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ギルガメス軍の主力[[アーマード・トルーパー|AT]]。
 
ギルガメス軍の主力[[アーマード・トルーパー|AT]]。
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ATM-08-ST「スペンディング・ウルフ」をベースにアストラギウス暦7198年にメルキア軍の開発局においてアデルハビッツ社を中心に開発され、[[百年戦争]]終結までに1千万機<ref>現実の兵器で最も生産数が多いのは、戦闘機だとドイツのメッサーシュミットBf109(約35000機)、戦車だと旧ソ連のT-55戦車(ほぼ同型機のT-54も含めて推定10万輌程度)とされている。この点を鑑みても、本機の生産数がいかに桁外れであるかがわかる。</ref>を越える機体が生産された。百年戦争において最も普及した、ATの代名詞的存在であり、戦争の形態を大きく変貌させてしまった歴史に残る新兵器、そして百年戦争に、より一層の殺戮と混迷をもたらした最低の兵器として評価されている。
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ATM-08-ST「スペンディング・ウルフ」をベースにアストラギウス暦7198年にメルキア軍の開発局においてアデルハビッツ社を中心に開発され、[[百年戦争]]終結までに1千万機<ref>現実の兵器で最も生産数が多いのは、戦闘機だとドイツのメッサーシュミットBf109(約35000機)、戦車だと旧ソ連のT-55戦車(ほぼ同型機のT-54も含めて推定10万輌程度)とされている。スパロボ参戦作だと、[[ザク]]系統がおよそ8000機以上とされており、この点を鑑みても、本機の生産数がいかに桁外れであるかがわかる。</ref>を越える機体が生産された。百年戦争において最も普及した、ATの代名詞的存在であり、戦争の形態を大きく変貌させてしまった歴史に残る新兵器、そして百年戦争に、より一層の殺戮と混迷をもたらした最低の兵器として評価されている。
    
それまでの初期型ATで培われてきた数多くの新機構が集約されたATの決定版とも呼べる完成度を誇り、後に「ドッグ系」に連なる数多くの試作後継機が誕生している。また、この機体の開発に伴って、メルキア軍はAT開発のための様々なノウハウと幾多の特許を取得し、以後の戦争を左右するATの開発生産に関して独占的な立場に付くことになった。連合内では新参にあたるメルキアがギルガメスの首都星の座に就いたのは、スコープドッグの開発も大きな要素となったと言える。
 
それまでの初期型ATで培われてきた数多くの新機構が集約されたATの決定版とも呼べる完成度を誇り、後に「ドッグ系」に連なる数多くの試作後継機が誕生している。また、この機体の開発に伴って、メルキア軍はAT開発のための様々なノウハウと幾多の特許を取得し、以後の戦争を左右するATの開発生産に関して独占的な立場に付くことになった。連合内では新参にあたるメルキアがギルガメスの首都星の座に就いたのは、スコープドッグの開発も大きな要素となったと言える。
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STのコードが付けられた標準型の他に、様々な改良型や数多くのバリエーションが産み出され、ほぼあらゆる戦場で活躍した。百年戦争の末期には既に旧式化が囁かれていたが余りにも普及していたこと、そして何より'''兵器(工業製品)としてあまりにも優秀過ぎた'''ために世代交代が進まぬまま第四次銀河大戦の開戦を迎え、ATM-09シリーズはその戦争再開後も数十年に渡って第一線で活躍する。
 
STのコードが付けられた標準型の他に、様々な改良型や数多くのバリエーションが産み出され、ほぼあらゆる戦場で活躍した。百年戦争の末期には既に旧式化が囁かれていたが余りにも普及していたこと、そして何より'''兵器(工業製品)としてあまりにも優秀過ぎた'''ために世代交代が進まぬまま第四次銀河大戦の開戦を迎え、ATM-09シリーズはその戦争再開後も数十年に渡って第一線で活躍する。
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ギルガメス軍の標準カラーは緑とベージュ、その中でもメルキア軍精鋭部隊の機体は薄紫の塗装となっている。
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ギルガメス軍の標準カラーは緑とベージュ、その中でもメルキア軍精鋭部隊の機体は薄紫の塗装となっている。このメルキア軍カラーの機体はウド編やクメン編のラストで大量に投入され、戦場の全てを焼き尽くすのが印象的。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 
:DLC「[[ダウンロードコンテンツ/30|エキスパンションパック]]」の敵ユニット。ギルガメス兵が乗るメルキア軍仕様が登場。
 
:DLC「[[ダウンロードコンテンツ/30|エキスパンションパック]]」の敵ユニット。ギルガメス兵が乗るメルキア軍仕様が登場。
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:キリコと一緒に転移してきた連中が自軍に襲いかかるが、早々に倒されてしまうので出番は少ない。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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==== 射撃兵装 ====
 
==== 射撃兵装 ====
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遂行する任務・作戦内容やパイロットの得意とする戦術・嗜好に応じて、以下の兵装から1~2種を選択して携行する。
 
;GAT-22 ヘヴィマシンガン
 
;GAT-22 ヘヴィマシンガン
:スコープドッグの標準的携帯火器。液体火薬を使用した30mm機銃弾が120発装填され、連射および単射が可能。オプションとしてグレネードランチャーが装備出来る。[[キリコ・キュービィー|キリコ]]の搭乗するスコープドッグには、ほとんどの場合装備されている。
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:スコープドッグの標準的携行機関銃。液体火薬を使用した30mm機銃弾が120発装填され、連射および単射が可能。オプションとしてグレネードランチャーが装備出来る。[[キリコ・キュービィー|キリコ]]が最も扱い慣れた火器で、彼の搭乗するスコープドッグにはほとんどの場合装備されている。
 
:実在する銃同様、単発と連射を選択可能で搭乗者の音声認識(バルカンセレクター)で、ライフル側面のスイッチを切り変え変更可能な模様。キリコの場合、ほとんど単発モードを使用し連射はあまり使わない。
 
:実在する銃同様、単発と連射を選択可能で搭乗者の音声認識(バルカンセレクター)で、ライフル側面のスイッチを切り変え変更可能な模様。キリコの場合、ほとんど単発モードを使用し連射はあまり使わない。
 
:劇中では薬莢を排出している様子が見られないので、前述のとおりケースレス弾を使用しているものと思われるが、液体火薬を使用しているので湿気で不発になる事は無い。
 
:劇中では薬莢を排出している様子が見られないので、前述のとおりケースレス弾を使用しているものと思われるが、液体火薬を使用しているので湿気で不発になる事は無い。
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:装弾数11発の4連装ロケットランチャー。ヘビィ級ATのトータス系列の機体の装備と共通のもの。新しめの資料にはハンディロケットランチャーと記述されている事もある。
 
:装弾数11発の4連装ロケットランチャー。ヘビィ級ATのトータス系列の機体の装備と共通のもの。新しめの資料にはハンディロケットランチャーと記述されている事もある。
 
;SAT-03 ソリッドシューター
 
;SAT-03 ソリッドシューター
:バズーカ型の火器で、設定では弾体を電磁カタパルトで発射する、いわゆるレールガンであるとされるが、火薬式との複合型もあるのか現実のバズーカなどと同様爆炎が描写される場合も多い。反動が少ないため宇宙空間で活動する機体によく装備される。
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:バズーカ型の火器で、設定では弾体を電磁カタパルトで発射する、いわゆるレールガンであるとされるが、火薬式との複合型もあるのか現実のバズーカなどと同様爆炎が描写される場合も多い。反動が少ないため宇宙空間で活動する機体によく装備され、キリコ機もヘヴィマシンガンの次に使用回数が多い。
 
;SMAT-38 ショルダーミサイルガンポッド
 
;SMAT-38 ショルダーミサイルガンポッド
 
:手持ち式の9連装大型ミサイルランチャー。
 
:手持ち式の9連装大型ミサイルランチャー。
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』で採用された、複数の武装でのコンビネーションアタック。RM以外の全てのキリコ機で使用可能。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』で採用された、複数の武装でのコンビネーションアタック。RM以外の全てのキリコ機で使用可能。
 
:各機で攻撃方法が違うのはもちろんだが、機体によっては背景の配色も変わる。基本的に各機体が作中で活躍した地形をイメージしたものになっているが、どれも'''最後は炎に包まれる'''。
 
:各機で攻撃方法が違うのはもちろんだが、機体によっては背景の配色も変わる。基本的に各機体が作中で活躍した地形をイメージしたものになっているが、どれも'''最後は炎に包まれる'''。
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:『OE』では攻撃前に頭部のドアップになり、オープニングのイントロを意識したようなターレットレンズの回転が印象的。
 
;ソリッドシューター(3連射)
 
;ソリッドシューター(3連射)
 
:『X-Ω』での必殺スキル。
 
:『X-Ω』での必殺スキル。
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:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』以降のキリコ機のもの。
 
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』以降のキリコ機のもの。
 
;「ヘビィマシンガン」の射程+1。照準値+15。
 
;「ヘビィマシンガン」の射程+1。照準値+15。
:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』のメルキア軍カラーのもの。
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』『[[スーパーロボット大戦30|30]]』のメルキア軍カラーのもの。
    
== 機体BGM ==
 
== 機体BGM ==
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:ラウンドムーバーザックを装備した宇宙戦対応型。
 
:ラウンドムーバーザックを装備した宇宙戦対応型。
 
;[[スコープドッグ・レッドショルダーカスタム]]
 
;[[スコープドッグ・レッドショルダーカスタム]]
:[[治安警察]]との戦いで使用したカスタム機。本来のレッドショルダー仕様とは異なる。
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:[[治安警察]]との戦いで使用したカスタム機。本来のレッドショルダー仕様とは異なる。差別化のため、本来の仕様は「タクティカルカスタム」と呼称される事も。
 
;パープルベアー
 
;パープルベアー
 
:ステレオスコープを備えた偵察・観測用の機体。[[バトリング]]でもよく用いられる。用途の影響か装甲も薄く速度もイマイチ。SRW未登場。
 
:ステレオスコープを備えた偵察・観測用の機体。[[バトリング]]でもよく用いられる。用途の影響か装甲も薄く速度もイマイチ。SRW未登場。
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;[[スコープドッグRS]]
 
;[[スコープドッグRS]]
 
:[[レッドショルダー]]に配備されていたチューンアップ機。[[インゲ・リーマン|リーマン少佐]]用の[[スコープドッグ (リーマン機)|指揮官仕様機]]も存在している。
 
:[[レッドショルダー]]に配備されていたチューンアップ機。[[インゲ・リーマン|リーマン少佐]]用の[[スコープドッグ (リーマン機)|指揮官仕様機]]も存在している。
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:;デスメッセンジャー
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::『青の騎士ベルゼルガ物語』(SRW未参戦)に登場する元レッドショルダー隊員ラドルフ・ディスコーマ専用のカスタム機。武装は上述のレッドショルダーカスタムと似通っている。SRW未登場。
 
;[[スコープドッグ・ターボカスタム]]
 
;[[スコープドッグ・ターボカスタム]]
 
:ジェットローラーダッシュ機構を備えた高機動型。
 
:ジェットローラーダッシュ機構を備えた高機動型。
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;[[ブラッドサッカー]]
 
;[[ブラッドサッカー]]
 
:『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』に登場した、新型ヘビー級ATの試作機。スコープドッグの系譜に連なる機体なのだが、「ドッグ」の名を冠していないのは機密の都合とも言われている。
 
:『[[装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー|ザ・ラストレッドショルダー]]』に登場した、新型ヘビー級ATの試作機。スコープドッグの系譜に連なる機体なのだが、「ドッグ」の名を冠していないのは機密の都合とも言われている。
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;カラミティドッグ
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:FX計画と呼ばれるグラントリードッグとは別系統の次期主力AT開発計画で試作された機体。しかし、機体コストの増大などの問題を解決出来なかったので、試作のみで終わった。小説『青の騎士ベルゼルガ物語』は、FX計画が実現した世界線を描いている。
 
;XFT-A-01 デスグィード
 
;XFT-A-01 デスグィード
:[[機甲武装Gブレイカー]]に登場するFTで、スコープドッグに似ている。
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:[[機甲武装Gブレイカー]]に登場するスコープドッグを基にしたFT。
 
;SUN-DRIVE「ATM-09-ST スコープドッグ」
 
;SUN-DRIVE「ATM-09-ST スコープドッグ」
 
:『[[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]』の登場人物、[[天霧静流]]が装着する本機をモチーフとするSUN-DRIVE。
 
:『[[サン娘 Girl's Battle Bootlog]]』の登場人物、[[天霧静流]]が装着する本機をモチーフとするSUN-DRIVE。