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== 概要 ==
== 概要 ==
[[火星]]の民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ」(以下「CGS」)を前身とする民兵組織。名付け親は団長である[[オルガ・イツカ]]であり、'''「決して散らない鉄の華」'''として命名した。CGSの非正規部隊である年少者を中心に構成された「参番組」を母体としており、実質的には「参番組がCGSを乗っ取った」と言える。そのためメンバーも参番組出身の少年兵([[年齢]]によって「年長組」「年少組」「幼年組」の三者に区分される)が大半を占めている。元CGSの社員やテイワズから派遣された者など、人員に全く大人がいない訳では無いが、彼らは子供達に好意的で裏から支えるのみに留めたり、内情を余り知らず強く意見を言えなかったりと、主導権は少年兵達が握っている。
[[火星]]の民間軍事会社「クリュセ・ガード・セキュリティ」(以下「CGS」)を前身とする民兵[[組織]]。名付け親は団長である[[オルガ・イツカ]]であり、'''「決して散らない鉄の華」'''として命名した。
[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の「地球まで送り届けて欲しい」という依頼を引き受け、タービンズとの戦闘を経てテイワズの傘下に入るなど人脈やコネを作っていき、治安維持組織の[[ギャラルホルン]]や[[宇宙海賊]]と敵対しつつも着々と戦力や評判を上げていく。
CGSの非正規部隊である年少者を中心に構成された「参番組」を母体としており、実質的には「参番組がCGSを乗っ取った」と言える。その為にメンバーも参番組出身の少年兵([[年齢]]によって「年長組」「年少組」「幼年組」の三者に区分される)が大半を占めているが、元CGSの社員やテイワズから派遣された者等、多少ながらも大人のメンバーも所属する。
設備や保有戦力等は、基地の動力源として利用されていたガンダム・フレームの[[モビルスーツ]]である[[ガンダム・バルバトス]]の他に、CGSで使用されていた兵器をそのまま転用しており、強襲装甲艦「[[イサリビ]]」等も有している。また、後にテイワズからの後ろ盾を得る形で新型機を受領し、更には戦利品として鹵獲した[[ガンダム・グシオンリベイク|ガンダム・グシオン]]や発掘した[[ガンダム・フラウロス]]といった新たなガンダム・フレームも入手する事で、着々と戦力の底上げを行っている。
一方、'''「あくまでも団員達の暮らしを豊かにする事」が最上位目的となっている組織'''の為、利益に繋がるのであれば、団員達の犠牲が出てしまう可能性の高いリスキーな方針も厭わない部分もある。また、組織の結成前における経緯からか、慢性的な人員、資材、資金不足で組織の維持が非常に困難な状況でありながらも、'''「大人や自分達と境遇の異なる外部の人間は信用出来ない」という固定観念<ref>例として鉄華団の方針にメリビットが異議を唱えたこともあったが、鉄華団に好意的だった彼女ですら相手にされなかった。</ref>に少年兵達のほぼ全員が縛られがちになっている'''という、組織としては致命的な弱点を抱えている。更に、組織に所属している大人達は、子供達に好意的である反面、過去(CGS時代)に守ってやれなかった負い目も加わってか、裏から支えるのみに留めたり、内情を余り知らず強く意見を言えなかった等から、精神的に決して成熟しているとは言えない少年兵達が常に主導権を握っている状態にあった。この結果、組織というよりは「寄り合い所帯」的な体裁の強い事もあって、団員達は組織(正確には少年兵達)の頭であるオルガ一人に意思決定を丸投げしてしまう場面が多々あり、唯一のブレーキ役であった[[ビスケット・グリフォン]]が戦死してしまった事で、この歪みは後々になってより大きく尾を引く事になる。
また一方では、自分達が生き残る為とは言え渡る先々で周囲の被害をあまり考慮しないモビルスーツ戦を展開してしまったり、知らず知らずとは言えデモ活動を行う[[民間人]]に軍事用モビルスーツを提供してしまった事でギャラルホルンによる軍事介入の大義名分を与えてしまう等、世間一般に与えている影響には負の側面も抱えている。第1期終了後のストーリーでは、ヒューマンデブリで構成されていた民間組織に過ぎない鉄華団のメンバーの活躍が世間に知れ渡った結果、かえってヒューマンデブリの有用性を印象付けていまい、むしろ治安を悪化させてしまう事態に繋がる等、問題点も多い。
そして、とある目的で接触してきた[[マクギリス・ファリド#モンターク|モンターク商会]]と繋がりを持ち、深く関わり過ぎてしまった事が、鉄華団という組織の顛末を決定付ける事になってしまうのだった。
=== 劇中の様相 ===
CCS時代、後に摘果団を結成する事になる「参番組」の少年兵達は、大人達で構成された「壱番組」から使い捨ての駒同然の扱いを受け、憂さ晴らしに暴力を受けてしまう事さえもある等、極めて劣悪な環境で過ごす日々を送っていた。
そんな中、治安維持組織である[[ギャラルホルン]]との戦闘に突入するのだが、壱番組は参番組を見捨てて我先にと逃亡。残された参番組の面々は、オルガの指示の下、打開すべく基地の動力源として利用されていたガンダム・バルバトスを起動させ、ぎゃらるホルンの撃退に成功する。しかし、ほとぼりが冷めた頃になってノコノコと戻ってきた壱番組の横柄さに堪忍袋の緒が切れた参番組の少年兵達は反逆を決意。見せしめとして隊長とそれに追従する腰巾着の男が射殺され、残された壱番組の面々は死ぬか出ていくかの二択を迫られた末、組織を出ていく事になる<ref>遺恨を残さない為の最低限の配慮として退職金は支払われている。</ref>。その後、オルガによって組織名を「鉄華団」へと変更。再出発を開始する事になるのだった。
鉄火団最初の任務として、[[クーデリア・藍那・バーンスタイン]]の「地球まで送り届けて欲しい」という依頼を引き受け、タービンズとの戦闘を経てテイワズの傘下に入る形で人脈やコネを作っていき、ギャラルホルンや[[宇宙海賊]]と敵対しつつも着々と戦力や評判を上げていく。また、同盟を結んだタービンズから出向してきたエースパイロット達からの指導を受ける形で、作戦の支援や技術指導を受け、テイワズ銀行部門からのメリビット出向により運営面も改善していく。
だが一方で、鉄華団の行く先々で起こる戦闘や行動の影響で、無関係な人間達が犠牲になってしまう事も少なく、特にビスケットの故郷であるドルト2のコロニーの一件では、鉄華団の活動自体が火種になってしまう形で戦闘が巻き起こり、更にそれに関与してしまった事を悔やんだビスケットの兄・サヴァランが自殺。これを知り自分達の行動に悩むビスケットと、気にも留めなかったオルガの間で亀裂が走ってしまい、その後の戦闘でビスケットはオルガを庇う形で戦死してしまう事態となった。
その後も、[[三日月・オーガス]]から発破をかけられたオルガの意向で依頼達成の活動を続ける事になり、多くの犠牲を出しつつも、クーデリアから受けた依頼を達成させる事に成功。第2期の序盤では、ハーフメタル利権を手土産にテイワズの直系組織へと格を上げる事になる。
== 所属人物 ==
== 所属人物 ==