差分
→概要
崩壊へと進むセフィーロを前に、追い詰められたエメロードは最後の手段を選択する……それが、魔法騎士の召喚。
崩壊へと進むセフィーロを前に、追い詰められたエメロードは最後の手段を選択する……それが、魔法騎士の召喚。
セフィーロの『柱』システムの特に残酷な点は、『柱』の交代は『柱』の死をもってしか行われないことにある。エメロードは生きている限り『柱』の責務からは決して解放されない。しかも、世界そのものの法則によりセフィーロに住む誰であっても『柱』を傷つけることが出来ず、それは『柱』自身も例外ではない。つまり、エメロードは誰かに命を絶ってくれと願うこともできないばかりか、自分で自分の命を絶つことすらも許されないのである。
だが、セフィーロの法則に縛られない異世界出身の魔法騎士であれば、『柱』を殺すことができる。つまり、魔法騎士の召喚は『柱』だけに許された自決用の魔法であり、'''魔法騎士とは柱の自殺を幇助するため(=役目を果たせなくなった柱を抹殺するため)の始末屋的な存在であった'''(当時はこの制度にかなりの批判が寄せられ『本当にこんなのってない』という声が大多数をしめていた)。
世界を守るために死を望むエメロードの選択を受け入れられず、彼女を守るために魔法騎士を殺そうとすザガートに対し、魔法騎士への攻撃を止めるよう懇願し続けたエメロード。しかし、ザガートが討たれたことによって無意識下に生じた強い憎しみの感情が引き金となり、エメロードは復讐鬼と化してしまう。
大切な想い人を奪った魔法騎士たちを殺すべく成熟した肉体の女性へと急成長を遂げ、[[魔神エメロード]]を召喚して光たちに猛烈な勢いで襲い掛かり、そして自分とザガートを追い詰めたこのセフィーロという世界の法則そのものに激しい憎悪を抱き、セフィーロの完全な崩壊と消滅を願う寸前まで至ってしまった。
事態を飲み込めず困惑する魔法騎士に、残留思念として残っていたエメロードの一片の良心が全ての真実を伝え、自分を殺してセフィーロを救うよう求める。最期は彼女の『本当の願い』を知った魔法騎士の手で枷から解き放たれ、愛するザガートのもとへ旅立った。
事態を飲み込めず困惑する魔法騎士に、残留思念として残っていたエメロードの一片の良心が全ての真実を伝え、自分を殺してセフィーロを救うよう求める。最期は彼女の『本当の願い』を知った魔法騎士の手で枷から解き放たれ、愛するザガートのもとへ旅立った。