差分
→小型化される新世代機
マフティー動乱から5年程が過ぎた宇宙世紀0110年の時期より、コストパフォーマンスの高騰やメンテナンス性の低下等の事情で、モビルスーツが小型化する動きが本格的に見られる様になる。当初は、モビルスーツの大手メーカーと言えたアナハイムが担当していたが、アナハイムの技術で開発された小型モビルスーツの性能は思わしくない状況にあり、これに業を煮やした地球連邦軍の海軍戦略研究所「[[サナリィ]]」は独自に小型モビルスーツを開発すべく、「[[サナリィ#フォーミュラ計画|フォーミュラ計画]]」を発動。徹底したコストダウン、無駄な装備の排除、ハードポイントの設置、一つに特化した機能、熱処理機能の向上といった様々な条件や問題を解決させた形で、小型・高性能化したモビルスーツの開発に成功させた。これに焦ったアナハイム側も、フォーミュラ計画の一部を盗用する形で新たに小型・高性能化したモビルスーツを完成させるが、サナリィはそれらをも上回る優れた性能の機体を開発させていく事になる。しかし、大規模生産工場を所有している故に、地球連邦軍の量産機の開発・製造に関しては依然としてアナハイムが握り続ける事になっている。
マフティー動乱から5年程が過ぎた宇宙世紀0110年の時期より、コストパフォーマンスの高騰やメンテナンス性の低下等の事情で、モビルスーツが小型化する動きが本格的に見られる様になる。当初は、モビルスーツの大手メーカーと言えたアナハイムが担当していたが、アナハイムの技術で開発された小型モビルスーツの性能は思わしくない状況にあり、これに業を煮やした地球連邦軍の海軍戦略研究所「[[サナリィ]]」は独自に小型モビルスーツを開発すべく、「[[サナリィ#フォーミュラ計画|フォーミュラ計画]]」を発動。徹底したコストダウン、無駄な装備の排除、ハードポイントの設置、一つに特化した機能、熱処理機能の向上といった様々な条件や問題を解決させた形で、小型・高性能化したモビルスーツの開発に成功させた。これに焦ったアナハイム側も、フォーミュラ計画の一部を盗用する形で新たに小型・高性能化したモビルスーツを完成させるが、サナリィはそれらをも上回る優れた性能の機体を開発させていく事になる。しかし、大規模生産工場を所有している故に、地球連邦軍の量産機の開発・製造に関しては依然としてアナハイムが握り続ける事になっている。
そんな中、「ブッホ・コンツェルン」が先駆ける形で小型・高性能化したモビルスーツの大量生産に成功するも、ブッホ・コンツェルンは施設軍隊として「[[クロスボーン・バンガード]]」を結成し、地球連邦軍へ宣戦布告する形で『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』を引き起こす。この戦いでも、サナリィの開発したフォーミュラ計画の機体が多大な戦果を挙げ、その機体は戦後に量産化が決定。数年後となる[[木星戦役|木星戦役(クロスボーン)]]には地球連邦軍への次期主力機として配備されるまでに至ったのだが、高性能を追求し過ぎてしまったが故に、リミッターを設けてもパイロット達に扱いきれないピーキーな機体となってしまうという本末転倒な事態となってしまい、結局は高性能よりも安定した性能の機体が主流となっていった。
そんな中、「ブッホ・コンツェルン」が先駆ける形で小型・高性能化したモビルスーツの大量生産に成功するも、ブッホ・コンツェルンは施設軍隊として「[[クロスボーン・バンガード]]」を結成し、地球連邦軍へ宣戦布告する形で『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』を引き起こす。この戦いでも、サナリィの開発したフォーミュラ計画の機体が多大な戦果を挙げ、その機体は戦後に量産化が決定。数年後には地球連邦軍への次期主力機として配備されるまでに至った。そんな中、モビルスーツは[[木星|木星圏]]においても新たに開発が行われる事になり、地球以上の高重力である木星の環境に耐えられる設計が求められた結果、これまでのモビルスーツよりも大型かつ大出力のスラスターを搭載したタイプが開発されていったのだが、強大な軍事力を得た木星圏で新たに『[[木星帝国]]』が興され、これが地球圏と木星圏の戦争である『[[木星戦役|木星戦役(クロスボーン)]]』にまで繋がった。だが、地球連邦軍の最新鋭主力機として量産されたモビルスーツは、高性能を追求し過ぎてしまったが故に、リミッターを設けてもパイロット達に扱いきれないピーキーな機体となってしまうという本末転倒な事態となってしまい、結局は木星帝国を相手に対した戦果は上げられずに終わった結果、高性能よりも安定した性能の機体が連邦軍の主力となっていった。
==== 小型モビルスーツの衰退 ====
木星戦役から更に十数年後、それまでサイド国家主義であった[[スペースノイド]]の間では、コロニー単位の国家主義へと傾倒していく事になり、コロニー同士による対立が深刻化。所謂「宇宙戦国時代」へと突入し、その中でも最も力を持ったサイド2が「[[ザンスカール帝国]]」を名乗り、サナリィの生産工場や研究所を含む施設、人員を接収する形で独自にモビルスーツを開発。『[[ザンスカール戦争|ザンスカール戦争(V)]]』を引き起こした結果、ザンスカールのモビルスーツへの対抗として、再び小型・高性能のモビルスーツが求められる事になった。だが、肝心の抑止力であるはずの地球連邦軍は、弱体化によってあてにならず、ザンスカールに独自抵抗する組織「[[リガ・ミリティア]]」が発動させた『[[Vガンダム|Vプロジェクト]]』によって、ザンスカールに対抗出来る小型・高性能の新型モビルスーツが開発される事になった。
Vプロジェクトの機体が本格的に配備された後は、リガ・ミリティアとザンスカール双方で小型・高性能化したモビルスーツが運用され、また「ミノフスキー・フライト」による標準的飛行や、「ミノフスキー・コントロール」によるニュータイプ能力を持つ人間でなくても機械的なサイコミュの再現等も可能となっている。ただし、高性能の追及によって熱核融合炉の仕様変更でより高出力を得やすい構造に変更したが、耐久性にかなり問題のある機体となってしまい、被弾時の誘爆率が高まり、撃破時の爆発もより大きくなる様になった。また、ザンスカール戦争が終盤に差し掛かっていくと、モビルスーツは操縦性よりもひたすら性能のみを追求されるようになった結果、コストパフォーマンスはおろかメンテナンス性に関しても、以前の大型モビルスーツ以上に劣悪となってしまい、本来コストダウンやメンテナンス性の向上を目指したはずの小型・高性能モビルスーツの存在意義はザンスカール戦争の終結後には見失われていく事になった。
==== レストア機の台頭 ====
==== レストア機の台頭 ====