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− | == ジン・ジャハナム(Gin Gehennam) == | + | {{登場人物概要 |
− | *[[登場作品]]:[[機動戦士Vガンダム]]
| + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Gin Gehennam]]<ref name="GG">[http://www.v-gundam.net/character/18.html CHARACTER|機動戦士Vガンダム] 2023年1月6日閲覧。</ref> |
− | *[[声優]]:松尾銀三(原作)、辻親八(Gジェネ魂) | + | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] |
− | *種族:地球人
| + | * {{登場作品 (人物)|機動戦士Vガンダム}} |
− | *性別:男
| + | | 声優 = 松尾銀三 |
− | *キャラクターデザイン:逢坂浩司
| + | | キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|逢坂浩司}} |
| + | | 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|新スーパーロボット大戦}} |
| + | | SRWでの分類 = [[サブパイロット]] |
| + | }} |
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− | ジン・ジャハナムとは[[リガ・ミリティア]]の盟主たちを総称する呼び名で、地獄の魔人といった類の意味。ただし原作で一般的にジン・ジャハナムと呼ばれるのは[[偽物|影武者]]である中年のおじさんである。
| + | {{登場人物概要 |
| + | | タイトル = プロフィール |
| + | | 種族 = [[種族::地球人]] |
| + | | 性別 = [[性別::男]] |
| + | | 所属 = {{所属 (人物)|リガ・ミリティア}} |
| + | }} |
| + | '''ジン・ジャハナム'''は『[[機動戦士Vガンダム]]』の登場人物。 |
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− | この人物は横暴ないばり屋で、「置物のタヌキ」と揶揄されるほど役に立たない。はっきり言って口先だけの小物なのだが、ときどき役に立つ提案をしたほか、最期の特攻シーンの印象が強く、本物のジン・ジャハナムとみなされている[[ハンゲルグ・エヴィン]]よりもある意味人気がある。本名は明かされておらず他に呼び名も無いので、本物の登場後も(偽者の)ジン・ジャハナムと呼ばれ続けた。結果、彼が最期に言い残した通り、ファンの間でもジン・ジャハナムの名は彼のものとなって残っている。
| + | == 概要 == |
| + | ジン・ジャハナムとは[[リガ・ミリティア]]の盟主たちを総称する[[偽名|呼び名]]で、「地獄の魔人」といった類の意味。ただし、'''一般的にジン・ジャハナムと呼ばれるのは、「[[偽物]]のジン・ジャハナム扱いされる中年男性」'''である。以下、この頁ではその彼について紹介する。 |
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− | 一般的に[[リガ・ミリティア]]は民間軍事同盟なので特定の指導者はいないことになっているのだが、ハンゲルグだけはその活動から指導者としての影響力が高いとして、「本物のジン・ジャハナム」等と呼ばれている。なおジン・ジャハナムは複数いるという設定であり、スパロボでも採用されているが、少なくともTV版の映像中ではその設定自体が説明されておらず、あくまで影武者(偽者)のジン・ジャハナムと本物のハンゲルグの二人だけしかいないような印象になっている。
| + | ジン・ジャハナムと呼ばれるこの中年男性は、横暴ないばり屋で「置物のタヌキ」と揶揄されるほど役に立たない存在である。また、本名は明かされておらず他に呼び名も無いので、「本物のジン・ジャハナム」等と呼ばれる[[ハンゲルグ・エヴィン]]登場後も単に「ジン・ジャハナム」と呼ばれる。 |
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− | なお『コミックボンボン』で連載されたコミカライズ版では「ジャハナム」ではなく「ジャナハム」と終始表記されていた。
| + | はっきり言って口先だけの小物なのだが、時には職業軍人らしい厳しさを見せる他、最期の[[特攻]]シーンの印象が強い。このため、ハンゲルグよりもある意味人気がある。彼が最期に言い残したとおり、ファンの間でもジン・ジャハナムの名は彼のものとなって記憶に残った。 |
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| + | ジン・ジャハナムは複数存在するという設定だが<ref name="GG" />、作中では視聴者が混乱する事を避けてか説明されず、このジン・ジャハナムとハンゲルグの二人しかいないような印象になっている。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| + | 偽物のジン・ジャハナムが登場しない作品でも、原作の設定を生かして、他作品のキャラクターが同様にジン・ジャハナムを名乗っているケースも存在する。 |
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| === [[旧シリーズ]] === | | === [[旧シリーズ]] === |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦G]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦G]] |
− | :[[ビアン・ゾルダーク]]が「ジン・ジャナハム」という設定になっている。 | + | :[[ビアン・ゾルダーク]]がジン・ジャハナムという設定になっている。 |
− | :ウッソは「ホワイトベースに乗っていれば父さんに会える気がする」と発言するが、ハンゲルグは名前すら登場しなかった。 | + | :[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]は「[[ホワイトベース]]に乗っていれば父さんに会える気がする」と発言するが、[[ハンゲルグ・エヴィン]]は名前すら登場しない。 |
− | === [[αシリーズ]] ===
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− | ;[[スーパーロボット大戦α]]
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− | ;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
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− | :
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− | ;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
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| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦D]] | | ;[[スーパーロボット大戦D]] |
− | :この「ジン・ジャナハム」は登場しないが、[[神隼人 (OVA)|神隼人]]が「ジン」繋がりか、ジン・ジャナハムの1人という設定。 | + | :このジン・ジャハナムは登場しないが、『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の[[神隼人 (OVA)|神隼人]]がジン・ジャハナムの一人という設定。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
− | ;[[新スーパーロボット大戦]] | + | ;{{参戦作品 (人物)|新スーパーロボット大戦}} |
− | :出番こそ少ないが、宇宙編の最終話では[[ロンド・ベル]]隊にバルマー艦隊の艦船の情報を提供する。 | + | :初登場作品。出番こそ少ないが、宇宙編の最終話では[[ロンド・ベル]]隊にバルマー艦隊の艦船の情報を提供する。 |
| + | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}} |
| + | :最速登場は宇宙ルート「リガ・ミリティア」。今回は[[リーンホースJr.]]のサブパイロットに登録されている(ボイスはなし)。 |
| + | :また、[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]もジン・ジャハナムの一人であり、秘密裏に[[リガ・ミリティア]]を組織したという設定。 |
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| + | == パイロットステータス == |
| + | === [[精神コマンド]] === |
| + | ;[[スーパーロボット大戦30|30]] |
| + | :'''[[幸運]]、[[脱力]]、[[かく乱]]''' |
| + | :自軍最小コストで脱力が使える内の一人だが、サブパイロットなのでSPアップなどの育成不可。 |
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| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
| + | ;[[ハンゲルグ・エヴィン]] |
| + | :[[リガ・ミリティア]]の構成員の一人で、本物のジン・ジャハナムとみなされている人物。 |
| + | :もっとも、ファンの間では前述のとおり偽物の方が「ジン・ジャハナム」だと認識されている。 |
| ;[[ロベルト・ゴメス]] | | ;[[ロベルト・ゴメス]] |
− | :最期は一緒に敵艦隊へ[[特攻]]する。 | + | :時には対立する事もあったが、中々の名コンビぶりを発揮。最期は一緒にモトラッド艦隊へ[[特攻]]する。 |
| ;[[ウッソ・エヴィン]] | | ;[[ウッソ・エヴィン]] |
− | :初対面の際、ジン・ジャハナムが自分の父かもしれないと思っていた彼をがっかりさせる。 | + | :初対面の際、ジン・ジャハナムが自分の父ハンゲルグかもしれないと思っていた彼をがっかりさせる。 |
− | <!-- == 他作品との人間関係 == -->
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| + | == 他作品との人間関係 == |
| + | === ガンダムシリーズ === |
| + | ; [[ミネバ・ラオ・ザビ]] |
| + | :『[[スーパーロボット大戦30|30]]』では彼女が真のジン・ジャハナムとしてリガ・ミリティアを組織したという設定。 |
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| + | === スーパー系 === |
| + | ;[[神隼人 (OVA)|神隼人]] |
| + | :『[[スーパーロボット大戦D|D]]』では、彼もジン・ジャハナムの一人。 |
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| + | === [[バンプレストオリジナル]] === |
| + | ;[[ビアン・ゾルダーク]] |
| + | :『[[第2次スーパーロボット大戦G|第2次G]]』では彼がジン・ジャハナムという設定。 |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
− | ;「そんな…! 本物の白兵戦なんて…やだこれ!?」 | + | ;「看護兵は何をしとるんだーっ! 直撃にあったときぶつけてしまったんだ! 骨折しているかもしれんのだ! 迂闊に触るなっ!」<br/>「遅ーい!」<br/>「お前達は私を殺す気かぁ~っ!?」<br/>「もっとも、他人には病人の痛みなどはわからんだろうがぁーっ!」<br/>「血が止まってないはずだ! 早く止血してくれぇ~!」 |
− | :[[ロベルト・ゴメス|ゴメス艦長]]から拳銃を手渡された際の反応。小心者だった頃の彼を象徴する場面である。 | + | :第18話の初登場時の台詞の数々。戦闘終了後にケガをしたのか、部下や看護兵に大きな声で威張りちらしたり、情けない声を出したりと小物感丸出しの姿を見せる。この姿にジン・ジャハナムは父かも知れないと思っていた[[ウッソ・エヴィン|ウッソ]]を失望させ、後に[[マーベット・フィンガーハット|マーベット]]に聞かれた際は「趣味じゃないんです」とまで吐き捨てられた。 |
− | ;「う、うーん、そろそろ、覚悟をする時かな!? 艦長!」 | + | :『[[新スーパーロボット大戦|新]]』の[[キャラクター事典|キャラクターデータ]]では3行目の台詞が紹介されている。 |
− | :第50話より。[[リグ・コンティオ]]の攻撃で[[リーンホースJr.]]が大破したことで、モドラッド艦隊への特攻を決意する。 | + | ;「そんな…! 本物の白兵戦なんか…やだこれ!」 |
− | ;「当たり前だ! ここまで来て我々の働き場所が無いでは、ジン・ジャハナムの名前が泣くわ!」<br />「若い者が生き延びればこの名前は私の物として語り継がれるってものさ…! 行っていいぞ、ゴメス艦長!!」 | + | :第21話より。[[ロベルト・ゴメス|ゴメス艦長]]から拳銃を手渡された際の反応。小心者だった頃の彼を象徴する場面である。そもそもリーンホースとスクイードは密着しているため、撃破したら諸共吹き飛ばされてしまう状態である。 |
− | :同話より、ゴメス艦長に特攻の指示をした際のセリフ。そして「置物のタヌキ」としてではなく、若者に未来を託す立派な指導者として死んでいった。 | + | ;「冗談ではないぞ! ここまでやっておいて今さら休戦だと!? [[リガ・ミリティア]]のリーダーであるジン・ジャハナムはそんな物は認めないぞ!! そうだろう、ゴメス艦長!?」 |
− | <!--== 話題まとめ ==
| + | :シリーズ屈指の鬱ストーリー「母よ、大地へ帰れ」より。暴虐の限りを尽くしたモトラッド艦隊との戦闘中にザンスカール政府と連邦政府が突如、休戦を表明した事に怒りを露にする。 |
− | <!-- *[[namazu:ジン・ジャハナム]] (全文検索結果) -->
| + | :ザンスカール帝国の時間稼ぎに月の地球連邦中央政府が地球の駐屯部隊に一切相談することなく停戦を受け入れたため、旗艦アドラステアは被弾、リシテア一隻を失い優勢だったにも関わらず、モドラッド艦隊と停戦する羽目になった。 |
− | <!--== 資料リンク ==
| + | :ただし、モトラッド艦隊側も寝耳に水であり、クロノクルも「本国の連中は何を考えているのかッ!」と怒気を露わにしている。 |
− | <!-- *[[一覧:ジン・ジャハナム]] -->
| + | ;「我が艦を狙っているんじゃないのか!?」<br/>ゴメス「だから逃げ回ってんでしょ」 |
− | <!--== リンク ==-->
| + | :[[ザンネック]]の静止軌道上からの超長距離ビーム射撃から逃げ回りながら、彼とゴメスはこのようなコント染みたやり取りが多い。 |
| + | ;「う、うーん。そろそろ、覚悟をする時かな!? 艦長!」 |
| + | :第50話より。[[リグ・コンティオ]]の攻撃で[[リーンホースJr.]]が大破したことで、モトラッド艦隊への[[特攻]]を決意する。 |
| + | ;「当たり前だ! ここまで来て我々の働き場所が無いでは、ジン・ジャハナムの名前が泣くわ!」<br />「若い者が生き延びれば、この名前は私の物として語り継がれるってものさ…! 行っていいぞ、ゴメス艦長!!」 |
| + | :同上。ゴメスに特攻の指示をした際の台詞。額から汗を垂らしているものの、その表情は晴れがましくあった。そして「置物のタヌキ」としてではなく、若者に未来を託す立派な指導者として死んでいった。 |
| + | :もっとも、ジン・ジャハナムの役割は戦後にも多数ある訳で、'''するべき役割を放棄して、「若者のために特攻する」と言う役割に酔ったまま死んでいった'''とも言えるのだが……。このあたりの事情は[[リーンホースJr.]]の記事も参照。 |
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| + | == 搭乗機体 == |
| + | ;[[リーンホースJr.]] |
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| + | == 余談 == |
| + | *担当声優である松尾銀三氏の没後に発売されたゲーム作品では[[声優:辻親八|辻親八]]氏が後任として起用されている。また辻親八氏は後の富野作品にて[[ドニエル・トス|どこかジン・ジャハナムに似た顔立ちの中年男性]]を演じている。 |
| + | *[[宇宙世紀]]の遥か未来を描いた『[[ガンダム Gのレコンギスタ]]』には「ジャハナム」という名のMSが登場する。この機体名の由来がジン・ジャハナムなのかは定かでないが、もしそうであるなら「ジン・ジャハナム」の望んだ通りその名前が遠い未来まで語り継がれた結果なのかも知れない。 |
| + | *『コミックボンボン』で連載されたコミカライズ版では「ジャ'''ナハ'''ム」と表記。 |
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| + | == 脚注 == |
| + | <references /> |
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| + | {{ガンダムシリーズ}} |
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