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| ;四天王(Caturmahārāja) | | ;四天王(Caturmahārāja) |
| :仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。 | | :仏教の世界観を示す際に記述される四方を守る神々。彼等は帝釈天(インドラ)の配下であり、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が守護している。 |
− | :なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されている。 | + | :なお、四天王とは転じて「ある分野において優れた四名の人物」等を指す言葉としても使用されており、[[デスクロス四天王|スパ]][[ドラゴ帝国|ロボ]][[ドアクダー軍|参戦]][[デビルガンダム|作品]][[次元将|等]]にも数多くこの名称が用いられている。 |
| ::*『[[新ゲッターロボ]]』では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。 | | ::*『[[新ゲッターロボ]]』では、[[ゲッターロボ (新)|ゲッターロボ]]を敵視する存在「四天王」のモチーフとなっている。 |
| ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。 | | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[次元将]]のモチーフとなっている。 |
| :;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana) | | :;ヴァイシュラヴァナ(Vaizravana) |
| ::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。 | | ::仏教では四天王の一尊「多聞天」。音写して「'''毘沙門天'''」とも言う。インド神話の財宝神クベーラ(Kubēra)を前身とし、仏教に守護神として取り入れられた。また、夜叉や羅刹(共に鬼神の一種)といった眷属を配下とする。 |
− | ::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]]の戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が篤く信仰した事実は有名である。さらに、日本では七福神の一柱「毘沙門天」としても知られる。 | + | ::なお、ヴァイシュラヴァナは中央アジアを経て中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、中でも[[日本]]の戦国大名・上杉謙信(1530~1578)が篤く信仰した事実は有名である。さらに、中国では唐代の武将・李靖と集合した神将「托塔李天王」([[シェンロンガンダム]]のモデルである哪吒太子は李天皇の三男)、日本では七福神の一柱「毘沙門天」としても知られる。ちなみに『西遊記』の沙悟浄は元々毘沙門天の眷属である。 |
| ::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。 | | ::上記のとおり、ヴァイシュラヴァナは四天王の中で最も知名度および人気が高い。 |
| ::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。 | | ::*[[バンプレストオリジナル]]では破界の王[[ガイオウ]]の本名「次元将ヴァイシュラバ」の名前元となっている。 |
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| ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[グルンガスト]]の武器である「計都羅喉剣」の名前元となっている。 | | ::*[[バンプレストオリジナル]]では[[グルンガスト]]の武器である「計都羅喉剣」の名前元となっている。 |
| ;ナーガ(Nāga) | | ;ナーガ(Nāga) |
− | :下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。雨を降らす等、天候を操る力を持つ。 | + | :下半身あるいは全身が蛇(コブラ型が多い)になっている、河川や[[海]]といった水を司る存在。仏教経典では「'''龍'''」と漢訳される。蛇や龍は川の流れに似ていることから、雨を降らす等、天候を操る力を持つ。 |
| :仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。 | | :仏教におけるナーガすなわち「龍」はデーヴァこと「天」と並んで「天龍」と表現される等、仏法および仏教徒を守護する神々の中では特別に扱われている。 |
| :*『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』では[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]]の名前元となっている。 | | :*『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』では[[ナーガ (クロスアンジュ)|ナーガ]]の名前元となっている。 |
| :*『[[ゼーガペイン]]』では[[ナーガ (ゼーガペイン)|ナーガ]]の名前元となっている。 | | :*『[[ゼーガペイン]]』では[[ナーガ (ゼーガペイン)|ナーガ]]の名前元となっている。 |
| ;ガルダ(Garuda) | | ;ガルダ(Garuda) |
− | :仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。 | + | :仏教では音訳して「迦楼羅天」と言う。さらに、漢訳して「'''金翅鳥'''」とも言う。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。調停を司る神ヴィシュヌの乗り物でもある。その翼は片方だけで'''1344万㎞(太陽直径の10倍)'''に及ぶという。 |
− | :ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。 | + | :鳥は蛇を食べる事から、ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。 |
| :強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼす事ができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。 | | :強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼす事ができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切っ掛けとなったりする)。 |
| :宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。 | | :宗教的対立により、スリランカでは「ラークシャサ(羅刹)」「怪物グルル」と呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。 |
| + | :なお勘違いされがちだが「鳳凰」や「鵬」とは全く別である。 |
| :*『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』では[[ガルーダ]]の名前元となっている。 | | :*『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』では[[ガルーダ]]の名前元となっている。 |
| :*『[[機動戦士Ζガンダム]]』(『[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]』)では[[ガルダ級]]の名前元となっている。 | | :*『[[機動戦士Ζガンダム]]』(『[[劇場版 機動戦士Ζガンダム|劇場版]]』)では[[ガルダ級]]の名前元となっている。 |