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292 バイト追加 、 2019年11月28日 (木) 23:01
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*主人公の番組後期における搭乗機で番組タイトルの「デスティニー」を冠するガンダム、と主役機要素満載のこの機体だが、記念すべき初陣は軍を脱走したアスランとメイリンを追跡・撃墜するという華々しいデビューとは無縁の役回りなことから始まり、最終決戦でアスランのインフィニットジャスティスに敗北、OPの番組タイトルのバックもストライクフリーダムが使われ、シンの専用機のはずが、後付けでオレンジ系統で配色された[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]仕様が出るなど、パイロットのシン同様に作中での扱いは、あまりよろしいものではなかった。放送終了後に発売された、HG版の出来は先にHG発売されたストライクフリーダムより好評だったことが、数少ない救いか。
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*主人公の番組後期における搭乗機で番組タイトルの「デスティニー」を冠するガンダム…と主役機要素満載のこの機体だが、記念すべき初陣は「軍を脱走した[[アスラン・ザラ|アスラン]]と[[メイリン・ホーク|メイリン]]を追跡・撃墜する」という華々しいデビューとは無縁の役回りな事から始まり、最終決戦でアスランのインフィニットジャスティスに敗北、OPの番組タイトルのバックもストライクフリーダムが使われ、'''[[シン・アスカ|シン]]の専用機のはずが、後付けでオレンジ系統で配色された[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]仕様が出る'''等、パイロットのシン同様に作中での扱いは、あまりよろしいものではなかった。放送終了後に発売された、ガンプラHG版の出来は先にHG発売されたストライクフリーダムよりも好評だった事が、数少ない救いか。
*『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの[[ガンダムタイプ]]は大河原邦男氏が担当しており、そのギミックは氏が今まで担当したガンダムの集大成ともいうべきものになっている。 デスティニーの場合は素のままでは通常の人型であり、意外にもギミック要素は少ない。その代わり演出面の影響が良くも悪くも強い機体であり、これは福田監督の…と言うよりサンライズ製作の(スーパー系の)ロボットアニメのイメージが色濃く反映された結果。
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*『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの[[ガンダムタイプ]]は大河原邦男氏が担当しており、そのギミックは「大河原氏が今まで担当したガンダムの集大成」ともいうべきものになっている。
**もっとも、モビルスーツの特性を考えれば、変形機能等のギミック要素の組み込まれた機体は、敵に攻撃の隙を与えてしまったり、わずかな損傷でも戦闘中に機能不全等を起こしてしまうといった危険性が高くなるので、そういった点を考慮すれば、ギミック要素の少ないデスティニーは、むしろ少しでもパイロットの安全性を高めようとしていたと言えなくもない。
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**デスティニーの場合は素のままでは通常の人型であり、意外にもギミック要素は少ない。その代わり演出面の影響が良くも悪くも強い機体であり、これは福田己津央監督の…と言うよりサンライズ製作の(スーパー系の)ロボットアニメのイメージが色濃く反映された結果。
**ちなみに全機体のギミックを詰め込んだ機体というのは元々は[[フリーダムガンダム]]の[[ストライクガンダムI.W.S.P.|初期案]]でもあった。なお、カメラアイ周りが赤く縁取られているのはシンの血の涙を再現したもの。
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**もっとも、モビルスーツの特性を考えれば、[[変形]]機能等のギミック要素の組み込まれた機体は、敵に攻撃の隙を与えてしまったり、わずかな損傷でも戦闘中に機能不全等を起こしてしまうといった危険性が高くなるので、そういった点を考慮すれば、「ギミック要素の少ないデスティニーは、むしろ少しでもパイロットの安全性を高めようとしていた」と言えなくもない。
*パイロットのシンが、劇中では怒りや憎しみといった負の感情を基軸に戦う為か、デスティニーの外見や戦う姿もどこか悪魔を彷彿とさせた相貌となっている。更にHDリマスター版のビジュアルも、「炎の中でウイングを展開させるデスティニーの足元に、'''コックピットを潰された[[フリーダムガンダム]]と[[ストライクルージュ]]が物言わぬ屍のように転がっている'''」という凶悪なものとなっており、原作とは異なる別の可能性の結末(デュランダルを中心とするザフトの全面的勝利)を想起させるものとなっている。
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**ちなみに全機体のギミックを詰め込んだ機体というのは元々は[[フリーダムガンダム]]の[[ストライクガンダムI.W.S.P.|初期案]]でもあった。なお、カメラアイ周りが赤く縁取られているのは、シンの血の涙を再現したもの。
*大型ビームソードの名前になっている「アロンダイト」とは、ソードインパルスのビームソードである「エクスカリバー」と同じく、アーサー王伝説に登場する騎士が所有していたとされる剣<ref>原典のアーサー王伝説にはアロンダイトと言う名前の剣は登場せず、後の脚色による部分もある。</ref>。円卓の騎士の一人・ランスロットの剣とされ、エクスカリバーと打ち合っても刃こぼれしなかったほどの強度を誇るが、後に同じ円卓の騎士の仲間の家族を斬り殺してしまい魔剣へと堕ちたと言われている。<br>デスティニーも初任務が脱走するアスランの追撃だったり、シンが錯乱状態に陥りルナマリアを撃墜しそうになったり(その際の使用した武装はアロンダイトではなくパルマフィオキーナだったが)と、悪い意味でアロンダイトの名前に相応しい活躍をしてしまっている。
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*パイロットのシンが、劇中では怒りや憎しみといった負の感情を基軸に戦う為か、デスティニーの外見や戦う姿もどこか[[天使・悪魔|悪魔]]を彷彿とさせる相貌となっている。更にHDリマスター版のビジュアルも、「炎の中でウイングを展開させるデスティニーの足元に、'''コックピットを潰された[[フリーダムガンダム]]と[[ストライクルージュ]]が物言わぬ屍のように転がっている'''」という凶悪なものとなっており、原作とは異なる別の可能性の結末([[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]を中心とする[[ザフト]]の全面的勝利)を想起させるものとなっている。
*ガンダムビルドファイターズトライ(SRW未参戦)ではイズナ・シモンが使用するガンプラとして登場。塗装等を全く施さない「素組み」の状態でありながら、主人公であるカミキ・セカイが動かすビルドバーニングガンダムと対等以上の激戦を繰り広げ惜しくも敗北するものの、本編や作品外での鬱憤を晴らすかのような大活躍を見せた。制作スタッフも主人公機にあるまじき扱いに思う所があったのだろうか。
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*大型ビームソードの名前になっている「アロンダイト」とは、ソードインパルスのビームソードである「エクスカリバー」と同じく、アーサー王伝説に登場する騎士が所有していたとされる剣<ref>原典のアーサー王伝説にはアロンダイトと言う名前の剣は登場せず、後の脚色による部分もある。</ref>で、円卓の騎士の一人・ランスロットの剣とされ、エクスカリバーと打ち合っても刃こぼれしなかった程の強度を誇るが、後に「同じ円卓の騎士の仲間の家族を斬り殺してしまい、魔剣へと堕ちた」と言われている。
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**デスティニーも初任務が脱走するアスランの追撃だったり、シンが錯乱状態に陥り[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]を撃墜しそうになったり(その際の使用した武装はアロンダイトではなくパルマフィオキーナだったが)と、悪い意味でアロンダイトの名前に相応しい活躍をしてしまっている。
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*『ガンダムビルドファイターズトライ』(SRW未参戦)では、デスティニーガンダムがイズナ・シモンが使用する[[ガンプラ]]として登場。塗装等を全く施さない「素組み」の状態でありながら、[[主人公]]であるカミキ・セカイが動かすビルドバーニングガンダムと対等以上の激戦を繰り広げ惜しくも敗北するものの、本編や作品外での鬱憤を晴らすかのような大活躍を見せた。制作スタッフも主人公機にあるまじき扱いに思う所があったのだろうか。
 
**なおシモンはその後、新たに制作されたデスティニーインパルスを使用している。
 
**なおシモンはその後、新たに制作されたデスティニーインパルスを使用している。
  
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