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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
| 外国語表記 = [[外国語表記::Capule]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Capule]]<ref>[http://www.gundam-unicorn.net/ova/ms/04.html#09 MS/MECHANIC]、機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]、2022年2月6閲覧。</ref>
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
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*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダムΖΖ}}
 
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| デザイン = {{メカニックデザイン|小林誠}}
 
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| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦]]
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| 開発 = [[ネオ・ジオン]]軍
 
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| 所属 = ネオ・ジオン軍<br />ジオン残党組織
 
| 所属 = ネオ・ジオン軍<br />ジオン残党組織
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| 主なパイロット = [[ネオ・ジオン兵]]<br />タマン
 
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'''カプール'''は『[[ガンダムシリーズ]]』の[[登場メカ]]。
 
'''カプール'''は『[[ガンダムシリーズ]]』の[[登場メカ]]。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
[[ネオ・ジオン]]軍が開発した水陸両用の試作型[[モビルスーツ]]。
 
[[ネオ・ジオン]]軍が開発した水陸両用の試作型[[モビルスーツ]]。
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[[一年戦争]]時に投入された[[ハイゴッグ]]の発展型。手足を収納する事で巡航形態に[[変形]]が可能。変形した姿はほぼ球形で、それによって水の抵抗を少なくしており、水中戦では非常に高い性能を発揮する。
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見た目からは想像出来ないが[[一年戦争]]時に投入された水陸両用モビルスーツである[[ハイゴッグ]]の発展型。ハイゴッグと同様、伸縮自在のフレキシブル・ベロウズ・リム状の腕部と脚部が採用されており、手足を収納する事で巡航形態に[[変形]]が可能。変形した姿はほぼ球形で、それによって水の抵抗を少なくしており、水中戦では非常に高い性能を発揮する。また、ガンダリウム合金製の二重装甲によって耐圧性、耐弾性にも優れ、並のビーム兵器の攻撃も耐え凌ぐ事が可能となっており、気密性も非常に高い事から、やろうとさえ思えば宇宙空間での運用も可能である。
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また、ガンダリウム合金製の二重装甲によって耐圧性、耐弾性にも優れており、並のビーム兵器の攻撃も耐え凌ぐ事が可能となっている。
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武装では、両腕部の先端に装備されているアイアンネイルの他に、モノアイ部分から発射されるビーム砲や腹部に一門内蔵されているソニックブラスト、胸部の装甲をスライドさせて展開する8基のミサイルランチャー等も設けられており、原型機であるハイゴッグよりも火力面が向上している。
    
=== 劇中での様相 ===
 
=== 劇中での様相 ===
『ΖΖ』本編では第24話に登場。「海のない所で開発された水中用モビルスーツは信用できない」と言った[[地球]]に残っていた兵達はザク・マリナーに搭乗しており、本機は傭兵として現地徴用された青年・タマンが搭乗。[[ジュドー・アーシタ]]の[[ΖΖガンダム]]と交戦するが、ジュドーの説得によりタマンは本機から降り、[[自爆]]させた。
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『ΖΖ』本編では第24話に登場。当初は[[地球]]に残っていた[[ネオ・ジオン兵]]の隊長が偵察がてらに搭乗していたが、本機が宇宙の拠点であるアクシズで開発された上に、海洋での運用データが全く無かったのが原因で、「海のない所で開発された水中用モビルスーツは信用できない」として、ネオ・ジオン兵隊長はザク・マリナーに乗り換えている。残された本機は、傭兵として現地徴用された漁師の青年・タマンが搭乗し、[[ジュドー・アーシタ]]の[[ΖΖガンダム]]と交戦するが、ジュドーの説得によりタマンは本機から降り、[[自爆]]させた。
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『ΖΖ』の外伝作品『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では、主人公フェアトン・ラーフ・アルギスの搭乗機であり、銀色に塗装されている。また、水陸両用MSながら宇宙空間での運用も可能であった。
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『ΖΖ』の外伝作品『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では、主人公フェアトン・ラーフ・アルギスの搭乗機で、銀色に塗装されている。気密性の高さから宇宙空間で運用された。
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第一次ネオ・ジオン抗争から8年後の宇宙世紀0096年を舞台とした『[[機動戦士ガンダムUC]]』のOVA版では、地球上のジオン軍残党の戦力として登場。その特性を遺憾なく発揮する形で、[[トリントン基地]]に配備されたジム部隊に猛威を振るったが、緊急出撃した[[バイアラン・カスタム]]には敗れてしまい、その防御性を、盾代わりに逆利用されてしまっている。
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第一次ネオ・ジオン抗争から8年後の宇宙世紀0096年を舞台とした『[[機動戦士ガンダムUC]]』のOVA版では、地球上のジオン軍残党の戦力として登場。[[ジュアッグ]]と共にダカールに上陸した機体はジムⅡを擱座させ、その後[[ネモ (ガンダム)|ネモ]]と交戦し片腕を奪うも、ビームサーベルによって貫かれ倒された。カークス隊の戦力として[[トリントン基地]]を襲った機体はその水中用として開発された特性を遺憾なく発揮する形で、湾内より奇襲をしかけ配備されたアクア・ジムを倒した。守備部隊に猛威を振るったが、緊急出撃した[[バイアラン・カスタム]]には敗れてしまい、更に機能停止した機体は盾の代わりとしてその防御性をゾゴックのブーメランカッターの攻撃を防ぐために逆利用されてしまっている。
 
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[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』では本機にそっくりな[[MS]]である[[カプル]]が登場している。
      
リギルド・センチュリー(『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。
 
リギルド・センチュリー(『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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一貫してMS形態のみの登場で、巡航形態や[[変形]]能力は未実装。
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
;[[第3次スーパーロボット大戦]]
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;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}}
:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。水中用のMSの中では最強で、中盤のシナリオ「女スパイ潜入」では[[フラナガン・ブーン|ブーン]]搭乗の機体を含め、多数登場するので水中にいると侮れない。変形はしない。
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:[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の戦力として登場。水中用のMSの中では最強で、中盤のシナリオ「女スパイ潜入」では[[フラナガン・ブーン|ブーン]]搭乗の機体を含め、多数登場するので水中にいると侮れない。変形はしない。PS版では『第4次』や『F』に登場しなかったためか、ユニットグラフィックがシャープに描き直されている。
;[[スーパーロボット大戦EX]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}}
:マサキの章、リューネの章では自軍で使用可能。SFC版では武装がイマイチだった[[ギラ・ドーガ]]よりもマシな性能だったが、PS版では立場が逆転。射程が短く性能も低いため使いにくくなった。敵としても弱くなっているため水中戦の多いシュウの章序盤では助かる。
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:マサキの章、リューネの章では自軍で使用可能。SFC版では武装がイマイチだった[[ギラ・ドーガ]]よりもマシな性能だったが、PS版では立場が逆転。[[射程]]が短く性能も低いため使いにくくなった。それでも移動力はそこそこ高く水陸Aなので、[[ザク改]]や[[ガンダム試作1号機Fb|GP-01Fb]]よりは強いのだが。
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:敵としても弱くなっているため水中戦の多いシュウの章序盤では助かる。
    
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}}
:直接登場はしないが、今作にて姿が酷似している[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]のカプルが登場するため、宇宙世紀ガンダムシリーズのキャラが何度か名前を出している。α外伝はおろかαにもカプールはいないのに色とサイズが違うことまで知っていたので、ゲーム中に登場しないだけで戦った経験はあるのかもしれない。
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:直接登場はしないが、今作にて姿が酷似している[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]のカプルが登場するため、宇宙世紀ガンダムシリーズのキャラが何度か名前を出している。『α外伝』はおろか『[[スーパーロボット大戦α|α]]』にもカプールはいないのに色とサイズが違うことまで知っていたので、ゲーム中に登場しないだけで戦った経験はあるのかもしれない。
    
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦BX]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦BX}}
 
:ジオン残党軍の機体としてユニットアイコンのみ登場。
 
:ジオン残党軍の機体としてユニットアイコンのみ登場。
    
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦]]
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;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦}}
:HDリメイク版では「俺の名前はカプールだ。[[カプル|伸ばすのを忘れるなよ!]]」の攻撃時の台詞や、[[ザクII]]への特殊台詞で「[[ボルジャーノン|お前とは遠い未来で会いそうな気がする]]」等、『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』を意識した台詞がある。
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:初登場作品。HDリメイク版では「俺の名前はカプールだ。[[カプル|伸ばすのを忘れるなよ!]]」の攻撃時の台詞や、[[ザクII]]への特殊台詞で「[[ボルジャーノン|お前とは遠い未来で会いそうな気がする]]」等、『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』を意識した台詞がある。
    
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
;[[バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法]]
  −
:機動族の兵士の1人として登場。武衆はマリナー。マップ兵器「アスロック」を持つ。
   
;[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]
 
;[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]]
 
:ザコ敵。カプールmk-II、カプールヴォーゲという上位種も登場する。
 
:ザコ敵。カプールmk-II、カプールヴォーゲという上位種も登場する。
;[[ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦]]
  −
:ザコ敵。
  −
;ザ・グレイトバトル外伝2 祭りだワッショイ
  −
:[[コンパチヒーローシリーズ]]の一つ。1面の中ボスとして登場し[[浅草]]・浅草寺の雷門に扮している。
      
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;アイアンネイル
 
;アイアンネイル
:両腕に装備されているクロー。SFC版『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』では意外と攻撃力が高く機体の少ない時などには便利だったが、PS版では最弱武器になり使い所がなくなってしまった。
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:両腕に装備されているクロー。一時ではあるがネモのビームサーベルを受け止め、またアクア・ジムの頭部を押しつぶすことが可能。なお「アイアン」という名ではあるが別に鉄製というわけではなく、これは「(鉄のような)強固さ」という意訳、もしくは[[ゴッグ]]の武装から名前を引き継いだだけだろう。
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:SFC版『[[スーパーロボット大戦EX|EX]]』では意外と攻撃力が高く機体の少ない時などには便利だったが、PS版では最弱武器になり使い所がなくなってしまった。
 
;ミサイルランチャー
 
;ミサイルランチャー
 
:胸部に内蔵されている。
 
:胸部に内蔵されている。
 
;レーザービーム
 
;レーザービーム
:頭部に装備。
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:頭部に装備。巡航形態でもモノアイカバーを一部だけ展開することで使用可能。
 
;ソニックブラスト
 
;ソニックブラスト
:腹部に内蔵された武装。
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:腹部に内蔵された武装。劇中では使用していないため、どんな武器なのかいまいち不明瞭。
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:『[[旧シリーズ]]』では音波や衝撃波系武器の演出となっていた。
    
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
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;[[ハイゴッグ]]
 
;[[ハイゴッグ]]
 
:開発のベースとなったMS。
 
:開発のベースとなったMS。
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== 脚注 ==
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<references />
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==