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==== 次世代機の開発 ====
 
==== 次世代機の開発 ====
『[[一年戦争|一年戦争(初代)]]』の終結から数年後となる宇宙世紀0083年あたりの時期には、[[アナハイム・エレクトロニクス]]が中心になる形で次世代型のモビルスーツの開発が検討され、連邦が運用する[[ガンダムタイプ]]の新型モビルスーツ開発計画である『[[ガンダム開発計画]]』を実行。後の新世代型モビルスーツと比べても規格外と言える高性能な機体が幾つも開発されたが、『[[デラーズ紛争|デラーズ紛争(0083)]]』時に[[テロリスト]]である[[デラーズ・フリート]]に[[ガンダム試作2号機|一部の]][[ガーベラ・テトラ|機体]]が悪用され、多大な犠牲者を出す事態となってしまった結果、機密書類の発効により計画で開発されたGPシリーズは登録を抹消。それに関連するあらゆる書面・資料・部品など痕跡を残す物全てが破棄され<ref>[[オサリバン|開発計画に特に深く関わった人物]]も謎の死を遂げており、表向きには「自殺」という形で処理されている。</ref>、研究成果や技術自体も封印されている。
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『[[一年戦争|一年戦争(初代)]]』の終結から数年後となる宇宙世紀0083年あたりの時期には、「[[アナハイム・エレクトロニクス]]」が中心になる形で次世代型のモビルスーツの開発が検討され、連邦が運用する[[ガンダムタイプ]]の新型モビルスーツ開発計画である『[[ガンダム開発計画]]』を実行。後の新世代型モビルスーツと比べても規格外と言える高性能な機体が幾つも開発されたが、『[[デラーズ紛争|デラーズ紛争(0083)]]』時に[[テロリスト]]である[[デラーズ・フリート]]に[[ガンダム試作2号機|一部の]][[ガーベラ・テトラ|機体]]が悪用され、多大な犠牲者を出す事態となってしまった結果、機密書類の発効により計画で開発されたGPシリーズは登録を抹消。それに関連するあらゆる書面・資料・部品など痕跡を残す物全てが破棄され<ref>[[オサリバン|開発計画に特に深く関わった人物]]も謎の死を遂げており、表向きには「自殺」という形で処理されている。</ref>、研究成果や技術自体も封印されている。
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『[[グリプス戦役|グリプス戦役(Ζ)]]』の勃発する宇宙世紀0087年には、「ムーバブルフレーム」といった革新的な新規技術を導入した新世代型のモビルスーツ開発が本格的に開始され、地球連邦軍、[[ティターンズ]]、[[エゥーゴ]]、[[アクシズ]]といった様々な勢力で使用される事になっているが、この頃になるとモビルスーツの開発における発展・進化のインフレが激しくなっており、特にアナハイムの「Ζプロジェクト」を始めとした「MSとMAの二形態を持つ可変機構を備えたモビルスーツ」の開発に精力が注がれた結果、グリプス戦役の初期では最新鋭の機体であったにも拘らず、それから半年以上過ぎた末期の頃には完全に旧式化してしまうモビルスーツが多数出てしまっている<ref>例として挙げるなら、[[ガンダムMk-II]]、[[リック・ディアス]]、[[百式]]、[[マラサイ]]、[[ガルバルディβ]]、[[ネモ]]等</ref>。、
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『[[グリプス戦役|グリプス戦役(Ζ)]]』の勃発する宇宙世紀0087年には、「ムーバブルフレーム」といった革新的な新規技術を導入した新世代型のモビルスーツ開発が本格的に開始され、地球連邦軍、[[ティターンズ]]、[[エゥーゴ]]、[[アクシズ]]といった様々な勢力で使用される事になっているが、この頃になるとモビルスーツの開発における発展・進化のインフレが激しくなっており、特にアナハイムの「Ζプロジェクト」を始めとした「モビルスーツとモビルアーマーの二形態を持つ可変機構のモビルスーツ」の開発に精力が注がれた結果、グリプス戦役の初期では最新鋭の機体であったにも拘らず、それから半年以上過ぎた末期の頃には完全に旧式化してしまうモビルスーツが多数出てしまっている<ref>例として挙げるなら、[[ガンダムMk-II]]、[[リック・ディアス]]、[[百式]]、[[マラサイ]]、[[ガルバルディβ]]、[[ネモ]]等</ref>。、
    
==== 高性能・大型化による発展 ====
 
==== 高性能・大型化による発展 ====
『[[第1次ネオ・ジオン抗争|第1次ネオ・ジオン抗争(ΖΖ)]]』の時期には試作型、量産型等をほぼ問わない形で、1機のモビルスーツに高性能と多機能が要求される様になった事から、モビルスーツの大型化が進行。更には[[ニュータイプ]]とされる者達による運用を前提とした機体を始め、汎用性や生産性を完全に無視したワンオフ機の開発にも重点を置かれるようになったが、整備性の悪化を防ぐ為か、可変・合体機構を備えたモビルスーツは以前に比べると開発されなくなり、純粋な人型形態のみのモビルスーツしか開発されなくなっている。『[[第2次ネオ・ジオン抗争|第2次ネオ・ジオン抗争(逆シャア)]]』の頃になると大型化は実質的なピークを迎えた。
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『[[第1次ネオ・ジオン抗争|第1次ネオ・ジオン抗争(ΖΖ)]]』の時期には試作型、量産型等をほぼ問わない形で、1機のモビルスーツに高性能と多機能が要求される様になった事から、モビルスーツの大型化が進行。更には[[ニュータイプ]]とされる者達による運用を前提とした[[サイコミュ]]搭載機を始め、汎用性や生産性を完全に無視したワンオフ機の開発にも重点を置かれるようになったが、整備性の悪化を防ぐ為か、可変・合体機構を備えたモビルスーツは以前に比べると開発されなくなり、純粋な人型形態のみのモビルスーツしか開発されなくなっている。『[[第2次ネオ・ジオン抗争|第2次ネオ・ジオン抗争(逆シャア)]]』の頃になると大型化は実質的なピークを迎えた。
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その後は、アクシズ・ショックの影響によって、[[ネオ・ジオン]]で生み出された技術であるサイコミュの基礎機能を持つ金属粒子サイズのコンピュータ・チップを鋳込んだ金属フレーム「[[サイコフレーム]]」が大きな注目を浴びる事になり、サイコフレームを搭載したモビルスーツが精力的に開発される事になったが、[[機動戦士ガンダムUC|ラプラス戦争(UC)]]の終盤に巻き起こった[[サイコフィールド]]による物理法則をも無視した力を恐れた[[ミネバ・ラオ・ザビ]]が連邦軍との間に今後のサイコフレームの使用を一切禁ずる「サイコフレーム封印協定」を締結。表向きはサイコフレームを搭載したモビルスーツは開発されなくなった。
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その後は、アクシズ・ショックの影響によって、[[ネオ・ジオン]]で生み出された技術であるサイコミュの基礎機能を持つ金属粒子サイズのコンピュータ・チップを鋳込んだ金属フレーム「[[サイコフレーム]]」が大きな注目を浴びる事になり、サイコフレームを搭載したモビルスーツが精力的に開発される事になったが、『[[機動戦士ガンダムUC|ラプラス戦争(UC)]]』の終盤に巻き起こった「[[サイコフィールド]]」による物理法則をも無視した力を恐れた[[ミネバ・ラオ・ザビ]]が連邦軍との間に今後のサイコフレームの使用を一切禁ずる「サイコフレーム封印協定」を締結。表向きはサイコフレームを搭載したモビルスーツは開発されなくなった。
    
ラプラス戦争以降は、モビルスーツのサイズに関しては停滞期を迎え、小型化させたモビルスーツの開発が考案され始める様になっていたが、より大型化したモビルスーツが全く開発されなかった訳ではなく、『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|マフティー動乱(閃ハサ)]]』の時期には「[[ミノフスキークラフト]]の搭載による飛行性能も加えた高性能・多機能の機体」というかなり複雑な条件のモビルスーツ開発が半ば試験的に行われた結果、30m級のモビルスーツが新規開発されている。ただし、これだけのモビルスーツの開発となるとコストパフォーマンスは劣悪となり、ワンオフ型しか開発出来なかった事から、結局の所、僅か数機のみの開発で終わったようである。
 
ラプラス戦争以降は、モビルスーツのサイズに関しては停滞期を迎え、小型化させたモビルスーツの開発が考案され始める様になっていたが、より大型化したモビルスーツが全く開発されなかった訳ではなく、『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|マフティー動乱(閃ハサ)]]』の時期には「[[ミノフスキークラフト]]の搭載による飛行性能も加えた高性能・多機能の機体」というかなり複雑な条件のモビルスーツ開発が半ば試験的に行われた結果、30m級のモビルスーツが新規開発されている。ただし、これだけのモビルスーツの開発となるとコストパフォーマンスは劣悪となり、ワンオフ型しか開発出来なかった事から、結局の所、僅か数機のみの開発で終わったようである。
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マフティー動乱から5年程が過ぎた宇宙世紀0110年の時期より、コストパフォーマンスの高騰やメンテナンス性の低下等の事情で、モビルスーツが小型化する動きが本格的に見られる様になる。当初は、モビルスーツの大手メーカーと言えたアナハイムが担当していたが、アナハイムの技術で開発された小型モビルスーツの性能は思わしくない状況にあり、これに業を煮やした地球連邦軍の海軍戦略研究所「[[サナリィ]]」は独自に小型モビルスーツを開発すべく、「[[サナリィ#フォーミュラ計画|フォーミュラ計画]]」を発動。徹底したコストダウン、無駄な装備の排除、ハードポイントの設置、一つに特化した機能、熱処理機能の向上といった様々な条件や問題を解決させた形で、小型・高性能化したモビルスーツの開発に成功させた。これに焦ったアナハイム側も、フォーミュラ計画の登用をする形で新たに小型・高性能化したモビルスーツを完成させるが、大規模生産工場を所有している故に、量産機の開発・製造に関しては依然としてアナハイムが握り続ける事になっている。
 
マフティー動乱から5年程が過ぎた宇宙世紀0110年の時期より、コストパフォーマンスの高騰やメンテナンス性の低下等の事情で、モビルスーツが小型化する動きが本格的に見られる様になる。当初は、モビルスーツの大手メーカーと言えたアナハイムが担当していたが、アナハイムの技術で開発された小型モビルスーツの性能は思わしくない状況にあり、これに業を煮やした地球連邦軍の海軍戦略研究所「[[サナリィ]]」は独自に小型モビルスーツを開発すべく、「[[サナリィ#フォーミュラ計画|フォーミュラ計画]]」を発動。徹底したコストダウン、無駄な装備の排除、ハードポイントの設置、一つに特化した機能、熱処理機能の向上といった様々な条件や問題を解決させた形で、小型・高性能化したモビルスーツの開発に成功させた。これに焦ったアナハイム側も、フォーミュラ計画の登用をする形で新たに小型・高性能化したモビルスーツを完成させるが、大規模生産工場を所有している故に、量産機の開発・製造に関しては依然としてアナハイムが握り続ける事になっている。
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そんな中、ブッホ・コンツェルンが先駆ける形で小型・高性能化したモビルスーツの大量生産に成功するも、ブッホ・コンツェルンは施設軍隊として[[クロスボーン・バンガード]]を結成し、地球連邦軍へ宣戦布告する形で『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』を引き起こす。この戦いでも、サナリィの開発したフォーミュラ計画の機体が多大な戦果を挙げ、その機体は量産化が決定。数年後となる[[木星戦役|木星戦役(クロスボーン)]]には地球連邦軍への次期主力機として配備されるまでに至ったのだが、高性能を追求し過ぎてしまったが故に、リミッターを設けてもパイロット達に扱いきれないピーキーな機体となってしまうという本末転倒な事態となってしまい、結局は高性能よりも安定した性能の機体が主流となっていった。
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そんな中、「ブッホ・コンツェルン」が先駆ける形で小型・高性能化したモビルスーツの大量生産に成功するも、ブッホ・コンツェルンは施設軍隊として「[[クロスボーン・バンガード]]」を結成し、地球連邦軍へ宣戦布告する形で『[[コスモ・バビロニア建国戦争|コスモ・バビロニア建国戦争(F91)]]』を引き起こす。この戦いでも、サナリィの開発したフォーミュラ計画の機体が多大な戦果を挙げ、その機体は量産化が決定。数年後となる[[木星戦役|木星戦役(クロスボーン)]]には地球連邦軍への次期主力機として配備されるまでに至ったのだが、高性能を追求し過ぎてしまったが故に、リミッターを設けてもパイロット達に扱いきれないピーキーな機体となってしまうという本末転倒な事態となってしまい、結局は高性能よりも安定した性能の機体が主流となっていった。
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しかし木星戦役から更に十数年後、それまでサイド国家主義であった[[スペースノイド]]の間では、コロニー単位の国家主義へと傾倒していく事になり、コロニー同士による対立が深刻化。所謂「宇宙戦国時代」へと突入し、その中でも最も力を持った勢力が『[[ザンスカール帝国]]』を名乗る形で『[[ザンスカール戦争|ザンスカール戦争(V)]]』を引き起こした結果、ザンスカールのモビルスーツへの対抗として、再び小型・高性能のモビルスーツが求められる事になった。だが、肝心の抑止力であるはずの地球連邦軍は、弱体化によってあてにならず、ザンスカールに独自抵抗する組織『[[リガ・ミリティア]]』が発動させた『Vプロジェクト』によって、ザンスカールに対抗出来る小型・高性能の新型モビルスーツが開発されている。以降は、リガ・ミリティアとザンスカール双方で小型・高性能化したモビルスーツが運用され、また「ミノフスキー・フライト」による小型モビルスーツでの標準的飛行、ミノフスキー・コントロールによるニュータイプ能力を持つ人間でなくても機械的なサイコミュの再現等も可能となっている。ただし、高性能の追及によって熱核融合炉の仕様変更でより高出力を得やすい構造に変更したが、耐久性にかなり問題のある機体となってしまい、撃破時の爆発はより大きくなる様になった。また、この頃になってしまうと、操縦性よりもひたすら性能のみを追求されるようになった結果、コストパフォーマンスはおろかメンテナンス性に関しても、以前の大型モビルスーツ以上に劣悪となってしまい、本来コストダウンやメンテナンス性の向上を目指したはずの小型・高性能モビルスーツの存在意義はザンスカール戦争の終結後に失われていく事になった。
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しかし木星戦役から更に十数年後、それまでサイド国家主義であった[[スペースノイド]]の間では、コロニー単位の国家主義へと傾倒していく事になり、コロニー同士による対立が深刻化。所謂「宇宙戦国時代」へと突入し、その中でも最も力を持ったサイド2が「[[ザンスカール帝国]]」を名乗り、サナリィの生産工場や研究所を含む施設、人員を接収する形で独自にモビルスーツを開発。『[[ザンスカール戦争|ザンスカール戦争(V)]]』を引き起こした結果、ザンスカールのモビルスーツへの対抗として、再び小型・高性能のモビルスーツが求められる事になった。だが、肝心の抑止力であるはずの地球連邦軍は、弱体化によってあてにならず、ザンスカールに独自抵抗する組織「[[リガ・ミリティア]]」が発動させた『Vプロジェクト』によって、ザンスカールに対抗出来る小型・高性能の新型モビルスーツが開発されている。以降は、リガ・ミリティアとザンスカール双方で小型・高性能化したモビルスーツが運用され、また「ミノフスキー・フライト」による標準的飛行や、「ミノフスキー・コントロール」によるニュータイプ能力を持つ人間でなくても機械的なサイコミュの再現等も可能となっている。ただし、高性能の追及によって熱核融合炉の仕様変更でより高出力を得やすい構造に変更したが、耐久性にかなり問題のある機体となってしまい、撃破時の爆発はより大きくなる様になった。また、この頃になってしまうと、操縦性よりもひたすら性能のみを追求されるようになった結果、コストパフォーマンスはおろかメンテナンス性に関しても、以前の大型モビルスーツ以上に劣悪となってしまい、本来コストダウンやメンテナンス性の向上を目指したはずの小型・高性能モビルスーツの存在意義はザンスカール戦争の終結後に失われていく事になった。
    
==== レストア機の台頭 ====
 
==== レストア機の台頭 ====
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