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| 外国語表記 = [[外国語表記::Helm Zoellick]]
 
| 外国語表記 = [[外国語表記::Helm Zoellick]]
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|宇宙戦艦ヤマト2199}}
 
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|宇宙戦艦ヤマト2199}}
| 声優 = {{声優|若本規夫}}
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| 声優 = {{声優|若本規夫|SRW=Y}}
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|結城信輝}}
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦V}}
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
 
| 種族 = [[種族::ガミラス人]]
 
| 種族 = [[種族::ガミラス人]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
 
| 性別 = [[性別::男]]
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| 階級 = [[階級::国家元帥]]
 
| 階級 = [[階級::国家元帥]]
 
}}
 
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'''ヘルム・ゼーリック'''は『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』の登場人物。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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軍政面においては[[アベルト・デスラー|デスラー総統]]に次ぐ権力を持つ人物。実際の帝国No.2は[[レドフ・ヒス|ヒス副総統]]だが、ガミラスは軍事独裁制が強い国家体制であるが故に、実権は殆どゼーリックと[[ハイドム・ギムレー]]が握っている。その権力はかなりのもので、無能な[[グレムト・ゲール|ゲール]]を銀河方面作戦司令長官に据える事が可能な程。
 
軍政面においては[[アベルト・デスラー|デスラー総統]]に次ぐ権力を持つ人物。実際の帝国No.2は[[レドフ・ヒス|ヒス副総統]]だが、ガミラスは軍事独裁制が強い国家体制であるが故に、実権は殆どゼーリックと[[ハイドム・ギムレー]]が握っている。その権力はかなりのもので、無能な[[グレムト・ゲール|ゲール]]を銀河方面作戦司令長官に据える事が可能な程。
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[[大ガミラス帝星]]の前身「ガミラス大公国」から続く貴族の出身で、自らの血筋に誇りを持っている。その為、現在の二等臣民(二等ガミラス人)等が活躍できるような政治体制には強い不満を抱いており、デスラーを[[暗殺]]することで旧貴族の復権と帝国の実権の掌握を狙っている。
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[[大ガミラス帝星]]の前身「ガミラス大公国」から続く[[貴族]]の出身で、自らの血筋に誇りを持っている。その為、現在の二等臣民(二等ガミラス人)等が活躍できるような政治体制には強い不満を抱いており、デスラーを[[暗殺]]することで旧貴族の復権と帝国の実権の掌握を狙っている。
    
中盤、デスラーが乗った総統座乗艦を爆破し、[[ガル・ディッツ|ディッツ]]と[[エルク・ドメル|ドメル]]にその罪を着せ更迭した。その後、一気に実権を握ろうと、観艦式開催という名目でバラン星において、デスラーの死を演説で発表する。1万以上の艦隊に対して、総統の死を秘匿する中央政府の打倒を呼びかけるが、そこへ[[ヤマト]]がワープしてきたことから景気づけに撃沈しようと目論む。だが自身の杜撰極まりない指揮に加え、観艦式の為に密集隊形を取っていたことが災いし、ヤマトの攻撃と味方の同士討ちで甚大な被害を出してしまう。
 
中盤、デスラーが乗った総統座乗艦を爆破し、[[ガル・ディッツ|ディッツ]]と[[エルク・ドメル|ドメル]]にその罪を着せ更迭した。その後、一気に実権を握ろうと、観艦式開催という名目でバラン星において、デスラーの死を演説で発表する。1万以上の艦隊に対して、総統の死を秘匿する中央政府の打倒を呼びかけるが、そこへ[[ヤマト]]がワープしてきたことから景気づけに撃沈しようと目論む。だが自身の杜撰極まりない指揮に加え、観艦式の為に密集隊形を取っていたことが災いし、ヤマトの攻撃と味方の同士討ちで甚大な被害を出してしまう。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
=== 単独作品 ===
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=== VXT三部作 ===
;[[スーパーロボット大戦V]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}}
:初登場作品。原作通りの役回り。本作では一品物の[[強化パーツ]]「ターゲットスコープ」を持っている。
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:初登場作品。本作では一品物の[[強化パーツ]]「ターゲットスコープ」を持っている。
 +
:シナリオ的には、原作通りの役回り。ただし、ゲームシステム的には、[[指揮系統中枢]]と物量で自軍全体の命中率を徹底的に上げ、味方が落とされればそれによって気力を上げて「ターゲットスコープ」の必中を発動させる、という戦術はわりと理にかなっている。
   −
== パイロットステータス設定の傾向 ==
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== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
ゲールを一回り強くした程度の能力値だが、乗艦の[[指揮系統中枢]]やスキルが厄介。
 
ゲールを一回り強くした程度の能力値だが、乗艦の[[指揮系統中枢]]やスキルが厄介。
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:猪突猛進型の指揮官らしいラインナップ。
 
:猪突猛進型の指揮官らしいラインナップ。
   −
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
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=== [[特殊スキル]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦V|V]]
 
;[[スーパーロボット大戦V|V]]
 
:'''[[指揮官]]L1、[[底力]]L1、[[闘争心]]L2、[[気力限界突破]]L2、[[気力+系技能|気力+(ATK)]]、気力+(DEF)'''
 
:'''[[指揮官]]L1、[[底力]]L1、[[闘争心]]L2、[[気力限界突破]]L2、[[気力+系技能|気力+(ATK)]]、気力+(DEF)'''
:[[気力限界突破]]を持っている上に、気力+系技能を両方持っているので、何をしても気力が急上昇していく。幸い底力のレベルが低いので、それほど硬くない。
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:気力+系技能を両方持っているので、少し交戦しただけでも気力が急上昇していく。幸い底力のレベルが低く[[ガード]]も持たないので、それほど硬くない。
:ただ、気力が130を超えると「ターゲットスコープ」の効果が発動する点には注意しておきたい。
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:ただ、気力が130を超えると「ターゲットスコープ」の効果(ターン開始時に[[必中]]が掛かる)が発動する点には注意しておきたい。
 
:国家元帥・軍総監でありながら[[指揮官]]レベルが妙に低いのは、原作のバラン星での戦いで露呈した指揮能力の無さ故か。
 
:国家元帥・軍総監でありながら[[指揮官]]レベルが妙に低いのは、原作のバラン星での戦いで露呈した指揮能力の無さ故か。
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=== 固有[[エースボーナス]] ===
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=== [[エースボーナス]] ===
 
; 特殊スキル「[[艦隊指揮]]」を修得する
 
; 特殊スキル「[[艦隊指揮]]」を修得する
 
: 『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。もっとも指揮官がL1かつ範囲内に一隻も居ないため殆ど宝の持ち腐れの域。
 
: 『[[スーパーロボット大戦V|V]]』で採用。もっとも指揮官がL1かつ範囲内に一隻も居ないため殆ど宝の持ち腐れの域。
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:第14話「魔女はささやく」ラストより、[[アベルト・デスラー|良からぬ]][[暗殺|事]]を企んで笑みを深める。
 
:第14話「魔女はささやく」ラストより、[[アベルト・デスラー|良からぬ]][[暗殺|事]]を企んで笑みを深める。
 
:このシーンでのゼーリックは葉巻を咥え、異星人の美女を抱き(肌の色が明らかにガミラス人ではない)、揉み手で媚びる卑屈な部下相手にふんぞり返るという'''絵に描いたような悪のボスそのもの'''の姿であった。
 
:このシーンでのゼーリックは葉巻を咥え、異星人の美女を抱き(肌の色が明らかにガミラス人ではない)、揉み手で媚びる卑屈な部下相手にふんぞり返るという'''絵に描いたような悪のボスそのもの'''の姿であった。
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;「あの時、総統の笑った瞳の奥に失望と深ぁぁい悲しみがよぎったように、吾輩には見えたのだよ」<br/>「国家を統べる者は他者と異なるものを見ているのかもしれない。いいや、その視座を持ってこその元首であろう」<br/>「そしてそれは美しいまでの限りない孤独だ」
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:漫画版より、惑星ゼロースを併合した際の出来事を思い返してディッツに語ったデスラーへの印象。
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:ゼロース併合がガミラスに権益、資源、版図拡大をもたらすと誰もが叫んだ時の総統の反応から、彼の内心をある程度察していた模様。
 
;「誇り高きガミラスの戦士にして勇敢なる同志諸君。大ガミラスの栄光を一身に担う諸君に対し、本日吾輩は非常に辛く悲しい報告をしなければならない。そう、あの気高き帝国の指導者、偉大なる我らが総統アベルト・デスラーがこの世を去られた」<br/>「この国難にあたり、帝国を導くべきは誰か。吾輩は今その崇高なる使命に魂が打ち震えている。諸君らと共に深い悲しみに沈むと共にぃ…吾輩はここに誓う!亡き総統の遺志を継ぎ、その死と不在を隠し続ける中央政府の奸物どもに正義の鉄槌を下すことを!心ある者よ共に立て、バレラスへ侵攻し総統府に巣くう奸賊どもを殲滅するのだ!根こそぎに、容赦なく、断固として…」
 
;「誇り高きガミラスの戦士にして勇敢なる同志諸君。大ガミラスの栄光を一身に担う諸君に対し、本日吾輩は非常に辛く悲しい報告をしなければならない。そう、あの気高き帝国の指導者、偉大なる我らが総統アベルト・デスラーがこの世を去られた」<br/>「この国難にあたり、帝国を導くべきは誰か。吾輩は今その崇高なる使命に魂が打ち震えている。諸君らと共に深い悲しみに沈むと共にぃ…吾輩はここに誓う!亡き総統の遺志を継ぎ、その死と不在を隠し続ける中央政府の奸物どもに正義の鉄槌を下すことを!心ある者よ共に立て、バレラスへ侵攻し総統府に巣くう奸賊どもを殲滅するのだ!根こそぎに、容赦なく、断固として…」
 
:第18話「昏き光を超えて」より、バラン星観艦式における演説。この途中でヤマトが現れ、一瞬動揺するも僥倖と見て取る。
 
:第18話「昏き光を超えて」より、バラン星観艦式における演説。この途中でヤマトが現れ、一瞬動揺するも僥倖と見て取る。
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:戦艦以外の機体と戦わせた時の台詞。彼に限らずVのガミラス勢は、ガーディムの名前を口に出す事が多い。
 
:戦艦以外の機体と戦わせた時の台詞。彼に限らずVのガミラス勢は、ガーディムの名前を口に出す事が多い。
 
;「これこそ圧倒的な力による勝利!とにかく数を出して、損害を恐れず、ただただ[[突撃]]あるのみ!」<br>ゲール「な、なんと!そのような恐るべき戦術を使われるとは、さすがは元帥閣下であらせられる!」
 
;「これこそ圧倒的な力による勝利!とにかく数を出して、損害を恐れず、ただただ[[突撃]]あるのみ!」<br>ゲール「な、なんと!そのような恐るべき戦術を使われるとは、さすがは元帥閣下であらせられる!」
:『V』の中断メッセージより。猪突猛進型の指揮官とおべっか使いの副官による漫才…と言いたい所だが、実際の戦場でこれをやられた方は大概敗北している。[[ドズル・ザビ|「戦いは数だよ!」]]という言葉もあるように'''「敵よりも圧倒的多数の兵力を揃える」'''のは戦略の王道であり、'''[[宇宙怪獣|数の]][[バッフ・クラン|暴力]]'''ほど恐ろしいものは無い<ref>実際、スパロボ参戦作品でも[[機動戦士ガンダム00|少数精鋭の高性能機が圧倒的な数の量産機に]][[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz|持久戦を持ち込まれて手も足も出なくなった]]というシチュエーションが存在する</ref>。特に今作のもう一つの最終話は、恐ろしさが良くわかるというものである(まして数だけでなく'''[[アーケイディア|質]]'''まで備えている分猶更)。
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:『V』の中断メッセージより。猪突猛進型の指揮官とおべっか使いの副官による漫才…と言いたい所だが、実際の戦場でこれをやられた方は大概敗北している。[[ドズル・ザビ|「戦いは数だよ!」]]という言葉もあるように'''「敵よりも圧倒的多数の兵力を揃える」'''のは戦略の王道であり、'''[[宇宙怪獣|数の]][[バッフ・クラン|暴]][[BETA|力]]'''ほど恐ろしいものは無い<ref>実際、スパロボ参戦作品でも[[機動戦士ガンダム00|少数精鋭の高性能機が]][[コードギアス 反逆のルルーシュR2|圧倒的な数の量産機に]][[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz|持久戦を持ち込まれて]][[マブラヴ オルタネイティヴ|手も足も出なくなった]]というシチュエーションが存在する</ref>。特に今作のもう一つの最終話は、恐ろしさが良くわかるというものである(まして数だけでなく'''[[アーケイディア|質]]'''まで備えている分猶更)。
 
:もっとも、どんな有効な戦術だろうとそれを活かせる状況あればこそであり、彼がそれを理解しているかは甚だ怪しいのだが。
 
:もっとも、どんな有効な戦術だろうとそれを活かせる状況あればこそであり、彼がそれを理解しているかは甚だ怪しいのだが。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*名前の由来は、ナチスの幹部にしてドイツ軍国家元帥でもあった「ヘルマン・ゲーリング」だとされている。
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*名前の由来は、ナチス最高幹部にしてドイツ軍国家元帥でもあった「ヘルマン・ゲーリング」。
 
{{DEFAULTSORT:へるむ せえりつく}}
 
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[[Category:登場人物は行]]
 
[[Category:登場人物は行]]