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キオ編ではアセム戦死後はやや塞ぎ込んだ時期があり、心配したフリットは何度か再婚を薦めたが、頑として聞かなかった。しかし、アセム生存が判明した際には驚いた様子を見せていなかった事から何らかの事情によりアセムの生存を知っていたようである。
 
キオ編ではアセム戦死後はやや塞ぎ込んだ時期があり、心配したフリットは何度か再婚を薦めたが、頑として聞かなかった。しかし、アセム生存が判明した際には驚いた様子を見せていなかった事から何らかの事情によりアセムの生存を知っていたようである。
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[[OVA]]『MEMORY OF EDEN』では、「アセムとは幼馴染の関係」になっているなど設定が多少変更された他、出番の多くが前半パートに集中している。後半ではほとんど出てこないもののEDに入る直前に一人佇まう姿が挿入されており、事実上ロマリーが物語を締めくくる形となった。
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スペシャルエディション[[OVA]]『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』(以下、『MOE』と表記)では、「アセムとは幼馴染の関係」になっているなど設定が多少変更された他、出番の多くが『MOE』前編に集中している。『MOE』後編ではほとんど出てこないもののEDに入る直前に一人佇まう姿が挿入されており、事実上ロマリーが物語を締めくくる形となった。
    
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
 
ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて[[主人公]]にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「[[ニナ・パープルトン]]の同類」等と否定的な評価をされている<ref>ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、'''あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まり'''であり、[[ニナ・パープルトン|ニナ]]と異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚することになる)アセムからの[[愛]]の告白を受けた時であった。</ref>。
 
ロマリーは「アセム編のヒロイン」と宣伝されたキャラクターであるが、劇中にて[[主人公]]にして相手役であるアセムよりもゼハートの事を気に掛けたり、卒業して敵軍のパイロットとなったゼハートをアセムから庇った(軍人としては軽率な)行動を快く思わなかった一部の視聴者からは「[[ニナ・パープルトン]]の同類」等と否定的な評価をされている<ref>ただし、(少女時代の)ロマリーにとってアセムおよびゼハートの両名は、'''あくまでも「(高校時代を共に過ごした)親友」という意識止まり'''であり、[[ニナ・パープルトン|ニナ]]と異なって恋愛感情までには至っていない。なお、ロマリーが恋愛感情に目覚めた切っ掛けは、第28話で(後に結婚することになる)アセムからの[[愛]]の告白を受けた時であった。</ref>。
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もっとも、これに関してロマリーを演じた[[声優]]の花澤香菜氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の放送当時に公式WEBラジオで'''「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」'''とフォローしている<ref>実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。</ref>。また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。
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もっとも、これに関してロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏は『[[機動戦士ガンダムAGE]]』の放送当時に公式WEBラジオで'''「ロマリーは未だに学生気分が抜けていないんですよ」'''とフォローしている<ref>実際、第28話にてロマリーがアセムに対して「学生気分を引きずっていた事で迷惑を掛けた件」について謝罪する場面が存在する。</ref>。また、シリーズ構成を担当した日野晃博氏(レベルファイブ代表取締役社長)は、「『このままだと、ロマリーは視聴者から嫌われてしまうのでは?』とスタッフ達も苦悩していた」事を明かしている。
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なお、TV版においてロマリーがネガティブな評価をされてしまった事に対する反省故か、OVA『MEMORY OF EDEN』ではロマリーは「アセムの幼馴染」という設定に変更されており、彼に対して抱く感情がTV版と比較してより親密なものへと描写されている。
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なお、TV版においてロマリーがネガティブな評価をされてしまった事に対する反省故か、OVA『MOE』ではロマリーは「アセムの幼馴染で、学級委員」という設定に変更されており、彼に対して抱く感情がTV版と比較してより親密なものへと描写されている<ref>例えば、ロマリーがバイクを運転しているアセムの背中につかまって乗っている等。</ref>。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[アセム・アスノ]]
 
;[[アセム・アスノ]]
 
:高校時代の同級生。高校時代以来の付き合いであるアセムとは「親友以上恋人未満」の関係であったが、第28話でアセムからの[[愛]]の告白を受けた3年後に、彼と結婚した。
 
:高校時代の同級生。高校時代以来の付き合いであるアセムとは「親友以上恋人未満」の関係であったが、第28話でアセムからの[[愛]]の告白を受けた3年後に、彼と結婚した。
:一方、[[OVA]]『MEMORY OF EDEN』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
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:一方、[[OVA]]『MOE』では「幼馴染」という関係であり、TV版と比較してより親密な仲になっている。
 
;[[キオ・アスノ]]
 
;[[キオ・アスノ]]
 
:息子。
 
:息子。
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:先輩クルー。
 
:先輩クルー。
 
;シャーウィー・ベルトン、マシル・ボイド
 
;シャーウィー・ベルトン、マシル・ボイド
:同級生。アセムやゼハートと同じMSクラブのメンバー。
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:同級生。アセムやゼハートと同じ[[モビルスーツ|MS]]クラブのメンバー。
 
:中でも、シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
 
:中でも、シャーウィーはロマリーに好意を寄せていて、アセムとロマリーの結婚式前日までロマリーの写真を持っていた。
 
;ロマリーの父親
 
;ロマリーの父親
:本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めたことに従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊することを決めた。
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:本名不詳で、存在のみが語られている。ロマリーは高校時代まで彼の決めた事に従ってきたが、高校卒業後は自分の意思で地球連邦軍に入隊する事を決めた。
 
:なお、[[ドラマCD]]『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。
 
:なお、[[ドラマCD]]『Wedding Eve』にて「地球連邦軍の将校」という設定が明かされた。
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;「分かってる、内緒なんでしょ? 二人だけの秘密ね」
 
;「分かってる、内緒なんでしょ? 二人だけの秘密ね」
 
:第17話より。[[アセム・アスノ|アセム]]が自分がガンダムのパイロットであることをロマリーに対して秘密にしていた時に言った台詞。
 
:第17話より。[[アセム・アスノ|アセム]]が自分がガンダムのパイロットであることをロマリーに対して秘密にしていた時に言った台詞。
;「私、ずっと父の決めたことに従ってきたんです。でも、自分で何かをやってみたくなって…」
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;「私、ずっと父の決めた事に従ってきたんです。でも、自分で何かをやってみたくなって…」
 
:第19話より。配属された[[ディーヴァ]]のクルーの一人であるウィルナから「ロマリーって、何で軍に入ったの?」と聞かれた際のロマリーの返答。
 
:第19話より。配属された[[ディーヴァ]]のクルーの一人であるウィルナから「ロマリーって、何で軍に入ったの?」と聞かれた際のロマリーの返答。
:親からの自立を願う青年らしい心境がうかがえる。もっとも、ロマリーの本当の目的は別の所にあるようだが…。また、数少ないロマリーの実家の事情を窺い知ることができる台詞でもある。
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:親からの自立を願う青年らしい心境がうかがえる。もっとも、ロマリーの本当の目的は別の所にあるようだが…。また、数少ないロマリーの実家の事情を窺い知る事ができる台詞でもある。
 
;「……いいなあ」
 
;「……いいなあ」
 
:第21話より。アセムから戦場で高校時代の同級生だった[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]に出会ったと聞いて呟いた言葉。一方、アセムは「ロマリーがゼハートに好意を寄せている」と誤解してしまう事に…。
 
:第21話より。アセムから戦場で高校時代の同級生だった[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]に出会ったと聞いて呟いた言葉。一方、アセムは「ロマリーがゼハートに好意を寄せている」と誤解してしまう事に…。
:ちなみに、[[モビルスーツ|MS]]クラブでも同様の発言をしているが、それは「好きなことで一生懸命になったり、お互いの頑張りを褒め合ったりできる男の子っていいなあ」という意味であった。
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:ちなみに、[[モビルスーツ|MS]]クラブでも同様の発言をしているが、それは「好きな事で一生懸命になったり、お互いの頑張りを褒め合ったりできる男の子っていいなあ」という意味であった。
:このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた[[声優]]の花澤香菜氏が述べたとおり、それは「'''ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていない'''から」であった。
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:このため、一部の視聴者からは以下のロマリーの(地球連邦所属の軍人としても軽率な)言動を問題視されてしまうのだが、ロマリーを演じた[[声優]]の[[声優:花澤香菜|花澤香菜]]氏が述べたとおり、それは「'''ロマリーが既に高校を卒業して地球連邦軍に入隊したのにも関わらず、未だに学生気分が抜けていない'''から」であった。
 
;「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
 
;「アセム、あなたの言っていることは正しいと思う…。でも、今は戦争なのよ…!」
 
:第23話より。[[民間人]]に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する[[説得]]。そして、「[[フリット・アスノ|フリット]]も自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。
 
:第23話より。[[民間人]]に被害が及びうる命令に従えず逃げ出したアセムに対する[[説得]]。そして、「[[フリット・アスノ|フリット]]も自分もゼハートも、皆悲しみを耐えて戦っているのだ」と諭す。
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;「アセム…!? アセムーッ!!」
 
;「アセム…!? アセムーッ!!」
 
:直後、現れたアセムに対し驚きながらも強く抱きしめた。
 
:直後、現れたアセムに対し驚きながらも強く抱きしめた。
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== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
;「いいえ。あなたを撃つつもりはないわ」<br />「アセムだったら、きっとそうするから」
 
;「いいえ。あなたを撃つつもりはないわ」<br />「アセムだったら、きっとそうするから」
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;「ふたりとも、今度ちゃんと会いに来なさい」<br />「アセムは13年前の…ゼハートは24年前の…勝手にいなくなった罰を与えてあげるから」
 
;「ふたりとも、今度ちゃんと会いに来なさい」<br />「アセムは13年前の…ゼハートは24年前の…勝手にいなくなった罰を与えてあげるから」
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートの生存フラグを満たした場合、アセムとゼハートが酒を酌み交わしていた時に通信を入れて。
 
:『BX』第41話「君の中の英雄」にて、ゼハートの生存フラグを満たした場合、アセムとゼハートが酒を酌み交わしていた時に通信を入れて。
:自分の目の前から次々にいなくなってしまった夫、そして親友。アセムの「絆は消えない」と言う言葉を信じて、通信越しだがついに再会を果たした。
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:自分の目の前から次々にいなくなってしまった夫、そして親友。アセムの「[[絆]]は消えない」と言う言葉を信じて、通信越しだがついに再会を果たした。
 
:そして、今度は対面での再会を願い、「罰を与える」といいつつも、どこか嬉しそうだった。
 
:そして、今度は対面での再会を願い、「罰を与える」といいつつも、どこか嬉しそうだった。
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;[[ディーヴァ]]
 
;[[ディーヴァ]]
 
:アセム編におけるオペレーター。
 
:アセム編におけるオペレーター。
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== 余談 ==
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*スペシャルエディション[[OVA]]『機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN』で描かれた学生時代の『ピーター・パン』の[[劇中劇|劇]]では、ロマリーがウェンディ役を演じている。
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**これは後年、ロマリーが大人(母親)になり、彼女の儲けた[[キオ・アスノ|子供]]もまた[[ゼハート・ガレット|(外見が)大人にならない男]]と関わる事を暗示した場面であると考えられる。
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**ちなみに、ロマリーが儲けた子供の幼馴染の名前は「[[ウェンディ・ハーツ|ウェンディ]]」である。
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*『AGE』第18話「卒業式の戦闘」には、水着姿のロマリーの写真が登場する場面がある。また、この写真に書いてあるコメント「Hey! Don't stare!!」は、日本語訳すると'''「ちょっと! ジロジロ見ないでよ!!」'''になる。
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**ちなみに、ロマリーの水着写真を撮影した人物は、『MEMORY OF EDEN』において彼女のクラスメイトのマシル・ボイドである事が判明している。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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