏が演じており、クレジットでは「仮面の男」となっていた。当時はキャスト変更の理由は不明だったが、『[[第2次スーパーロボット大戦OG|第2次OG]]』の設定を鑑みると若い頃と年を取った姿という違いがあるため声が違うということになる。
 
*[[シヴァー・ゴッツォ]]の名前がヘブライ語で「7」を意味するシヴァーで、BGMの名称も「ZEST SEVEN」となっているのは、ウルトラマンの力を手にしたゼストの後継者…すなわち、ウルトラセブンのオマージュという意味が込められているという説が有力。さらにはシヴァーが作った人造人間であるハザルはヘブライ語で「帰る」の意で「帰ってきたウルトラマン」のオマージュとなり、エイスに至っては直球で「ウルトラマンA(エース)」のオマージュである。そしてハザルは立場上はシヴァーの息子(=「ウルトラマンタロウ」)。それを考えるとユーゼスのクローンであるイングラムはウルトラマンレオと関連付けることができる(何せイングラムは[[アストラナガン|自分が作った黒い天使]]に堂々と「'''アストラ'''」の名を冠している上、境遇もレオに近い)が、これはむしろシヴァーと縁深い上に[[ディス・アストラナガン|アストラの名を受け継いだ銃神]]を駆るクォヴレーの方のネタかもしれない(ウルトラマンレオはセブンの愛弟子なので)。更にユーゼス自身が『第2次OG』で[[アダマトロン|胸元がまんまゾフィーな新人祖]]を作り出した。どちらにせよ、つくづくウルトラマンが大好きな連中だと認識せざるを得ない。
 
*[[シヴァー・ゴッツォ]]の名前がヘブライ語で「7」を意味するシヴァーで、BGMの名称も「ZEST SEVEN」となっているのは、ウルトラマンの力を手にしたゼストの後継者…すなわち、ウルトラセブンのオマージュという意味が込められているという説が有力。さらにはシヴァーが作った人造人間であるハザルはヘブライ語で「帰る」の意で「帰ってきたウルトラマン」のオマージュとなり、エイスに至っては直球で「ウルトラマンA(エース)」のオマージュである。そしてハザルは立場上はシヴァーの息子(=「ウルトラマンタロウ」)。それを考えるとユーゼスのクローンであるイングラムはウルトラマンレオと関連付けることができる(何せイングラムは[[アストラナガン|自分が作った黒い天使]]に堂々と「'''アストラ'''」の名を冠している上、境遇もレオに近い)が、これはむしろシヴァーと縁深い上に[[ディス・アストラナガン|アストラの名を受け継いだ銃神]]を駆るクォヴレーの方のネタかもしれない(ウルトラマンレオはセブンの愛弟子なので)。更にユーゼス自身が『第2次OG』で[[アダマトロン|胸元がまんまゾフィーな新人祖]]を作り出した。どちらにせよ、つくづくウルトラマンが大好きな連中だと認識せざるを得ない。
 +
*後年のウルトラシリーズではユーゼスが憧憬したウルトラマンの故郷である光の国から'''悪に墜ちたウルトラマン'''である「ウルトラマンベリアル」と「ウルトラマントレギア」の2人が登場したが、この2人の経歴には'''ユーゼスを想起させる点が非常に多い'''。ある意味でユーゼスは悪のウルトラマン達の先駆けとも言える存在である。
 +
**ベリアルとの共通点は「ザラブ星人に救われる」「自身の[[イングラム・プリスケン|クローン]]を作る」「過去作の[[ナシム・ガンエデン|ラスボス]][[AI1|2体]]と[[アダマトロン|融合]]する」等
 +
**トレギアとの共通点は「仮面を付けた天才科学者」「過去に起きた様々な事件の黒幕(=それも私だ)」「ウルトラマンへの拗れた情景」等
 
*明言されてはいないが、ユーゼスのモチーフとなったのは、『[[ヒーロー戦記]]』の[[ギリアム・イェーガー|アポロン総統]]と思われる。その正体であるギリアム・イェーガーはイングラムのモチーフとして知られているが、ギリアムの正義のヒーローとしての一面と悪の首領としての一面を二つに分けたのがイングラムとユーゼスであると言える。
 
*明言されてはいないが、ユーゼスのモチーフとなったのは、『[[ヒーロー戦記]]』の[[ギリアム・イェーガー|アポロン総統]]と思われる。その正体であるギリアム・イェーガーはイングラムのモチーフとして知られているが、ギリアムの正義のヒーローとしての一面と悪の首領としての一面を二つに分けたのがイングラムとユーゼスであると言える。
**ギリアム役の田中秀幸氏は『ウルトラマンメビウス』以降のウルトラシリーズにてウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーの声を演じており、偶然とは言えゼスト・「ZEST SEVEN」・ハザル・エイスの事を考えると因縁めいたものになっている。
+
**ギリアム役の田中秀幸氏は『ウルトラマンメビウス』から『劇場版ウルトラマンジード』までのウルトラシリーズにてウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーの声を、そして初代『ウルトラマン』のパラレル続編作品である『[[ULTRAMAN (アニメ)|ULTRAMAN]]』のアニメ版にて初代ウルトラマンの変身者であるハヤタ・シンを演じており、偶然とは言えゼスト・「ZEST SEVEN」・ハザル・エイスの事を考えると因縁めいたものになっている。
 
**なお、『ヒーロー戦記』~「OGシリーズ」を省みるとギリアムは「'''仮面ライダーに救われて再びヒーローへと至った男'''」なので、「'''ウルトラマンに歪んだ憧憬を抱いて悪へと堕ちて行った男'''」であるユーゼスとは完全に真逆である。
 
**なお、『ヒーロー戦記』~「OGシリーズ」を省みるとギリアムは「'''仮面ライダーに救われて再びヒーローへと至った男'''」なので、「'''ウルトラマンに歪んだ憧憬を抱いて悪へと堕ちて行った男'''」であるユーゼスとは完全に真逆である。
 
*彼がウルトラマンの力を手にいれるために使ったデビルガンダムであるが、『ロストヒーローズ2』ではなんの因果かウルトラ戦士でありウルトラマンレオの弟である[[アストラナガン|アストラ]]を生態ユニットとして取り込んでしまう。また、カラーリングがゼストによく似たウルトラ戦士であるイーヴィルティガがシナリオ内で改心するが彼もまた「ウルトラ戦士の力を欲した歪んだ心の科学者」である。
 
*彼がウルトラマンの力を手にいれるために使ったデビルガンダムであるが、『ロストヒーローズ2』ではなんの因果かウルトラ戦士でありウルトラマンレオの弟である[[アストラナガン|アストラ]]を生態ユニットとして取り込んでしまう。また、カラーリングがゼストによく似たウルトラ戦士であるイーヴィルティガがシナリオ内で改心するが彼もまた「ウルトラ戦士の力を欲した歪んだ心の科学者」である。
 +
*『α』発売から20年以上が経ち、ユーゼスを象徴する名台詞「それも私だ」が誕生したそもそもの原因が寺田氏から語られている<ref>https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1507027772434444291</ref>。
 +
**それによると元々『α』において『ユーゼスはラスボスではなくユーゼスとは別の真のラスボスがおり、最終盤でユーゼスが大まかな裏事情を語ったところで真のラスボスが現れユーゼスもまた手駒の1人でしかなかった事が明かされる』というシナリオであったが、開発途中の諸事情でその真のラスボスを出すことが出来なくなり、急遽真のラスボスが担う筈だった役割や根回しをユーゼスに回す羽目になりやむなくこの台詞が誕生してしまったとのこと。
 +
**その「真のラスボス」の正体については言及されていないが、このためのマップや原画等は途中まで作られており、使えそうな要素は『第2次α』と『第2次OG』で再利用された事が語られている。ちなみにDC版の結末は後から考えたものであり無関係である。
 +
**また、これらの総括は「中途半端な終わり方になってしまったのはこういう事情があった。これを言っても『今更言い訳?』と思われてしまう、'''と思っているのも私だ'''」という言葉で締めくくられている。
 +
*2023年1月7日に放送された『ウルトラマンデッカー 特別総集編3』において、ホッタ・マサミチが「そういう情報ってさ、普通『フフフ、'''それも私だ'''』とか意味深なこと言っちゃうような黒幕的な人が~」と発言し、話題を呼んだ。ある意味ユーゼスがウルトラ世界に影響を及ぼしたと言えなくもない。
 +
**寺田氏もTwitterにて言及しており'''「[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1611520085361053696?s=20 感無量なのも私だ]」'''とコメントしている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
4,959

回編集