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362 バイト追加 、 2023年8月21日 (月) 16:42
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'''隊長コマンド'''とは、『[[サクラ大戦]]』のゲームシステム。
 
'''隊長コマンド'''とは、『[[サクラ大戦]]』のゲームシステム。
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== 概要 ==
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== 原作における扱い ==
バトルパートにおける隊長ユニット専用のコマンド。隊長が作戦を発動し、自機を含めた全ての味方ユニットの性能を変化させる。「作戦コマンド」「全体命令」とも呼ばれる。
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バトルパートにおける隊長ユニット専用のコマンド。隊長の号令と共に作戦毎の専用エフェクトが発動し、自機を含めた全ての味方ユニットの性能が変化する。「作戦コマンド」「全体命令」とも呼ばれる。
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初導入された『2』ではパラメーター、バトルパートの戦闘システムが刷新された『3』以降は防御や回復等を行う際に必要な「行動値」のコスト、『V』ではパラメーターと行動値コストの両方が変化する。ナンバリングタイトル以外の一部のゲームでも導入されている。
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初導入された『2』ではパラメーター、バトルパートの戦闘システムが刷新された『3』以降では防御や回復等を使う際に必要な「行動値」のコスト、『V』ではパラメーターと行動値コストの両方が変化する。ナンバリングタイトル以外の一部のゲームでも導入されている。
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基本となる作戦以外では、メリットだけでなくデメリットが存在する場合が多い。隊長ユニットは行動を終了するまで何度でも隊長コマンドを変更可能であり、「移動力特化の作戦で移動し、相反する防御力特化の作戦で防御して行動終了」といった、各作戦のメリットだけを享受するテクニックが広く知られている。
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基本となる作戦以外では、メリットだけでなくデメリットが存在する場合が多い。隊長ユニットは行動を終了するまで何度でも隊長コマンドを変更可能であり、「移動力特化の作戦で移動した後に防御力特化の作戦で防御して行動終了」といった、各作戦のメリットだけを享受するテクニックが広く知られている。
    
[[大神一郎]]と[[大河新次郎]]が使用出来るが作戦内容は互いに異なり、2人が共演した『君あるがため』ではこの隊長コマンドによってプレイヤーキャラクターとしての性能の差別化が図られている。
 
[[大神一郎]]と[[大河新次郎]]が使用出来るが作戦内容は互いに異なり、2人が共演した『君あるがため』ではこの隊長コマンドによってプレイヤーキャラクターとしての性能の差別化が図られている。
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== 作戦内容 ==
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== 種類 ==
 
=== 大神版 ===
 
=== 大神版 ===
 
武田信玄が軍旗に記されたとされている通称「風林火山」とその原文となった『孫子の兵法・軍争篇』の一説が由来。
 
武田信玄が軍旗に記されたとされている通称「風林火山」とその原文となった『孫子の兵法・軍争篇』の一説が由来。
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:素早さに特化した作戦。『2』では移動力が強化される代わりに防御力が下がる。
 
:素早さに特化した作戦。『2』では移動力が強化される代わりに防御力が下がる。
 
:『3』以降では必殺技を出すために必要な気合値を増やす「気合<ref>正式なコマンド名は「ため」だが、ここでは便宜上『V』におけるコマンド名で統一する。</ref>」と回復のコストが減る代わりに防御が使えなくなる。デメリットに対してコストの減少量が後述する作戦と比べて中途半端なため、攻略本でも「特段役に立つ作戦ではない」と言い切られる有様だった<ref>エンターブレイン『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ ファイナルガイド』P65より。</ref>。
 
:『3』以降では必殺技を出すために必要な気合値を増やす「気合<ref>正式なコマンド名は「ため」だが、ここでは便宜上『V』におけるコマンド名で統一する。</ref>」と回復のコストが減る代わりに防御が使えなくなる。デメリットに対してコストの減少量が後述する作戦と比べて中途半端なため、攻略本でも「特段役に立つ作戦ではない」と言い切られる有様だった<ref>エンターブレイン『サクラ大戦3 ~巴里は燃えているか~ ファイナルガイド』P65より。</ref>。
:『熱き血潮に』では隊長レベルが一定値を超えると'''「嵐」'''作戦に変化<ref>ただし、大神機の行動値にボーナスが加算されるが作戦内容そのものに変化はない。</ref>。
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:『熱き血潮に』では隊長レベルが一定値を超えると'''「嵐」'''作戦に変化<ref>発動時の専用エフェクトが変化し大神機の行動値にボーナスも加算されるが、作戦内容そのものに変化はない。</ref>。
 
:『君あるがため』ではAI制御で動く仲間の行動パターンが変化し、敵を無視して大神を常に追いかけるようになる。プレイヤーの意図しない仲間の行動が致命傷になりかねない場面が多い同作では、かなり重宝する。
 
:『君あるがため』ではAI制御で動く仲間の行動パターンが変化し、敵を無視して大神を常に追いかけるようになる。プレイヤーの意図しない仲間の行動が致命傷になりかねない場面が多い同作では、かなり重宝する。
 
;林
 
;林
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== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
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;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
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:[[光武二式 (大神機)]]の[[特殊能力]]の1つとして「風林火山」の[[アビリティ]]が採用。
 
;[[スーパーロボット大戦30]]
 
;[[スーパーロボット大戦30]]
:[[特殊スキル]]として初採用。[[大神一郎]]と[[大河新次郎]]の専用スキル。
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:[[特殊スキル]]として正式に初採用。[[大神一郎]]と[[大河新次郎]]の専用スキル。
:指定した位置を中心とした範囲内にいる自機を除く全ての味方パイロットのステータスが'''マップクリアまで'''変化する。ステータス上昇は本来のステータスの上限値を無視する。
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:指定した位置を中心とした範囲内にいる自機を除く全ての味方パイロットのステータスが'''マップクリアまで'''変化する。ステータス上昇は本来のステータスの上限値を無視する。発動時の演出は[[戦術指揮]]と同じく[[精神コマンド]]のエフェクトが流用されている。
 
:原作と異なり隊長コマンドを発動した時点で行動終了するというデメリットがあるためか、今回は林作戦と技作戦にもバフ効果がある。大神版は林作戦以外にデバフ効果がある分バフ効果が大き目、大河版は全ての作戦にデバフ効果がない分バフ効果が控え目、という形で差別化されている。
 
:原作と異なり隊長コマンドを発動した時点で行動終了するというデメリットがあるためか、今回は林作戦と技作戦にもバフ効果がある。大神版は林作戦以外にデバフ効果がある分バフ効果が大き目、大河版は全ての作戦にデバフ効果がない分バフ効果が控え目、という形で差別化されている。
:なお、隊長コマンドの効果は重複せず、後からかけたものが上書きされる。[[ルルーシュ・ランペルージ]]の[[戦術指揮]]や艦長のエクストラオーダーである周辺指揮とは効果が重複する上に、これらのコマンドでは対象に含まれなかった[[技量]]にもバフを掛ける事が出来る。
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:なお、隊長コマンドの効果は重複せず、後からかけたものが上書きされる。[[ルルーシュ・ランペルージ]]の戦術指揮や艦長のエクストラオーダーである周辺指揮とは効果が重複する上に、これらのコマンドでは対象に含まれなかった[[技量]]にもバフを掛ける事が出来る。
 
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|+大神版
 
|+大神版
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