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| {{登場メカ概要 | | {{登場メカ概要 |
| | タイトル = スペック | | | タイトル = スペック |
− | | 分類 = 汎用[[モビルスーツ]] | + | | 分類 = 攻撃型[[モビルスーツ]] |
| | 生産形態 = [[量産機]] | | | 生産形態 = [[量産機]] |
| | 型式番号 = [[型式番号::RMS-108]] | | | 型式番号 = [[型式番号::RMS-108]] |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ティターンズ]]の[[量産型]][[モビルスーツ]]で、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社グラナダ工場で開発された。汎用型の第二世代モビルスーツとしては、最も初期に開発された機体である。 | + | [[ティターンズ]]の攻撃型量産[[モビルスーツ]]で、[[アナハイム・エレクトロニクス]]社グラナダ工場で開発された。第二世代モビルスーツとしては最も初期に開発された機体である。 |
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− | [[ハイザック]]の発展型で、ザク系統のモビルスーツの意匠が取り入れられており、右肩のバインダーシールドや左肩のスパイクアーマーからもその事が推察できる。ジェネレーター出力の向上や出力供給経路の改善などを施した事で、ハイザックの欠点であった「2種のビーム兵器の同時運用が不可能」という弱点が克服されており、また装甲には[[リック・ディアス]]と同じガンダリウムγを採用した事で、全体的に高性能な機体に仕上がっており、カタログスペックでならば、なんと[[ガンダムMk-II]]やリック・ディアス、[[百式]]にも引けをとらない程のものとなっている。更には、大掛かりの整備無しに大気圏の内外を問わずに運用可能なだけでなく、バリュートパックを装着すれば大気圏突入も可能となっている。その反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず機体コストが高騰化してしまった事から、優秀ながらも軍の主力機にまでは採用されず、主に小隊長やエースパイロットにしか配備されなかったが、コストを除けば欠点らしい欠点は無いという事実からも、第二世代モビルスーツの中では最良の傑作機として扱われている。 | + | [[ハイザック]]の発展型で、公国系の技術ノウハウを中核に据えて設計・開発おり、右肩のバインダーシールドや左肩のスパイクアーマーからもその事が推察できる。ジェネレーター出力の向上や出力供給経路の改善などを施した事で、ハイザックの欠点であった「2種のビーム兵器の同時運用が不可能」という弱点が克服されており、また装甲には[[リック・ディアス]]と同じガンダリウムγを採用した事で、全体的に高性能な機体に仕上がっており、カタログスペックでならば、なんと[[ガンダムMk-II]]やリック・ディアス、[[百式]]にも引けをとらない程のものとなっている。更には、大掛かりの整備無しに大気圏の内外を問わずに運用可能なだけでなく、バリュートパックを装着すれば大気圏突入も可能となっている。その反面、ハイザックの延長線上の機体にも関わらず機体コストが高騰化してしまった事から、優秀ながらも軍の主力機にまでは採用されず、主に小隊長やエースパイロットにしか配備されなかったが、コストを除けば欠点らしい欠点は無いという事実からも、第二世代モビルスーツの中では最良の傑作機として扱われている。 |
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| 本来なら[[エゥーゴ]]に最新鋭の量産機として引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「ガンダムMk-II強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それを躱す為に、急遽初期生産分が[[ティターンズ]]へと無償で引き渡された<ref>正確には技術の無償供与を行いティターンズが「恩を仇で返す行為」を行う様に見せ迂闊に手を出させない様にするのが目的。だがティターンズは結局AEの連邦側拠点である[[フォン・ブラウン]]を占領しエゥーゴの正当性をより高める愚挙を行ってしまったと言える。</ref>。これが切っ掛けで、ティターンズ([[地球連邦軍]])側が知らなかったガンダリウムγやAE式のブロックビルドアップ寄りムーバブルフレーム技術などもティターンズの元へ渡る事となり、[[グリプス戦役]]の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。 | | 本来なら[[エゥーゴ]]に最新鋭の量産機として引き渡されるはずだったが、アナハイム社が「ガンダムMk-II強奪事件」へ関与していたのではないかと疑われ、それを躱す為に、急遽初期生産分が[[ティターンズ]]へと無償で引き渡された<ref>正確には技術の無償供与を行いティターンズが「恩を仇で返す行為」を行う様に見せ迂闊に手を出させない様にするのが目的。だがティターンズは結局AEの連邦側拠点である[[フォン・ブラウン]]を占領しエゥーゴの正当性をより高める愚挙を行ってしまったと言える。</ref>。これが切っ掛けで、ティターンズ([[地球連邦軍]])側が知らなかったガンダリウムγやAE式のブロックビルドアップ寄りムーバブルフレーム技術などもティターンズの元へ渡る事となり、[[グリプス戦役]]の全陣営がガンダリウムγを使用したモビルスーツを運用するという形になった。 |
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| 先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機に[[ジェリド・メサ]]、[[カクリコン・カクーラー]]が搭乗。[[カミーユ・ビダン]]のガンダムMk-IIと月面などで交戦したが、カクリコン機は大気圏突入時の戦闘でガンダムMk-IIが使用していたフライングアーマーに自動展開したバリュートが引っかかってしまい破損し、カクリコンと共に燃え尽きている。後にジェリド機も降下した地上の[[ジャブロー]]での戦いの果てに撃破されたが、ジェリドは辛うじて生き延びて脱出している。 | | 先行生産型十数機がティターンズに引き渡され、その内の2機に[[ジェリド・メサ]]、[[カクリコン・カクーラー]]が搭乗。[[カミーユ・ビダン]]のガンダムMk-IIと月面などで交戦したが、カクリコン機は大気圏突入時の戦闘でガンダムMk-IIが使用していたフライングアーマーに自動展開したバリュートが引っかかってしまい破損し、カクリコンと共に燃え尽きている。後にジェリド機も降下した地上の[[ジャブロー]]での戦いの果てに撃破されたが、ジェリドは辛うじて生き延びて脱出している。 |
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− | なおグリプス戦役の後期にはジオン共和国にも払い下げに近い形で納入されていたのだが、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ってしまう。更には[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時に連邦の追撃を逃れたティターンズの残党がネオ・ジオンに加わったり、ダカール制圧の際にネオ・ジオンに接収された結果、ジオン系組織にも多数の機体が流失してしまう事になり、元は連邦系の機体でありながら最終的に敵対しているジオン側で運用される事態となってしまった上に、意匠がハイザック同様元々ジオニック系統故なのか特に違和感の無い存在感や活躍を見せているという、悉く皮肉な運命を迎えてしまっている。なお、ジオン側に流れた機体は、機体色は通常カラーもある一方灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された機体も確認されている<ref>この様な事態に至ったのは、連邦軍がティターンズ色を消す為にモノアイモビルスーツを禁止し始めた事(『[[機動戦士ガンダムUC]]』の時期にてティターンズで運用されていたモノアイ式のモビルスーツである[[バイアラン・カスタム|バイアランの改修計画]]が検討された際は、連邦の上層部が出した条件が「外見はモノアイ式からバイザー、ゴーグル式への変更」となっていたり、[[アッシマー]]や[[ギャプラン]]の後継機である[[アンクシャ]]も[[ジェガン]]や[[リゼル]]等のMSとのパーツ共有率を高める目的もあったとはいえ、やはり、外見はモノアイではなくゴーグルになっている)、当時はMSの進化におけるインフレが激しい時代故に、グリプス戦役の時代を経た時点で既に旧式化していたのも一因と言える。</ref>。 | + | なおグリプス戦役の後期にはジオン共和国にも払い下げに近い形で納入されていたのだが、ティターンズの壊滅とスキャンダルの暴露により取り引き先を失ってしまう。更には[[第1次ネオ・ジオン抗争]]時に連邦の追撃を逃れたティターンズ残党の参加やダカール制圧時の接収等が重なり、ネオ・ジオンを始めとするジオン系組織にも多数の機体が流出する事になり、元は連邦系の機体でありながら最終的に敵対しているジオン側で運用され、その上意匠がハイザック同様元々ジオニック系統故なのか特に違和感の無い存在感や活躍を見せているという、悉く皮肉な、そしてハイザック共々ガンダムシリーズ全体に見ても稀な経緯を辿っている<ref>この様な事態に至ったのは、連邦軍がティターンズ色を消す為にモノアイモビルスーツを禁止し始めた事(『[[機動戦士ガンダムUC]]』の時期にてティターンズで運用されていたモノアイ式のモビルスーツである[[バイアラン・カスタム|バイアランの改修計画]]が検討された際は、連邦の上層部が出した条件が「外見はモノアイ式からバイザー、ゴーグル式への変更」となっていたり、[[アッシマー]]や[[ギャプラン]]の後継機である[[アンクシャ]]も[[ジェガン]]や[[リゼル]]等のMSとのパーツ共有率を高める目的もあったとはいえ、やはり、外見はモノアイではなくゴーグルになっている)、当時はMSの進化におけるインフレが激しい時代故に、グリプス戦役の時代を経た時点で既に旧式化していたのも一因と言える。</ref>。なお、ジオン側に流れた機体は、機体色は通常カラーもある一方灰色やモスグリーンに塗り変えて運用された機体も確認されている。 |
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| 第一次ネオ・ジオン抗争の終結後も、後のギラ・ドーガ系の元となった機体の為か、ジオン系統の組織で運用され続けており、U.C.0096においても外伝作品における[[シナンジュ|シナンジュ・スタイン]]強奪作戦の際に、[[袖付き]]に所属している機体が確認されている。また、地球上のジオン残党に流れた機体も、[[トリントン基地]]攻撃に2機参加しており、この時に参加した機体は[[ガブスレイ]]のフェダーイン・ライフルや[[ハンブラビ]]のウミヘビや[[ドライセン]]のビーム・ランサーといった兵装を装備していた。この2機は[[バイアラン・カスタム]]と交戦したが、1機はウミヘビでバイアラン・カスタムを足止め、手持ちのビーム・ランサーで肩を斬る等多少のダメージを与えるも頭部を切り裂かれ返り討ちにされ、もう1機は撤退中に[[ジェスタ]]に胸部を撃たれ撃墜されている。 | | 第一次ネオ・ジオン抗争の終結後も、後のギラ・ドーガ系の元となった機体の為か、ジオン系統の組織で運用され続けており、U.C.0096においても外伝作品における[[シナンジュ|シナンジュ・スタイン]]強奪作戦の際に、[[袖付き]]に所属している機体が確認されている。また、地球上のジオン残党に流れた機体も、[[トリントン基地]]攻撃に2機参加しており、この時に参加した機体は[[ガブスレイ]]のフェダーイン・ライフルや[[ハンブラビ]]のウミヘビや[[ドライセン]]のビーム・ランサーといった兵装を装備していた。この2機は[[バイアラン・カスタム]]と交戦したが、1機はウミヘビでバイアラン・カスタムを足止め、手持ちのビーム・ランサーで肩を斬る等多少のダメージを与えるも頭部を切り裂かれ返り討ちにされ、もう1機は撤退中に[[ジェスタ]]に胸部を撃たれ撃墜されている。 |
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| ::『第2次』と役割は一緒だが、性能は弱体化している。 | | ::『第2次』と役割は一緒だが、性能は弱体化している。 |
| ;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}} | | ;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}} |
− | :DCの戦力として登場。序盤にはジェリド、カクリコン、[[エマ・シーン|エマ]]、[[ライラ・ミラ・ライラ|ライラ]]も搭乗する。性能自体は高くないが、序盤はこちらの戦力も整っていないので強い。 | + | :DCの戦力として登場。序盤にはジェリド、カクリコン、[[エマ・シーン|エマ]]、[[ライラ・ミラ・ライラ|ライラ]]も搭乗する。性能自体は高くないが、序盤はこちらの戦力も整っていないので強い。特に正面突破ルートの『G-3』では強敵である。 |
| ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}} | | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}} |
| :マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。 | | :マサキの章、リューネの章の序盤に登場。一般兵のほか、ジェリドやカクリコンが乗る。性能は低い。 |
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| :何故かマラサイだけ異様に塗りが細かい。 | | :何故かマラサイだけ異様に塗りが細かい。 |
| ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}} | | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}} |
− | :2章Part9から登場するエネミーユニット。『UC』設定で[[ジオン兵]]が乗る。バランスタイプ。 | + | :2章Part9から登場するエネミーユニット。『UC』設定で[[ジオン兵]]が乗る。バランスタイプ。フェダーイン・ライフルを装備した機体、海ヘビを装備した機体がそれぞれ登場する。 |
− | :フェダーイン・ライフルを装備した機体、海ヘビを装備した機体がそれぞれ登場する。 | + | :2章Part13から[[ティターンズ兵]]が乗る『Ζ』設定の赤い機体が登場。こちらもバランスタイプだが武装がビーム・ライフルになっている。 |
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| === 関連作品 === | | === 関連作品 === |
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| :AEグラナダ工場がアクシズ供与のドム系機体から開発した出力・推力がほぼ同じエゥーゴの機体。開発拠点も同じためか一部の作品では本機開発にこの機体のデータを流用したとするものもある。 | | :AEグラナダ工場がアクシズ供与のドム系機体から開発した出力・推力がほぼ同じエゥーゴの機体。開発拠点も同じためか一部の作品では本機開発にこの機体のデータを流用したとするものもある。 |
| ;マラサイ(Define版) | | ;マラサイ(Define版) |
− | :漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場するマラサイ。リック・ディアスの設計図を盗み見た技術者が開発したデッドコピー機で、コクピットが頭部に存在するなど、リック・ディアスの特徴を受け継いでいる。しかし、デッドコピーであっても製造コストが高額な事に怒った[[バスク・オム|バスク]]の鶴の一声で、性能を落としてコストの低下が行われる。 | + | :漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場するマラサイ。リック・ディアスの設計図を盗み見た技術者が開発したデッドコピー機で、コクピットが頭部に存在するなど、リック・ディアスの特徴を受け継いでいる。しかし、デッドコピーであっても製造コストが高額な事に怒った[[バスク・オム|バスク]]の鶴の一声で、性能を落としてコストの低下が行われる。なお、リック・ディアスのデッドコピーなので、系列としては'''ガンダム系'''になる。 |
− | ;ロゼット | + | ;[[GUNDAM:ロゼット|ロゼット]](SRW未参戦) |
| :『ADVANCE OF Z』シリーズ(SRW未参戦)に登場する、アナハイムがハイザックを基に開発した、事実上のマラサイのプロトタイプに当たる機体。 | | :『ADVANCE OF Z』シリーズ(SRW未参戦)に登場する、アナハイムがハイザックを基に開発した、事実上のマラサイのプロトタイプに当たる機体。 |
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