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ザンスカール帝国[[女王]]、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の実弟で、[[シャクティ・カリン]]の叔父にあたる人物。サイド1のアルバニアンで生まれ育った生粋の[[スペースノイド]]であり、白い防塵マスクを被っているのは[[地球]]の埃を嫌っている為<ref>この時代、宇宙において生まれながらのスペースノイドは一般的であり、クロノクルの様に地球の埃や臭いを嫌う者も珍しくない。事実、エリシャ、マルチナの姉妹は地球の匂いを最初は嫌っていた。</ref>であるが、自身のトレードマークにしようとしたのか、宇宙でもマスクを被る事が少なくない。
 
ザンスカール帝国[[女王]]、[[マリア・ピァ・アーモニア]]の実弟で、[[シャクティ・カリン]]の叔父にあたる人物。サイド1のアルバニアンで生まれ育った生粋の[[スペースノイド]]であり、白い防塵マスクを被っているのは[[地球]]の埃を嫌っている為<ref>この時代、宇宙において生まれながらのスペースノイドは一般的であり、クロノクルの様に地球の埃や臭いを嫌う者も珍しくない。事実、エリシャ、マルチナの姉妹は地球の匂いを最初は嫌っていた。</ref>であるが、自身のトレードマークにしようとしたのか、宇宙でもマスクを被る事が少なくない。
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物語序盤は、寝ぼけている[[スージィ・リレーン]]をトイレに誘導してあげたり落盤から庇ったりもする等、本来は他人への気遣いができる優しい人間であり、また潔癖症とも言えるほどに真面目な人物であった。また、捕虜として捕らえた[[オイ・ニュング]]伯爵に対し非人道的な拷問を行った挙句にギロチン系に掛けた上官の[[ファラ・グリフォン]]中佐には猛抗議し、宇宙引越公社のマネージャーであるマンデラ・スーンからも良心的な人物として人柄を評価されており、軍人になったのも姉というよりは母親も同然で女王として擁立されたマリアを守りたいという純粋な想いからである。パイロットとしての能力に関しては、立場を抜きにしても非常に高く、実戦で幾つかの戦果を挙げるだけでなく、[[ニュータイプ]]の素養らしきものも見せており、更に操縦性が極めて困難であった[[コンティオ]]を使いこなし、後に発展型の[[リグ・コンティオ]]も専用機として与えられている程。
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物語序盤は、寝ぼけている[[スージィ・リレーン]]をトイレに誘導してあげたり落盤から庇ったりもする等、本来は他人への気遣いができる優しい人間であり、また潔癖症とも言える程に真面目な人物であった。また、捕虜として捕らえた[[オイ・ニュング]]伯爵に対し非人道的な拷問を行った挙句にギロチン刑に掛けた上官の[[ファラ・グリフォン]]中佐には猛抗議し、宇宙引越公社のマネージャーであるマンデラ・スーンからも良心的な人物として人柄を評価されている。軍人になった最大の理由も、姉というよりは母親同然であったマリアを、女王として擁立したザンスカールの実権を握る[[フォンセ・カガチ]]から守りたいという純粋な想いからである。パイロットとしての能力に関しては、立場を抜きにしても高く、実戦で幾つかの戦果を挙げるだけでなく[[ニュータイプ]]の素養らしき物も見せており、更に操縦性が極めて困難であった[[コンティオ]]を使いこなし、後に発展型の[[リグ・コンティオ]]も専用機として与えられている。
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しかし、その内側には半ばやむを得ない事情で軍人になったにも拘らず、周囲から「'''女王の弟'''」という肩書きと共に陰で疎んじられる事への苦悩と不満を募らせており、若さ故のプライドも重なってか、自身の実力を正当に評価される形で伸し上がるという野心も少なからず抱く様になっている。その為、出世コースに進んでから野心が彼の性格を歪めてしまい、モトラッド艦の地ならしによる虐殺を顔色一つ変える事も無く容認する様になっているのだが、虐殺は認めても人質作戦は認めない等、司令官としては一貫性を欠く行動を取るようにもなっている。また、[[フォンセ・カガチ]]の一派であるガチ党と[[タシロ・ヴァゴ]]の両派閥にパイプを築きつつ、自身の派閥も形成しようとする狡猾さも見せていたのだが、やはり中途半端に残った善良さが災いして失敗に終わっている。こう言った部分からも、姉のマリア本人にまで「小さな人間」と評されており、更にカガチの元から脱却出来なかった事自体が、マリアがカガチの傀儡に甘んじざるを得ない理由(クロノクルは、カガチにとってマリアを従わせ続ける為の一種の「人質」でもあった)になっていた事実にも、最後まで気付けなかった。
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しかし、その内側には半ばやむを得ない事情で軍人になりながらも、周囲から「'''女王の弟'''」という肩書きと共に陰で疎んじられる事への苦悩と不満を募らせており、若さ故のプライドも重なってか、自身の実力を正当に評価される形で伸し上がるという野心も少なからず抱く様になっている。その為、出世コースに進んでから野心が彼の性格を歪めてしまい、「[[モトラッド艦隊]]」の地ならしによる虐殺を顔色一つ変える事も無く容認する様になっているのだが、虐殺は認めても人質作戦は認めない等、司令官としては一貫性を欠く行動を取るようにもなっている。また、カガチの一派であるガチ党と[[タシロ・ヴァゴ]]の両派閥にパイプを築きつつ、自身の派閥も形成しようとする狡猾さも見せていたのだが、やはり中途半端に残った善良さが災いして失敗に終わっている。こう言った部分からも、姉のマリア本人にまで「小さな人間」と評されており、更にカガチの元から脱却出来なかった事自体が、マリアがカガチの傀儡に甘んじざるを得ない理由(クロノクルは、カガチにとってマリアを従わせ続ける為の一種の「人質」であった)になっていた事実にも、最後まで気付けなかった。
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総じて言えば、人間としての善良さが強い故に、パイロットとしての能力は高くとも軍人としては不向きであり、その事に自覚出来ないまま野心に魅了されてしまった事が、クロノクルの不幸の始まりであったのかもしれない。
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総じて言えば、人間としての善良さが強い故に、「パイロット」としての能力は高くとも「軍人」としては不向きであり、その事に自覚出来ないまま野心に魅了されてしまった事が、クロノクルの不幸の始まりであったのかもしれない。
    
=== 劇中での活躍 ===
 
=== 劇中での活躍 ===
 
==== 生い立ち ====
 
==== 生い立ち ====
サイド1のアルバニアンに生まれたクロノクルは、幼少期に両親が出奔してしまい、まだ年若い姉のマリアが自身を育てる為に身体を売る事で、学校へ通う事が出来る等、ある程度は普通の生活を送れていた。しかし、それでも貧しい事に変わりはなく、また男に捨てられては一人泣き寝入りしていたマリアの姿に苛立ちを覚えていた事もあって、ギャング団の一員となって恐喝や万引き、麻薬売買等に手を染める等、現在からは想像出来ないまでに荒んだ人生を送っていた。
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サイド1のアルバニアンに生まれたクロノクルは、幼少期に両親が出奔してしまい、まだ年若い姉のマリアが自身を育てる為に身体を売る形で生計を立てた事で、学校へ通う事が出来る等、ある程度普通の生活を送れていた。しかし、それでも貧しい事に変わりはなく、また男に捨てられては一人泣き寝入りしていたマリアの姿に苛立ちを覚えていたクロノクルは、それに反発する形でギャング団の一員となって、恐喝や万引き、麻薬売買等に手を染める等、現在からは想像出来ないまでに荒んだ人生を送っていた。
    
そんな中、関係を持った男との間に妊娠したマリアが、アリシア…後のシャクティ・カリンを出産したのを機に、サイキッカーとして覚醒。彼女の占いや治癒能力を利用した診療所によって暮らしが安定し始めると、反省したクロノクルは犯罪から足を洗い、アリシアの面倒を見ながら姉を教祖に据えた新興宗教の手伝いをするようになる。
 
そんな中、関係を持った男との間に妊娠したマリアが、アリシア…後のシャクティ・カリンを出産したのを機に、サイキッカーとして覚醒。彼女の占いや治癒能力を利用した診療所によって暮らしが安定し始めると、反省したクロノクルは犯罪から足を洗い、アリシアの面倒を見ながら姉を教祖に据えた新興宗教の手伝いをするようになる。
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しかし、マリアの能力に目を付けたサイド2の政治家であるカガチが接触してきた結果、その人生は激変。カガチに雇われた犯罪者達によってアリシアは地球へと連れ去られてしまい、自身は新興国家「ザンスカール帝国」の女王に擁立されたマリアの弟という立場となり、クロノクルは姉を守りたいという想いもあって、ザンスカールの士官学校に入り、ベスパのパイロットとなる。
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しかし、マリアの能力に目を付けたサイド2の政治家であったカガチが接触してきた結果、その人生は激変。カガチに雇われた犯罪者達によってアリシアは地球へと連れ去られてしまい、自身は新興国家「ザンスカール帝国」の女王に擁立されたマリアの弟という立場となり、クロノクルは姉を守りたいという想いもあって、ザンスカールの士官学校に入り、ベスパのパイロットとなる。
    
==== 原作 ====
 
==== 原作 ====
物語の序盤、地球に降下したクロノクルは、新型モビルスーツであるシャッコーのテスト飛行を行っていたが、そこへパラグライダーで飛行していたウッソと接触。一悶着の末にシャッコーを奪い取られてしまう失態を犯してしまったが、上官のファラからは特に咎められなかった<ref>ファラの立場からしてみれば、新型モビルスーツよりも本国から預けられた女王の弟であるクロノクルを戦死させてしまう事の方が重大な問題となってしまう為。</ref>。帰還後、汚名返上の為に専用機の[[ゾロ]]に搭乗して出撃し、シャッコーを奪い返す事に成功するが、その次の戦いではウッソの[[Vガンダム]]に撃墜されてしまう。しかし、転んでもただでは起きず、[[リガ・ミリティア]]のアジトに乗り込んで紆余曲折の末に[[オイ・ニュング]]伯爵の拉致に成功。この時に、リガ・ミリティアに流れ着いていたカテジナとも出会い、彼女も保護という形で連れ去る。しかし帰還後、カテジナは見逃されたが、伯爵の方はファラによってギロチン系に掛けられてしまい、少なからず後ろめたい様子を見せていた。
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物語の序盤、地球に降下したクロノクルは、新型モビルスーツであるシャッコーのテスト飛行を行っていたが、そこへパラグライダーで飛行していたウッソと接触。一悶着の末にシャッコーを奪い取られてしまう失態を犯してしまったが、上官のファラからは特に咎められなかった<ref>ファラの立場からしてみれば、新型モビルスーツよりも本国から預けられた女王の弟であるクロノクルを戦死させてしまう事の方が重大な問題となってしまう為。</ref>。帰還後、汚名返上の為に専用機の[[ゾロ]]に搭乗して出撃し、シャッコーを奪い返す事に成功するが、その次の戦いではウッソの[[Vガンダム]]に撃墜されてしまう。しかし、転んでもただでは起きず、[[リガ・ミリティア]]のアジトに乗り込んで紆余曲折の末に[[オイ・ニュング]]伯爵の拉致に成功。この時に、リガ・ミリティアに流れ着いていたカテジナとも出会い、彼女も保護という形で連れ去る。しかし帰還後、カテジナは見逃されたが、伯爵の方はファラによってギロチン刑に掛けられてしまい、少なからず後ろめたい様子を見せていた。
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カテジナを連れて宇宙へと戻った後は、タシロによって大尉の昇進が認められるも、ファラは宇宙漂流刑を言い渡されてしまう事になる。[[カイラスギリー]]の攻防戦後、何の因果なのか、偶然にも宇宙に漂流していたシャクティやスージィ、[[カルルマン・ドゥカートゥス]]を保護する事になり、シャクティがかつて連れ去られたマリアの娘かつ自身の姪でもあったという事実に驚愕する。また、これらの功績によって、操縦性の難しい新型モビルスーツであるコンティオで構成されたコンティオ戦隊の隊長となり、更には「地球クリーン作戦」の中心となる[[モトラッド]]艦隊の司令官にまで就任する等の出世コースを歩み始めるが、同時に野心を覗かせ始める事にもなった。また、自らの力になろうとするカテジナにも、モビルスーツパイロットとしての訓練を課している。しかし、地球にモトラッド艦隊を降下させて「地球クリーン作戦」の実行を命令した後、作戦は順調に進んでいたのだが、自身の配下となっていた士官学校時代の先輩である[[アルベオ・ピピニーデン]]が、独断でウッソの母親である[[ミューラ・ミゲル]]を[[ゴズ・バール]]に盾にするよう命令。カテジナに回収するよう命令するも間に合わず、ミューラは首を吹き飛ばされる形で無残な死を遂げる事になり、軍人として度が過ぎる非人道なやり方を行ったピピニーデンに対し、失望と嫌悪を抱く事になった。
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カテジナを連れて宇宙へと戻った後は、タシロによって大尉の昇進が認められるも、ファラは宇宙漂流刑を言い渡されてしまう事になる。[[カイラスギリー]]の攻防戦後、何の因果なのか、偶然にも宇宙に漂流していたシャクティやスージィ、[[カルルマン・ドゥカートゥス]]を保護する事になり、シャクティがかつて連れ去られたマリアの娘かつ自身の姪でもあったという事実に驚愕する。また、これらの功績によって、操縦性の難しい新型モビルスーツであるコンティオで構成された「コンティオ戦隊」の隊長となり、更には「地球クリーン作戦」の中心となるバイク型戦艦[[アドラステア]]の艦長兼「モトラッド艦隊」の司令官にまで就任する等の出世コースを歩み始めるが、同時に野心を覗かせ始める事にもなった。また、自らの力になろうとするカテジナにも、モビルスーツパイロットとしての訓練を課している。しかし、地球にモトラッド艦隊を降下させて「地球クリーン作戦」の実行を命令した後、作戦は順調に進んでいたのだが、自身の配下となっていた士官学校時代の先輩である[[アルベオ・ピピニーデン]]が、独断でウッソの母親である[[ミューラ・ミゲル]]を[[ゴズ・バール]]に盾にするよう命令。カテジナに回収するよう命令するも間に合わず、ミューラは首を吹き飛ばされる形で無残な死を遂げる事になり、軍人として度が過ぎる非人道なやり方を行ったピピニーデンに対し、失望と嫌悪を抱く事になった。
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「地球クリーン作戦」の中止後、ザンスカール本国が[[地球連邦政府]]との休戦協定を結んだ事で艦隊事宇宙へと帰還。決戦兵器として新造された[[エンジェル・ハイロゥ]]の防衛任務に就く事になり、新たにリグ・コンティオを受領。パイロットスーツの色もイエロージャケットの物からグレーへと変わる。エンジェル・ハイロゥを舞台とした最終決戦においては、リグ・コンティオを駆って参戦し、特攻を仕掛けようとしたジャンヌダルクのブリッジを吹き飛ばし、更には[[リーンホースJr.]]にも攻撃を仕掛けるが、[[オデロ・ヘンリーク]]、[[トマーシュ・マサリク]]の搭乗する[[ガンブラスター]]に阻まれる。その後、ウッソの駆る[[V2ガンダム]]と激突するも敗北。姉の名を呼びながら最期を遂げる。その死に様はウッソのV2によって乗機リグ・コンティオを破壊された後、機体のコクピットから投げ出され、空中を浮遊するエンジェル・ハイロゥのブロックに頭部から激突して死亡するという悲惨なものだった。
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「地球クリーン作戦」の中止後、ザンスカール本国が[[地球連邦政府]]との休戦協定を結んだ事で艦隊ごと宇宙へと帰還。決戦兵器として新造された[[エンジェル・ハイロゥ]]の防衛任務に就く事になり、新たにリグ・コンティオを受領し、パイロットスーツの色もイエロージャケットの物からグレーへと変わる。エンジェル・ハイロゥを舞台とした最終決戦においては、リグ・コンティオを駆って参戦し、特攻を仕掛けようとしたジャンヌダルクのブリッジを吹き飛ばし、更には[[リーンホースJr.]]にも攻撃を仕掛けるが、[[オデロ・ヘンリーク]]、[[トマーシュ・マサリク]]の搭乗する[[ガンブラスター]]に阻まれる。その後、ウッソの駆る[[V2ガンダム]]と激突するも敗北。姉の名を呼びながら最期を遂げる。その死に様はウッソのV2によって乗機リグ・コンティオを破壊された後、機体のコクピットから投げ出され、空中を浮遊するエンジェル・ハイロゥのブロックに頭部から激突して死亡するという悲惨なものだった。
    
==== 原作以外 ====
 
==== 原作以外 ====
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;[[カテジナ・ルース]]
 
;[[カテジナ・ルース]]
 
:[[誘拐・拉致イベント|拉致]]した後、恋人の関係になるが、'''出会いはお互いを不幸にした'''ようだ。また、主人公であるウッソのラスボス格としての座も、彼女に奪われてしまい、自身はその前座的な形で最期を迎えている。
 
:[[誘拐・拉致イベント|拉致]]した後、恋人の関係になるが、'''出会いはお互いを不幸にした'''ようだ。また、主人公であるウッソのラスボス格としての座も、彼女に奪われてしまい、自身はその前座的な形で最期を迎えている。
:終盤の様子からも、クロノクルにとってカテジナは心の支えには至らなかった様で、最後の発言からもその事が伺われる。
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:終盤の様子からも、クロノクルにとってカテジナは心の支えには至らなかった様で、最後の発言からもその事が伺われる。一方で、カテジナの方も優柔不断で精神的に脆い面を見せるクロノクルに苛立ちを覚えていた。
 
;[[マリア・ピァ・アーモニア]]
 
;[[マリア・ピァ・アーモニア]]
:実の姉。なお、クロノクルが[[ベスパ|軍]]に入った理由は、彼女を守るためらしい。実際、クロノクルにとって彼女は「姉」であるのと同時に「母」とも言える存在であり、最期を迎える時、クロノクルはカテジナではなくマリアの方を求めていた。
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:実の姉。なお、クロノクルが[[ベスパ|軍]]に入った理由は、彼女を守るためらしい。実際、クロノクルにとって彼女は「姉」であるのと同時に「母」とも言える存在であり、タシロの反逆によって彼女を失い、自身も最期を迎えようとする時、クロノクルはカテジナではなくマリアの方を求めていた。
 
:一方、マリアの方は野心に取り付かれながらも、中途半端な姿勢故に失敗続きであったクロノクルを「小さい人間」と評していた。
 
:一方、マリアの方は野心に取り付かれながらも、中途半端な姿勢故に失敗続きであったクロノクルを「小さい人間」と評していた。
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;[[フォンセ・カガチ]]
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:マリアを女王に擁立した張本人。彼の傀儡として利用されるマリアを守る為に、クロノクルは軍人になった。しかし、自らの個人的な野心に取り憑かれていった結果、カガチを牽制するどころか、結局は最後まで脱却できないままとなった。また、カガチにとってクロノクルは、シャクティと同様にマリアを従わせる為の一種の「人質」だったとも言え、その事にも気付けないままだった。
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;[[ファラ・グリフォン]]
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:地上に派遣されていた時期の上官。しかし、女王の弟である自身が下手に死なれると困る為か、内心では彼女に厄介者扱いされていた模様。また、捕虜にしたオイ・ニュング伯爵を拷問した挙句にギロチン刑に掛けた際は、猛抗議している。
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:ただし、タシロによって宇宙漂流刑を言い渡された際はそれを必死に庇っており、彼女からも感謝されている。
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;[[タシロ・ヴァゴ]]
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:宇宙へ帰還してからの上官の一人。彼とのパイプを築き、それを利用する事で自身の派閥を作ろうとしていたが、結局うまくはいかなかった。
 
;[[アルベオ・ピピニーデン]]
 
;[[アルベオ・ピピニーデン]]
 
:士官学校時代の先輩だが、クロノクルの方が昇進が早く、部下に。彼の実行した人質作戦には「見下げ果てた先輩だ!」と怒りを隠せなかった。
 
:士官学校時代の先輩だが、クロノクルの方が昇進が早く、部下に。彼の実行した人質作戦には「見下げ果てた先輩だ!」と怒りを隠せなかった。
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=== [[リガ・ミリティア]] ===
 
=== [[リガ・ミリティア]] ===
 
;[[ウッソ・エヴィン]]
 
;[[ウッソ・エヴィン]]
:何度も戦う。[[漫画|漫画版]]では、最後は[[ライバル|宿敵同士]]として激しい死闘を繰り広げ、彼を死の寸前にまで追い込んだ。
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:テストパイロットを務めていたシャッコーを奪われたのが縁で、その後も何度も戦う事になる。
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:[[漫画|漫画版]]では、最後は[[ライバル|宿敵同士]]として激しい死闘を繰り広げ、彼を死の寸前にまで追い込んだ。
 
;[[シャクティ・カリン]]
 
;[[シャクティ・カリン]]
 
:姪。姉と共に心配している。
 
:姪。姉と共に心配している。
:クロノクルの彼女に対する思いやりや心配は本物だが、己の野心のための駒として見ている面もあることを見透かされ、歪んだ叔父と思われてしまう。
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:まだザンスカール帝国が興されなかった時期より面倒をよく見ていた為に、クロノクルの彼女に対する思いやりや心配は本物であったのだが、ザンスカールの軍人となった結果なのか、己の野心の為の駒として見ている面もある事を見透かされ、歪んだ叔父と思われてしまう。
 
;[[フランダース]]
 
;[[フランダース]]
:シャクティの愛犬。最初は警戒されていたが、手懐けてしまい、後に出会った時も声をかけていた。
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:シャクティの愛犬。最初は警戒されていたが、手懐けてしまい、後に出会った時も声をかけていた。案外、動物好きなのかもしれない。
 
;[[オイ・ニュング]]
 
;[[オイ・ニュング]]
:リガ・ミリティアのヨーロッパ抵抗組のリーダー。スパイとして侵入した際に捕虜にする。
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:リガ・ミリティアのヨーロッパ抵抗組のリーダー。スパイとして侵入した際に捕虜にする。しかしその後、彼は上官のファラによって拷問を掛けられた挙句ギロチン刑にされる形で殺されてしまい、捕虜にして連れて来た事を少なからず後悔する様子を見せている。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==