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→‎アル・アジフの断片: 文章の順序入れ替えおよび神獣形態の記述分割
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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::DEMONBANE]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::DEMONBANE]]<ref>『機神咆吼デモンベイン Pictures Stories -公式魔導書-』P80より。</ref>
 
| 登場作品 = {{登場作品 (メカ)|機神咆吼デモンベイン}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (メカ)|機神咆吼デモンベイン}}
 
| デザイン = {{メカニックデザイン|Niθ}}(原作)<br />{{メカニックデザイン|町田能彦}}(アニメ版)
 
| デザイン = {{メカニックデザイン|Niθ}}(原作)<br />{{メカニックデザイン|町田能彦}}(アニメ版)
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本来の機能に加えてアルが持つ魔術兵装<ref>本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備。</ref>を流用することができる。また、作中描写では、ネクロノミコン以外の魔導書を用いてデモンベインを操縦し、その魔導書による魔術や魔術兵装を使用しているシーンも存在する<ref name="アンチクロス">原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートにおいては、[[ブラックロッジ]]に鹵獲されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦し、彼の魔導書である『妖蛆の秘密』に記された魔術「怨霊呪弾」を使用している。また、[[漫画|漫画版]]では同じく鹵獲後に[[クラウディウス]]が乗り込み、その際はシャンタクと同時に彼が生身で使う魔具である剣玉を装備していた。いずれもデモンベインの操縦者が固定ではないことが裏目に出た展開である。</ref>。
 
本来の機能に加えてアルが持つ魔術兵装<ref>本来は自身の鬼械神であるアイオーン用の装備。</ref>を流用することができる。また、作中描写では、ネクロノミコン以外の魔導書を用いてデモンベインを操縦し、その魔導書による魔術や魔術兵装を使用しているシーンも存在する<ref name="アンチクロス">原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートにおいては、[[ブラックロッジ]]に鹵獲されたデモンベインを[[ティベリウス]]が操縦し、彼の魔導書である『妖蛆の秘密』に記された魔術「怨霊呪弾」を使用している。また、[[漫画|漫画版]]では同じく鹵獲後に[[クラウディウス]]が乗り込み、その際はシャンタクと同時に彼が生身で使う魔具である剣玉を装備していた。いずれもデモンベインの操縦者が固定ではないことが裏目に出た展開である。</ref>。
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動力源・'''<ruby><rb>獅子の心臓</rb><rt>コル・レオニス</rt></ruby>'''は、あらゆる時空・場所・時間に繋がるヨグ=ソトースの影の一形態と同様のものであり、'''銀鍵守護神機関'''に組み込まれ制御されている。わかりやすく言うなら[[次元連結システム|開かれた平行世界から無尽蔵にエネルギーを汲み上げる半永久的な機関]]。これによりデモンベインそのものは基本的にエネルギー切れを起こすことがないが、[[魔力]]に限っては搭乗者に依存するため、搭乗者の状態によっては動かなくなってしまうことも。
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動力源・'''<ruby><rb>獅子の心臓</rb><rt>コル・レオニス</rt></ruby>'''は、あらゆる時空・場所・時間に繋がるヨグ=ソトースの影の一形態と同様のものであり、'''銀鍵守護神機関'''に組み込まれ制御されている。わかりやすく言うなら[[次元連結システム|開かれた平行世界から無尽蔵にエネルギーを汲み上げる半永久的な機関]]。これによりデモンベインそのものは基本的にエネルギー切れを起こすことがないが、獅子の心臓を制御する[[魔力]]や、各部制御は搭乗者に依存するため、搭乗者の状態によっては動かなくなってしまうことも。
    
全体に魔力を供給するため、伝導率の高い水銀を血液のように張り巡らせている。予備の動力として通常電力も使用されているが、こちらにはデモンベインそのものを動かせるほどの出力はない。
 
全体に魔力を供給するため、伝導率の高い水銀を血液のように張り巡らせている。予備の動力として通常電力も使用されているが、こちらにはデモンベインそのものを動かせるほどの出力はない。
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その名は「魔(Demon)を滅する(Bane)者」を意味する。作中ではどちらかと言うと「'''魔を断つ剣'''」の方が通りが良い。
 
その名は「魔(Demon)を滅する(Bane)者」を意味する。作中ではどちらかと言うと「'''魔を断つ剣'''」の方が通りが良い。
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ちなみに「デモンベイン」の名は誰かがつけたわけではなく、'''この機体の自称。'''アルが最初にアクセスした際、「'''I'm innocent hatred.I'm innocent rage.I'm innocent sword.I'm DEMONBANE.(我は無垢なる憎悪 無垢なる怒り 無垢なる剣 デモンベイン)'''」とコンソールに表示して名乗っている。
    
=== 強化装備形態 ===
 
=== 強化装備形態 ===
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==== デモンベインの武装 ====
 
==== デモンベインの武装 ====
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
:こめかみ部分に内蔵された火器。文字通りのただの機関砲だが、[[量産型破壊ロボ]]を一撃で破壊でき、魔術を織り込むこともできるため鬼械神相手でも牽制としては通用する。
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:[[ガンダム|お約束のようにこめかみに搭載された火器]]。機体サイズの関係から[[量産型破壊ロボ]]を一撃で破壊できるだけの威力を持ち、魔術を織り込むこともできるため鬼械神相手でも牽制としては通用する。
:『UX』でも実装されたものの、格闘の陰に隠れてダメージ目的では使い道がない。照準値低下の[[特殊効果]]を持つ。撃ち落としでも使用。
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:『UX』でも実装されたものの、格闘の陰に隠れてダメージ目的では使い道がない。射程が5以上だったら反撃用に使えなくもなかったのだが……。照準値低下の[[特殊効果]]を持ち、撃ち落としでも使用する。
;断鎖術式1号『ティマイオス』・2号『クリティアス』
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;断鎖術式壱号『ティマイオス』・弐号『クリティアス』
 
:両足の脚部シールドに内蔵した、時空間を歪曲させる機能を持つ装備。歪曲の反動を利用して爆発的な推進力・機動力を得ることができる。これを連続的に使用することで、敵の攻撃を跳躍して回避した後、空中で更に別方向へ跳躍して距離を瞬時に詰めるといった[[真ゲッター1|慣性の法則を無視した荒業]]を行うことも可能。逆に言うと、この機構を用いないと巨体かつ超重量のデモンベインはろくに動けない。
 
:両足の脚部シールドに内蔵した、時空間を歪曲させる機能を持つ装備。歪曲の反動を利用して爆発的な推進力・機動力を得ることができる。これを連続的に使用することで、敵の攻撃を跳躍して回避した後、空中で更に別方向へ跳躍して距離を瞬時に詰めるといった[[真ゲッター1|慣性の法則を無視した荒業]]を行うことも可能。逆に言うと、この機構を用いないと巨体かつ超重量のデモンベインはろくに動けない。
 
:;アトランティス・ストライク
 
:;アトランティス・ストライク
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:『X-Ω』ではブラスター版で投擲を通常武器として使用。
 
:『X-Ω』ではブラスター版で投擲を通常武器として使用。
 
;クトゥグア&イタクァ
 
;クトゥグア&イタクァ
:炎の神性[[クトゥグア]]、風の神性[[イタクァ]]という旧支配者の力を宿した二挺拳銃。作中でも言及されているように銃自体は「[[ネロ (デモンベイン)|暴君]]」が九郎に与えたもの<ref name="クトゥグア">原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートでは九郎が自分から奪った。</ref>。また、銃そのものはアルのページではないため、彼女が戦闘不能になった時も人間サイズの銃として実体化しており、マギウス・スタイルになれない九郎の主力武器となっていた。生前の覇道鋼造も愛用している。
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:炎の神性[[クトゥグア]]、風の神性[[イタクァ]]という旧支配者の力を宿した二挺拳銃。両者とも火薬には霊的存在の物質化を促進させる霊薬「イブン・ガズイの粉薬」が含有されている。作中でも言及されているように銃自体は「[[ネロ (デモンベイン)|暴君]]」が九郎に与えたもの<ref name="クトゥグア">原作[[ライカ・クルセイド|ライカ]]ルートでは九郎が自分から奪った。</ref>。原作では最終決戦で一度限り、二挺拳銃が一つに融合し巨大な合体砲となったこともある。
:両者とも火薬には霊的存在の物質化を促進させる霊薬「イブン・ガズイの粉薬」が含有されているほか、「神獣弾」を装填することで、クトゥグア・イタクァの本来の姿を解き放つ'''神獣形態'''を使用できる。また、原作では最終決戦で一度限り、二挺拳銃が一つに融合し巨大な合体砲となったこともある。
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:銃そのものはアルのページではないため、彼女が戦闘不能になった時も人間サイズの銃として実体化しており、マギウス・スタイルになれない九郎の主力武器となっていた。生前の覇道鋼造も愛用している他、外部出演ではアルが使用する作品もある。
 
:『UX』では「'''クトゥグア=イタクァ'''」の名称で第2部の第26話から追加。アニメ版に適切なシーンがなかったためか演出はオリジナル色が強く、「両手に紋章が浮かび上がるカットインから銃を呼び出して銃撃(このあたりはアニメ版の再現)→クトゥグアの1発とイタクァの連続着弾で宇宙まで打ち上げられる→真下から迫るクトゥグアと特有のジグザグ軌道を描くイタクァが連続で着弾して爆発」といった流れ。クトゥルフ神話では、イタクァは人間を空に巻き上げて地球外の遠方の地をあちこち連れ回し、最後は地上に投げ捨てるとされており、そのあたりを意識した演出なのかもしれない。射程は最大7と近接攻撃だらけのデモンベインにはありがたいが、必殺技クラスなので消費が40と重い。反撃時は状況と相談して撃つべし。
 
:『UX』では「'''クトゥグア=イタクァ'''」の名称で第2部の第26話から追加。アニメ版に適切なシーンがなかったためか演出はオリジナル色が強く、「両手に紋章が浮かび上がるカットインから銃を呼び出して銃撃(このあたりはアニメ版の再現)→クトゥグアの1発とイタクァの連続着弾で宇宙まで打ち上げられる→真下から迫るクトゥグアと特有のジグザグ軌道を描くイタクァが連続で着弾して爆発」といった流れ。クトゥルフ神話では、イタクァは人間を空に巻き上げて地球外の遠方の地をあちこち連れ回し、最後は地上に投げ捨てるとされており、そのあたりを意識した演出なのかもしれない。射程は最大7と近接攻撃だらけのデモンベインにはありがたいが、必殺技クラスなので消費が40と重い。反撃時は状況と相談して撃つべし。
:また、クトゥグアとイタクァの断片の人間態もキャラクターとして登場し、武器使用時には一瞬だけカットインが入る(銃を呼び出した直後)。アニメ版準拠で神獣形態は非実装だが、第43話(ユニオンルート)「THE RETURN OF THE SORCERER」インターミッションの[[クトゥルー|夢幻心母]]突入イベントで神獣形態を使う描写が挿入された。
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:また、クトゥグアとイタクァの断片の人間態もキャラクターとして登場し、武器使用時には一瞬だけカットインが入る(銃を呼び出した直後)。
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:;神獣形態
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::「神獣弾」を装填し放つことで、クトゥグアとイタクァの本来の姿を解き放つ。それぞれの姿は後述。アニメ未登場。
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::『UX』では第43話(ユニオンルート)インターミッションの[[クトゥルー|夢幻心母]]突入イベントで使用。本来神獣形態の登場しないアニメ版設定ながら拾われた原作設定の一つであり、アル曰く「1発きりの特別製」と普段使いできないことが明言されている。
 
:;クトゥグア
 
:;クトゥグア
 
::「モーゼルC96」を基にした黒と紅の大型自動式拳銃。破壊力と連射性に優れている炎を纏った弾丸を放つ。
 
::「モーゼルC96」を基にした黒と紅の大型自動式拳銃。破壊力と連射性に優れている炎を纏った弾丸を放つ。
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:アニメ版ではバリアとして使われたシーンがないためか『UX』では特殊能力として採用されていない。代用なのか機体ボーナスでバリアフィールドが付く。『X-Ω』ではシナリオ中にて使用。
 
:アニメ版ではバリアとして使われたシーンがないためか『UX』では特殊能力として採用されていない。代用なのか機体ボーナスでバリアフィールドが付く。『X-Ω』ではシナリオ中にて使用。
 
;自己修復能力『メリクリウス・システマ』
 
;自己修復能力『メリクリウス・システマ』
:終盤において機能し、損傷箇所を瞬く間に修復していく。オリジナルの鬼械神は総じて最初からこの能力を持っている。
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:終盤において機能し、損傷箇所を瞬く間に修復していく。アニメ版では明確に修復している描写がないためか『UX』では未採用。
:アニメ版では明確に修復している描写がないためか『UX』では特殊能力として採用されていない。気になるなら[[スキルパーツ]]「[[修理装置]]搭載」を付け代用しよう。
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:オリジナルの鬼械神は総じて最初からこの能力を持っているためか、『X-Ω』では九郎と[[マスターテリオン]]が共通して持つパイロットパーツ側のアビリティ「鬼械神」で再現され、HPが毎ターン全回復する。
:『X-Ω』では専用アビリティ「鬼械神」でHPが毎ターン全回復する。
   
;機神銃舞 / 零距離銃舞(モータルガンバット)
 
;機神銃舞 / 零距離銃舞(モータルガンバット)
 
:断鎖術式による二段ジャンプで敵の攻撃を回避すると同時に飛びかかり、至近距離からクトゥグア&イタクァによる銃撃を浴びせ、トドメに踵落とし版アトランティス・ストライクで粉砕する。
 
:断鎖術式による二段ジャンプで敵の攻撃を回避すると同時に飛びかかり、至近距離からクトゥグア&イタクァによる銃撃を浴びせ、トドメに踵落とし版アトランティス・ストライクで粉砕する。
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:『機神胎動』では分解消失する間際の場面が挿絵で写っており、デモンベインと同じ素顔が装甲の下に隠されていた。
 
:『機神胎動』では分解消失する間際の場面が挿絵で写っており、デモンベインと同じ素顔が装甲の下に隠されていた。
 
;[[デモンペイン]]
 
;[[デモンペイン]]
:[[ドクター・ウェスト]]が制作したデモンベインの偽物ロボ。「ベ」ではなく「'''ペ'''」となっている。
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:[[ドクター・ウェスト]]が制作したデモンベインの偽物ロボ。「ベ」ではなく「'''ペ'''」となっている。後に原作アルルート及びアニメ版では、同機と同様のシステムがデモンベインに組み込まれている。
 
;[[リベル・レギス]]
 
;[[リベル・レギス]]
 
:宿敵・マスターテリオンの鬼械神。実はある意味で対存在。
 
:宿敵・マスターテリオンの鬼械神。実はある意味で対存在。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*「デモンべイン」とは、元々原作のシナリオライターである鋼屋ジン氏が『[[第4次スーパーロボット大戦]]』プレイ中に[[グルンガスト]]に付けた名前である。
 
*「デモンべイン」とは、元々原作のシナリオライターである鋼屋ジン氏が『[[第4次スーパーロボット大戦]]』プレイ中に[[グルンガスト]]に付けた名前である。
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*『デモンベイン』自体がニトロプラスの代表作の一つであるためか、ニトロプラスの関連作品への客演も少なくないが、それらは基本[[白兵戦|巨大ロボットを使わない戦闘]]であるため、デモンベイン自体は演出やシナリオ上での出番に留まる。
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**なお、登場方法のせいで'''生身の相手にレムリア・インパクトを放つ'''光景が生まれてしまうが、ゲームの都合上普通のダメージになることが殆ど。この点は[[アーハン|ニトロプラス作品の主役機後輩]]も同様。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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