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本国は現実世界におけるアメリカ大陸に位置するが、「ブリタニア」というローマ帝国の属州時代のイギリスと同じ名称が示すように元はイングランド王国であり、アメリカ独立戦争の失敗やトラファルガー海戦敗北に端を発するイングランド王国解体というifの歴史を歩んだ結果、追い詰められた女王エリザベス3世(史実では子を儲けなかったエリザベス1世の末裔)はナポレオンと革命勢力に屈服し、「エディンバラの屈辱」にて王政廃止を宣言した。しかし、ブリタニア公リカルドは女王を救い、新大陸に逃れる事に成功し、国を再建。女王には子がおらず血筋が途絶えたため、ブリタニア公が新たに即位して「神聖ブリタニア帝国」が誕生した。文化面等は現実世界のイギリスを含む[[ヨーロッパ]]に近い。国内通貨はポンド。
 
本国は現実世界におけるアメリカ大陸に位置するが、「ブリタニア」というローマ帝国の属州時代のイギリスと同じ名称が示すように元はイングランド王国であり、アメリカ独立戦争の失敗やトラファルガー海戦敗北に端を発するイングランド王国解体というifの歴史を歩んだ結果、追い詰められた女王エリザベス3世(史実では子を儲けなかったエリザベス1世の末裔)はナポレオンと革命勢力に屈服し、「エディンバラの屈辱」にて王政廃止を宣言した。しかし、ブリタニア公リカルドは女王を救い、新大陸に逃れる事に成功し、国を再建。女王には子がおらず血筋が途絶えたため、ブリタニア公が新たに即位して「神聖ブリタニア帝国」が誕生した。文化面等は現実世界のイギリスを含む[[ヨーロッパ]]に近い。国内通貨はポンド。
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シャルルの即位以前は新大陸の一部を領土とする一介の地域大国に過ぎなかったが、シャルル即位後に徹底的に強化された軍事力と、堕落と腐敗に塗れた既存国家群を駆逐して新たな世界秩序を築くという目的の下、「弱肉強食」の国是を前面的に押し出した侵略戦争で急速に勢力を拡大し、本編開始時点で新大陸全域はブリタニアの支配下にあり、17のエリアを有している。奥州の大国E.U.(ユーロ・ユニバース/ユーロピア共和国連合)とは全面戦争状態ながら優勢で、中華連邦もブリタニアとの国力差から徐々に態度が媚びる方向へ変化している。他の植民エリアでも大規模は反乱等は発生していなかったが、[[エリア11]]では[[黒の騎士団]]の暗躍とエリア制度始まって以来の大反乱「[[ブラックリベリオン]]」が発生する等、被征服民の間ではブリタニアの横暴かつ屈辱的な支配により不満や怨嗟は渦巻いているため、国内事情は決して安定しているとは言い難い。
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シャルルの即位以前は新大陸の一部を領土とする一介の地域大国に過ぎなかったが、シャルル即位後に徹底的に強化された軍事力と、堕落と腐敗に塗れた既存国家群を駆逐して新たな世界秩序を築くという目的の下、「弱肉強食」の国是を前面的に押し出した侵略戦争で急速に勢力を拡大し、本編開始時点で新大陸全域はブリタニアの支配下にあり、17のエリアを有している。欧州の大国E.U.(ユーロ・ユニバース/ユーロピア共和国連合)とは全面戦争状態ながら優勢で、中華連邦もブリタニアとの国力差から徐々に態度が媚びる方向へ変化している。他の植民エリアでも大規模は反乱等は発生していなかったが、[[エリア11]]では[[黒の騎士団]]の暗躍とエリア制度始まって以来の大反乱「[[ブラックリベリオン]]」が発生する等、被征服民の間ではブリタニアの横暴かつ屈辱的な支配により不満や怨嗟は渦巻いているため、国内事情は決して安定しているとは言い難い。
    
『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』ではブラックリベリオンに勝利し、黒の騎士団を壊滅させ、E.U.との戦争にも絶対的な優勢が確立されるなどで帝国の支配権はより安定していく。しかし、第一皇子[[オデュッセウス・ウ・ブリタニア]]と中華連邦皇帝の[[天子]]との婚姻が黒の騎士団と中華連邦の反乱分子に阻まれたことで黒の騎士団と中華連邦の事実上の結託を招き、さらにE.U.を脱退した大部分の自治州やその他の反ブリタニア勢力までもが次々に合流する事態が発生。結果、設立された反ブリタニア国家連合「[[超合集国]]」との全面衝突に至る。
 
『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』ではブラックリベリオンに勝利し、黒の騎士団を壊滅させ、E.U.との戦争にも絶対的な優勢が確立されるなどで帝国の支配権はより安定していく。しかし、第一皇子[[オデュッセウス・ウ・ブリタニア]]と中華連邦皇帝の[[天子]]との婚姻が黒の騎士団と中華連邦の反乱分子に阻まれたことで黒の騎士団と中華連邦の事実上の結託を招き、さらにE.U.を脱退した大部分の自治州やその他の反ブリタニア勢力までもが次々に合流する事態が発生。結果、設立された反ブリタニア国家連合「[[超合集国]]」との全面衝突に至る。
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=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
:初登場作品。『[[機動戦士ガンダム00]]』に登場する勢力・[[ユニオン (00)|ユニオン]]と合併し「'''[[ブリタニア・ユニオン]]'''」になるというクロスオーバーを果たしている。
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:初登場作品。『[[機動戦士ガンダム00]]』に登場する勢力・[[ユニオン (00)|ユニオン]]<ref>現実世界における南北アメリカ・オセアニア、日本(経済特区)に相当するなど、ほぼブリタニア勢力圏と同じ</ref>と合併し「'''[[ブリタニア・ユニオン]]'''」になるというクロスオーバーを果たしている。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 
:『ガンダム00』の[[地球連邦政府 (00)|地球連邦]]との兼ね合いからか、こちらの名称で呼ばれることが多くなった。
 
:『ガンダム00』の[[地球連邦政府 (00)|地球連邦]]との兼ね合いからか、こちらの名称で呼ばれることが多くなった。
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=== VXT三部作 ===
 
=== VXT三部作 ===
 
;[[スーパーロボット大戦X]]
 
;[[スーパーロボット大戦X]]
:原作終了後の設定。かつてドレイク軍と手を組んでいた。[[トッド・ギネス]]や[[マーベル・フローズン]]もブリタニア出身になっている。
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:原作終了後の設定。かつてドレイク軍と手を組んでいた。『[[聖戦士ダンバイン]]』でアメリカ出身とされていた人物([[トッド・ギネス]]や[[マーベル・フローズン]])もブリタニア出身になっている。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
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:序章ワールド3第5話から登場。ユニオンと同盟関係にあり三大勢力としてはZシリーズと同様に「ブリタニア・ユニオン」と呼ばれる。別世界から転移してきた所属不明戦力である[[アークエンジェル隊]]を[[テロリスト]]と誤認して(あるいは自分たちの意に沿わない勢力と認定して)敵と見なし、結果的にこれが後の[[ディバイン・ドゥアーズ]]が[[黒の騎士団]]と[[ソレスタルビーイング]]、そしてwZERO部隊と協力関係を結ぶ遠因となる。以降は重要な(TV本編の出来事のみならず外伝作品も含めた)戦いにことごとく介入され大きな損害を被っており、『R2』の原作イベントでは異世界の魔法やオーバーテクノロジーを併せた作戦に何度も出し抜かれる様になり、その所為で騎士団側の重要人物を一人も討ち取る事ができない等、相応に被害を与えていた原作とは違ってひたすら煮え湯を飲まされている。3章part4にて思惑の一致から『00』の地球連邦に参加し、[[アロウズ]]と共に敵対勢力に対して更なる弾圧を開始する。
 
:序章ワールド3第5話から登場。ユニオンと同盟関係にあり三大勢力としてはZシリーズと同様に「ブリタニア・ユニオン」と呼ばれる。別世界から転移してきた所属不明戦力である[[アークエンジェル隊]]を[[テロリスト]]と誤認して(あるいは自分たちの意に沿わない勢力と認定して)敵と見なし、結果的にこれが後の[[ディバイン・ドゥアーズ]]が[[黒の騎士団]]と[[ソレスタルビーイング]]、そしてwZERO部隊と協力関係を結ぶ遠因となる。以降は重要な(TV本編の出来事のみならず外伝作品も含めた)戦いにことごとく介入され大きな損害を被っており、『R2』の原作イベントでは異世界の魔法やオーバーテクノロジーを併せた作戦に何度も出し抜かれる様になり、その所為で騎士団側の重要人物を一人も討ち取る事ができない等、相応に被害を与えていた原作とは違ってひたすら煮え湯を飲まされている。3章part4にて思惑の一致から『00』の地球連邦に参加し、[[アロウズ]]と共に敵対勢力に対して更なる弾圧を開始する。
 
;[[スーパーロボット大戦30]]
 
;[[スーパーロボット大戦30]]
:『復活のルルーシュ』設定。本作では日本を侵略出来なかった<ref>おそらく甲児達の駆るスーパーロボットらの防衛の他、宇宙世紀関連で言えば一年戦争でのジオンのブリティッシュ作戦失敗による北米へのコロニー残骸の落下被害と一時的な制圧や、『0083』で[[星の屑作戦]]による再度のコロニー落としといった被害があったことを考えると、ブリタニアに原作に比べて世界各地を侵略する余裕が無かったためと思われる。またZシリーズと異なり日本が一つの世界のため、参戦作品の関係上、富士山から産出されていたレアメタルがサクラダイトではなくジャパニウム(もしかしたら両方が産出されたかもしれないが)だった可能性があり、エネルギー不足によりナイトメアフレームを各地に展開できなかったとも考えられる。</ref>ため、内政干渉をしていた事になっている。また[[ティターンズ]]はブリタニア系だったとのことで、[[エゥーゴ]]とも戦いを繰り広げていた。
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:『復活のルルーシュ』設定。本作では日本を侵略出来なかった<ref>おそらく[[兜甲児|甲児]]達の駆るスーパーロボットらの防衛の他、[[宇宙世紀]]関連で言えば[[一年戦争]]での[[ジオン公国軍|ジオン]]のブリティッシュ作戦失敗による北米への[[コロニー落とし|コロニー残骸の落下被害]]と一時的な制圧や、『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』における[[星の屑作戦]]による再度のコロニー落としといった被害があったことを考えると、いかにブリタニアが[[地球連邦|連邦]]内で幅を利かせていようが、原作のように世界各地を侵略する余裕が無かったのではないか…と思われる。またZシリーズと異なり日本が一つの世界のため、参戦作品の関係上、[[富士山]]から産出されていたレアメタルがサクラダイトではなくジャパニウム(もしかしたら両方が産出されたかもしれないが)だった可能性があり、エネルギー不足によりナイトメアフレームを各地に展開できなかったとも考えられる。</ref>ため、内政干渉をしていた事になっている。また[[ティターンズ]]はブリタニア系だったとのことで、[[エゥーゴ]]とも戦いを繰り広げていた。
    
== 皇族 ==
 
== 皇族 ==
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:ルルーシュの死後は第100代皇帝即位と同時に帝制及び皇室の正式な廃止と全植民地の解放を行い、自身はブリタニア代表に就任した。
 
:ルルーシュの死後は第100代皇帝即位と同時に帝制及び皇室の正式な廃止と全植民地の解放を行い、自身はブリタニア代表に就任した。
 
;[[マリーベル・メル・ブリタニア]]
 
;[[マリーベル・メル・ブリタニア]]
:第88皇女(ナナリーやカリーヌよりも年上だが、家が没落したために順位が下がった模様)。一見すると温和な美人だが、切れ者で、対テロリスト遊撃機甲部隊「グリンダ騎士団」の騎士団長を務める。
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:第88皇女(ナナリーやカリーヌ、ユーフェミアよりも年上だが、家が没落したために順位が下がった模様)。一見すると温和な美人だが、切れ者で、対テロリスト遊撃機甲部隊「グリンダ騎士団」の騎士団長を務める。
 
:テロにより母と妹を亡くした過去を持ち、それによる諍いで父・シャルルのことも憎んでいる。これらの点から'''ルルーシュの女性版'''と言える。当のルルーシュからもその点を指摘されたが、言葉の真意を拒絶した。
 
:テロにより母と妹を亡くした過去を持ち、それによる諍いで父・シャルルのことも憎んでいる。これらの点から'''ルルーシュの女性版'''と言える。当のルルーシュからもその点を指摘されたが、言葉の真意を拒絶した。
 
:勿論、実際に何から何までルルーシュと同じというわけではなく、ナンバーズを明確に差別し、市民として認識しないなど相違点はそれなりにある。
 
:勿論、実際に何から何までルルーシュと同じというわけではなく、ナンバーズを明確に差別し、市民として認識しないなど相違点はそれなりにある。
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*神聖ブリタニア帝国の発祥の地はイギリス本土にあるので、『アーサー王物語』に由来する人名や[[地名]]等が数多く見られる。
 
*神聖ブリタニア帝国の発祥の地はイギリス本土にあるので、『アーサー王物語』に由来する人名や[[地名]]等が数多く見られる。
 
*『復活のルルーシュ』製作以前の小説版では戦後世界に関する情報が一部触れられており、ブリタニアと植民地から解放された各国との間で軋轢が生じている事が語られている。ブリタニアの皇室資産を整理し、旧植民地への支援が行われているが、ブリタニアの植民地支配に関する謝罪問題が紛糾。公式謝罪を求める旧植民地国家側と「神聖ブリタニア帝国の後継国家ではない」との立場を取る新ブリタニア政府側での対立が発生している。
 
*『復活のルルーシュ』製作以前の小説版では戦後世界に関する情報が一部触れられており、ブリタニアと植民地から解放された各国との間で軋轢が生じている事が語られている。ブリタニアの皇室資産を整理し、旧植民地への支援が行われているが、ブリタニアの植民地支配に関する謝罪問題が紛糾。公式謝罪を求める旧植民地国家側と「神聖ブリタニア帝国の後継国家ではない」との立場を取る新ブリタニア政府側での対立が発生している。
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**日本国首相の[[扇要]]や[[超合集国]]議長の[[皇神楽耶]]は形式的な謝罪に拘らない立場を取っているが、逆にブリタニア人の[[ミレイ・アッシュフォード]]はブリタニア政府側が折れるべきとの心情を示している。
 
*作中では非常に強大な国家として描かれるが、小説版ではシャルルが即位する前は新大陸の一強国の立場こそ有していたが、制度や実状が旧態依然で皇族の権力闘争が激しいため、国力は低下する一方だった。シャルルが現れなければ、E.U.や中華連邦に併合されていてもおかしくない程だったとされており、それらの状況を打破したシャルルが後の歴史で「英雄」と呼ばれる所以である。
 
*作中では非常に強大な国家として描かれるが、小説版ではシャルルが即位する前は新大陸の一強国の立場こそ有していたが、制度や実状が旧態依然で皇族の権力闘争が激しいため、国力は低下する一方だった。シャルルが現れなければ、E.U.や中華連邦に併合されていてもおかしくない程だったとされており、それらの状況を打破したシャルルが後の歴史で「英雄」と呼ばれる所以である。
  
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