差分
→概要
各[[スペースコロニー|コロニー国家]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]格闘大会。出場者は[[ガンダムファイター]]と呼ばれる。
各[[スペースコロニー|コロニー国家]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]格闘大会。出場者は[[ガンダムファイター]]と呼ばれる。
『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の舞台である未来世紀では、物語開始前に『(第一次)カオス戦争』と呼ばれる地球とコロニー連合とが争った破滅的な戦争が発生しており、結果コロニー連合側が勝利するものの双方に甚大な人的・物的損害が生じている。その後今度はコロニー国家間同士での緊張が高まり、第二次カオス戦争勃発は時間の問題という状態になっていた。この状況を憂慮したE.C.デューサー教授は、全面戦争を回避する方策として競技の形式を借りた代理戦争であるこの概念を提唱した<ref>戦争に勝利できる戦力を保持している大国家は当然この提言に難色を示したが、[[シャッフル同盟]]の根回しにより、最終的に全コロニー国家がガンダムファイトの開催を認めている。</ref>。このガンダムファイトは4年に一度開催され、優勝者が所属するコロニー国家はその後4年間にわたりコロニー国家連合の主導権を得る。また、競技には、軍用MSとは異なる[[モビルトレースシステム|専用の操縦系統]]を備え持った競技用の機体「[[モビルファイター]]」(MF) を用いる。これには、軍事転用できない技術の開発に各国の国家予算を掛けさせ、軍縮を促す狙いがある。
競技そのものは「サバイバルイレブン」と「決勝ラウンド」の2つの段階に分かれる。詳細は後述。
競技そのものは「サバイバルイレブン」と「決勝ラウンド」の2つの段階に分かれる。詳細は後述。
戦争の回避手段として、また決勝大会は現実のオリンピックのように興行的な側面もあることから一定の人気があり、コロニーの住人からは好意的に見られている。一方で競技会場は第一次カオス戦争で敗北者となった地球で行われることになっており、ガンダムファイト実施の結果によって各地で生じる甚大な環境破壊や人的被害への補償も無いことから、地球の住人からは基本的に歓迎されていない。
優勝国の権益が大きいために確実に勝利するための不正も横行している。例を挙げれば、ガンダムファイターにふさわしい格闘家に対し、国家権力でガンダムファイト参加を強制する<ref>父親を人質にされて参加を強制されたドモンや、小さい頃から望まずに軍人として英才教育を受けさせられてきたアレンビーも被害者と言える。</ref>、相手ファイターがガンダムに乗っていない時に暗殺する、など。劇中ではこうした競技の闇の部分も度々クローズアップされている。また、「格闘大会」という名目ゆえ、モビルファイターの各種武装には射撃武器は歓迎されていないながらも明確なレギュレーションが存在しないため、一時は射撃兵装を重視したブリテンガンダムが3大会連続で優勝し、不公平感に不満を抱いた列強によってガンダムファイトが放棄され再び全面戦争の危機に直面するなど、危ういバランスの上で成り立っている。
優勝国の権益が大きいために確実に勝利するための不正も横行している。例を挙げれば、ガンダムファイターにふさわしい格闘家に対し、国家権力でガンダムファイト参加を強制する<ref>父親を人質にされて参加を強制されたドモンや、小さい頃から望まずに軍人として英才教育を受けさせられてきたアレンビーも被害者と言える。</ref>、相手ファイターがガンダムに乗っていない時に暗殺する、など。劇中ではこうした競技の闇の部分も度々クローズアップされている。また、「格闘大会」という名目ゆえ、モビルファイターの各種武装には射撃武器は歓迎されていないながらも明確なレギュレーションが存在しないため、一時は射撃兵装を重視したブリテンガンダムが3大会連続で優勝し、不公平感に不満を抱いた列強によってガンダムファイトが放棄され再び全面戦争の危機に直面するなど、危ういバランスの上で成り立っている。