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− | バイストン・ウェル(Byston Well)とは、『[[バイストン・ウェルシリーズ]]』に登場する[[異世界]]。
| + | バイストン・ウェルとは、『[[バイストン・ウェルシリーズ]]』に登場する[[異世界]]。 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
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| === 聖戦士ダンバイン === | | === 聖戦士ダンバイン === |
| ;アの国 | | ;アの国 |
− | :バイストン・ウェルの西方に位置する国家。国王はフラオン・エルフであったが、典型的なバカ君主だった為かバイストン・ウェル制覇の野望を抱く地方領主[[ドレイク・ルフト]]の下克上によって彼が新たな国王となる。 | + | :バイストン・ウェルの西方に位置する国家。国王はフラオン・エルフであったが、典型的なバカ君主だった為、バイストン・ウェル征服の野望を抱く地方領主[[ドレイク・ルフト]]<ref>なお、ドレイクが下克上を達成する前、地方領主時代の居城は、ラース・ワウである。また、ここでは地上人の召喚や[[オーラマシン]]の開発・量産が行われている。</ref>の下克上によって彼が新たな国王となる。 |
| :王城はエルフ城だったが、ドレイクの下克上後は「ドレイク城」と改名された。また、ドレイク領の隣は[[ロムン・ギブン]]が治めている。 | | :王城はエルフ城だったが、ドレイクの下克上後は「ドレイク城」と改名された。また、ドレイク領の隣は[[ロムン・ギブン]]が治めている。 |
− | :強力な[[オーラマシン]]を戦力として駆使して(地上界へ転移させられる前の時点で)、反ドレイク勢力のギブン領、ミの国、ラウの国を武力併合する事に成功している。 | + | :ドレイクは強力な[[オーラマシン]]を主戦力として駆使する事によって(地上界へ転移させられてしまう前の時点で)、反ドレイク勢力のギブン領、ミの国、ラウの国を武力併合する事に成功した。 |
| ;クの国 | | ;クの国 |
| :アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。王城はケミ城。独自に[[ビアレス]]等の高性能な機体を開発している。 | | :アの国の西にある国家。国王は[[ビショット・ハッタ]]。王城はケミ城。独自に[[ビアレス]]等の高性能な機体を開発している。 |
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| :高潔なオーラ力を持ち「聖少女」と呼ばれる[[女王]][[シーラ・ラパーナ]]が統治する国家。[[カワッセ・グー]]が忠臣として仕える。 | | :高潔なオーラ力を持ち「聖少女」と呼ばれる[[女王]][[シーラ・ラパーナ]]が統治する国家。[[カワッセ・グー]]が忠臣として仕える。 |
| ;ミの国 | | ;ミの国 |
− | :国王はピネガン・ハンム。彼の娘がエレ・ハンムである。ドレイク軍の侵攻を受けて滅ぼされた。 | + | :国王はピネガン・ハンム。彼の娘が[[エレ・ハンム]]である。ドレイク軍の侵攻を受けて滅ぼされた。 |
| ;ラウの国 | | ;ラウの国 |
− | :バイストン・ウェルの北方に位置する強国。国王はフォイゾン・ゴウ。王城はタータラ城。フォイゾン王が[[ジェリル・クチビ]]に討たれた後は孫娘である[[エレ・ハンム]]が女王として即位する。重要な決断をする際に神託を仰ぐという習いを残しているが、一方で「機械の館」を造り、独自にオーラマシンを開発する開明的な面も併せ持つ。 | + | :バイストン・ウェルの北方に位置する強国。国王はフォイゾン・ゴウ。王城はタータラ城。重要な決断をする際に神託を仰ぐという慣習を残しているが、一方で「機械の館」を造り、独自にオーラマシンを開発する開明的な面も併せ持つ。 |
− | :ドレイク軍の侵攻に対し、ウィル・ウィプスに続く第二のオーラ・バトル・シップ「[[ゴラオン]]」を発進させたが、なおも敵を食い止める事は出来ず、タータラは落城した。
| + | :ドレイク軍の侵攻に対し、ウィル・ウィプスに続く第二のオーラ・バトル・シップ「[[ゴラオン]]」を発進させたが、なおも敵を食い止める事は出来ず、タータラは落城。フォイゾン王が[[ジェリル・クチビ]]に討たれた後は、孫娘であるエレ・ハンムが女王として即位した。 |
| + | |
| 余談だが、以上の敵側の国名と味方側の国名を並べると、それぞれ'''「悪(ア・ク)」「見習う(ミ・ナ・ラウ)」'''になる。 | | 余談だが、以上の敵側の国名と味方側の国名を並べると、それぞれ'''「悪(ア・ク)」「見習う(ミ・ナ・ラウ)」'''になる。 |
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| + | ;リの国 |
| + | :『聖戦士ダンバイン』第14話にて存在が言及される、アの国の西隣に位置する国家<ref>[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『聖戦士ダンバイン~聖戦士伝説~』では当初、ゴード・トルールがリの国(王城はトルール城)を統治している。後に、リの国に[[聖戦士]]として召喚された[[主人公]]シュンジ・イザワ(CV:[[声優:うえだゆうじ|うえだゆうじ]]氏)が、戦いで致命傷を負ったゴード王の遺命を受けて、新国王となる。</ref>。 |
| + | |
| === リーンの翼 === | | === リーンの翼 === |
| ;ホウジョウ国 | | ;ホウジョウ国 |
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| :特に早期から生産された人型の機体を[[オーラバトラー]]と呼び、オーラバトラー以外にも[[戦艦]]のオーラ・シップ等、様々なオーラマシンが造られていった。 | | :特に早期から生産された人型の機体を[[オーラバトラー]]と呼び、オーラバトラー以外にも[[戦艦]]のオーラ・シップ等、様々なオーラマシンが造られていった。 |
| ;強獣 | | ;強獣 |
− | :甲殻のある怪獣のような生物。甲殻がオーラマシンの装甲材として使われる他、筋繊維や脳、生体組織から精製した溶液などその血肉が様々に加工されてオーラマシンの材料に使用されており、時に部品調達のためにオーラバトラーによって狩猟されたりもしていた。中にはキマイ・ラグのように生体組織の有能性から乱獲され個体数が激減した強獣もいる。 | + | :甲殻のある[[怪獣]]のような生物。甲殻がオーラマシンの装甲材として使われる他、筋繊維や脳、生体組織から精製した溶液などその血肉が様々に加工されてオーラマシンの材料に使用されており、時に部品調達のためにオーラバトラーによって狩猟されたりもしていた。中にはキマイ・ラグのように生体組織の有能性から乱獲され個体数が激減した強獣もいる。 |
| ;カ・オス | | ;カ・オス |
| :ガロウ・ランの世界よりさらに下層に位置するという闇の世界、あるいは([[エレ・ハンム|エレ]]曰く)その地獄とも言うべき世界の使者を指していうもの(いわば地獄の[[鬼]]か)。[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]が終盤に「[[ルーザ・ルフト|ルーザ]]を八つ裂きにしてカ・オスにくれてやる」と毒づいているが、その他には特に触れられていない。 | | :ガロウ・ランの世界よりさらに下層に位置するという闇の世界、あるいは([[エレ・ハンム|エレ]]曰く)その地獄とも言うべき世界の使者を指していうもの(いわば地獄の[[鬼]]か)。[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]が終盤に「[[ルーザ・ルフト|ルーザ]]を八つ裂きにしてカ・オスにくれてやる」と毒づいているが、その他には特に触れられていない。 |
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| ;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] | | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT]] |
| :第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。ドレイク城周辺がマップとして登場するほか、マーベルがタータラ城へ向かうドレイク軍を足止めする場面もある。 | | :第1話でいきなりバイストン・ウェルに召喚される。ドレイク城周辺がマップとして登場するほか、マーベルがタータラ城へ向かうドレイク軍を足止めする場面もある。 |
− | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2第1部]] | + | ;[[スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇]] |
| :[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ]]、[[カミーユ・ビダン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー]]、[[シロー・アマダ]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[ジョウ・マヤ]]、[[レニー・アイ]]が飛ばされてしまう。なお、仮にも『ダンバイン』の登場人物にも関わらず、[[ガラリア・ニャムヒー]]と[[トッド・ギネス]]はその場に居合わせなかったため、地上に残るメンバーとなる<ref>尤もガラリアもトッドもこの時点では明確にドレイク軍を離反したわけではないので一緒に飛ばされるとややこしくなる可能性はあった。</ref><ref>地上に残ってしまう代わりに、状況を察して地上組にバイストン・ウェルへの転移を説明する事になる。</ref>。 | | :[[ジャブロー]]突入直前でそこを占拠していた[[アインスト]]の手により、[[アムロ・レイ]]、[[カミーユ・ビダン]]、[[ファ・ユイリィ]]、[[クリスチーナ・マッケンジー]]、[[シロー・アマダ]]、[[ゲッターチーム]]、[[ショウ・ザマ]]、[[チャム・ファウ]]、[[ジョウ・マヤ]]、[[レニー・アイ]]が飛ばされてしまう。なお、仮にも『ダンバイン』の登場人物にも関わらず、[[ガラリア・ニャムヒー]]と[[トッド・ギネス]]はその場に居合わせなかったため、地上に残るメンバーとなる<ref>尤もガラリアもトッドもこの時点では明確にドレイク軍を離反したわけではないので一緒に飛ばされるとややこしくなる可能性はあった。</ref><ref>地上に残ってしまう代わりに、状況を察して地上組にバイストン・ウェルへの転移を説明する事になる。</ref>。 |
| :[[主人公]]である[[キョウスケ・ナンブ]]が飛ばされるか否か(どちらのルートになるか)はフラグ次第。戦力が分断されたことでジャブロー突入を諦めることになる。 | | :[[主人公]]である[[キョウスケ・ナンブ]]が飛ばされるか否か(どちらのルートになるか)はフラグ次第。戦力が分断されたことでジャブロー突入を諦めることになる。 |
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| :クレディオによる世界統合後、[[ホウジョウ軍]]と反乱軍がバイストン・ウェルから地上に飛ばされ、「君を見つめて」ではサコミズ王も遅れてカイルスとホウジョウ軍が戦っている宇宙空間に飛ばされた。 | | :クレディオによる世界統合後、[[ホウジョウ軍]]と反乱軍がバイストン・ウェルから地上に飛ばされ、「君を見つめて」ではサコミズ王も遅れてカイルスとホウジョウ軍が戦っている宇宙空間に飛ばされた。 |
| :「放たれたタマシイ」では、[[カイルス]]が[[アンチスパイラル]]&[[ヒトマキナ]]との決着を着けた際に超螺旋宇宙と繋がってしまい、本来転生により浄化される筈だった亡者たちが「認識の実体化」で復活を遂げ、バイストン・ウェル全土が戦場となってしまう事態に。 | | :「放たれたタマシイ」では、[[カイルス]]が[[アンチスパイラル]]&[[ヒトマキナ]]との決着を着けた際に超螺旋宇宙と繋がってしまい、本来転生により浄化される筈だった亡者たちが「認識の実体化」で復活を遂げ、バイストン・ウェル全土が戦場となってしまう事態に。 |
| + | ;[[スーパーロボット大戦DD]] |
| + | :第1世界(ワールド1)と繋がりを持つ異世界であり、『[[スーパーロボット大戦COMPACT3|COMPACT3]]』同様にTV版ダンバインとOVA版ダンバインの二つのバイストン・ウェルが存在。OVA版のバイストン・ウェルはシナリオ上では「シオンのバイストン・ウェル」と呼称される。 |
| + | :2章Part12にて、[[ジェリル・クチビ|ジェリル]]の[[オーラ力]]の暴走で発生したオーラロードを通ったシオン、シルキーがTV版のバイストン・ウェルに流れ着くが、[[ジャコバ・アオン]]によるオーラマシン放逐に巻き込まれて再び地上に飛ばされている。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
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| **これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 | | **これは富野監督のペンネームである「井荻麟」が、株式会社サンライズの最寄り駅である上井草駅が井荻駅の隣駅であることに由来するという逸話とも符合する話である。 |
| *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]は『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 | | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』において、[[アムロ・レイ]]は『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』([[ラ・ギアス事件]])で遭遇したバイストン・ウェルの勢力について、報告書では'''「ややこしい」'''とその存在や説明を完全に省いた(『[[スーパーロボット大戦F]]』ではちゃんと報告している)。 |
| + | *『Another Century's Episode2』では、『ダンバイン』のバイストン・ウェルの軍勢が地上に出現し、その3年後が舞台の続編『Another Century's Episode3 THE FINAL』では『リーンの翼』のホウジョウ軍が地上に出現するという、変則的な展開となっている。劇中では並行世界を接続するバルドナ・ドライブがバイストン・ウェルにも影響し、並行世界のバイストン・ウェルとオーラロードで接続されたのでは、と推測されている。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |
| <references /> | | <references /> |