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| === ポセイダル政権時代 === | | === ポセイダル政権時代 === |
− | '''「技術の喪失により次第に本来の力を失っていくHMの継承者」'''という役割も担っていたアマンダラであったが、ペンタゴナ全体で戦争が起こっているのもそっちのけで、実益と道楽を兼ねてHMの発掘・設計・開発に携わり、「死の商人」として武器密売を行っていた。そして、[[ポセイダル軍]]と反乱軍の双方に武器提供を行い(本人曰く「反乱軍から[[資金|金銭]]の類は受け取ってない」)、特にヤーマン王朝の末裔である[[ダバ・マイロード]]と、ポセイダル軍で頭角を現し始めた青年・[[ギャブレット・ギャブレー]]の二人には、「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた。 | + | '''「技術の喪失により次第に本来の力を失っていくHMの継承者」'''という役割も担っていたアマンダラであったが、ペンタゴナ全体で戦争が起こっているのもそっちのけで、実益と道楽を兼ねてHMの発掘・設計・開発に携わり、「死の商人」として武器密売を行っていた。そして、[[ポセイダル軍]]と反乱軍の双方に武器提供を行い(本人曰く「反乱軍から[[資金|金銭]]の類は受け取ってない」)、特にヤーマン王朝の末裔である[[ダバ・マイロード]]と、ポセイダル軍で頭角を現し始めた青年・[[ギャブレット・ギャブレー]]の二人には、「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた<ref>なお、ヤーマン王朝によって家族を殺されたアマンダラにとってダバとは本来憎むべきヤーマン王朝の末裔である。また、アマンダラ自身もこの事実を知っているはずなのだが、彼を自身の後継者にまで据えるほど気に入っていた所を見ると、'''「アマンダラがヤーマン王朝への復讐など、もはや考えていなかった(あるいはダバにその責を負わせるつもりは無かった)」'''と解釈する事も可能である。</ref>。 |
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| しかし、ミアンを[[バイオリレーションシステム]]で思うがままに操ってペンタゴナワールドを長年支配していた体制も、次第に綻びが見えるのと共に崩れてしまう。反乱軍の想定外といえる活性化、[[ギワザ・ロワウ]]率いる[[13人衆]]の反乱、更にはアマンダラやミアンおよびバイオリレーションの秘密を知るフラットがミアンを解放すべく暗躍を始め、ミアン自身までもがバイオリレーションの副作用によって「自分を本当のポセイダルと思うようになる」等々。アマンダラの仕組んでいたシナリオは、次々と狂っていく。そして、バイオリレーションを通じてミアンの異常を察知したアマンダラは、執事のエイマンと共に自らスヴェートに乗り込む形で、遂に表舞台に引きずり出された。 | | しかし、ミアンを[[バイオリレーションシステム]]で思うがままに操ってペンタゴナワールドを長年支配していた体制も、次第に綻びが見えるのと共に崩れてしまう。反乱軍の想定外といえる活性化、[[ギワザ・ロワウ]]率いる[[13人衆]]の反乱、更にはアマンダラやミアンおよびバイオリレーションの秘密を知るフラットがミアンを解放すべく暗躍を始め、ミアン自身までもがバイオリレーションの副作用によって「自分を本当のポセイダルと思うようになる」等々。アマンダラの仕組んでいたシナリオは、次々と狂っていく。そして、バイオリレーションを通じてミアンの異常を察知したアマンダラは、執事のエイマンと共に自らスヴェートに乗り込む形で、遂に表舞台に引きずり出された。 |
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| === キャラクターの総評 === | | === キャラクターの総評 === |
− | 生い立ちに類似する部分がある事からも、'''アマンダラ・カマンダラは「英雄」としてペンタゴナの解放の為に戦ってきた本編の[[主人公]]ダバ・マイロードと対極の存在'''であったと言える。それ故に、アマンダラの様な「堕ちた英雄」になる事を望まなかったダバは、戦争終結後に新たなペンタゴナの指導者になろうとはせず、あくまでも一人の人間として、全てを捨てて精神を崩壊させてしまった[[クワサン・オリビー]]と共に、コアムへと帰り隠棲する道を選ぶ事になってしまった。去っていくダバを見届けた[[ガウ・ハ・レッシィ]]は、'''「ペンタゴナの歴史からヤーマン王朝が消滅することが決定的となったことで、真のポセイダルによるヤーマン王朝への復讐は完遂された」'''と解釈している。 | + | 生い立ちに類似する部分がある事からも、'''アマンダラ・カマンダラは「英雄」としてペンタゴナの解放の為に戦ってきた本編の[[主人公]]ダバ・マイロードと対極の存在'''であったと言える。それ故に、アマンダラの様な「堕ちた英雄」になる事を望まなかったダバは、戦争終結後に新たなペンタゴナの指導者になろうとはせず、あくまでも一人の人間として、全てを捨てて精神を崩壊させてしまった[[クワサン・オリビー]]と共に、コアムへと帰り隠棲する道を選ぶ事になってしまった。去っていくダバを見届けた[[ガウ・ハ・レッシィ]]は、'''「ペンタゴナの歴史からヤーマン王朝が消滅する事が決定的となったことで、真のポセイダルによるヤーマン王朝への復讐は完遂された」'''と解釈している。 |
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− | なお、『コミックボンボン』で連載された池原しげと氏の[[漫画|漫画版]]では'''「ダバがペンタゴナの新たな指導者になる」という別の道を選んでおり'''、結果的に真のポセイダルによるヤーマン王朝への復讐は失敗に終わっている(そもそも、コミックボンボン版ではそういった背景が描かれなかったが)。
| + | 一方、『コミックボンボン』で連載された池原しげと氏の[[漫画|漫画版]]では'''「ダバがペンタゴナの新たな指導者になる」という別の道を選んでおり'''、結果的に真のポセイダルによるヤーマン王朝への復讐は失敗に終わっている(そもそも、コミックボンボン版ではそういった背景が描かれなかったが)。 |
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− | なおアマンダラにとってダバは本来憎むべきヤーマン王朝の末裔であり、アマンダラ自身もそれを知っているはずなのだが、彼を自身の後継者にまで据えるほど気に入っていたあたり、アマンダラが'''「ヤーマンへの復讐などもはや考えていなかった(あるいはダバにその責を負わせるつもりはなかった)」'''と解釈することもできる。
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| :[[企業|死の商人]]として[[ロンド・ベル隊]]に接触し、[[エルガイムMk-II]]、[[ヌーベルディザード]]、[[資金]]1万をくれる。 | | :[[企業|死の商人]]として[[ロンド・ベル隊]]に接触し、[[エルガイムMk-II]]、[[ヌーベルディザード]]、[[資金]]1万をくれる。 |
| :終盤のマップ「オルドナ=ポセイダル」において本性を現し[[ブラッドテンプル]]に乗って登場。顔グラフィックはアマン商会時のもののみ。 | | :終盤のマップ「オルドナ=ポセイダル」において本性を現し[[ブラッドテンプル]]に乗って登場。顔グラフィックはアマン商会時のもののみ。 |
− | :若返らなかったせいなのか、本作では[[切り払い]]・[[シールド防御]]といった特殊能力を持っていない。ブラッドテンプルはどちらも可能なのにパイロットのせいで発動しないため、宝の持ち腐れと化している。 | + | :若返らなかったせいなのか、本作では[[切り払い]]・[[シールド防御]]といった特殊能力を持っていない。ブラッドテンプルはどちらも可能なのにパイロットのせいで発動しない為、宝の持ち腐れと化している。 |
− | :またポセイダル軍本隊が全滅してから姿を現すために自軍が疲弊しているところを狙われることになるが、気力が初期値の100で出撃してくるため実は大して強くない。一方で自軍は気力が充分に高まっているはずなので、いきなり必殺技の波状攻撃でボコボコにされたりなど、原作ラスボスとしての威厳はあまり感じられない。 | + | :また、ポセイダル軍本隊が全滅してから姿を現す為に自軍が疲弊している所を狙われる事になるが、気力が初期値の100で出撃してくるので実は大して強くない。一方、自軍は気力が充分に高まっているはずなので、いきなり必殺技の波状攻撃でボコボコにされたり等、原作[[ラストボス|ラスボス]]としての威厳はあまり感じられない。 |
| ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] | | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | :[[エルガイムMk-II]]入手イベントで登場。また、[[ロンド・ベル]]に情報を流し[[ギワザ・ロワウ|ギワザ]]を叩こうとする。ポセイダルとの決戦後、[[オージ]]に乗って登場。アマン商会時の変装姿・オージ搭乗時の若返った姿と2種類の顔グラフィックが用意されている。<br />本作はオージの機体性能も相まってやたらに強く、スーパーロボットでさえ一撃で瀕死もしくは撃墜してしまう程。『第4次』と違い、切り払い&シールド防御も完備。[[攻略本]]では'''「ムチャクチャ強い。[[気力]]はボコボコ上がるわ、ザンザン[[切り払い|切り払う]]わ、オージに乗ってるわ…」'''とまで書かれていた。 | + | :[[エルガイムMk-II]]入手イベントで登場。また、[[ロンド・ベル]]に情報を流し[[ギワザ・ロワウ|ギワザ]]を叩こうとする。ポセイダルとの決戦後、[[オージ]]に乗って登場。アマン商会時の変装姿・オージ搭乗時の若返った姿と2種類の顔グラフィックが用意されている。 |
| + | :本作はオージの機体性能も相まってやたらに強く、スーパーロボットでさえ一撃で瀕死もしくは撃墜してしまう程。『第4次』と違い、切り払い&シールド防御も完備。[[攻略本]]では'''「ムチャクチャ強い。[[気力]]はボコボコ上がるわ、ザンザン[[切り払い|切り払う]]わ、オージに乗ってるわ…」'''とまで書かれていた。 |
| :余談ながら原作にてオージの大鎌でエルガイムMk-IIをいたぶったシーンの印象からか、[[格闘]]値が下手なスーパー系パイロットを凌ぐ程高く設定されている。 | | :余談ながら原作にてオージの大鎌でエルガイムMk-IIをいたぶったシーンの印象からか、[[格闘]]値が下手なスーパー系パイロットを凌ぐ程高く設定されている。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
| ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) | | ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) |
− | :ダバが初登場時に反乱軍の資金確保のために彼の元に出向く。またアマン商会はペンタゴナ星系以外でも商売をしているらしく、[[バードランド領主]]などがその名を口にする。 | + | :ダバが初登場時に反乱軍の資金確保のために彼の元に出向く。またアマン商会はペンタゴナ星系以外でも商売をしているらしく、[[バードランド領主]]等がその名を口にする。 |
| :終盤ボセイダル軍との決戦にて正体を現し[[オージ]]に搭乗。バイオリレーションシステムで無限に復活するが、その度に2万もの[[資金]]が入るのでこれを稼ぎに利用する手も(ただし、機体・パイロット共に相当手強い上に復活時に[[部位]]も含めた全HPが全回復してしまうので要注意)。交戦する機会が極端に少ないが[[カットイン]]が用意されており、そのカットインも他のパイロットたちとは演出が異なる。 | | :終盤ボセイダル軍との決戦にて正体を現し[[オージ]]に搭乗。バイオリレーションシステムで無限に復活するが、その度に2万もの[[資金]]が入るのでこれを稼ぎに利用する手も(ただし、機体・パイロット共に相当手強い上に復活時に[[部位]]も含めた全HPが全回復してしまうので要注意)。交戦する機会が極端に少ないが[[カットイン]]が用意されており、そのカットインも他のパイロットたちとは演出が異なる。 |
| ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] | | ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] |
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| :彼女もアムと同様に愛人候補として狙っていたらしく、[[ヌーベルディザード]]と[[ホエール]]を提供している。 | | :彼女もアムと同様に愛人候補として狙っていたらしく、[[ヌーベルディザード]]と[[ホエール]]を提供している。 |
| ;エイマン | | ;エイマン |
− | :SRW未登場。アマンダラに仕える執事で、彼が真のポセイダルである事やバイオリレーション・システムに関する真実を知る一人でもある。劇中終盤にてアマンダラに同行する形でスヴェートへと向かい、ミアンを捕らえようとするも、瓦礫の崩落に巻き込まれて死亡する。 | + | :SRW未登場。アマンダラに仕える執事で、彼が真のポセイダルである事やバイオリレーション・システムに関する真実を知る一人でもある。 |
| + | :劇中終盤にてアマンダラに同行する形でスヴェートへと向かい、ミアンを捕らえようとするも、瓦礫の崩落に巻き込まれて死亡する。 |
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| == 他作品との人間関係 == | | == 他作品との人間関係 == |
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| ***その事もあってか、OVAの本編編集パートではさらに仁内建之氏にキャスト変更されている。なお『SUNRISE WORLD WAR』で声を担当している[[声優:中尾隆聖|中尾隆聖]]氏は仁内氏に声質が近い為、そちらを前提とした[[代役]]であると推定される(同[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では仁内氏が『[[太陽の牙ダグラム]]』で演じたヘルムート・J・ラコックも担当)。 | | ***その事もあってか、OVAの本編編集パートではさらに仁内建之氏にキャスト変更されている。なお『SUNRISE WORLD WAR』で声を担当している[[声優:中尾隆聖|中尾隆聖]]氏は仁内氏に声質が近い為、そちらを前提とした[[代役]]であると推定される(同[[コンピュータゲーム|ゲーム]]では仁内氏が『[[太陽の牙ダグラム]]』で演じたヘルムート・J・ラコックも担当)。 |
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| + | == 脚注 == |
| + | <references /> |
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| [[category:登場人物あ行]] | | [[category:登場人物あ行]] |
| [[category:重戦機エルガイム]] | | [[category:重戦機エルガイム]] |