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77 バイト追加 、 2020年9月29日 (火) 05:18
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==エグゼクター(Executor)==
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'''エグゼクター'''は「[[Zシリーズ]]」に登場するシステム。
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== 概要 ==
 
時空破壊を経験した先人が遺した、世界の「破壊」を司るシステム。「[[XAN-斬-]]」をそのマスターコアとしている。「エグゼクター(Executor)」とは「執行者」の意味であり、システムの執行者であるXAN自身を指してこの語を用いることもある。
 
時空破壊を経験した先人が遺した、世界の「破壊」を司るシステム。「[[XAN-斬-]]」をそのマスターコアとしている。「エグゼクター(Executor)」とは「執行者」の意味であり、システムの執行者であるXAN自身を指してこの語を用いることもある。
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===背景===
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== 背景 ==
Zの世界は、いわば「環状の時の流れ」とでも呼ぶべき状態にあり、巨大な力を持つもの同士の間で起こる激しい戦乱による文明の崩壊、そして戦乱の最終局面で発生する大変動による世界の消滅という営みが、一億と二千年の間に無限ループのように繰り返され続けている。この「最終局面で発生する大変動」の端緒となるのは大極による[[次元力]]の行使であり、それによって神の軍団とも呼ぶべき「[[ザ・ビッグ]]」の軍団が降臨、更に[[ブレイク・ザ・ワールド]]級の時空破壊が起こることで、それまでの文明に一度終止符が打たれることになる。
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『Z』の世界は、いわば「環状の時の流れ」とでも呼ぶべき状態にあり、巨大な力を持つもの同士の間で起こる激しい戦乱による文明の崩壊、そして戦乱の最終局面で発生する大変動による世界の消滅という営みが、一億と二千年の間に無限ループのように繰り返され続けている。この「最終局面で発生する大変動」の端緒となるのは大極による[[次元力]]の行使であり、それによって神の軍団とも呼ぶべき「[[ザ・ビッグ]]」の軍団が降臨、更に[[ブレイク・ザ・ワールド]]級の時空破壊が起こることで、それまでの文明に一度終止符が打たれることになる。
    
このプロセスはいわば、文明をリセットすべくざっくりと大鉈を振るうようなものであり、この段階でも既に文明の大半は崩壊に至っている(と思われる)ものの、これはまだ世界破壊の第一段階に過ぎない。詳細は不明であるが、次なる「再生」のプロセスに移行するためには、残された大地を更に徹底的に破壊し尽くし、文明の全てを一旦無に帰す必要があるようであり、この第二段階の破壊、いわば地球を完全なさら地に戻すために先史時代の人々が遺したシステムがエグゼクターである。
 
このプロセスはいわば、文明をリセットすべくざっくりと大鉈を振るうようなものであり、この段階でも既に文明の大半は崩壊に至っている(と思われる)ものの、これはまだ世界破壊の第一段階に過ぎない。詳細は不明であるが、次なる「再生」のプロセスに移行するためには、残された大地を更に徹底的に破壊し尽くし、文明の全てを一旦無に帰す必要があるようであり、この第二段階の破壊、いわば地球を完全なさら地に戻すために先史時代の人々が遺したシステムがエグゼクターである。
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尚、エグゼクターシステムが完成する以前、再生への道程となる第二段階の破壊をいかなる力が担っていたかについての詳細は明らかにされていない。或いは、エグゼクターによる第二段階の破壊とは、再生への道のりをより確実なものとするための担保とでもいうべきもので、再生のために必ずしも必要ではないという可能性もある。
 
尚、エグゼクターシステムが完成する以前、再生への道程となる第二段階の破壊をいかなる力が担っていたかについての詳細は明らかにされていない。或いは、エグゼクターによる第二段階の破壊とは、再生への道のりをより確実なものとするための担保とでもいうべきもので、再生のために必ずしも必要ではないという可能性もある。
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===エグゼクターの戦力===
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==エグゼクターの戦力==
 
前述の通りエグゼクターが司るのは、第一段階の破壊である「時空破壊」が発生した後の第二段階についてであるため、時空破壊の影響が収まったことを感知して動き出す仕組みになっていると思われる(この点について万丈は、大戦の発生と終結、そして次元境界線の安定を感知して作動すると推測している)。
 
前述の通りエグゼクターが司るのは、第一段階の破壊である「時空破壊」が発生した後の第二段階についてであるため、時空破壊の影響が収まったことを感知して動き出す仕組みになっていると思われる(この点について万丈は、大戦の発生と終結、そして次元境界線の安定を感知して作動すると推測している)。
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本来XANは[[キングゲイナー]]の過去の姿として設定された存在だが、本作においては上述のように、並行世界におけるもう1つのキングゲイナーとしての位置づけとなっている。
 
本来XANは[[キングゲイナー]]の過去の姿として設定された存在だが、本作においては上述のように、並行世界におけるもう1つのキングゲイナーとしての位置づけとなっている。
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====機動兵器====
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===機動兵器===
 
;[[XAN-斬-]]
 
;[[XAN-斬-]]
:中枢たるマスターコアにして最強の戦力たるアーリーオーバーマン。ZSPDに登場するのはこの機体の並行存在。
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:中枢たるマスターコアにして最強の戦力たるアーリーオーバーマン。『ZSPD』に登場するのはこの機体の並行存在。
 
;[[キングゲイナー]]
 
;[[キングゲイナー]]
 
:前のループで使命を果たしたXAN-斬-が、時を経てこの姿に変貌した。
 
:前のループで使命を果たしたXAN-斬-が、時を経てこの姿に変貌した。
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:時代ごとに違うと思われるが、主に[[デストロイガンダム]]、[[サイコガンダム]]などの大型モビルアーマーを始めとする、大火力殲滅戦型の兵器。対人・対機動兵器戦を想定した構成ではないためだと思われる。
 
:時代ごとに違うと思われるが、主に[[デストロイガンダム]]、[[サイコガンダム]]などの大型モビルアーマーを始めとする、大火力殲滅戦型の兵器。対人・対機動兵器戦を想定した構成ではないためだと思われる。
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===エグゼクターの最期===
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==エグゼクターの最期==
Zの冒頭にて、時空振動弾の使用による[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き金として再び[[多元世界]]が構築され、世界は一万二千年前と同様の戦乱状態に陥った。しかし「[[D.O.M.E.]]」から[[黒歴史]]の顛末を知らされた[[ZEUTH]]は、一万二千年前(更には一億と二千年にわたって繰り返された結末)と同じ過ちを犯すことなく[[多元世界]]の修復を行い、世界を安定させることに成功した。以上がスーパーロボット大戦Zにおける戦乱の顛末である。
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『Z』の冒頭にて、[[時空振動弾]]の使用による[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き金として再び[[多元世界]]が構築され、世界は一万二千年前と同様の戦乱状態に陥った。しかし「[[D.O.M.E.]]」から[[黒歴史]]の顛末を知らされた[[ZEUTH]]は、一万二千年前(更には一億と二千年にわたって繰り返された結末)と同じ過ちを犯すことなく[[多元世界]]の修復を行い、世界を安定させることに成功した。以上が『スーパーロボット大戦Z』における戦乱の顛末である。
    
しかし、[[多元世界]]の修復により次元境界線が安定したことでエグゼクターシステムが起動し、無数の機動兵器群が建造物などに対して破壊行動を行う事態となった(エグゼクターシステムの影響下にあった[[∀ガンダム]]、そして[[キングゲイナー]]も一時暴走しかけたが、パイロットの搭乗により静止、事無きを得ている)。この一連の破壊活動の阻止のため、[[ZEUTH]]の面々は再び結集する。
 
しかし、[[多元世界]]の修復により次元境界線が安定したことでエグゼクターシステムが起動し、無数の機動兵器群が建造物などに対して破壊行動を行う事態となった(エグゼクターシステムの影響下にあった[[∀ガンダム]]、そして[[キングゲイナー]]も一時暴走しかけたが、パイロットの搭乗により静止、事無きを得ている)。この一連の破壊活動の阻止のため、[[ZEUTH]]の面々は再び結集する。
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一方、彼らとは別行動をとって調査([[メトロポリス]]をかつて所持していた[[グエン・サード・ラインフォード|グエン]]との接触)を行っていた[[破嵐万丈|万丈]]及び[[ロジャー・スミス|ロジャー]]により、上述したエグゼクターの詳細が明らかとなる。またその本拠地は日出づる国「[[日本]]」にあるとの推測が得られ、ZEUTHは[[日本]]においてマウンテンサイクルの存在する[[釧路]]へと進路を取る。その地ではかつて[[生命の樹]]で消滅したと思われた[[ギム・ギンガナム]]と[[ターンX]]が[[∀ガンダム]]に代わる破壊の新たな尖兵として立ち塞がるも、別次元から舞い戻った[[アクエリオン]]及び[[ニルヴァーシュ type ZERO spec2|ニルヴァーシュ]]の力も得て彼を打倒。その後、一度は姿を見せたXANを追い、日本アルプスへと赴く。
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一方、彼らとは別行動をとって調査([[メトロポリス]]をかつて所持していた[[グエン・サード・ラインフォード|グエン]]との接触)を行っていた[[破嵐万丈|万丈]]及び[[ロジャー・スミス|ロジャー]]により、上述したエグゼクターの詳細が明らかとなる。またその本拠地は日出づる国「[[日本]]」にあるとの推測が得られ、ZEUTHは[[日本]]においてマウンテンサイクルの存在する[[釧路]]へと進路を取る。その地ではかつて生命の樹で消滅したと思われた[[ギム・ギンガナム]]と[[ターンX]]が[[∀ガンダム]]に代わる破壊の新たな尖兵として立ち塞がるも、別次元から舞い戻った[[アクエリオン]]及び[[ニルヴァーシュ type ZERO spec2|ニルヴァーシュ]]の力も得て彼を打倒。その後、一度は姿を見せたXANを追い、日本アルプスへと赴く。
    
日本アルプスでXANと対峙したZEUTHの面々は、彼に対しエグゼクターシステムによる世界の破壊を否定。しかし、XANは元々人間を心から愛する「清く正しい心を持った」オーバーマンであり、彼自身も世界の破壊を望んではいなかった(破壊という行為に対しそもそも否定的であったか、或いは世界が正常に修復された現状において破壊は無意味と判断したかのいずれかと思われる)ようで、システムに縛られた自身を止めるだけの力を持つ者を探していた(そのため、彼は人のいる場所を避け、施設のみを狙うよう機動兵器を動かしていたようであった)。[[ゲイナー・サンガ|ゲイナー]]はその想いを汲んで彼と対峙、ZEUTHの面々と共にXANを活動停止に至らせる。
 
日本アルプスでXANと対峙したZEUTHの面々は、彼に対しエグゼクターシステムによる世界の破壊を否定。しかし、XANは元々人間を心から愛する「清く正しい心を持った」オーバーマンであり、彼自身も世界の破壊を望んではいなかった(破壊という行為に対しそもそも否定的であったか、或いは世界が正常に修復された現状において破壊は無意味と判断したかのいずれかと思われる)ようで、システムに縛られた自身を止めるだけの力を持つ者を探していた(そのため、彼は人のいる場所を避け、施設のみを狙うよう機動兵器を動かしていたようであった)。[[ゲイナー・サンガ|ゲイナー]]はその想いを汲んで彼と対峙、ZEUTHの面々と共にXANを活動停止に至らせる。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*「それまでの文明のリセット」という点に関しては、恐らく人類が[[真化]]の段階の1つである「火の文明」から「太陽の輝き」に至るのを阻止する為だった可能性もある。
 
*「それまでの文明のリセット」という点に関しては、恐らく人類が[[真化]]の段階の1つである「火の文明」から「太陽の輝き」に至るのを阻止する為だった可能性もある。
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