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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = Galilnagant
 
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
 
| 登場作品 = [[バンプレストオリジナル]]([[OGシリーズ]])
 
*{{登場作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦OG}}
 
*{{登場作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦OG}}
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本機は、表向きには地球のアイドネウス島の軍事基地グランド・クリスマス(特殊作戦部隊「ガイアセイバーズ」の本拠地)で開発された人型機動兵器ということになっているが、その実態はゼ・バルマリィ帝国監察軍に所属する[[ユーゼス・ゴッツォ]]が本星で開発させた「フーム・ツェレム」と呼ばれる機動兵器シリーズ。本来の外観は[[ヒュッケバインシリーズ]]と異なる姿形だが、連邦政府大統領特別補佐官[[アルテウル・シュタインベック]]として行動するユーゼスにいらぬ嫌疑がかからぬように、地球産の素材で作られた外装を取り付けている。
 
本機は、表向きには地球のアイドネウス島の軍事基地グランド・クリスマス(特殊作戦部隊「ガイアセイバーズ」の本拠地)で開発された人型機動兵器ということになっているが、その実態はゼ・バルマリィ帝国監察軍に所属する[[ユーゼス・ゴッツォ]]が本星で開発させた「フーム・ツェレム」と呼ばれる機動兵器シリーズ。本来の外観は[[ヒュッケバインシリーズ]]と異なる姿形だが、連邦政府大統領特別補佐官[[アルテウル・シュタインベック]]として行動するユーゼスにいらぬ嫌疑がかからぬように、地球産の素材で作られた外装を取り付けている。
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得物と機体各部を飾る炎の如き紋様は「エシュ・アナフ・オート」と呼ばれる呪術的儀式具であり、システム「メラフティー・ディーン」の起動に必要なもの。
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得物と機体各部を飾る炎の如き紋様は「エシュ・アナフ・オート」(意味は[[ヘブライ語]]で "炎の枝の印")と呼ばれる呪術的儀式具であり、システム「メラフティー・ディーン」の起動に必要なもの。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 
:2022年3月のイベント「ラスト・オブ・バニシングトルーパー」、および同時開催の第10回制圧戦「狩人は凶兆と共に」にて登場するボスユニット。前者では命中&回避タイプで、後者はバランスタイプになっている。
 
:2022年3月のイベント「ラスト・オブ・バニシングトルーパー」、および同時開催の第10回制圧戦「狩人は凶兆と共に」にて登場するボスユニット。前者では命中&回避タイプで、後者はバランスタイプになっている。
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=== [[魔装機神シリーズ]] ===
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END}}
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:クロスゲート空間内の戦闘で[[アダマトロン]]に取り込まれてしまったが、鋼龍戦隊がアダマトロンを撃墜したことで[[ラズムナニウム]]の浸食からは解放されたものの、クロスゲートの悪戯かラ・ギアスに流れ着いてたらしい。王都ラングラン市の地下最深部で本機を回収した[[ヨーテンナイ]]はガリルナガンに利用価値を見出し修復作業を施したが、なぜか完全修理まではしていない。愛機の大破と引き換えにガリルナガンを強奪したシュウも動力源(メラフティーやレヴ)の調整を見送っているため、『F』本編では最後まで本来の実力を発揮できない状態のまま終わった。
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:武器改造の効率こそよいがランクアップ武器と追加武装はない。終盤突入後の最終的な火力は中堅未満まで下がる上に武器に付随する特殊効果もない。パイロット自体の能力は優秀なため、後方支援に徹するか、回避率強化パーツを優遇して前線で援護攻撃に徹するのが無難である。特に終盤の出撃時、耐久力的に一度でも敵の反撃を受けると赤信号が灯るため、敵を打ち落とすと決めた時は「魂」を惜しむべきではない。
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:トロフィーに[[デュラクシール]]を援護すると解放される「'''バニシング注意報'''」が存在する。
    
=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
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:37話から『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F]]』終了後として、魔装機神系機体と共に味方になる。トロニウム・レヴが修復されているため、アキシオン・アッシャーが使用可能。グラフィックはOG2ndから使いまわしている関係上反転したままである。
 
:37話から『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END|魔装機神F]]』終了後として、魔装機神系機体と共に味方になる。トロニウム・レヴが修復されているため、アキシオン・アッシャーが使用可能。グラフィックはOG2ndから使いまわしている関係上反転したままである。
 
:敵だった『第2次OG』と比べると流石に性能は落ちるが、それでも味方機としては機体性能・武器性能共に高い。武器の燃費が比較的良いうえにEN回復(中)も引き続き所持しているので継戦能力が高く、ALL武器の優秀さもあって対雑魚戦では無類の強さを発揮してくれる。
 
:敵だった『第2次OG』と比べると流石に性能は落ちるが、それでも味方機としては機体性能・武器性能共に高い。武器の燃費が比較的良いうえにEN回復(中)も引き続き所持しているので継戦能力が高く、ALL武器の優秀さもあって対雑魚戦では無類の強さを発揮してくれる。
:「黒い機体」なので[[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]]のエースボーナスの対象で、[[アウセンザイター]]とは単体武器・ALL武器共に射程が良い感じに噛み合ってくれる。
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:「黒い機体」なので[[エルザム・V・ブランシュタイン|レーツェル]]のエースボーナスの対象で、[[アウセンザイター]]とは単体武器・ALL武器共に射程が良い感じに噛み合ってくれる。
 
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=== [[魔装機神シリーズ]] ===
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END}}
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:クロスゲート空間内の戦闘で[[アダマトロン]]に取り込まれてしまったが、鋼龍戦隊がアダマトロンを撃墜したことで[[ラズムナニウム]]の浸食からは解放されたものの、クロスゲートの悪戯かラ・ギアスに流れ着いてたらしい。王都ラングラン市の地下最深部で本機を回収した[[ヨーテンナイ]]はガリルナガンに利用価値を見出し修復作業を施したが、なぜか完全修理まではしていない。愛機の大破と引き換えにガリルナガンを強奪したシュウも動力源(メラフティーやレヴ)の調整を見送っているため、『F』本編では最後まで本来の実力を発揮できない状態のまま終わった。
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:武器改造の効率こそよいがランクアップ武器と追加武装はない。終盤突入後の最終的な火力は中堅未満まで下がる上に武器に付随する特殊効果もないという。パイロット自体の能力は優秀なため、後方支援に徹するか、回避率強化パーツを優遇して前線で援護攻撃に徹するのが無難である。とくに終盤の出撃時、耐久力的に一度でも敵の反撃を受けると赤信号が灯るため、敵を打ち落とすと決めたときは「魂」を惜しむべきではない。
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:トロフィーに[[デュラクシール]]を援護すると解放される「'''バニシング注意報'''」なるものが存在する。
      
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
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:『DD』ではイベントで使用(戦闘アニメは無し)。また、封印戦争時に初めて使用したのは[[ヒュッケバインMk-II|ドライ]]との戦闘だったことが判明した。
 
:『DD』ではイベントで使用(戦闘アニメは無し)。また、封印戦争時に初めて使用したのは[[ヒュッケバインMk-II|ドライ]]との戦闘だったことが判明した。
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==== 特筆機能 ====
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==== 特殊システム ====
;[http://www.1999.co.jp/itbig28/10289618k.jpg メラフティー・ディーン]
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;メラフティー・ディーン
 
:数秘法(ゲマトリア)を応用して現世(物質界)と上位界を繋ぐゲートを開く未完成のシステム。動力源として「トロニウム・レヴ」を凌駕する可能性を秘めている。
 
:数秘法(ゲマトリア)を応用して現世(物質界)と上位界を繋ぐゲートを開く未完成のシステム。動力源として「トロニウム・レヴ」を凌駕する可能性を秘めている。
:「エンソフ(無限なるもの)」から「オウル(光)」を取り出して操る、というのが本来想定された運用法であるが、フルスペックを発揮するにはパイロットの資質を含めた多くの要素が必要とされ、資質のないアーマラが駆る現在では最小限の力を発揮しているに過ぎない。
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:「エンソフ(無限なるもの)」から「オウル(光)」を取り出すことを最終的な目的としているが、フルスペックを発揮するにはパイロットの資質など様々な要素が必要とされ、現在では最小限の力を発揮しているに過ぎない。ユーゼス自身も全てを解明しておらず、いまだ研究試作段階にある<ref name = "srg">[http://www.1999.co.jp/itbig28/10289618k.jpg S.R.G-S ガリルナガン 機体解説]</ref>。
:「エンソフ」は「アイン・ソフ」とも言うが、そこに「光」と来れば思い浮かぶのは[[ディス・アストラナガン|無限より来る無限光=アイン・ソフ・オウル]]だが……。
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:「エンソフ」(אינסוף、Ein Sof、アイン・ソフ)とは[[ヘブライ語]]で無限を意味し、世界を創世した超々上位世界の神の世界。創世前のエン・ソフの世界には無限の光オウル・エン・ソフ(ヘルメスカバラではアイン・ソフ・オウル)で満たされていたとされる。詳しくは[[ディス・アストラナガン#メモ|ディス・アストラナガンの項]]を参照。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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:ENがターン毎に20%回復。『OGMD』の味方時でも引き続き所持。
 
:ENがターン毎に20%回復。『OGMD』の味方時でも引き続き所持。
 
;[[ジャマー]]
 
;[[ジャマー]]
:ミサイル系を逸らす。運動性の高いガリルを相手にするなら普通は「必中」を使うだろうが。
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:ミサイル系を逸らす。運動性の高いガリルを相手にするならたいていは「必中」を使うため、あまり影響は感じにくい。
 
;ロボットブロック
 
;ロボットブロック
 
:「装甲低下」「攻撃低下」「射程低下」「移動不能」を無効化する。『OGMD』では未所持。
 
:「装甲低下」「攻撃低下」「射程低下」「移動不能」を無効化する。『OGMD』では未所持。
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;[[ベルグバウ]]、[[ディス・アストラナガン]]
 
;[[ベルグバウ]]、[[ディス・アストラナガン]]
 
:よく似た動力源をもつ機体。
 
:よく似た動力源をもつ機体。
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:ガリルナガンが属するカテゴリ「フーム・ツェレム」は、[[ヘブライ語]]で「'''黒い'''(神の)'''似姿'''」という意味を持つため、外見は「黒き天使」たるアストラナガンを、本質は「黒き銃神」たるディス・アストラナガンを目指した機体だと思われる。
 
;[[DiSRX]]
 
;[[DiSRX]]
 
:[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]で登場した機体。アストラナガンに酷似した機体の先駆けとも言える。
 
:[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|DW]]で登場した機体。アストラナガンに酷似した機体の先駆けとも言える。
 
;[[グランゾン]]
 
;[[グランゾン]]
 
:『第2次OG』で没となったシュウの特殊台詞で「ある意味似た存在」と評している。共通点があるとすれば「[[ゾヴォーク|地球外由来]][[ゼ・バルマリィ帝国|の技術]]が使用されている」というところか。
 
:『第2次OG』で没となったシュウの特殊台詞で「ある意味似た存在」と評している。共通点があるとすれば「[[ゾヴォーク|地球外由来]][[ゼ・バルマリィ帝国|の技術]]が使用されている」というところか。
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;[[メラフディン]]
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:『DD』に登場するオリジナル機の一体。本機に良く似た魔法陣を形成することが出来るほか、動力源が「メラフティ・ディ・レヴ」と関連性をうかがわせる。なお、メラフティとは[[ヘブライ語]]で「人工的な」という意味を持つ。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*名前の「ガリル」もやはり銃器関連だが、メーカーではなく銃そのものの名前。イスラエルのIMI社製のアサルトライフル「ガリル」が元ネタ。元ネタのガリルは、考案の経緯からしていわば「コピーのコピー」とでも言うべき銃であり、他国の部品やらで寄せ集めたことで作られている銃器である。アストラナガンのOG版コピーとも言えるリヴァーレのさらにコピーであり、ヒュッケバインのノウハウが組み込まれている機体に引っかけたネーミングであろう。
 
*名前の「ガリル」もやはり銃器関連だが、メーカーではなく銃そのものの名前。イスラエルのIMI社製のアサルトライフル「ガリル」が元ネタ。元ネタのガリルは、考案の経緯からしていわば「コピーのコピー」とでも言うべき銃であり、他国の部品やらで寄せ集めたことで作られている銃器である。アストラナガンのOG版コピーとも言えるリヴァーレのさらにコピーであり、ヒュッケバインのノウハウが組み込まれている機体に引っかけたネーミングであろう。
 
**またガリルは銃器なのに栓抜きの機能を持つ事で有名であり、バスタックス・ガンの形状もどことなく栓抜きを思わせるものがある。
 
**またガリルは銃器なのに栓抜きの機能を持つ事で有名であり、バスタックス・ガンの形状もどことなく栓抜きを思わせるものがある。
*初見でいきなり[[ヒュッケバイン]]を破壊したことから、常々話題となっていた[[ヒュッケバイン問題]]と重ねて「'''創通の使者'''」なる[[俗語・俗称|俗称]]が早くもつけられている。
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*初見でいきなり[[ヒュッケバイン]]を破壊したことから、常々話題となっていた[[ヒュッケバイン問題]]と重ねてアーマラ共々「'''創通の使者'''」なる[[俗語・俗称|俗称]]が早くもつけられている。
 
*初回特典の「電撃スパロボ!SP」ではコード"エビル"の名前で設定画が掲載されている。そこでは正式名称は不明…だったのだが、同誌のアーマラの設定画において正式名称がバラされていた。
 
*初回特典の「電撃スパロボ!SP」ではコード"エビル"の名前で設定画が掲載されている。そこでは正式名称は不明…だったのだが、同誌のアーマラの設定画において正式名称がバラされていた。
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== 脚注 ==
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<references />
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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